白馬杓子岳(双子尾根)と白馬大雪渓


- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 2,338m
- 下り
- 2,333m
コースタイム
猿倉一般駐車場11:27-11:35猿倉荘11:35-11:55白馬鑓ケ岳分岐-12:31猿倉台地14:12小日向のコル(テン泊)
4月29日(日)
小日向のコル5:54-7:38樺平7:47-9:09奥双子の岩峰9:46-10:31ジャンクションピーク-11:49白馬杓子岳山頂12:06-12:28最下の平場で昼食12:54-14:05村営白馬岳頂上宿舎-16:37猿倉台地-18:24小日向のコル(テン泊)
4月30日(月)
小日向のコル-小日向山山頂-8:23小日向のコル-9:08猿倉台地-9:40猿倉一般駐車場10:07
天候 | 28日晴・29日晴・30日曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
28日小日向のコルまで 猿倉荘前で県警が受付指導をしています。 猿倉荘裏の急登を登り、雪に埋もれた林道を歩くと、右に曲がる林道の左側に「鑓温泉」の看板があり、分岐の目印になります。 猿倉台地はやや左側と右側の二か所でアップダウンの少ないコースが取れます。 小日向(おびなた)のコル直下は急登です。 29日小日向のコルから杓子岳へ登攀、杓子岳からは白馬岳頂上小屋まで行き、それから白馬大雪渓を下るという周回コースをとりました。 前半の杓子岳への登りでは、今年は少し薮が露出ししていますが、それほど問題は無いでしょう。 奥双子の岩稜は例年より露出しています。 この岩稜は大変脆く、簡単に落石を起こすので、他の方が登っているときは、下に居ない方が無難です。 この岩稜は西側(左側)へ回り込むと、這松やその根があり、割合簡単に登れます。 ジャンクションピークを越えて、最後の80m位の雪壁はかなり急傾斜で、晴れた午後は雪がグズグズになり、フットワークには細心の注意が必要になる場合があります。 私達と入れ違いに下ってきたパーティの方々は、雪壁に対して対面姿勢で下っていたようです。 杓子岳から村営白馬岳頂上宿舎までは全く問題はありません。 白馬大雪渓は夏季と異なり、シリセードには絶好の雪質となり、多くの方々が時間稼ぎせをしていました。 無論私達もシリセードを多用して下りました。 但し、お尻が濡れてくるので、オーバーズボン或いは雨具などが欲しいところです。 |
写真
感想
杓子岳、双子尾根コースは、雪山におけるクラシックコースとして知られています。
初級のバリエーションですが、スノーリッジ、岩稜、雪壁などが楽しめ、そして白馬主稜、白馬鑓ケ岳、八方尾根と唐松岳、五竜岳などの他、北信五岳などの展望にすぐれ人気のあるコースです。
初級ではありますが、雪量、或いは雪の硬さなどの条件によっては、要注意なコースに変化することもあり、ピッケル、アイゼンは当然のこと、ロープ、ハーネスなどの装備が望ましいコースでもあります。
今年の28日〜30日の三日間は晴もしくは曇りと天候に恵まれ、絶好の山日和でした。
28日に猿倉の無料一般駐車場に着くと既に100台以上の車が駐車していました。
その半数位の方々は白馬大雪渓から登って白馬岳へ登り白馬山荘泊の登山客と思われます。
そして残りの半数近くは主として小日向山、杓子岳、長走沢(ながしりさわ)辺りを中心とする山スキーの方々と思われました。
猿倉荘前の県警の受付指導の方のお話では、今晩のテント泊は猿倉台地、小日向のコル、樺平にそれぞれ3基位ずつテン泊するようでした。
私達は小日向のコルでテン泊しました。
テン泊には特に樺平もしくはこの小日向のコルが雪に囲まれた別天地としてすぐれていると思います。
明日29日に杓子岳から白馬大雪渓へ周回コースを取ったので、樺平よりもこの小日向のコルが正解でした。
29日は快晴の中を山頂目指しました。
途中、幾つかのパーティとお会いしました。
奥双子の岩稜は前回よりかなり岩が露出しており、脆い岩でしたが、たまたま先行のパーティがロープを使用し、その方々の御好意でビレーして戴き、私達の持参したロープは使用することなく、全員岩稜上に立つことが出来ました。
山頂直下の雪壁は前回よりやや雪質が少し悪い感じでしたが何とか山頂へ。
山頂直前では岩上から白い雷鳥が我々パーティを出迎えてくれました。
山頂でお会いした2人のパーティの方により写真を撮って戴き良い記念になりました。
杓子岳山頂は寒いので、東側へ降りきったコルで簡単な昼食をした後、白馬大雪渓方面に向かいました。
村営白馬頂上宿舎の近くで、写真を撮って戴いた方々に再びお会いし、その直後大雪渓を下りました。
白馬山荘に宿泊した方々でしょうか、私の感じでは百人前後の方々が下っていました。
そのうちの20人位はシリセードで下っていました。
我々パーティもシリセードで時間稼ぎをし、大分時間短縮になりました。
白馬尻小屋跡の近くでマップコンパスで調べてみると、猿倉台地へワープすることが出来ることが分かったので直登し、これも合わせて大分楽をしました。
30日は時間に余裕があったので、小日向山へ散歩してきました。
白馬三山などの眺めが良いので、カメラ持参で来る方々もおられ撮影スポットだとのことです。
テントをたたみ、再び猿倉台地経由でのんびり猿倉の駐車場に着き、さらに駐車場からしばらく下った辺りでフキノトウを戴いたり、カタクリなどの花を楽しみながら帰途へ着きました。
最後に、御世話になった他パーティの方々にお礼申し上げます。
皆様コンバンワです&はじめまして。
このコースを登るとは凄いですね。多分積雪のある時期が登りやすいコースなのでしょうか?
杓子岳や白馬槍ヶ岳から見た時は歩けそうな感じでしたが・・・・
はじめまして。
コメントありがとうございます。
kintakunteさんこそ、雪に関しては私達以上になかなかのものです。
また古道など旧跡に関する御趣味など、素晴らしいですね。
この杓子岳・双子尾根コースは、積雪期限定で、夏季は下部は薮、上部は崩れやすくとてもクライミングには適していない岩稜です。
したがって、四月から五月連休までの短期間に限られるルートだと思います。
kintakunteさんなら恐らく問題なく行けると思います。
これからもよろしくお願いします。
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