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Yamareco

記録ID: 190113
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
六甲・摩耶・有馬

六甲全山縦走【順コース 須磨浦公園〜宝塚】

2012年05月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
42.6km
登り
2,645m
下り
2,606m

コースタイム

6:45須磨浦公園→7:11旗振山→7:31おらが茶屋7:34→8:52妙法寺→9:30高取山→10:18鵯越駅→11:12菊水山11:20→12:15鍋蓋山12:17→12:54市ヶ原13:10→14:23掬星台14:30→15:25丁字ヶ辻→16:02ガーデンテラス16:10→16:50最高峰→16:53一軒茶屋17:00→17:27船坂峠17:30→18:10大谷乗越→18:47塩尾寺18:52→19:25阪急宝塚
(トータルで12時間40分、うち休憩に約1時間)

**ルートは手入力です。正確性は担保されていません。

*食料:ミニのチョコパン(1袋5個入り)5個、レーズンパン(同6個入り)3個、魚肉ソーセージ1本。何回にも分けてこまめに摂取しました。そのタイミングでストレッチをしたり、靴ひもを直したり、靴を脱いだり。

*飲料水:約2リットル。うち、約1リットル分(ペットボトル2本)は山中で購入。
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
行き:山陽電鉄 須磨浦公園
帰り:各線宝塚
コース状況/
危険箇所等
*六甲山上では車の走行・暴走に注意。走り屋さんのメッカみたいなところです。

*順コースの場合、東六甲縦走路で日没を迎えると、大谷乗越と塩尾寺の手前にある急な下りは危険と思います。必ずヘッドライトを使用。

*一軒茶屋〜宝塚を除くと、丸山のコンビニを含めルート上にトイレはわりとあります。下山後は宝塚温泉もあります。自販機も一軒茶屋まではちらほらあります。

*トイレについて詳しくは神戸市発行の「六甲全山縦走マップ」を参照。このマップは、ほかに市街地のルートや高低差の程度、エスケープ手段についてもわかりやすくて役立ちました。購入は三宮の神戸市総合インフォメーションセンター(ハローステーションkobe JR三ノ宮駅の改札からポートライナー行きの登り階段がありますが、そこのちょうど下らへん)、及び、神戸市役所1号館3階の「市政情報室(開庁日のみ)」にて。400円。

