宮之浦岳(白谷雲水峡〜縄文杉〜新高塚小屋〜宮之浦岳〜淀川登山口)


- GPS
- 29:19
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 2,482m
- 下り
- 1,849m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 6:30
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 2:53
- 合計
- 9:11
天候 | 1日目:曇り 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船 飛行機
宮之浦港に到着するので、白谷雲水峡in/淀川登山口outで計画。 【鹿児島から屋久島までのアクセス】 ■バス 鹿児島中央駅バスターミナル 東16番乗り場「谷山港行き」15:48発 谷山港16:34着(370円) ■フェリーはいびすかす(貨物船・予約不可 乗船時に購入) 鹿児島・谷山港 18:00発 → 種子島 21:40着/5:00発 → 屋久島・宮之浦港 7:00着(3700円) ■徒歩 宮之浦港 → 屋久島観光センター(15分程) ■バス 宮之浦港入口 8:11発 → 白谷雲水峡 8:45着(550円) (登山:白谷雲水峡〜縄文杉〜新高塚小屋〜宮之浦岳〜紀元杉バス停) 【下山後、安房までのアクセス】 ■バス 紀元杉 14:55発 → 安房 15:58着(940円) 鹿児島中央駅バスターミナルから谷山港行きのバスは非常に分かりにくいです。 「東16番乗り場」の案内表示板にも時刻表にも載っていない。 谷山駅行きのバスには乗らないでください。あくまでも「谷山港」と表示されているバスが来るまで待ちましょう。 (不安であれば近くに交番があるので確認してください。東16番で間違いないと教えてくれるはずです。) 貨物船は大部屋の雑魚寝。女性専用部屋もあるので、女性ソロでも安心。 小さな船なのでまあまあ揺れます。酔い止めを飲んでおくと良いでしょう。 種子島では積み荷を下ろす作業がなかなかうるさいです。寝ていても起きてしまうレベル。1時間程で作業は終了します。そこから寝ても到着は翌朝7時なのでたっぷり睡眠は取れるはずです。 屋久島観光センターは8時オープン。 ガスカートリッジ等、登山に必要なものはだいたい置いてあります。 白谷雲水郷行きのバスは道を挟んで20秒の距離なので、8時からの開店でも買い物は間に合います。 外にコインロッカーもあるので、下山後回収可能であれば不要なものはここで預けてしまっていいでしょう。(小・300円/48時間、大・500円/48時間) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【白谷雲水峡〜縄文杉】 一般観光客も歩ける非常によく整備された道。 【縄文杉〜新高塚小屋】 ようやく登山道らしくなる。 よく整備されている。 【新高塚小屋〜宮之浦岳】 所々ロープ場がある程度で、よく整備された歩きやすい道。 森林限界を超えたあたりから凍結箇所が点在。 何でもない道がなかなかの難所となっている箇所もあった。 【宮之浦岳〜投石平】 いわゆる登山道。引き続き凍結箇所が点在しており、スリップ注意な状況だった。 投石平へ下る道はロープ場が点在。 【投石平〜淀川登山口】 よく整備されたハイキングコース。 一般観光客でもまあ歩けるレベル。(実際、よくここまで来ちゃったね、という普通の格好した家族連れとすれ違った。) 【淀川登山口〜紀元杉】 20分程のアスファルト道の歩き。 |
その他周辺情報 | 屋久島で最も泉質が良い温泉は「尾之間温泉」(200円) 足元湧出の無色透明な硫黄泉。 石鹸・シャンプー等は置いていない。番台で購入は可能。 |
写真
感想
10年ぶりの屋久島!
