裏妙義縦走（丁須の頭の登頂成功！怖かったけれど、貴重な体験ができました。）
群馬県
MonsieurKudo
体力度について
- GPS
- 07:19
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,391m
- 下り
- 1,388m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 7:17
| 天候 | 曇りのち晴れ 尾根上は風強し |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
2016年3月に閉鎖された国民宿舎の前にある駐車場です。 50台くらい駐車可能です。 国民宿舎跡の入口に登山ポストが設置されています。 施設内は立入禁止、トイレは開放されていますが、3月末までは冬期閉鎖中で利用できません。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山ポストは国民宿舎跡の入口に設置されています。 縦走路は、全般的に明瞭な道で、道標・ピンクテープが豊富にあり、道迷いの心配は少ないと思います。 ＜国民宿舎跡〜丁須の頭＞ 最初は普通の登山道ですが、標高を上げるにしたがって、岩場に変化していきます。 鎖場はたくさんありますが、いずれも難易度は低めです。 ＜丁須の頭＞ 言わずと知れた、裏妙義、しいては全妙義最大の難所です。 最初からオーバーハング気味になっているので、足場を決めた後は、鎖を両手で掴んで腕の力で身体を引き上げる必要があり、それが登頂難易度を高くしている一因だと思います。 オーバーハング部分の上に上がることができれば、手掛かりも足場も豊富なので、見た目ほど難しくありませんでした。 下りは下が見えないので、しっかりと鎖を掴み、足場を確認しながらゆっくりと下れば大丈夫だと思います。 最後のハング部分では一瞬だけ身体が宙釣りになりますが、焦らず鎖を振って着地します。 とはいえ、少しでも不安を感じたら登るのはやめた方がいいですし、出来れば経験者を含む複数人でビレイをとってチャレンジするのが安心だと思います。 強風や雨の跡で岩が濡れていたり凍っている場合は、登るのはやめるべきです。 ＜丁須の頭〜谷急山山頂＞ 丁須の頭を過ぎるとすぐに、U字溝状のルンゼ内のチムニー20mの鎖場があります。 丁須の頭を登らない場合は、ここが最大の難所となります。 足を開き気味にして、片足ずつ確実にゆっくりと足場を確保しながら下れば問題ありません。 赤岩、烏帽子岩といった巨大な岩の下を鎖場トラバースして進みますが、難易度は低いです。 三方境から谷急山の山頂までは、P1からP6の小ピークを越える必要があり、結構なアップダウンがあります。 ＜三方境〜国民宿舎跡＞ 岩場も鎖場もない、明瞭で歩きやすい登山道です。 |
| その他周辺情報 | ＜妙義ふれあいプラザ 妙義温泉「もみじの湯」＞ 内湯が2つ（温め、熱め）、露天風呂、サウナがある温泉施設です。 入浴料金は510円です。（JAF会員証提示でコーヒーが無料で頂けます。） 3時間までは上記料金、それを超えると1時間毎に200円の超過料金がかかります。 URL http://www.tomioka-silk.jp/spot/sightseeing/detail/FureaiP-Momiji-no-yu.html |
写真
この時間、車は自分の1台のみでした。
自分はいつものように、コンパスで提出済です。
今日の予定は、籠沢コースで丁須の頭まで行きクライミング、その後は三方境を経て谷急山へ。下山は三方境まで戻り、そこから国民宿舎跡前の駐車場に戻ります。
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下山は三方境まで戻り、そこから国民宿舎跡前の駐車場に戻ります。
咄嗟のことだったので、ブレてしまいました。
足場や手掛かりも豊富なので、鎖を使わなくても登れるレベルです。
（これは通り過ぎてから振り返って撮影しました。）
まずは、丁須の頭の肩まで登ります。
う〜ん、今日も空気が霞んでいますね・・・。
横川駅方面から登るコースがあるみたいですね。
もちろん、ここからも行くことができます。
丁須の頭の頂上より、自撮りで。動画を録った後、写真を撮るためにもう一度登りました。
2回目は、最初に比べてスムーズに登り下りできたと思います。
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動画を録った後、写真を撮るためにもう一度登りました。
2回目は、最初に比べてスムーズに登り下りできたと思います。
もちろん、油断はできませんけど。
ここも裏妙義の難所の1つですね。
詳しくは感想欄の動画にて。
下から見るのと、上から見るのでは大違いなんですよねー。
ここからは岩の東側をひたすらトラバースして進みます。
途中からは土台だけになっています。
けれど、見た目ほど怖くはありません。
さっそく登ってみよう。
自分的にお気に入りの構図です。
こうして見ると、金洞山細かいギザギザが目立ちますね。
こうして見ると、端正な山容をしていますね。
幅は狭いので、両手両足で突っ張っていけば下れるかも？（←そんなわけあるか！）
このアップダウン、名古屋出張中の最後に登った大無間山のP1〜P4のアップダウンに似ていますね。規模はこっちのほうが断然小さいですけど。