*毛虫の季節です。道中、いろいろ垂れ下がっています。気付いたら体にくっつけてご同行させていることも。
スタートの須磨浦公園駅。縦走と思われる(に見えてしまう?)ランの方が数人おられました。この後次々抜かれます。
2012年05月13日 10:08撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:08
スタートの須磨浦公園駅。縦走と思われる(に見えてしまう?)ランの方が数人おられました。この後次々抜かれます。
旗振山。
2012年05月13日 10:07撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:07
旗振山。
同。海側は大阪湾方面も、こちら明石海峡大橋・淡路島方面もどんより。
2012年05月13日 10:09撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:09
同。海側は大阪湾方面も、こちら明石海峡大橋・淡路島方面もどんより。
鉄拐山。全縦では山頂に登らず迂回してもよいようです。
2012年05月13日 10:07撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:07
鉄拐山。全縦では山頂に登らず迂回してもよいようです。
おらが茶屋にて一服。ここでも走り抜けていくランの方をちらほら見かけました。
2012年05月13日 10:09撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:09
おらが茶屋にて一服。ここでも走り抜けていくランの方をちらほら見かけました。
高取台への階段。山が続いていたころは下らなくて済んだ。どんな景色が見えていたのやら。
2012年05月13日 10:09撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:09
高取台への階段。山が続いていたころは下らなくて済んだ。どんな景色が見えていたのやら。
栂尾山への階段。山が海へ行った都市開発の賜物か。
2012年05月13日 10:10撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:10
栂尾山への階段。山が海へ行った都市開発の賜物か。
馬の背。歓声を上げてずんずん進む方がおられました。今度はゆっくりのんびりしに来たい。
2012年05月13日 10:10撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:10
馬の背。歓声を上げてずんずん進む方がおられました。今度はゆっくりのんびりしに来たい。
妙法寺。ちらっと見てパチリ。
2012年05月13日 10:11撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:11
妙法寺。ちらっと見てパチリ。
高取山。上品なお稲荷さん。頂上へは行かず。
2012年05月13日 10:11撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:11
高取山。上品なお稲荷さん。頂上へは行かず。
収穫の1枚。約20年前に関西にお住まいだった方、覚えていますか?日本でアメリカの大学に通うの、とかいうキャッチフレーズのCMを。当時、宣伝が盛んだったように記憶していますがこんなベンチにまでも。それが今や山に…無常です。
2012年05月13日 10:07撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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収穫の1枚。約20年前に関西にお住まいだった方、覚えていますか?日本でアメリカの大学に通うの、とかいうキャッチフレーズのCMを。当時、宣伝が盛んだったように記憶していますがこんなベンチにまでも。それが今や山に…無常です。
菊水山。登りこたえました。展望よし、ベンチありでしばし休憩。
2012年05月13日 10:11撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:11
菊水山。登りこたえました。展望よし、ベンチありでしばし休憩。
天王吊橋。
2012年05月13日 10:12撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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天王吊橋。
鍋蓋山を経て大竜寺に。この山門の少し上の自販機に555mlのスポーツ飲料が売っています。ちょっぴりお得感を味わえます。
2012年05月13日 10:12撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:12
鍋蓋山を経て大竜寺に。この山門の少し上の自販機に555mlのスポーツ飲料が売っています。ちょっぴりお得感を味わえます。
茂みをごそごそさせてリスが現れ、するすると木に登って行きました。この中に(たぶん)写っています。
2012年05月13日 10:13撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:13
茂みをごそごそさせてリスが現れ、するすると木に登って行きました。この中に(たぶん)写っています。
掬星台。青空が見えました。風が強い分、陽に包まれると本当に暖かかかったです。
2012年05月13日 10:13撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:13
掬星台。青空が見えました。風が強い分、陽に包まれると本当に暖かかかったです。
通りすがりの疲労ハイカーに、この看板は堪えます。なんとか耐えて通過。この後もジンギスカンのお店から、肉の焼く匂いの攻撃(?)を受けます。
2012年05月13日 10:13撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:13
通りすがりの疲労ハイカーに、この看板は堪えます。なんとか耐えて通過。この後もジンギスカンのお店から、肉の焼く匂いの攻撃(?)を受けます。
山上の道は思った以上に長く感じましたが、なんとか目標とした17時前に到着。きつかった。

冬なら真っ暗な時間です。同じ全縦でも季節によって難しさは全然違うんでしょうね。夏は暑いだろうし、やっぱり春か秋かな。
2012年05月13日 10:14撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:14
山上の道は思った以上に長く感じましたが、なんとか目標とした17時前に到着。きつかった。

冬なら真っ暗な時間です。同じ全縦でも季節によって難しさは全然違うんでしょうね。夏は暑いだろうし、やっぱり春か秋かな。
最高峰から一軒茶屋への下りにて。いい眺めでほっとします。

一路下って宝塚。ヘッドライトを雨蓋のポケットに入れて、防寒着を羽織って、気持ちを入れ直して出発。
2012年05月13日 10:14撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:14
最高峰から一軒茶屋への下りにて。いい眺めでほっとします。

一路下って宝塚。ヘッドライトを雨蓋のポケットに入れて、防寒着を羽織って、気持ちを入れ直して出発。
東六甲縦走路の分岐。
2012年05月13日 10:07撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:07
東六甲縦走路の分岐。
船坂峠。手ブレしていますね。比較的平坦な区間があるので、そこは早歩きで急ぎます。ダブルストックが威力を発揮しました。
2012年05月13日 10:14撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:14
船坂峠。手ブレしていますね。比較的平坦な区間があるので、そこは早歩きで急ぎます。ダブルストックが威力を発揮しました。
直前の下りで難儀した大谷乗越。コースタイムであと約1時間半。

東縦走路では、宝塚行き2組のランの方とハイカー1組、逆方向のハイカー1人と出会いました。こんな時間帯なので、ほとんど人気はありません。
2012年05月13日 10:15撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:15
直前の下りで難儀した大谷乗越。コースタイムであと約1時間半。

東縦走路では、宝塚行き2組のランの方とハイカー1組、逆方向のハイカー1人と出会いました。こんな時間帯なので、ほとんど人気はありません。
日暮れ間際の木漏れ日が、樹林を赤く照らします。もうすぐ日没。
2012年05月13日 10:15撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:15
日暮れ間際の木漏れ日が、樹林を赤く照らします。もうすぐ日没。
照らし続けてくれていたものがなくなるのはちょっと寂しくも。

