秋田県大館市:十二所の高森(断念)、天空の松、十二所神明社、十二所城本丸跡、靄森(断念)、三哲山


- GPS
- 48:00
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 773m
- 下り
- 790m
コースタイム
07:39大館市街地出発〜県道22号線南下
08:19味噌内の分岐で左折
08:39二又分岐で左折
08:50右の分岐道へ寄り道
08:53貯水池見学
08:56元の道に戻り東進
09:15峠で登山口探し
09:20登山開始
09:43道は無く諦めて引き返す
09:51自転車回収
(天空の松)
09:55出発〜峠から分岐路へ
10:13Y字分岐を左折
10:28登り返し
10:33ヘアピンカーヴが続く
10:38下り
10:44右分岐路へ寄り道〜行き止まり
10:47元の道へ
10:54砂防ダム通過×2
11:00貯水池の駐車場通過
11:02水場
11:05「天空の松」入口
11:14「天空の松」
11:18下山開始
11:29自転車回収
(十二所神明社)
11:35T字路左折
11:42十二所市街へ出て右折
11:50Y字路を誤って左へ〜迷走
11:59十二所神明社鳥居
12:02社
12:09自転車回収
(十二所城本丸跡)
12:14右分岐路へ寄り道
12:16本丸跡
12:18自転車回収
(靄森)
12:22眞山神社へ寄り道
12:34駐輪し登山口探し〜行き止まり
12:45自転車回収
(三哲山)
13:05三哲神社鳥居
13:13社
13:55山頂
14:14下山開始
14:46社〜左分岐路〜元の道に合流
14:55左分岐路〜行き止まり〜元の道に合流
14:59自転車回収
15:30北部老人福祉総合センター
16:23同出発
16:27薬師神社「鶴癒の足湯」〜帰路
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
前夜は仲々寝付けず眠気が取れなかった為、朝は二度寝。或る程度疲れが取れていることを確認し出発。大町の通りを南下して扇田の2つ目の信号交差点で左折し、扇田小学校の先の信号交差点で右折して県道22号線へ入る。味噌内のY字分岐で左折し、二又(地名)に差し掛かったところで、合窪山へ行った時( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1598247.html )に私に向かって吠え乍ら向かって来た放し飼いのコーギーがまたしても私を見付けてこちらへやって来る。どうしようかと思ったが、この時は飼い主の方と散歩中だったらしく、飼い主が止めてくれて事無きを得た。この辺では放し飼いがデフォなのだろうか。困るなぁ。まぁ余り余所者が訪れそうにはない所ではあるので、私の様な物好きが来たりでもしない限り、普段の生活には困らないのかも知れないが。一昨夜雪が降り積もったのだが、殆ど苦にはならない程度。普通の自転車のと轍を比べてみると、私のセミファットバイクの方が浅いのがはっきり判る。 二又のT字分岐で左の道に入り、未舗装路に成って1km強程東へ進んだ所で、右手に貯水池の堤防が見えるので寄り道。200m程の貯水池をざっと見渡して元の道に戻り、引き続き東進。 坂を上り切った辺りで左から来る分岐路と合流するが、恐らくそこが『大館トレイルガイド』で紹介している登山口の有る「峠」。標高256m。 (以降は「コース状況」の項に纏める。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(十二所の高森) 『大館トレイルガイド』に拠れば、峠の近くに作業道が有る筈なのだが、それらしいものは全く見当たらない。うろうろして結局見付かったのは、2m程の斜面に付けられたピンクのテープのみ。良く見ると奥の方まで3つ連続しているのが判ったのだが、この時点で既に「道」ではない。只の薮の土手。