硫黄岳 本沢温泉より


- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 1,461m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:10
天候 | 晴れ(山頂はガス+強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏沢峠〜硫黄岳山頂へは、鉄杭やケルンを目印に |
その他周辺情報 | 下山後の入浴は、稲子湯や八峰の湯など |
写真
感想
「三度目の正直」という言葉があります。
一度や二度でうまくいかなくとも三度目ではさすがに大丈夫だろうという事ですが、
今回の硫黄岳に行くことになった時に頭によぎった言葉です。
いままで、6月、9月と季節を変えて訪れたもののいずれもガスで山頂からの展望が全く望めない結果におわった不運の山・・・。今度こそはと思っていましたが、事前の天気予報では幸先の悪い状況が変わらぬまま、当日を迎えました。
みどり池ゲート前に車を停めて歩き出した我々は、意外にも温かな冬の日差しの元、本沢入口経由での林道を進みます。本沢入口までは雪の積もった舗装路のために歩きやすく、緩やかな登りも歩き始めの身体にやさしく、一行にも笑顔が見られます。本沢入口でふと振り返ってみると雲一つない深い青空が冬枯れした森の上に広がって
おりました。
そこからは少し傾斜のある林道となりますが、最終ゲートを過ぎるあたりでは、やはりというか、先程の青空はどこへやら、いつのまにか頭上には曇天が広がり、冷たい風も出てきます。そのあと小屋に着く頃には小雪が舞う始末で、その日は早々に登頂を諦め、宿自慢の温泉で暖まり、個室の豆炭入りコタツでぬくぬくしながら、恒例の酒宴になだれ込むのみと相なりました。
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翌朝、暗いうちから度々強風が窓を揺らす音で目が覚めます。外を見てみると、雪は降っていないものの、上の方はガスが掛かり、雲がかなりの速さで流れています。
期待はそれほどしていませんでしたが、予想もしていたので、まずは温かい朝食を頂いてから考えようということとなりました。聞くと、同宿の方々もみなさん硫黄岳に
行かれるということでしたので、元より他力本願な我々は俄然勇気づけられて、取りあえず夏沢峠まで行って様子を見ようということで、宿を出たのでした。
峠に着くと、やはり風が俄然強くなり、上を見上げても相変わらずのガスガスではありましたが、先行者の方々の迷いの無い足跡に勇気づけられ、我々も硫黄岳へのアタックを開始することに致しました。もはや、一抹の望みを抱いていた、頂上からの展望などは頭の片隅に追いやられており、冬場にせっかく来たのだからというあまり良くない意地のみで、強風吹き付ける斜面を一歩一歩慎重に登ります。やがて、見覚えのあるケルンを視界にとらえ、それに導かれて到着した山頂は、以前と同様に、展望はゼロでありました。それでも何か、心の中に一抹の達成感が芽生えたのは確かでした。
さて、登ってしまえば、強風の中に眺望もない山頂に居ても寒いだけですので、そそくさと下山を開始しました。同行のA先輩は、もう少し山頂でねばりたい様でしたが、私はとにかく寒かったので、先行して歩き始めました。
その刹那、頭上に光と暖かさを感じた気がして、振り向くとそこには、千切れ飛ぶ雲の切れ間の向こうに覗く幻の様な青空、そして光輝く白銀の硫黄山頂でありました。
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いま下山して思うのは、それはやはり、三度目の正直は確かにあったのだ、という事です。
コメント
この記録に関連する登山ルート

16日の硫黄岳は本沢温泉から見るとガスがかかって風も強そうで展望が無くて残念でしたね。 私達はそれを見て登頂を17日にしました。
一昨年も本沢温泉に泊まって硫黄岳に登ったのですが、その時は翌日の天気が悪いという予報だったので登った日に登頂して素晴らしい展望を楽しめました。
次回は天気が良くて素晴らし展望が楽しめます様に願っていますね。(^^♪
コメントありがとうございます。次の日は当りだったようですね。羨ましいです。まあ、前の2回は完全にガスだったので、一瞬だけでも雲が切れて深い青空や、山肌が太陽に照らし出された様はインパクトがあって良かったかなと思います。これでまた硫黄岳に来ようと いう理由にもなりますし(笑)
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