立山BCスキー(雷鳥沢とタンボ平の山スキー滑走)



- GPS
- 12:03
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,221m
- 下り
- 2,213m
コースタイム
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 5:33
天候 | 2日間とも午前中は晴れ、午後から曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢の無料駐車場は4月27日(土)夜22時過ぎで正規駐車枠は1つしか空いていなかった。翌4月28日(日)朝6時頃は早朝に到着した車数台がバイク等の専用駐車エリアに侵食して駐車していた。 ◆立山黒部アルペンルート <https://www.alpen-route.com/index.php> 扇沢⇔黒部ダム:往復2570円(片道1540円) 黒部湖⇒黒部平⇒大観峰⇒室堂:片道4320円(往復6480円) ※クレジットカードは利用可能。 ※JAF等の割引はなく、往復切符購入だけが安くなる手段。 ※扇沢から室堂に入る場合、帰りは黒部湖まで滑って下るのが一番の交通費節減。 ※昔あった荷物代はなくなった。代わりにスキーやボードはカバーに入れることが義務付けられ、不備の場合は300円でカバーを買わされる。 ※手荷物安全対策のお願い <https://www.alpen-route.com/baggage/> |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山届】室堂ターミナル1階に「入山安全相談窓口」があり、そこで指定用紙に記入して登山届提出。下記HPより事前に届出用紙を入手・印刷できる。 【入山届用紙】立山室堂・山岳スキー情報 <http://toyamaken-sotaikyo.jp/> ※PDF様式 <http://toyamaken-sotaikyo.jp/file/form.pdf> ※Word様式 <http://toyamaken-sotaikyo.jp/file/nyuzantodoke.doc> ◆室堂(2450m)〜雷鳥荘(2370m) 室堂から雷鳥荘までは下り基調ではあるが、途中2ヶ所で下った後の登り返しがある。シールを付けずに滑走モードで動いたので、これら登り返しはスキー板を担いだり、階段登行した。 ◆雷鳥荘〜別山乗越 尾根沿いの登行ルートに旗の標識が設置されていた。下りは雷鳥沢の沢中を滑った。 ◆雷鳥荘〜一の越 アップダウンを避けて、始めはブル道を行き、途中からキャンプ場から登って来るトレースに合流し、最後は室堂からのルートに合流。一の越直下は傾斜もきつくなり、スキー板を担いだ方が楽かも知れない。 ◆一の越〜東一ノ越 滑りが上手く、体力ある場合は御山谷を標高2250m付近まで滑って、そこから東一ノ越に直接雪の急斜面を登る人が多い。一般的には標高2500m付近のトラバースルート入口まで斜滑降で入り、そこでスキー板やボードをザックに括り付け、アイゼンを着けて歩いて東一ノ越まで行く。右側が急斜面のトラバースが25分程続くのでバランス等崩して滑落しないように注意。 ◆東一ノ越〜タンボ平〜黒部平 無木立の広大な真っ白な斜面を気持ちよく滑れる。最初の急斜面は雪の状態によっては表層雪崩が発生することがあるので注意(4/29に我々が滑って起こりうる雪崩を一通り誘発したので、新たな降雪があるまでは安全と思われる)。右斜め下がりの長い下りなので、斜滑降とフォールラインへの回転滑降をジグザグに組み合わせると楽しく滑れる。 ◆黒部平〜黒部湖畔 黒部平の駅舎手前で夏道があるP1629mに続く尾根に入り、1650m付近から左側に下って沢中を滑ると湖岸沿いの登山道に下り立つ。登山道に出たら、スキー板やボードを担いで歩いて黒部ダムまで行ける。 |
その他周辺情報 | ◆立山黒部アルペンルート・タイムラプス動画 https://www.youtube.com/channel/UCksgqjTFYkQjhYWSeRouovg/videos 立山黒部アルペンルートHP内の立山ライブカメラは弥陀ヶ原、室堂、立山山頂、大観峰、黒部平、黒部ダムの6ヶ所からの映像をリアルタイムで提供しており、毎日04:00〜20:00の画像を繋げた1日分の動画が21:30頃にUPされています。 この動画は過去分もあり、当日分はライブカメラで見れるので、事前あるいはリアルタイムに現地の様子が分かり重宝します。 ◆雷鳥荘 <http://www.raichoso.com/> 電話:076−463−1664 or 076−463−1539 1泊2食付・相部屋:料金9,650円+入湯税150円=9,800円 ※遭難保険のjRO日本山岳救助機構や労山等の会員は5%引きとなり、9320円だった。支払いはクレジットカード利用可能。 ※トイレは洗浄機付き。 ◆大町温泉郷・薬師の湯 <http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/> TEL:0261-23-2834、大人700円、営業 7:00〜21:00(JAF割引で600円) |
