前穂高岳北尾根
- GPS
- 12:14
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,924m
- 下り
- 407m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 5:00
- 山行
- 10:43
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 12:12
下山は一般道、重太郎新道にて下山。途中アクシデントに見舞われライムロスし上高地へ。
天候 | 20日 晴れ 21日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
写真
装備
個人装備 |
アルパインヌンチャク10本
50mシングル1本
カム#0.75〜#3
アイゼン
ピッケル
120スリング4本
60スリング2本
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感想
梅雨に入り、山屋にとっては雨に閉ざされた山々達。そんな中、束の間の好天と休日が噛合い高所岩稜登攀を楽しみに名クラシックルートである、前穂高岳 北尾根に行ってきました。
20日 平日早朝のバスで上高地へ降り立ちます。普段なら多くの登山者で賑わう上高地も、梅雨の時期の平日と有ってか閑散とする中、本日の目的地である涸沢へアプローチ開始。単調な林道を辿り横尾まで足を進め槍ヶ岳への分岐より涸沢へ進路を取ります。ようやく単調な林道歩きから解放され登山道へ進み、夏道を辿り高度を上げ涸沢手前にて雪渓を詰め正午に涸沢到着。 翌日目指す5・6のコルの偵察をした後、幕営にて一日目行動終了。 終日晴天に見舞われ快適なアプローチでした。
21日 天気予報では午前中は好天から、徐々に暗転して行く予報の為、勝負は正午前までと計画。 夏至まじかとあって、日の出の時刻を考慮し午前2時半より行動開始。 薄っすらと月明かりに照らされる中、額から伸びる一本の線を頼りに雪渓を詰め5・6のコルを目指します。高度を上げるにつれ傾斜は増し慎重にクラストした斜面にアイゼンを決めコルへ詰め上げます。 想定していた時間より若干早く着いた為、コルにて登攀装備を整え日の出と共に登攀開始。
5峰 岩稜歩き。事前の調べでは情報は少なくただの歩きと思っていたが油断大敵。思いのほかピークまで長く感じた。ピーク直下は涸沢側に巻き道も有ったがピークを踏む。ピークからは直下に見える踏み跡へ進み4・6のコルへ。
4峰 技術的には問題無いがルーファイ能力の試されるピッチ。 下部からは中間までは忠実に岩稜伝いに高度を上げる。事前の調べでは、巨大なフェイスが現れる所より奥又白へトラバースと有ったが、そこまで薄っすらと残るバンド状の踏み跡に惑わされる中慎重に高度を上げ大岩直下より奥又白池トラバースした後右上するラインより稜線へ復帰し4峰のピークへ。ピークから少し進めば明瞭な踏み跡を辿り3・4のコルへ。
3峰 ルート上の核心峰。ロープを出しコルより10m程上がった辺りにある小さいテラスより登攀開始。
1P 奥又白池側に回り込み頭上の2本ある凹角の左側へルートを取り直上。25m程伸ばす
2P 稜線を目指すように右上気味に高度を上げチムニー直下まで25m
3P 2本あるチムニーの右のチムニーへラインを取る。CSが詰まり階段状のチムニーを抜ける20m
4P 核心ピッチ。顕著な凹角を辿る。ホールド スタンスは豊富だが幕営一式を背負い登山靴での登攀は慎重に行動。 凹角を抜けると傾斜は緩み岩稜帯を詰めロープいっぱい延ばす。
5P 左側のかぶり気味の凹角状へラインを取る。凹角を抜ける2,3手が悪いが抜ければ岩稜歩き。ロープが屈曲するので重い。25m程で稜上でカムにてピッチを切る。事実上の登攀終了点。
2峰 事前の調べでは2峰ピークから懸垂となっているのでロープは畳まずコンテにて岩稜を辿り2峰ピークへ。クライムダウン出来ると有るが安全第一。7〜8mの懸垂
1峰(前穂高岳) ロープを畳み岩稜登攀頭上のスカイラインを目指せばピークへ突き上げる。
想定していた行動時間より早めにピークへ立つ事が出来、心配していた天候にも恵まれ安堵の中下山開始。
下山は一般道を辿り高度を下げるものの、途中でアクシデントに見舞われ大幅なタイムロスをしながらも上高地へ降り立つ事が出来ました。
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