雪倉岳・朝日岳 〜暁光に燃える〜
- GPS
- 21:22
- 距離
- 31.8km
- 登り
- 2,865m
- 下り
- 2,878m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 9:06
天候 | ◆9/22(土) 雨が止むまで蓮華温泉駐車場で読書(週刊少年ジャンプ) 10時頃から青空が見え始める その後は概ね晴れ ◆9/23(日) 快晴 小蓮華山、三国境、雪倉岳は強風 ◆9/24(月) 晴れ時々曇り 樹林帯は蒸し暑かった |
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過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料。 トイレあり。 バス停あり。 登山靴の洗い場はあるがタワシ等なし。 50台以上駐車可能だが、満車になることもあるらしい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆蓮華温泉→白馬大池 ほとんどが樹林帯。分岐がないので道に迷うことはないはず。濡れた岩と木の根が滑りやすい。 ◆白馬大池→三国境→雪倉岳→朝日岳→朝日小屋 登山道に危険を感じる場所はなかった。 小蓮華山から雪倉岳までの西側が開けた稜線上は風が強い。 朝日岳とその周辺は木道で整備されている。 ◆朝日岳→五輪尾根→蓮華温泉 沢を渡る箇所が多いので雨天時は厳しいかも。濡れた岩と木道がとても滑りやすく、我々は一回ずつ滑って尻餅をついた。 鉱山道と合流してからの蓮華温泉への登り返しが精神的にキツい。 |
その他周辺情報 | ◆温泉 蓮華温泉で日帰り入浴ができる。 ◆コンビニ 白馬方面からの場合、白岩交差点のセブンイレブンと、小谷村近くのローソン。 糸魚川からの場合、ICからの途中にセブンイレブン。 |
写真
感想
◆ 2018/09/22
蓮華温泉から雪倉岳と朝日岳を巡る。数年前から計画していながらスケジュールや悪天候で延期となっていたこの企画がようやく実行できる。
午前中の早い時間こそ雨だったものの10時になると天候が回復。蓮華温泉の駐車場で待機していた登山者が動き出す。後立山連峰の稜線に雲が残るが、頭上に怪しい雲はないので雨の心配はなさそうだ。
蓮華温泉から白馬大池までほとんどが樹林帯歩き。時折見えるのは雪倉岳。山肌に点在する赤と黄は秋の訪れを告げている。北西を見ると、2日後に下る予定の五輪尾根が「俺を登らんのか!?」と呼んでいた。
周囲の樹木の背が低くなってきて白馬大池が近いことを知る。チングルマの花茎に囲まれた道を進むと、白馬大池山荘と穏やかな水面の白馬大池が現れた。連休と好天が重なったことでテント場は混雑しているが、幸い良い場所に張ることができた。明日は朝日小屋までの長い道のりなので早めに寝ることにしよう。
◆ 2018/09/23
9月の夜明けは遅いが白馬大池のテント場は動きが早い。3時に出発した人はどこまで行くのか。我々は4時に出発して朝日岳を目指す。
雷鳥坂を登って船越ノ頭から白馬大池を振り返るとオレンジの地平線が見える。小蓮華山に着く前に日の出を迎えると、信州側に広がる雲海が太陽光に輝く。白馬三山から鹿島槍ヶ岳まで延びる後立山連峰の稜線はいつ見ても美しい。小蓮華山を越えて、人の多い三国境で休憩せずに雪倉岳に向かう。白馬大池から三国境までは新潟と長野、三国境から雪倉岳・朝日岳は新潟と富山だ。ここからは初めて歩く稜線。どんな景色に出会えるのだろうか。
雪倉岳の南にそびえる鉢ヶ岳山頂に登山道はなくて東側を巻く。草紅葉が始まっている巻道を抜けてドッシリとした山容の日本二百名山、雪倉岳への道に足を踏み入れる。
雪倉岳避難小屋から登りとなり、黒部市と富山湾の眺めを楽しみながらも息を切らして雪倉岳に登頂。広い山頂からは、北に朝日岳、東に小蓮華山、南に白馬岳、西に毛勝三山が見える。山名から察するに、冬はたくさんの雪が積もるのだろう。
雪倉岳から朝日岳に向かう。2610mまで頑張って登ったのに2000mまで下るのは何となく勿体無い気がする。登山道から離れた場所にある雪倉池、ツバメのいないツバメ岩、ハクサンコザクラの咲き終えた小桜ヶ原を経て水平道分岐に至る。ここで数分間どちらに進むか悩んだ挙句、ジャンケンで朝日岳登頂ルートへ。
ジャンケンに運命を委ねたのは正解だった。1時間20分掛かって登頂した朝日岳。2418mの広い頂ではライチョウの親子が散歩を楽しんでいた。
行動食だけで食いつないできたが空腹が限界に達しつつある。朝日岳から朝日小屋まで下り、平らな場所にテントを張る。ビールを買って麻婆春雨をつまみに乾杯。明日の下りも長いので、小屋で弁当(お寿司)を頼んだ。明日の天候は下り坂の予報なので早めに起きようと思う。
◆ 2018/09/24
昨日より10分早めの出発。起床から出発まで2時間掛かってしまうのは何故だろう。2日連続の朝日岳から吹上のコルを経て五輪尾根を下る。
昨日より雲が多いようだ。日の出はそれほど期待していなかったが、吹上のコルにおける黄金の草紅葉は素晴らしかった。太陽光が斜面を照らし始まる1分に満たない時間は僥倖だった。
五輪尾根は木道と沢の道だ。どちらも濡れて滑りやすく、我々も1回ずつ尻餅をついた。南の雪倉岳、白馬岳、旭岳、西の朝日岳が五輪山と組んで我々を囲む。花園三角点近くの水は冷たくて美味しかった。さらに下るとずっと樹林帯が続き、気がつけば標高1200mの白高地沢橋まで下りていた。ここから蓮華温泉までの登りは精神的に辛かった。
終わってみれば雨に降られることなく素晴らしい展望を得られたことは幸運だった。少し早めの紅葉も楽しめたし、日本二百名山と三百名山それぞれ一座の登頂を達成できた。
さて、次の山の準備をせねば。
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