予約できる山小屋 |
雷鳥沢ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
バラクラバ
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ棒
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ヘルメット
ゴーグル
ピッケル
軽アイゼン
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
工具
|
感想
◆珍しい気象現象「環水平アーク」と「幻日環」を観測
https://weathernews.jp/s/topics/201904/280095/
4月28日に雷鳥沢を滑るために別山乗越に向けて登る途中で、雄山〜一ノ越〜浄土山〜室堂へと続くスカイラインの上空に下側が底になる曲線状に虹が見えました。珍しいなと思っていたら、後からニュースで環水平アークだと分かりました。太陽を見上げると写真は撮り損ねましたがハロ現象のような太陽を大きく囲むような円環が見え、それは幻日環だったようです。
◆一の越の雷鳥
一の越が近づいた所で1羽の雷鳥が頭上を飛び越えて行くのに遭遇し、浄土山の方に歩いて帰る姿を写真に収めて喜んでいたら、一の越山荘横で休憩中に2羽のつがいが現れ、さらに1羽が現れで喧嘩状態になり、最後は4羽が鬼ごっこしていました。雷鳥は長らくお目にかかっていなかったのでとてもラッキーでした。
◆東一ノ越からタンボ平への急斜面で表層雪崩発生
・数日前まで雨が降り続き、その後冷え込んで弱層ができ、4月27日に降雪があったため、28日以降は数十センチ積もった新雪による表層雪崩が起きやすい条件であった。4月28日に黒部平展望台から見た時は東一ノ越・北東面は全く雪崩は発生していなかったが、下山後はほぼ全面で雪崩ていた。
・4月29日は一の越に9:40頃に着き、1時間後に御山谷にドロップインしました。到着時は大勢の登山者がおり、大半は雄山に向かいますが、御山谷にも支度を終えたボーダーやスキーヤーが順次滑り出しました。上手い人が多く、華麗な滑りで御山谷を滑って行きますが、東一ノ越へは向かわず、かなり下まで滑って登り返すようでした。標高2250m付近まで滑って、そこから東一ノ越に直接雪の急斜面を登る人もいました。
・我々は上手くないので途中から斜滑降で東一ノ越に繋がるトラバース道の入口に向かいました。夏道だと標高2500m位の地点で、丁度良い岩場があり、そこでボードや板を脱いでザックに括り付け、アイゼンを装着するので、待ち行列ができます。そこからトラバース開始して25分程で東一ノ越に到着です。右側が御山谷まで急斜面となっている部分は滑落注意で緊張します。右側がハイマツ混じりのブッシュ帯だと少し安心して歩けます。
・我々2人が東一ノ越へ着いた時は山スキーの4人パーティーが先行しており、タンボ平へは2-3人分のシュプールがあるだけでした。4人組が滑って行って、しばらくしてドロップインしましたが、30度はある急斜面を見ると2筋の表層雪崩跡があり、先行者はその2筋の中間の斜面を滑ったようで幾つものシュプールが描かれていました。
・自分は真っ新な斜面を滑ろうと左側の立木があるブッシュ地点の上まで斜滑降で行きましたが、その途中で点発生の表層雪崩が起き、ゆるゆると雪塊が流れ落ちて行きました。先行する4人組の3人が未だ通過する前で、彼らは雪崩が落ち着いてから急いで雪崩が止まった先をトラバースして抜けて行きました。
・立木がある右手の真っ新な斜面を滑るつもりでしたが、さらなる表層雪崩を起こしそうだったので、Uターンして右端の皆が滑った斜面に戻り、シュプールが残る斜面を滑って、最後にさらに雪崩跡の右側の斜面に移って新たなシュプールを刻んだ後、雪崩末端をトラバースして安全地帯まで逃げました。
・振り返ると次に滑り出したボーダーが、自分が滑ろうとした立木のある右側(下から見ると左側)を華麗なターンで滑り降りていました。その後も2人組のボーダーが下から見て立木の更に右側遠くまで回り込んで滑って来たらしく、多分その際に立木の両側の斜面で表層雪崩が発生したようで、後から撮った写真を見ると、皆が滑ったシュプールだらけの斜面以外は全て雪崩れた跡が残っていました。
・誰も自分たちが起こした表層雪崩に巻き込まれなくて良かったという印象でした。
◆タンボ平末端の黒部平駅付近から黒部湖畔まで滑走
GPSでロープウェイ真下の現在地を確認し、そこから何人かのシュプールが残る夏道沿いの尾根を滑り、標高1680m辺りで左側の谷に滑り込み、残るシュプールを追いながら湖畔沿いの登山道に下り立ちました。かんぱ谷橋まで125m位の所で、そこから登山道の雪が消えていました。黒部平駅付近から30分程のツリーランが楽しめました。
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