鍋越山(断念)、獅子ヶ森の大岩、手代沼(商人留の高森へのルート断念)


- GPS
- 24:00
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 111m
- 下り
- 98m
コースタイム
06:56大館市街地を徒歩で出発
07:51大茂内左折〜線路〜右折〜左折
07:56稲荷神社脇の未舗装車道に入る
08:11伐採場の先で通行止めで引き返す〜忘れ物をして再度引き返す
08:36農免農道に出て右折〜獅子ヶ森を確認する
(獅子ヶ森の大岩)
09:03大岩群へ登る
09:12岩の上到着〜重機の轍を辿って下る
09:26農免農道に戻って右折
(手代沼)
09:32商人留の高森が前方に見える未舗装車道に左折
09:39森に入り左折〜沼〜時計回りに堤防の先の道を行く
09:51道は消失しその先を探る
09:55諦めて引き返す〜堤防の先で水辺の道に下りる
10:05コンクリートブロックの上に出る〜未舗装車道と合流
10:16 Y字路(左は消失)を右折し沼から離れる
10:20二つ目の微小沢の有るT字路左折
10:30笹薮が酷く引き返す
10:36 T字路で左折(往路から見ると右折)〜石段を登り側溝に沿って歩く
10:42「第四号隧道」〜谷間沿いにT字路に戻り左折
10:47沼沿いの道に戻り浅瀬で休憩
11:06再出発〜帰路
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
(鍋越山まで) この日は依然として自転車の修理が終わっていなかったので、全て徒歩で移動。従って近場の山を選んだ。前日は雨だったが幸いにもすっきりと晴れてくれた。 大館の中心市街地からあれこれ適当に進んで県道2号線(樹海ライン)を東進し、大茂内の、線路を越えるが踏切ではない左折路に入る。直ぐ先のT字路は右折すると道は左にカーヴするが、その先で右にカーヴする所の左折路を進むと稲荷神社が建っている。その右手に延びている未舗装車道に入る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(鍋越山) 未舗装車道を歩いて行き、途中農免農道と交差し、その先の採石場を過ぎる。重機が出入りしている所為かぬかるみが多い。何故重機が出入りしている道はこうもぬかるみが多いのか。絶えず地表がほじくり返されているから保水力が失われていると云うことなのだろうか。杉林に混じってこんな所にも桜が何本か花を咲かせている。やがて車廻し用のスペースが開ける辺りで、道は鎖で通せんぼされており、「通行禁止」の立て札が。車輛だけではなく歩行者もまた、許可無く通行してはいけないことになっている。1月に来た時( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1714121.html )に「これは冬期間通行止めと云うことかな?」と思ったのは、都合の良い妄想に過ぎなかったと云うことだ。昨年は問題無かったのにどうしてなのだろう。仕方無いので断念するが、途中忘れ物に気が付いてまた引き返した。 (獅子ヶ森の大岩) 鍋越山から農免農道に出て右折して北西方向へ進む。大茂内の薬師森へ通じる道は雪が完全に消えて通行可能な状態になっている。その時丁度そこから反対側から続く踏み跡から男性が出て来たのだが(軽装だったので散歩か何かだろう)、私が道の写真を撮っているのを見て自分が撮られていると勘違いしたのか、自分を撮るなと荒っぽい口調で怒鳴って来た。市の外向けの宣伝文句には、地元の人々の優しさとか人情とかまぁお決まりの綺麗事が並ぶことが有るが、実際には大館市民の中には、口調や物腰が割と荒っぽい人が多い。「鉱山街の人々は気性が荒い」と云うのは強ち偏見ではないと云うことなのだろうか。粗野な態度と云うものは往々にして精神の閉鎖性の表れだが、そうした点には度々息が詰まる思いがする。 まぁとにかくその先から手代沼へ行こうと思っていたのだが、左前方の獅子ヶ森が一寸気になったので、先にそちらへ足を延ばしてみることにする。農免農道から見ると、山頂部と南側のピークとの間の鞍部が白くなっており、恐らく岩ではないかと思うのだが、北西の権現岩や山頂の大岩の他にも岩が多いのだろうか。取り敢えず山の端まで大体の地形を確認してから引き返し、この道からだと特に目を惹く山腹の大岩群に登ってみることにする。2012年に撮影されたGoogleのストリートビューではこの辺は一面の杉林になっていて何も見えず、航空写真でも只の森になっているので、ここ数年の間に伐採されたのだと思うが、伐採場跡の上に大岩群が並んでいる。 