六甲全山縦走【順コース 須磨浦公園〜宝塚】


- GPS
- --:--
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 2,645m
- 下り
- 2,606m
コースタイム
(トータルで12時間40分、うち休憩に約1時間)
**ルートは手入力です。正確性は担保されていません。
*食料:ミニのチョコパン(1袋5個入り)5個、レーズンパン(同6個入り)3個、魚肉ソーセージ1本。何回にも分けてこまめに摂取しました。そのタイミングでストレッチをしたり、靴ひもを直したり、靴を脱いだり。
*飲料水:約2リットル。うち、約1リットル分(ペットボトル2本)は山中で購入。
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:各線宝塚 |
コース状況/ 危険箇所等 |
*六甲山上では車の走行・暴走に注意。走り屋さんのメッカみたいなところです。 *順コースの場合、東六甲縦走路で日没を迎えると、大谷乗越と塩尾寺の手前にある急な下りは危険と思います。必ずヘッドライトを使用。 *一軒茶屋〜宝塚を除くと、丸山のコンビニを含めルート上にトイレはわりとあります。下山後は宝塚温泉もあります。自販機も一軒茶屋まではちらほらあります。 *トイレについて詳しくは神戸市発行の「六甲全山縦走マップ」を参照。このマップは、ほかに市街地のルートや高低差の程度、エスケープ手段についてもわかりやすくて役立ちました。購入は三宮の神戸市総合インフォメーションセンター(ハローステーションkobe JR三ノ宮駅の改札からポートライナー行きの登り階段がありますが、そこのちょうど下らへん)、及び、神戸市役所1号館3階の「市政情報室(開庁日のみ)」にて。400円。 *毛虫の季節です。道中、いろいろ垂れ下がっています。気付いたら体にくっつけてご同行させていることも。 |
写真
冬なら真っ暗な時間です。同じ全縦でも季節によって難しさは全然違うんでしょうね。夏は暑いだろうし、やっぱり春か秋かな。
東縦走路では、宝塚行き2組のランの方とハイカー1組、逆方向のハイカー1人と出会いました。こんな時間帯なので、ほとんど人気はありません。
夜までにできたら塩尾寺へ。平坦区間、ストックの反動で加速すると下りで止まらずひやっとする場面も。なんでも急げばいいってわけではないですね。
感想
力試しのつもりでトライしてみました。目下の行動限界である10時間を大きく上回るとあって、膝や足の指、腰など不安は尽きませんが、チャレンジなので抱えて行きます。危なくなりそうならエスケープ。街が近いコース上の利点が安心材料でもあります。なので無理をしがちなのかも…ともあれ出発です。
早朝の須磨浦公園駅にはランの方が数組、準備運動をされており、きっと早いんだろうな、と宝塚行きと決めて見ていました。「同じコースを行く人を全縦?と思ってしまう」。そんな「全縦病」は自分にとって特別なことをする気負いからなのか、追い抜かれるさなかにふと思い、おかしんでいました。それにしても、今後どれだけ鍛えてもランはできそうにないです。さて、こちらはゆっくりのつもりが、おらが茶屋までのペースが早く、膝がはじけないよう抑え気味に。それでも違和感が訪れ、激痛の記憶がよぎります。歩き方に気を付け、まめにストレッチ。靴も2回脱いだら、幸いなことに増悪せず長い六甲山上も楽に歩けました。ただここのアップダウンは曲者で、疲れた体には堪えます。
今回の一応の目安は20時に宝塚。最高峰には17時前、ちょっと遅いもののまずまずの進捗。異変がないのでここからペースを上げます。東縦走路は平坦な道のりが長く、誰もいない道をダブルストックで加速すると、すいすい早歩きができました。それが楽しいもんで勢い余り、下りに差し掛かるところでは駆け出しそうに。こけたら元も子もないです。急げばいいというわけではないですね。大谷乗越を過ぎ、登山道に差し込む光線が木々を赤く照らします。沈みゆく真っ赤な夕陽にふと山の太陽って元気の素だなあ、いなくなると寂しいなあ、と感傷に浸ったりもしました。
塩尾寺より先、足の痛みが増悪してしまい、足を地面に置くだけで顔が歪むほどでした。すでに日は暮れ、暗がりのなか苦痛に耐えるしかありません。やっとのことで市街地に入り、街灯の下をとぼとぼと行きます。そうして宝来橋の先についに阪急宝塚駅の電飾が見えたときは一瞬うるっときました。何げない夜の風景がこの日は光輝いてまぶしかったです。本当に長かった。達成感に包まれていました。全縦はMの成分が濃い気がします。地力が弱い分、余計に思うのかもしれませんが、特にラストは「耐える」の三文字が似つかわしく思われました。
最後にほっこり話を1つ。先行者に次いで住宅街を歩いていたところ、家から出てきた方に「今日は大会?いつもより遅いね」と聞かれました。縦走コースを続いて人が通ったのでそうと思われたのでしょう。個人的に歩いているんです、なので遅いんですと説明すると、なんと「こっち来い。ジュースでも飲んでき」と手招きされました。お気持ちだけで、と何度も頭を下げてお断りしましたが、お気遣いがとても嬉しかったです。ちょっといい気持ちになれて、足取りも軽くなりました。
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