夜までにできたら塩尾寺へ。平坦区間、ストックの反動で加速すると下りで止まらずひやっとする場面も。なんでも急げばいいってわけではないですね。
2012年05月13日 10:16撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:16
照らし続けてくれていたものがなくなるのはちょっと寂しくも。

夜までにできたら塩尾寺へ。平坦区間、ストックの反動で加速すると下りで止まらずひやっとする場面も。なんでも急げばいいってわけではないですね。
真っ暗になる前になんとか塩尾寺。
2012年05月13日 10:16撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
5/13 10:16
真っ暗になる前になんとか塩尾寺。
塩尾寺から宝塚まで高低差は約300m。それまで我慢できた足の痛みが、アスファルトでは耐え難いく、一番苦しかったです。この下り用に余力を残しておくべきでした。
2012年05月13日 10:17撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:17
塩尾寺から宝塚まで高低差は約300m。それまで我慢できた足の痛みが、アスファルトでは耐え難いく、一番苦しかったです。この下り用に余力を残しておくべきでした。
体はあちこち痛いけど、好きで選んだこと。感無量。
2012年05月13日 10:17撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
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5/13 10:17
体はあちこち痛いけど、好きで選んだこと。感無量。
撮影機器:

感想

力試しのつもりでトライしてみました。目下の行動限界である10時間を大きく上回るとあって、膝や足の指、腰など不安は尽きませんが、チャレンジなので抱えて行きます。危なくなりそうならエスケープ。街が近いコース上の利点が安心材料でもあります。なので無理をしがちなのかも…ともあれ出発です。

早朝の須磨浦公園駅にはランの方が数組、準備運動をされており、きっと早いんだろうな、と宝塚行きと決めて見ていました。「同じコースを行く人を全縦?と思ってしまう」。そんな「全縦病」は自分にとって特別なことをする気負いからなのか、追い抜かれるさなかにふと思い、おかしんでいました。それにしても、今後どれだけ鍛えてもランはできそうにないです。さて、こちらはゆっくりのつもりが、おらが茶屋までのペースが早く、膝がはじけないよう抑え気味に。それでも違和感が訪れ、激痛の記憶がよぎります。歩き方に気を付け、まめにストレッチ。靴も2回脱いだら、幸いなことに増悪せず長い六甲山上も楽に歩けました。ただここのアップダウンは曲者で、疲れた体には堪えます。

今回の一応の目安は20時に宝塚。最高峰には17時前、ちょっと遅いもののまずまずの進捗。異変がないのでここからペースを上げます。東縦走路は平坦な道のりが長く、誰もいない道をダブルストックで加速すると、すいすい早歩きができました。それが楽しいもんで勢い余り、下りに差し掛かるところでは駆け出しそうに。こけたら元も子もないです。急げばいいというわけではないですね。大谷乗越を過ぎ、登山道に差し込む光線が木々を赤く照らします。沈みゆく真っ赤な夕陽にふと山の太陽って元気の素だなあ、いなくなると寂しいなあ、と感傷に浸ったりもしました。

塩尾寺より先、足の痛みが増悪してしまい、足を地面に置くだけで顔が歪むほどでした。すでに日は暮れ、暗がりのなか苦痛に耐えるしかありません。やっとのことで市街地に入り、街灯の下をとぼとぼと行きます。そうして宝来橋の先についに阪急宝塚駅の電飾が見えたときは一瞬うるっときました。何げない夜の風景がこの日は光輝いてまぶしかったです。本当に長かった。達成感に包まれていました。全縦はMの成分が濃い気がします。地力が弱い分、余計に思うのかもしれませんが、特にラストは「耐える」の三文字が似つかわしく思われました。

最後にほっこり話を1つ。先行者に次いで住宅街を歩いていたところ、家から出てきた方に「今日は大会?いつもより遅いね」と聞かれました。縦走コースを続いて人が通ったのでそうと思われたのでしょう。個人的に歩いているんです、なので遅いんですと説明すると、なんと「こっち来い。ジュースでも飲んでき」と手招きされました。お気持ちだけで、と何度も頭を下げてお断りしましたが、お気遣いがとても嬉しかったです。ちょっといい気持ちになれて、足取りも軽くなりました。

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