大岩の北端は丁度伐採場跡と杉林の境界線に位置しているので、その境目に沿って真っ直ぐ登ってみたのだが、下生えが殆どイバラで仲々ストレートに進めない。少し登ると下生えが薄くなるので杉林の中に避難し、右側から大岩の上に回り込む。多少見晴らしが良いが、岩の上には木々が生えていて岩の姿は見えず、期待外れ。 重機の轍がジグザグに続いているので、下りはそちらを通ってみる。大量の杉柴の上を慎重に下る。南側に長径200m位の池が見下ろせる。 (作成したルート図はアバウトである。) (手代沼) 農免農道を南東方向に引き返し、前方に商人留の高森(台形の形をした山)が見える左の未舗装車道に入る。 田んぼに沿って未舗装車道を300m程進んで森に入って直ぐに、左分岐が有るのでそちらへ進む。土手を上った先に、何やら自動車が何台も停まっている。堤防周辺には10名以上の男性が思いおもいに腰を下ろして釣り糸を垂れており、看板には鮒の放流をしていると書いてある。地元では割と知られた釣り場なのだろうか。 北東方向に高森が見えているが、『大館トレイルガイド』の高森の項には、手代沼からそちらに延びている道が有るが一部薮が濃いと書いてある。『ガイド』に記載されている高森の登山道はそもそも地理院地図には記載されていないので、この分岐路も恐らく地図には載っていないのだろう。なのでこの道を見付けたかったら、現地を歩いて出たとこ勝負で探すしか無い。どの道高森は登頂出来ないことは確認済みなのだが( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1570703.html )、折角ここまで来たので手代沼周辺を探る序でに探してみることにする。 取り敢えず沼を周回出来ないかどうかを確認する。対岸を見る限りではどうも道は無い様に見えるが、左手の堤防の先に、水辺に下りて行く釣り人用の道とは別に、沼に沿って延びている道が見えたので、時計回りに進んでみる。 整備されていないのか、状態は悪い。笹薮・柴薮・イバラ薮が酷い。何度も忌々しい薮漕ぎを繰り返している内に、やがて杉林の中に突き当たって踏み跡は消滅。杉林の向こうは笹薮に覆われており、これまた道が有りそうには到底見えない。この道は地理院地図に記載れている通り、ここで終わってしまっているのだろう。引き返す。 堤防の今度は右端から、水辺に下りる釣り人用の道が延びている様なのでそこを辿ってみる。右にカーヴして土手がコンクリートで固められている所に突き当たって水辺から離れる。その儘反時計周りで土手の上を進んで、右から来る未舗装車道と合流して森の中を北上。道の右側を側溝が走っているが、やがて「第四号隧道」なるトンネルで山の中に消える。沼の北端の辺りで左側に、浅瀬に出られる短い分岐と、沼の外周に沿って直ぐ終わる分岐が有る。そこから右に折れて沼を離れる。 微小な沢が横切る小さな谷間を過ぎ、次に沢が横切るT字路では取り敢えず左に行ってみる。進めはするが薮が酷く、薮漕ぎを繰り返して北上している内に、やがて笹薮にみっしり覆われて通行困難な箇所に行き当たる。笹薮の向こう、50mばかり先の方に何かの建物が数軒見えているので、恐らく商人留集落へと抜ける道なのだろう。何れにしろ標高を上げる道ではなさそうなので引き返す。高森へ抜ける道が有るとすれば右(東)側に分岐が有っても良いのだが見付からなかった。 T字路まで引き返し、今度は東側へ向かう道(これは地図には記載が無い)を進んでみる。道は直ぐ左にカーヴし(この時はそう見えた)、石組みを登った先で側溝に突き当たる。そこを右の方に遡って行くと、やがて「第四号隧道」に突き当たる。先程のと同じトンネルの、尾根の反対側に出たと云うことなのだろう。そこから側溝の流れる斜面を下りた先が歩けそうなので、そこからT字路に戻る。 沼沿いの道まで戻った所で、本日はこれ以上見所は無さそうなので、景色の良い浅瀬に出たところで休憩。鮒なのか、時々大きな水音がしたり、浅瀬の水面の上を大きな背鰭や尾鰭が幾つも動き回ったりする。泥に隠れて全身は見えないが、恐らく全長30cmは優に有るのではないだろうか。 沼沿いに進み、沼から少し離れてまた戻る辺りで、神社に寄る。大館文化財マップ( http://odate-city.jp/museum/wp-content/uploads/cul_bunka_map_odate_02.pdf )の芦田子地区に「塞神神明社」と書かれているのがこれだろうか。鳥居を潜って左側の石碑には「相善神社」と書かれているが、文化財マップで「蒼前神社」と表記されているものと同じなのだろうか。石段で20mばかり上がった先に「神明社」の額の有る社と碑銘の読めない石碑。社の右手に道が延びているので下りはそちらを使う。 |