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規模はこっちのほうが断然小さいですけど。
標高1,162.2m、妙義山塊の最高峰です。
今日は空気が霞んでいて、八ヶ岳は見えませんでした。
あの辺を走っているときに見える景色が最高なんですよねー。
きれいな山容をしていますね。
登山道もあり、登れるみたいです。
このように、下の方が木で補強されるように、真っ直ぐにしておきました。さて、そろそろ下山しますか。
またP6〜P1を越えて（というか、正確には巻いて）、山方境まで戻ります。
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さて、そろそろ下山しますか。
またP6〜P1を越えて（というか、正確には巻いて）、山方境まで戻ります。
この先で自分の前を歩く男性に遭遇しました。
下の岩は、ほぼ全面的に苔に覆われていて緑色になっています。
今日も無事、下山出来そうです。
ありがとうございます。
ちょっと下りてみようっと。
ただいまー。表妙義の縦走より距離が短いので、早い時間に下山できました。
奥の車はさっき会った男性のものですね。
ということは、今日裏妙義を歩いたのは、その男性と自分の2名のみということになるのかな？
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表妙義の縦走より距離が短いので、早い時間に下山できました。
奥の車はさっき会った男性のものですね。
ということは、今日裏妙義を歩いたのは、その男性と自分の2名のみということになるのかな？
なんで閉館しちゃったのでしょうね。
真後ろには御殿と呼ばれる岩稜、その左が丁須の頭がある岩稜です。
先週に引き続き、妙義ふれあいプラザ もみじの湯にやってきました。今日は、先週は女湯だった露天風呂が男湯になっていて、白雲山を眺めながら湯に浸かれて最高でした。
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今日は、先週は女湯だった露天風呂が男湯になっていて、白雲山を眺めながら湯に浸かれて最高でした。
装備
| MYアイテム |
MonsieurKudo
重量：6.96kg
|
|---|---|
| 個人装備 |
フリース
長袖インナー
ズボン
厚手靴下
雨具
毛帽子
靴
手袋
ヘルメット
ザック
チェーンスパイク
飲料
水筒（保温性）
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
カメラ
|
感想
先週に縦走した表妙義に引き続き、今日は裏妙義の縦走です。
丁須の頭に登ってみたいという気持ちを抑えきれず、2週連続での妙義山となりました。
裏妙義 国民宿舎跡前の駐車場に着いたのは、まだ暗い6時前。
準備をゆっくりと済ませ、コンパスに提出した登山届のほぼ予定どおりの6:13に山行を開始しました。
丁須の頭までは、ちょっと鎖場の多い一般的な登山道といった感じで、1時間20分程で到着。
ひとまず肩まで登り、景色を楽しみつつ、一通り写真撮影。
そして、いよいよ丁須の頭のクライミングへ。
無風か微風が望ましかったのですが、この時間は若干風が強めでした。
丁須の頭の頂上からぶら下がった長い鎖が、風でブラブラと揺れていました。
先週の鷹戻しでは、（できるだけ軽量化はしましたが）ザックを背負って登る必要がありましたが、今回はカメラだけ持った空身なので、体は軽いです。
それでも、最初の一歩を踏み出すのに少し時間がかかりました。
意を決して鎖に体を預け、一瞬だけ宙吊りになりましたが、すぐに足を掛けて体を引き上げます。
感想（あくまで自分個人としてですが）としては、難しい＆腕の力を要するのは最初だけで、あとは手掛かりや足場もあるので、それほど苦労せずに登れた感じです。
丁須の頭の頂上からの景色は素晴らしく、苦労が報われた瞬間でした。
最初は動画を録りつつ登り下りしたので、今度は写真を撮るためにもう一度、丁須の頭に登りました。
2回目は慣れもあってか、最初よりもスムーズに登ることができました。
下りて来ると、それを待っていたかのように風が一時的にピタッと止みました。
風め〜、狙ってやがったなー。（←そんなわけない）
ひとまず、今日のメインイベントが無事終わり、一安心。
次は妙義山塊の最高峰、谷急山に向かいました。
丁須の頭から谷急山方面に少し進むと、インパクトのある20mチムニーの鎖場があり、慎重に下降しました。
途中にある赤岩、烏帽子岩の東側斜面を鎖場でトラバース。
足場もしっかりしているし、見た目ほど怖くもありませんでした。
風穴尾根の頭からの景色を楽しんだ後、三方境に着いたのは約1時間半後。
三方境から谷急山までが結構長く、P1〜P6まで小ピークを越えていく必要があり、なかなかに疲れました。
三方境から約1時間半弱で谷急山の山頂に到着。
若干の灌木がありますが、360度の展望が楽しめました。
山頂票は、園芸用の太めの支柱に括り付けられた木のプレートに、山名と標高が書かれたのみの粗末なものでした。
妙義山塊の最高峰なのに、ちょっと扱いが雑なのでは？（←群馬県の林政課さん、予算的に厳しいのかもしれませんが、もうちょっと頑張ってほしいです。）
しかも板の下部分は割れており、支柱も挿してあった穴がゆるくなっていて、手前にお辞儀している状態でした。