他に候補も無さそうなので、取り敢えず何処か脇の方から巻ける場所は無いかと探してみるが、右手の尾根の土手は何処も倒木と柴に塞がれていて通れそうにない。仕方無いので土手の正面から挑戦するが、斜面が急で普通に歩いて登るのは無理そうなので、低木の枝や幹を掴んで何とか体を引き上げる。が、土手の上に出ても道らしきものは影も形も見えない。色褪せたピンクテープやプラスチックの小さな柱標等が、辛うじて尾根筋と識別出来そうな所にちらほら見えているので、柴薮を搔き分け乍ら何とか登ってみる。時々イバラが出て来るので顔が痛い。が、やはりその先も道は無く、一応標高300m位までは登ってはみたのだけれども、前方には延々柴薮しか見えない。昔は何かの作業がここで行われていたのは確かだろうが、その為に使われていた踏み跡が有ったとしても、今はもう低木の下に埋もれてしまっている様だ。 諦めて引き返す。下山時は薄い雪の上に残っている自分の足跡を辿れば良いので迷う心配は無い。まぁ迷う程高く登った訳でもないが、積雪がこの時は幸いした。 (天空の松) 高森を断念して自転車を回収した後、そこから延びている分岐路へ入ってみる。北西方向へ進み、300〜400m程進んだところで255mピークを巻き、右に少しカーヴ。更に400〜500m程先で少し荒れて来たところでY字分岐に行き当たる。中央に谷間を挟む形で、地理院地図では右は徒歩道、左は車道となっているが、どちらも同じ荒れ気味の未舗装車道。 左の道の方が頭上が開けており、眺望も得られそうな気がしたのでそちらへ進んでみるが、その先は薮だらけ。もう廃道になっているらしい。自転車に絡み付く低木の枝や雪に散々悩まされつつ、押したり乗ったりで下って行き、一度登り返して、その先で最初のヘアピンカーヴを曲がる。右の土手に、地図に記載の無い分岐道が有るので寄ってみるが、特に眺望も無く、道も行き止まりなので引き返す。 更に立て続けにヘアピンカーヴを曲がり、地図に記載の無い砂防ダムを2つ過ぎて、やがて貯水池に出る。駐車場になっているらしく、広い空間が開けている。その先に水場が有り、ストックやらベンチやら「栗山」の看板等が並んでいたので確認すると、何とそこから上に延びている分岐が「天空の松」への入口。この瞬間まで、そうした観光スポットが存在していること自体、完全に失念していた。 元々ここは行ってみる予定が無く、これ単独であったら恐らく来ていなかっただろうが、折角ここまで近くに来たのだから寄ってみることにする。が、細い坂を登って直ぐに、だらんと緩くロープが張られている。普通に跨げば楽に越せる程度。立入禁止なのかどうか迷ったが、周囲には特に注意書きも無く、共有地らしいが一応観光地として開放されている筈なので、若し何か危険な箇所が有れば大人しく引き返すことにして先へ進んでみる。 「栗山」だけあって道中やたらと栗のイガが落ちている。ジグザグ道からやがて谷間を見下ろす山腹を辿り、一度左へカーヴした先が「天空の松」。腹を筵で巻かれた大きな赤松。後で市の観光課の紹介ページ( http://www.city.odate.akita.jp/dcity/sitemanager.nsf/doc/tenkunomatsu.html )で確認したところに拠ると、樹高は31.09mとのこと。まぁ松としてはそれなりに大きいのだろうが、これまで初代ゴジラ位の樹高は有ろうかと云う杉の大木を散々見て来ているので、正直それ程びっくりはしない。 道は松を回り込んでその後ろ側へ続いており、確認の為少し先まで行ってみるが、ここで熊の足跡を発見。雪がその上から積もっているので、雪の降った時間が平地と略同じと仮定すれば(標高は大体200m位なので、そこまで違わない筈だ)、ここを歩いたのは昨日か一昨夜と云うことになる。他にも人の足跡が松の後ろまで一揃い続いていたが、これは雪が降った後のものの様だ。一応ぐるりと見て回って引き返す。眺望は大して無い。 地理院地図の記載は不完全だが、この道はどうやら先程のY字分岐の、右側の道へと繋がっている様だ。 (作成したルート図には、細部は期待しないように。) (十二所神明社) 「天空の松」から元の未舗装車道に戻って引き続き北上し、T字分岐へ行き当たる。標識を見るに、今来た道は「大上沢線」、右の道は「大滝線」と云うらしい。左の舗装路に入って更に北上。道なりに進んで花輪線の踏切を渡り、十二所の「天空の松」への案内看板が立っている所に出て右折して東進。その先のY字分岐でうっかり間違えて左に進んでしまったが、間違いだと気付いたので郵便局の辺りで右の道に移動。その先は地図では余程拡大しないと判り難いのだが、道が3つに別れるので、右の道に入り、道なりに右へカーヴ。突き当りが十二所の神明社。 社は階段を昇って直ぐ。でかい石碑が5つも建ち並ぶ結構立派な神社。階段の途中には「唐松神社」も有る。戦没者のものだろうか、慰霊碑が建っている。 (作成したルート図は間違っているかも知れない。) (十二所城本丸跡) 十二所神明社を出て、道なりに西→南へとカーヴする。お次は靄森だが、さぁてここからがややこしい。『大館トレイルガイド』の記述を一度読んだだけでは何が何やら解らないので、『ガイド』の概念図を参考にメモしておいた地理院地図を見乍ら慎重に進むが、地理院地図とGoogleの航空写真の記述が微妙に食い違っているので更にややこしい。 南へカーヴして100m程進むと養鶏場が有るが、そこに「十二所城本丸跡」の看板が立っている。これもまた全く予定に無かったのだが、さして時間も掛からないだろうと踏んで、寄ってみることにする。 養鶏場に挟まれたぬかるんだ泥道を、泥を撥ねないようゆっくり進む。十数mも行くと次の案内看板が立っているが、字がすっかり消えてしまっていて全く読めない。道は直進と右折と2つ有るが、看板の立っている位置から恐らく右ではないかと見当を付け、短い坂を登る。数m上がって直ぐ、若干開けた空き地に出るが、そこが本丸跡らしい。場違いなまでに立派な石碑と、後は野原のみ。城跡らしきものは全く見当たらない。城と言ってもそれ程大きなものではなかったらしい。今の普通の住宅と同じ位か、それより少し大きい程度だったのではないだろうか。 (靄森) 十二所本丸跡から未舗装路に戻って先へ進む。Y字分岐を左に行き、道の直ぐ左脇に建っている「眞山神社」に寄り道した後、その先の変則的な四叉路は真ん中の道へ進む。田んぼに出るのでそこで中央の農道に左折して直線状の道を進み、突き当りのT字路に駐輪。 T字路から右へ行き、十字路を右折して10m先の「荒れた山道」を探すが、左手にピンクテープを発見したものの、踏み跡らしきものはさっぱり見当たらない。辺りには柴薮しか見えないが、沢沿いの薮は多少隙間が有る様なので、ここが道だった所かも知れないと思い、取り敢えず進んでみるが、20〜30m程先で薮が濃くなって行き止まり。「入山しやすそうなところで山道を捨てて杉林に入り込みます」と『ガイド』には書かれているが、一応右手に山腹が盛り上がってはいるものの、何処も柴だらけで「入山しやすそうなところ」など何処にも無い。まぁ元々期待していなかった所でもあり、地図や航空写真を見ても道など見当たらないので、ここで断念することにする。 (作成したルート図の末端部分は多少間違っている可能性が有る。) (三哲山) 十二所の街に戻り東進。右前方に、山頂に鉄塔の立った三哲山が見えて来るので、手前まで来たら右折し、山裾沿いに300mばかり南下すると、左手に三哲神社の鳥居が見えて来る。 鳥居前の水場は時々お世話になるが、水が冷たいので注意。鳥居の先に参詣道が続いており、第2鳥居の手前で道が一度分岐して直ぐ合流する。右の道の先には第2の水場が有る。社の先で、国道の方から延びて来る未舗装車道と合流し、後は山頂までジグザグの未舗装車道をひたすらてくてく歩いて行く。社の後ろの尾根に曾ては踏み跡が有ったのではないかと思うのだが詳細不明。春に登った時( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1541261.html )と比べて見晴らしが良い様に感じるが、恐らく枝葉が落ちている為だろう。 