その他周辺情報 | (秋田犬保存会本部展) 帰路は各所の桜なぞを確認しつつぶらぶら歩いて行ったのだが、樹海ドームに寄ってみたら、桜が満開なのは良いとしても、何やら秋田犬を連れた人が大勢集まっている。このことは全く失念していたのだが、恐らく秋田犬保存会のイヴェントだ。桂城公園で行うものは見たことが有るが、樹海ドームで行われる方のことは全く知らなかった。私は犬自体には殆ど興味は無いが人間には興味が有るので、犬を愛でる人々をざっと観察して行く。駐車場には観覧席が設けられ、品評会か何かが行われていた。出店が何軒か並んでいたが、これはこのイヴェントの為のものなのか花見用のものなのかは不明。秋田犬以外にも、色々な犬が連れて来られていた。 秋田犬は今期対抗馬の麓幸子氏を破って再選を果たした福原淳嗣市長が大館市の「売り」の目玉として大いに推している商品なのだが、大型犬にしては威圧感が少ないので親しみ易く、また如何にも「日本的」と云うイメージに結び付け易い。有名人繋がりとしては最近ではフィギュアスケート選手のザトキワ氏やプーチン露大統領が良く知られている様だが、この日は元大相撲力士の朝青龍だった方が来ていたらしいと後で知った。個人的には秋田犬は無愛想で鈍重なイメージが強いのだが、大型犬同士がじゃれているのか争っているのか威勢良く飛びかかっている光景を見ると、昔行われていたと云う闘犬はそれなりに迫力が有ったのではないかと想像する(まぁ土佐犬などと比べると、秋田犬は闘犬には向いていないらしいが)。今時狩猟に秋田犬を連れて歩く人が居ると云う話は聞いたことが無いので、秋田犬はこの儘フワモコのモフりたくなる愛玩用の大型犬として宣伝するのが正解ではないかと思う。戦後の秋田犬は、今の典型的な秋田犬とは別物が多く含まれていたと云う記事( https://www.asahi.com/articles/ASM1S5RGHM1SUTFL00H.html )なぞを読むと、秋田犬の「伝統」が如何にして形成されて来たのかにも多少の興味が湧く。 |
写真
感想
(鍋越山)
昨2018年7月までは普通に登れていたのに、歩行者まで通行禁止になったのは何故なのだろう。この山を走っている道の幾つかでも生きていれば、高倉山方面にまで抜けられるかも知れないのだが。茂内沢や隣の大茂内沢周辺はグリーンタフの含まれている所が多い様なので、それなりに見所は有るのだが、残念だ。
(獅子ヶ森の大岩)
権現岩には祠が設けられているので、こちらの大岩群も何か信仰の対象になってはいないかと思ったのだが特に何も無かった。岩の上に登っても近辺の山並みが見えるだけで岩そのものは木々に隠されてしまっているので、農道から見上げるだけで十分だろう。最近になって伐採によって新しく出来た見所であろうと思うので、当然『大館トレイルガイド』では触れられていないが、探せば他にもこうした大岩は有りそうな気がする。
(手代沼)
商人留の高森へのルートは元々期待していなかったので見付からずとも残念ではないが、沼の周回が出来ないのは残念。そこそこ静かで散歩には持って来いの場所だと思うのだが、基本的に釣り人しか来ない場所なのだろうか。
この近くの池や沼の類いだと、釈迦池の周回道は一部薮化しているし、芝谷地湿原は熊が出るとかで立入禁止になっているし、市内で一番大きな山瀬ダムも周回は出来ない。その他の貯水池等については言うまでもない。八面沢ダムは一応周回は出来るが一部で薮漕ぎをせねばならない。市内でまともに周回散歩が出来る池や沼は岩神貯水池と、後はだのさ脇の貯水池だけの様だ。探せばまだ他にも有るかも知れないが、地図を見る限りではこれ以上は期待出来そうもない。
*追記
数日後トレッキング抜きのサイクリングで近くまで寄った際、商人留の高森へふとまた登ってみた(特に何も記録を取っていなかったので山行記録には残していない)。ルートは『大館トレイルガイド』で紹介されている通りなのだが、昨年より更に薮化が進行しており、通れなくなるのも時間の問題と思われる。前回よりは経験を積んだ目で見れば、判らなかった道も判る様になるかもと思ったのだが、やはりT字路の先の林道終点らしき所から先が判らない。手代沼方面に通じると思われる分岐路は一応通れそうな状態だったが、先の方でどうなっているかは不明。
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