高妻山 乙妻山 シラネアオイの稜線
- GPS
- 10:33
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,474m
- 下り
- 1,466m
コースタイム
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:33
天候 | プチ晴れ 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とにかく長くてきついです 高妻山〜乙妻山は道細く危険個所あり まだ残雪あり |
その他周辺情報 | 乙妻山登頂直前から下山中の六弥勒までの間ログが飛んでます |
写真
感想
かねてから登ってみたいと思っていた高妻山。
深田久弥はこう書いている。「五地蔵から二つのこぶを越えて、高妻山への長い登りは急峻で、実に辛かった。ようやく頂上に達して私の喜びは無情であったが、もう乙妻まで足を伸ばす元気がなかった」・・・
うーん、かなりキツい山行になりそうだが、百名山50座目の山としてはふさわしいかも・・と自分に言い聞かせ、梅雨の晴れ間を狙って決行。もちろん乙妻山も行ってみたい。
膝リハ中(ほとんど完治か?)の相方にはちょっと大変だな、という訳で今回は単独行です。
埼玉から朝出の日帰りではキビシイので、前夜入りし車中泊とする。釣りでは時々やってるけど登山では久々の車中泊。
あまり寝れなかったが、明るくなってきたので準備し5時前には出発。
キャンプ場から牧場に入り、牛を見ながらだらだら歩く。牧場が終わり登山道に入って沢沿いに登って行く。だんだん急になり、ナメ滝のクサリ場を過ぎると核心部の帯岩。岩にステップが切ってあるが泥が付いていて滑りやすく気をつける。
沢が詰まってひと登りで一不動。ここまでもけっこう長かったが、ここからが本番。何しろピークごとに順番に名前がついてるけど山頂が十なので、つまりそれだけピークがある訳で気合を入れなおす。
五地蔵まではそれでもそれほど苦にならず登り切る。しかしここからのアップダウンは激しさを増し、七薬師から八観音まではかなり標高差がありこたえる。体力もかなり消耗してきた。
でも、いたるところにシラネアオイが咲いていて癒してくれる。大好きな花で、五地蔵までも結構咲いていたが、特に木々が低くなってからは登山道脇のいたるところに咲いている。他の山でも結構見るが、これだけ咲いているのは経験ないなぁ。まさにシラネアオイの稜線だな。
九勢至を過ぎ最後の登りにかかる。山頂まで標高差は300mもある。だんだん急になってきてキツい。朝飯し食ったのに腹が減ってしょうがない。こりゃシャリバテかなと思いながらも亀さん歩きでゆっくり登る。この時点で乙妻山は無理かと思い始める。深田久弥の記述そのまま状態。
何とか登り切って山頂部に出た。十阿弥陀から山頂までわずかだが岩がゴロゴロしていて歩きにくい。バテバテなので足場を確認しながらゆっくり進み、ついに着きました。長かった〜。深田さんの気持ちがよく分かります。
とりあえず腹が減ってるのでカップラを作って流し込み、30分ほど休むと体力も回復した。展望も良く、目の前には乙妻山が見えている。よし、行くぞっ。
ザックを山頂の片隅にデポし、おにぎりと飲み物をポーチに入れて前進。
登山道は急に細くなり足場も悪い。断崖の脇を通過するところもあり気が抜けない。でも花は多く、いままで見られなかったハクサンイチゲなども咲いていて楽しませてくれる。
十一阿閦を過ぎるとけっこうな残雪があったがアイゼンは不要だった。乙妻山頂が近くなると、北斜面にたくさんのシラネアオイが咲いていて、これまた疲れを忘れさせてくれる。
登り切って平坦な場所に出たら、そこが乙妻の山頂だった。高妻と違ってやさしい感じの山頂だ。十三仏の最後は虚空蔵様で、小さな祠にここまで来れたことに感謝して手を合わせる。ちなみに会えなかった十二番目は大日様でさっきの残雪の下だったようだ。
北には遮るものがなく妙高連峰が見える。西に北アルプスも見える。素晴らしい風景をしばし楽しんでから来た道を戻ることにした。
登りが長いということは当然下りも長いということで気合を入れなおす。
シラネアオイに見送られながら九、八、七と戻る。六弥勒からは弥勒尾根を下る。延々と下りが続き膝にこたえる。そのうちにブナ林となり、ハルゼミの合唱がうるさい中をさらに下る。一カ所だけ登りがあったが長い長い下りだった。牧場まで下ってひとまずほっとする。
牧場からキャンプ場の中をだらだら歩いて今日の行程終了。
超つかれたけど、超満足な一日となりました。
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