山頂には電波塔と石塔が有るが、見晴らしは山頂の少し手前で開ける。が、雪で地面が大分湿っているので、休憩は電波塔のブロックを利用させて貰う。 下山時は地形を再確認し乍ら降りる。鹿角方面の山々が良く見える。雪を頂いているのは五ノ宮嶽と皮投岳だろうが、市街ではあるものの、大館の中心市街地からの距離は田代岳と大して変わらないので、時間に余裕の有る季節に何れチャレンジしてみるのも面白いかも知れない。社から先は左の分岐道に入り、第2鳥居で合流。その先でまた左に分岐路が有るので入ってみると行き止まるので引き返し、第2階段の所で元の道に合流する。 (作成したルート図は分岐路については多少不正確かも知れない。) |
その他周辺情報 | (「北部老人福祉総合エリア」) 最初は敷地が広くて温泉の場所が何処だか判らず、一度は「都夢都夢の里」にしようかとも思ったのだが、今日の機会を逃すと次の機会が何時になるのか判らないので、やはりこちらを試してみることにした。それにこの時点で丁度15時を過ぎていたが、ここは15時を過ぎると入浴料金が620円から半額の310円になるらしい。 温泉は大きな公民館と云った感じの建物内の2階。多目的ホールでは今日『銀河鉄道の夜』の上映会を行っていたらしいが、これは私が日本アニメ映画の最高傑作のひとつだと思う作品。仲々良いチョイス。 湯は普通の湯と、浅くて寝そべると腹が出てしまって冷える寝湯、後はサウナと水風呂。シャワーは出し放し可だが熱い湯は出ない。 (「鶴の足湯」) 「北部老人福祉総合エリア」を出た後、十二所の街を通って帰る際、薬師神社の「鶴癒の足湯」に寄ってみる。もう湯には浸かったので足湯は結構だが、コップが置いてあるので飲んでみる。まろやかな味がして温まる。 |
写真
感想
(十二所の高森)
元々期待していなかったのでがっかりもしていない。地理院地図でもGoogleの航空写真でもそれらしい道は見当たらない。
(天空の松)
市の紹介ページを良く読むと「季節によっては熊の出没も予想されます。事故を防止するため、見学をご希望されるかたは下記へご相談ください。」などと書いてある。ロープはやはり立入禁止を意味していたのだろうか。事前に相談してから行くのが良いらしい。栗は勝手に拾うのは禁止らしいので、念の為。
(十二所神明社)
小さな割に立派な神社。戦没者慰霊碑の歴史は機会が有れば調べてみたい。例祭には来たことは無いが、恐らくそこそこに賑やかになるのではないだろうか。
(十二所城本丸跡)
特に何も無い。石碑が無ければ只の空き地。地元史マニアでもなければ「ふーん」で終わりだろう。
(靄森)
ここも全く期待していなかったのでがっかりもしない。まぁ予想通りかな、と云うところ。こちらも地図でも航空写真でも道は見当たらない。
(『大館トレイルガイド』)
で、靄森が終わったところで、『大館トレイルガイド』で紹介されている全56座には全てチャレンジしたことになる。内13座には様々な理由から登頂出来なかったが、一応試すだけは試してみたのだ。厳密に言えば、例えば田代岳は全4ルートの内2ルートだけしか登っていない等、現在も使用可能な道でまだ行っていない所は有るのだが、まぁそれらは追いおい埋めて行くことにするとして、取り敢えず個々の山にチャレンジするかどうかで言えば、この日で『ガイド』の課題は終了。お疲れ様でした。有難うございました。
(三哲山)
冬場は枝葉が落ちている分、春夏より若干見通しが良い。山頂直下の眺望も素晴らしい。が、道の殆どが車道(しかも廃道ではなく現在も使用されているもの)なので、歩くのはそれ程面白くはない。急斜面が無いので楽と言えば楽なのだが、予想外の展開が余り無く、驚きや発見が無い。まぁ危険は無いので、家族連れ等には向いているかも知れない。
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