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Yamareco

記録ID: 1586873
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

カムイエクウチカウシ山〜高齢夫婦による挑戦

2018年09月16日(日) 〜 2018年09月17日(月)
 - 拍手
rin その他1人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
21:11
距離
43.2km
登り
2,147m
下り
2,149m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:48
休憩
0:00
合計
6:48
10:08
408
スタート地点
16:56
宿泊地
2日目
山行
14:24
休憩
0:00
合計
14:24
5:06
864
宿泊地
19:30
ゴール地点
天候 初日 曇り
2日目 ガスのち快晴
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道道静内中札内線は、札内川ダムゲート以降は、通行止め。ダムゲート前に縦列駐車。
コース状況/
危険箇所等
第1日目
札内川ダムゲート発10:00(自転車)
札内ヒュッテ10:20
七ノ沢出合11:45(昼食)
八ノ沢出合14:20(キャンプ場上)
三股16:50(泊)

第2日目
三股発5:05
八ノ沢カール上7:35
カムエク山頂9:15
八ノ沢カール10:55
三股12:50(テント撤収)
八ノ沢キャンプ場16:00
七ノ沢出合17:50
札内川ダムゲート19:25

二百名山最難関とか言われるだけの実に登り甲斐のあるコース。
1.ダムゲート〜七ノ沢出合間
自転車利用。片道10数キロあり、内ダート部分5キロちょっと。自転車は、七ノ沢出合手前にデポ。
2.七ノ沢出合〜八ノ沢出合
沢シューズ着用。本流の大きな渡渉は、2回。最初は右岸沿い、渡渉後の左岸沿いの方が長く歩く。再渡渉して右岸を遡行すると程なく八ノ沢。左岸は、巻道を使った。渡渉ポイントには、ピンクテープあり。水流少なく膝程度。
3.八ノ沢出合〜三股
左岸側の方に、多く巻道あり。沢は、ここ数年の台風で、かなり荒れている印象。途中に大きな雪渓あり、ヒグマの糞もあった。この雪渓は、今年は融けそうにない。三股にも雪渓あり。
4.三股〜八ノ沢カール
三股からは登山靴に履き替えた。ここが核心部。要所には、ピンクテープあり、ルートロストについては注意していけば問題ない。ロープも3カ所程、1ヶ所は大分痛んでおり頼り過ぎも良くない。斜面が急なため、スリップには細心の注意が必要。
5.八ノ沢カール〜山頂
ヒグマの掘り返しと糞が何ヶ所にもあったが、姿は見えず。登りは、濃いガスだったため、ホイッスルを鳴らしながら行く。稜線は、かなり細い所もあるが、特に心配する所は無い。ハイマツで歩きにくいし、枝についたガスの水滴で、靴の中までびっしょりになってしまった。山頂には標識無し。いたってシンプルで日高の山らしい。
札内川ダムゲート。本来駐車禁止だが、休日ということもあり、縦列駐車させてもらう。日高山脈山岳センターの管理人の話では、平日は、フロントに張り紙(駐禁)をされるらしい。
2018年09月16日 10:01撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/16 10:01
札内川ダムゲート。本来駐車禁止だが、休日ということもあり、縦列駐車させてもらう。日高山脈山岳センターの管理人の話では、平日は、フロントに張り紙(駐禁)をされるらしい。
札内川ヒュッテ。ここで登山届け提出。ヒュッテは入り口の階段が壊れており、老朽化している印象。
2018年09月16日 10:29撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/16 10:29
札内川ヒュッテ。ここで登山届け提出。ヒュッテは入り口の階段が壊れており、老朽化している印象。
道道を自転車で行く。自転車は、千葉から運んできた。
2018年09月16日 10:45撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/16 10:45
道道を自転車で行く。自転車は、千葉から運んできた。
途中の立派な舗装道路。開発中止はやむを得ないものだと思う。
2018年09月16日 11:13撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/16 11:13
途中の立派な舗装道路。開発中止はやむを得ないものだと思う。
七ノ沢手前に自転車デポ。徒歩で、10数キロ歩くのに比較したら、多少の手間はかけても、自転車を選択するのが良い。
2018年09月16日 11:40撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/16 11:40
七ノ沢手前に自転車デポ。徒歩で、10数キロ歩くのに比較したら、多少の手間はかけても、自転車を選択するのが良い。
七ノ沢出合。だだっ広い。ここから遡行開始。下山者2名に会う。
2018年09月16日 11:49撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/16 11:49
七ノ沢出合。だだっ広い。ここから遡行開始。下山者2名に会う。
左岸の巻道。多少は、笹がうるさいが、問題なし。
2018年09月16日 13:17撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/16 13:17
左岸の巻道。多少は、笹がうるさいが、問題なし。
八ノ沢から明日の登りを見る。雲がかかって、カムエクは見えず。沢は荒れまくり。
2018年09月16日 15:39撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/16 15:39
八ノ沢から明日の登りを見る。雲がかかって、カムエクは見えず。沢は荒れまくり。
三股で幕営。焚き火でゆっくりする。滝の轟音がすごく、しばらく眠れなかった。
2018年09月16日 17:41撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/16 17:41
三股で幕営。焚き火でゆっくりする。滝の轟音がすごく、しばらく眠れなかった。
マイテント。その奥の雪渓と滝の間(左岸)に明瞭な道がある。
2018年09月16日 17:41撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/16 17:41
マイテント。その奥の雪渓と滝の間(左岸)に明瞭な道がある。
美しい滝が随所にある。滑落、スリップには細心の注意を。
2018年09月17日 05:37撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 5:37
美しい滝が随所にある。滑落、スリップには細心の注意を。
八ノ沢を見下ろす。写真では分からないが、マイテントが見えた。
2018年09月17日 05:38撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/17 5:38
