記録ID: 1702401
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
槍ヶ岳ナイトハイク〜モルゲンを求めて〜
2019年01月13日(日) [日帰り]
kagoru-dake
その他1人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 13:27
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 3,599m
- 下り
- 3,491m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:14
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 13:49
13:15
ゴール地点
スタートから槍平に到着するまでは変化に乏しく退屈である。とはいえ年末年始、素晴らしいトレースがあった。先人達に感謝の意を述べつつ頂く。槍平さえ行ってしまえば先は案外あっという間。ぐんぐんと標高を稼ぎ気付けば3,000m。しかしながら飛騨沢内は年末年始であってもラッセル必至。槍平までトレースを刻んで頂いた先人達に感謝しつつラッセルに勤しもう。槍の肩から槍の矛先は慎重に冷静に熱く判断し頑張ろう。下降はより気合を込めて。槍の肩まで下りれば一安心。ここから長い飛騨沢歩きだ。スキーヤーは速くて羨ましい。自分達登山者ははちんたらワカンでラッセルしつつ下山。とはいえ何が起こるか分からない。事故は大概下山である。最後の最後、家に帰るまで気を抜かずに。
天候良く様々な助けを受け最高に恵まれた山行であったと思う。
先週ワンデイで奥穂に行ってみたが今週は槍ヶ岳。奥穂より近く感じた。歩いた距離だけならこちらの方が上だが。緊張感の差だろうか。
天候良く様々な助けを受け最高に恵まれた山行であったと思う。
先週ワンデイで奥穂に行ってみたが今週は槍ヶ岳。奥穂より近く感じた。歩いた距離だけならこちらの方が上だが。緊張感の差だろうか。
天候 | 2019/01/13:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高〜白出沢出合】 スタートより新雪の右俣林道を歩く。ここが1番長く退屈なところ。眠くなる。雪の状態や先行者のトレース有無でコースタイムが大幅に変わる。今回も先週と同じく年末年始山行or3連休山行の方々による立派なトレースが出来上がっていた。しかしながら穂高平へのショートカットコースは深雪により使えなかった。とはいえ林道伝いでも2時間程で白出沢まで行けた。立派なトレースを作ってくださった何人もの先行者の方々には頭が上がらない。現状は完全なわだち道であるが、今回の連休明けより当分は人の出入りが少なくなるであろうから、今後はトレースの期待ができない。 【白出沢出合〜槍平】 ここから先は林道では無く登山道歩きとなる。ラッセルがなければ夏よりもスムーズに歩けるかもしれない。どんなルート取りをするかで印象が変わってくる区間でもある。現在飛騨沢下部は水流ダバダバである。スキーヤーはガッカリしたかもしれない。かなり高巻きをするルート取りだった。白出沢からは約450mほど標高を稼ぐことになるが、あまり登っている感じがしない。不思議である。途中チビ谷やブドウ谷、滝谷を横切ることになるため、雪崩、落石等には十分に注意すること。南沢まで来たら槍平は目前。槍平は素敵な場所である。 【槍平〜槍ヶ岳山荘】 広大な飛騨沢の斜面を登っていく。飛騨沢は風の通り道となっている為かラッセルしたトレースがすぐに消える。年末年始や連休期間中に行く場合もワカン等ラッセル対策が必要。っていうか登山者がここを登ることは推奨すべきことではないかもしれない。飛騨沢の雪崩ってあまり聞いたことが無いが、基本的には中崎尾根や大喰岳西尾根といった尾根辿りが雪山登山の基本である。登られる方はあくまでも自己責任で。標高2,850mくらいまで上がると雪質が変わりクラスト斜面へ。ワカンからアイゼンへチェンジしたくなる。また、落とし物には要注意。当方何かの拍子にグローブを落とし、槍平近くまで滑走させてしまったことがある。ストック、アイゼンなどうっかり斜面に転がさないこと。 【槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳山頂】 今回の登山核心部。アイゼン、ピッケルを活用し雪壁、氷壁、岩壁といったミックスルートを登攀する。ここばかりは行ってみないとコンディションが分からない。今回は鎖がほとんど露出していた為安心感があった。鎖全埋まり、全面氷壁状態みたいな日に行こうものならグレードが数段上がる。技術や自信や余力が無ければあまり無理しないこと。 |
その他周辺情報 | 新穂高は観光客が非常に多かった。流石は連休の中日である。そんな中では自分たちが浮いてしまう。新穂高温泉はとてもいい匂い。冬山後の温泉は全身に沁みる。どうやらどこかに無料で入れる温泉があるらしい。情報求ム。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
撮影機器:
装備
備考 | 飛騨沢内は風の通り道。年末年始であってもトレースがすぐに埋まってしまう。なのでラッセル必至。ワカン大活躍。スキーヤー速くて羨ましい。 |
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感想
2019.1.13、本来ならば遠いはずの厳冬期槍ヶ岳。今回は全ての条件が揃ったからこその登頂。それら条件に感謝。
第1に天候。快晴、そして限りなく無風に近い状態であった。厳冬期にも関わらずこれ程までのコンディションを用意してくれた誰かに感謝。
第2に何人もの先行者。槍平までワダチを作って頂いた。これがあったから日帰りで挑めた。他人の苦労努力を頂戴してしまい頭が上がらない。
第3に今回の山行にて、槍平より先にてトレースを刻み、そして共にラッセルして頂いた登山者の方々。お陰で稜線にてご来光を迎えることができた。最高の場面であった。
最後に筆者の左アイゼン。気付けば左足が軽い。左アイゼンが広大な北アルプスのどこかに解き放たれていた。何処へ行った、これじゃあ矛先行けないじゃん。と思いきや、すぐ後ろに落ちていてくれた。左アイゼンからのサプライズプレゼントである。
このように様々な角度から、幾人もの助けがあったため最高のコンディション下で登頂し、無事に下山できた。
ありがとうございました。今後も素晴らしい山ライフを。
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先日の槍のラッセルありがとーございます!!
独りで不安を感じながらのところ、
力強いお二人に助けて頂きました!
ツボ足の日帰りとは、本当に凄いですね…!!
記録また、楽しみに拝見させて頂きます(^_^)ノ
こんにちは。
先日はナイスなラッセルありがとうございましたm(_ _)m
お陰で最高の場面で登頂することができました。
また何処かの山でお会いできることを楽しみにしております。
写真有難う、とてもきれい。雪の量は年始からあまり増えてないに見えるけどどうですか?
こんにちは。
タオルは見つかりません笑
それどころか左アイゼンを失うところでした笑
大して増えていないと思います。飛騨沢下部はまだまだですね。
稜線の雪はむしろ減ったかもしれません。林道内は多少増えたかも?
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