韓国岳を下山後、レンタカーで霧島温泉・妙見温泉で湯巡りをしてから鹿児島中央駅に移動。レンタカーを返却後、バスで谷山港へ。
貨物船に揺られて屋久島に上陸。
時刻は朝7時。徒歩で屋久島観光センターに向かい、コインロッカーに登山には必要の無い雑多な物を入れる。48時間で300円也。
朝8時、屋久島観光センターがオープン。ガスカートリッジ(小)を購入し、バス停でバスを待つ。時間通り8時11分にやってきた。
ガラガラなので、あまりお客さんは乗らないのかと思いきや、その後の停留所毎にどんどん乗客が増え満席に。外国人がとにかく多い。
8時45分頃、終点の白谷雲水峡に到着。
やはり外国人が多く混み合っている。
入口で登山協力金を求められる。
「日帰り1000円、泊まり2000円だが、任意支払いなので一人1000円でいい。500円以上で記念品贈呈」とのこと。何だソリャ…ワケ分からん。
曖昧な内容だが、とりあえず二人で2000円を支払い記念品のストラップ?を貰った。小屋の維持費など大変だろうから、こんな曖昧な内容ではなくきちんと徴収すればいいのに。そうしたら気持ちよく支払えてモヤモヤしないで済むのだが…
とにもかくにも、白谷雲水峡をスタート。
よく整備された道で一般観光客も多い。
白谷小屋まで行くとだいぶ人が減り、太鼓岩への分岐を越えるとそこはもう完全に登山者のみの世界。トロッコ軌道のある林道へ向けてどんどん下る。
トロッコ軌道に合流すると再び観光客がチラホラと。ガイド付きのグループが多い。
トロッコ軌道終点から本格的な登りが始まる。
ウィルソン株、大王杉、夫婦杉などを経て縄文杉へ。
10年前に訪れた時よりも展望台の位置が遠くなっていて、縄文杉の迫力があまり伝わってこないのが残念。でも縄文杉の保護を考えると遠ければ遠いほど良いのは確か。
縄文杉で時刻は午後2時過ぎだが、明らかに日帰り予定と思しきジーパンソロ男性がいる。ザックではなくショルダーカバン。カメラ道具は沢山持っていそうだが、登山道具はほとんど無さそう。
これから下りるのかと訊ねると、もう疲れたから小屋に泊まるとのこと。
ジーパンなのに寝袋やマットを持っている、なんてことは無いだろうから、単なる避難小屋である高塚小屋で一夜を明かすのはかなり辛い。長い長い夜が待っていると思われるが、「ああそうですか」とだけ答えておいた。
我々は更に先の新高塚小屋へ向かったので、この男性がその後どうなったのかは知らない。
さて、縄文杉から1時間程で新高塚小屋に到着。
かなりの賑わいを見せている。
小屋に入ると既にかなり埋まっている。やたら女子高生が多い。
後で知ったが、山口県の複数の高校の登山部が合同で遠征してきていたそうだ。
人数が多いので3グループに分け、日程を1日ずつずらして同じ行程で歩いているそうだ。本日は2グループ目で、男子はテント泊、女子は小屋泊の模様。
運良く2人分のスペースは空いていたため、事無きを得た。
最終的には通路まで埋まる満員御礼。
暗くなる前に夕食を摂り就寝。
翌朝4時行動開始。というか周りが皆行動を始めたので、我々も追随した形。
45分で朝食と準備を済ませ、宮之浦岳に向けて出発。
ヘッドライトの明りのみで暗闇の中進む。
徐々に明るくなっていき、森林限界を超えたところで丁度、雲海からの日の出を眺めることができた。素晴らしい朝だ。予定より早い出発にして良かった!
夜中は相当冷えたようで、登山道はツルツルに凍っている箇所が点在している。
日の出時刻で気温はマイナス3℃だった。
何てこと無い道がなかなかの難所に変わっていて予想より時間がかかったが宮之浦岳に到着。360°の眺望。雲も取れ海が見えている。
これから歩く縦走路も見えている。最高の景色だ!
淀川登山口に向けて出発。
天気が良いからか、宮之浦岳日帰りの登山者とたくさんすれ違った。もちろん縦走の方も大勢いらっしゃった。高校登山部の集団(3グループ目)ともすれ違った。
投石平に到着。とても気持ちが良い場所で、しばらく休憩を取った。
あまり早くに下山してもバスの時間まで待つことになるので、時間調整の意味合いもある。
再び出発。途中、明らかに登山素人というかスニーカーを履いた子連れファミリー5人組みとすれ違った。
「さっきロープ場があったんだが、この先、あのような危険な箇所はあるか?」と訊ねられたが、何と答えるべきか戸惑った。正直、個人的には危険と感じる箇所は無かったが、このファミリーにとってはとても危険だろう。
「宮之浦岳までいくつもりですか?」と逆質問。「そこまで行くつもりは無い」とのこと。「であれば、すぐ先に気持ちの良い広場(投石平)がありますよ。その先は険しくなります。」と答えておいた。
少し歩くと問題のロープ場。特に危険とは思えない。というか危険じゃないようにロープが設置してあるのだが…よくここまで来たものだ。帰りも大変だろう。
花之江河で再び大休憩を取り、淀川小屋へ。
淀川小屋のトイレが悲劇的な状況になっている。
汚物が溢れんばかり。完全にキャパオーバーだ。
どうやって汚物を処理しているのだろうか…
とにもかくにも淀川登山口に無事到着し、紀元杉からバスに乗り1時間揺られて安房へ。レンタカーを借りて宮之浦エリアに移動。屋久島観光センターのコインロッカーから荷物を回収し、今夜の宿泊する宿へ。
なんと、新高塚小屋で隣に寝ていた女子高生グループ(3人+先生)と同じ宿だった。大人数のグループ(別の高校登山部)は違う宿に泊まっているとのこと。
夕飯時、朝食時に山の話で多いに盛り上がった。
今回は、天気に恵まれ、屋久島大自然を存分に楽しむことができた。
また、人との出会いも相まって、これまでで最も印象に残る登山の一つとなった。
10年前、屋久島を歩いたことがきっかけで自分の登山人生が始まった。
この10年で日本全国の山をそれなりに歩いてきたが、屋久島の奥深さは群を抜いている。
登山家である宿のオーナーも、「屋久島は北アルプスより面白い」とおっしゃっていた。分かる気がする。
またすぐにでも再訪したいと思える屋久島。本当に素晴らしい場所だ。
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