このままだとあんまりなので、灌木が支柱となるように少しだけ左に移動させて挿し直し、安定するようにしておきました。
山頂で写真を撮ったり休憩したりして、30分ほどゆっくりしてから下山を開始しました。
まずは三方境まで、またP6〜P1を越えて戻ります。
往路と同じくアップダウンがありますが、下り基調なので、だいたい半分の45分ほどで戻ってくることができました。
三方境からは国民宿舎跡までは巡視道を歩きました。
道は明瞭で歩きやすく基本的にずっと下りですが、途中幾つか小尾根を越えるため若干登る場面がありました。
途中で男性登山者に追いつき、挨拶。
特に話はせずに追い抜いたので詳しくは不明ですが、国民宿舎跡前の駐車場に車があったので、おそらく丁須の頭までか、相馬岳までのピストンのどちらかだと思われます。
山行後の立ち寄り温泉は、先週と同じく、妙義ふれあいプラザ もみじの湯へ。
汗を流し、さっぱりしてから帰途に就きました。
・
・
・
今日もスリリングで貴重な体験ができました。
丁須の頭は、技術的な難易度では妙義随一かもしれませんが、体力的に難易度では、鷹戻しの方が上な気がしました。
（登山禁止のため）金鶏山や西岳、星穴岳などは登れていないので、真の意味での妙義山制覇とはいえないかもしれませんが、妙義の主だった山はピークを踏むことができてとても満足しています。
今回の妙義山で様々な鎖場を体験することで、自分の岩登り（あくまで登山道として）や鎖場のスキルが上がったように感じます。
そういった意味でも、とても有意義な山行となりました。
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丁須の頭お疲れ様です。
2回も登られるとは強者ですね！
凄いです！
私は1回登っただけでご馳走さまモードでした〜
鎖はアスレチック感覚でクライミング気分が堪能出来るので楽しいですね♫
私も早く妙義復帰したいです〜....が、
先ずは筑波山制覇をしないといけないので、
しばらく妙義山は延期です〜
妙義制覇
お疲れ様です！
(￣(エ)￣)ノ＿彡☆バンバン！
yeskumakumaさん、こんばんは。
こちらこそ、はじめまして。
コメントありがとうございます。
妙義山、危険なところも多かったけれど、高いところと岩場が大好きな自分としては、とても楽しかったです。
表妙義では全く恐怖を感じなかった自分でも、丁須の頭の上で風に煽られたときは、流石に怖いと感じました。
筑波山、今年の正月明けに登りましたが、素晴らしい山でした。
登山コースがたくさんあって、制覇は中々大変そうですね。
MonsieurKudoさん、おはようございます。
丁須の頭！写真でしか見たことがありませんが、凄いところですね。表妙義、裏妙義と連チャンとは実にパワフルです。もう凄すぎます。さすがKudoさんです。
ぺったんこの荒船山もイイですね〜。一度は登ってみたいです。Kudoさんは荒船山に登ったことはありますか？
次回は、フルーツ牛乳と一緒にビールを置いといて下さいね。
お見事でした！それではまた😊
fgacktyさん、こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
丁須の頭は、ガッツリと下調べして臨んだのですが、やはり実際に登ってみないいと難しさはわからないものですねー。
＞Kudoさんは荒船山に登ったことはありますか？
登ってますよー。
↓その時のレコです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1183987.html
＞次回は、フルーツ牛乳と一緒にビールを置いといて下さいね。
勘弁してください（笑）。
置いたら飲んじゃいますよー。
裏妙義も歩かれたのですね！
あの恐ろしい丁須の頭を確保無しで登るとは恐れ入ります。
表妙義の鷹戻しの動画を見せて頂きましたが、かなり参考になりました。
・・・とても恐ろしいと((((；゜Д゜)))ﾋｨｨｨ
今後も危険な岩場を歩かれると思いますが、どうぞお気をつけ下さいませ。
自分もビビリですが、そういう場所へ行きたがる性分ですので気を付けて行きたいと思います。
自分のオススメ？の岩場ですが、
八海山の八ツ峰のデンジャラス縦走ルートが恐ろしくて登りごたえがありました。一峰から八峰までアップダウンがあり、難易度は劔岳の別山尾根ルートより上です。
さらに最後の長い垂直に近い岩場の下りは手懸かり足掛かりが少なく、特に脚は爪先が掛かるくらいしかないので極めて緊張した記憶があります。
そこの部分の下りは、その年に歩いたジャンダルムよりも難しかった記憶でした。
豪雪の地域ですので、雪が溶けてから良かったらチャレンジされてみて下さいませ。
それでは失礼致します。
KaRzUさん、こんばんは。
表妙義のレコに続いてコメントありがとうございます！
高い所と岩場が好きすぎて、自分でも困ってしまいます（笑）。
剱岳やジャンダルムも歩いてみたい！
母の実家が新潟（守門岳と浅草岳の近く）なので、山を始めてからは毎年、GWに母と妹を実家に車で送り届けるついでに、守門岳や浅草岳を登ってました。
実は八海山も狙っていたのですが、天気の関係でまだ実現していません。
もし、八海山に行ける機会があれば、もちろん八ツ峰縦走にチャレンジするつもりです。
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