八ノ沢を見下ろす。写真では分からないが、マイテントが見えた。
有名なY字。テープ無ければ、確かに、右に行ってしまいそう。その先のS字は、テープが切れていた。
2018年09月17日 05:58撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 5:58
有名なY字。テープ無ければ、確かに、右に行ってしまいそう。その先のS字は、テープが切れていた。
紅葉には、もう少し。絵葉書に出てきそうな景観。
2018年09月17日 06:28撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 6:28
紅葉には、もう少し。絵葉書に出てきそうな景観。
この辺りは、紅葉が進んでいる。
2018年09月17日 06:29撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 6:29
この辺りは、紅葉が進んでいる。
ロープ場を登る。手がかり、足がかりも、しっかりある。問題なし。
2018年09月17日 06:31撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 6:31
ロープ場を登る。手がかり、足がかりも、しっかりある。問題なし。
濃いガスの八ノ沢カール。ホイッスルを吹きまくる。天場には、単独の登山者がテント撤収中。
2018年09月17日 07:27撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/17 7:27
濃いガスの八ノ沢カール。ホイッスルを吹きまくる。天場には、単独の登山者がテント撤収中。
山頂三角点。二百名山達成のVサイン。カムエク登るのに3年かかった。家内が、達成記念の横断幕を作ったのだがテントの中に忘れてきてしまった。残念。
2018年09月17日 09:19撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 9:19
山頂三角点。二百名山達成のVサイン。カムエク登るのに3年かかった。家内が、達成記念の横断幕を作ったのだがテントの中に忘れてきてしまった。残念。
最初濃いガスだったが、次第に晴れてくる。北部も、見えてきた。歓声。すごいぞ!右奥は、十勝幌尻岳。
2018年09月17日 09:39撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 9:39
最初濃いガスだったが、次第に晴れてくる。北部も、見えてきた。歓声。すごいぞ!右奥は、十勝幌尻岳。
イドンナップ岳?
2018年09月17日 09:40撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 9:40
イドンナップ岳?
南側から湧くガスが、吹き飛ばされている。
2018年09月17日 09:40撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 9:40
南側から湧くガスが、吹き飛ばされている。
北方を見る。
2018年09月17日 09:40撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 9:40
北方を見る。
八ノ沢カール。
2018年09月17日 09:53撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/17 9:53
八ノ沢カール。
下山中、ガスもすっかり取れる。山頂を振り返る。
2018年09月17日 09:59撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 9:59
下山中、ガスもすっかり取れる。山頂を振り返る。
コイボクカール。熊の姿は見えない。
2018年09月17日 09:59撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 9:59
コイボクカール。熊の姿は見えない。
ピラミッド峰。実にカッコいい。登行欲をそそられる。右1826峰のすぐ右にコイカクシュサツナイ岳。右奥は、ヤオロマップ岳。さらに右には39峰も見えた。
2018年09月17日 10:05撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 10:05
ピラミッド峰。実にカッコいい。登行欲をそそられる。右1826峰のすぐ右にコイカクシュサツナイ岳。右奥は、ヤオロマップ岳。さらに右には39峰も見えた。
晴れたピラミッド峰。
2018年09月17日 10:16撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 10:16
晴れたピラミッド峰。
カムエク山頂部(奥)。
2018年09月17日 10:24撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 10:24
カムエク山頂部(奥)。
この勇姿。
2018年09月17日 10:25撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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この勇姿。
八ノ沢。正面奥、十勝幌尻岳。右は、岩内岳。
2018年09月17日 10:27撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 10:27
八ノ沢。正面奥、十勝幌尻岳。右は、岩内岳。
八ノ沢カール。
2018年09月17日 10:34撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
9/17 10:34
八ノ沢カール。
カールへの下山途中から山頂部。
2018年09月17日 10:35撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 10:35
カールへの下山途中から山頂部。
八ノ沢カールから山頂部。
2018年09月17日 11:01撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 11:01
八ノ沢カールから山頂部。
福岡大WVの慰霊碑。
2018年09月17日 11:02撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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福岡大WVの慰霊碑。
気分の良さそうな天場。5〜6張は張れそう。水は、少し降りたところに、湧水がドバドバ。
2018年09月17日 11:03撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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9/17 11:03
気分の良さそうな天場。5〜6張は張れそう。水は、少し降りたところに、湧水がドバドバ。
撮影機器:

感想

念願のカムエクに登頂し二百名山全山達成しました。
思えば、今から40年前の学生時代にペテガリ岳からカムエクへの縦走を計画し、悪戦苦闘しながら北へ北へと縦走したものの、悪天候のため日程が足りなくなり、コイカクシュサツナイ岳から下山せざるを得なかった。それ以来、心の片隅にいつもカムエクが引っかかっていた。
カムエクを最後の山で登る人が大勢いるが、私もそうなってしまった。ここ2年ほど、9月に登ろうと準備したのだが、いずれも台風で断念。去年は、日高山脈山岳センターまで来たが、悪天候で、通行止め。日程の都合で諦めざるを得なかった。今年は、晴れ女の家内に声を掛けて半ば無理矢理に、同行してもらった。結果的に、山頂では全ては見られなかったが、見る見る天候が回復して下山中には快晴になった。家内に感謝。ブヨに噛まれて、片目を腫らしてしまい申し訳なかった。
二百名山最難関と言われるカムエクだが、最難関かどうかは別にして、体力、気力、技術力、判断力全てが必要とされるのは間違いない。登ってみて、その大変さが実感できた。今回は、初日に6名、2日目に3名に会った。連休中にもかかわらず、本州の山とは大違いで入山者が少ない。
日高の山は、素晴らしい。登るのはとても大変だが、人のあまり入らない静かな山が楽しめる。
明日は、神威岳に登り、日本三百名山達成の予定です。天気の良いことを念じて。

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