立山・剱沢スキー
- GPS
- 11:07
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,283m
- 下り
- 2,322m
コースタイム
9:32室堂-10:29一ノ越-休憩・準備-10:48一ノ越発-11:14雷鳥平-シール付ける-11:25発-13:02剱御前小舎-休憩-13:30剱御前小舎周辺で滑走-14:39剱御前小舎戻り(泊)
5月20日(日)
6:51剱御前小舎-7:05地図上2,792m付近滑走開始-7:30剱沢(標高2,030m付近)-シール付ける-7:35同所発-9:43剱御前小舎-休憩-9:53剱御前小舎発-10:08地図上2,792m付近滑走開始-10:17剱沢キャンプ場付近(滑走終了、シール付ける)-10:25剱沢キャンプ場発-11:10剱御前小舎-休憩・準備-11:35剱御前小舎発-11:55雷鳥平-シール付ける-12:00雷鳥平発-13:06室堂
天候 | 5月19日(土) 快晴、無風〜微風。夕方から曇り。 5月20日(日) 晴れ、無風〜微風。正午頃から曇り。午後、扇沢で強い雨。 日差しがある時は、照り返しが強くて大変暑い。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・昨年まで無料だったアスファルト部分の駐車場が今年から有料に。無料なのは砂利の市営駐車場のみ。 ・扇沢から室堂まで往復アルペンルート利用。日曜日の帰りは団体客と一緒になったが、一般の旅行客は少なく、混雑もあまりなかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・19日にかけて降雪があり、室堂周辺で15cm程度の新雪があった。吹きだまりではもっとあったと思われる。 ・積雪はスキーをするには十分だが、称名川など沢の一部は割れ始めているので要注意。 ・剱沢は雪は豊富だが、降雪後に雪崩れた箇所が複数武蔵谷から平蔵谷にかけて見られた。クラック等は見られず、雪崩に注意すれば滑走は可能。 ・雷鳥沢は上部(剱御前小舎直下)に雪の付きが薄いところがあり、地肌が見えている箇所があった。こちらもクラックはまだない。 ・スキー、スノーボード、登山いずれも大変多い。 ・雷鳥坂には竹竿が、剱御前小舎から剱沢小屋方面には赤色の旗竿が設置してある。 ・剱御前小舎では宿泊者には天水を無料で提供していた。要煮沸とのこと。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
5月19日(土)
夏から秋の立山は何度か訪れたことがあったが、積雪期はこれが初めてだった。扇沢に始発よりだいぶ早い時間に到着、準備しチケット売り場へ向かうものの人出は多くなかった。全て始発に乗り無事室堂着。
外に出て驚いたのは新雪があったこと。それも15cm程度も。昨夜から今朝にかけて降ったらしい。既に一ノ越付近にはシュプールが刻んであり、自分もシールを付けてそちらに向かう。多くの人が登っているため、さすがにラッセルにはならなかったが、朝一番の人はしんどかったかもしれない。今回は2日分の食料に加え、冬山装備も持っているため重くてペースはさっぱり上がらない。天気は快晴で風はほとんどなく、日差しと照り返しでとにかく暑い。
1時間ほどかかってようやく一ノ越に着き、休憩と滑走の準備。まだ午前中なので重い雪にはなっておらず、スキーの滑りは良い。ただ、雷鳥平の方向がよく分からず、時折止まって地図と現在地を確認しながらになった。
スキーで滑るのが無理なところまで来てシールを貼り、雷鳥坂の登りにとりかかる。相変わらず天気は良いので暑い。気温も上がり、南斜面でもあるので雪が腐り始める。一ノ越よりは斜度はきつく、時折ジグザグで登るがそれでもあまりきつくはない。13時過ぎに剱御前小舎に塔着。滑走に必要な道具等のみ持ち出して小屋の周辺をひと滑りする。快適。目の前に剱岳を見ながら滑るのはとても贅沢な気分。夕方雲が湧いた他は終日快晴の好天。
5月20日(土)
予報がどんどん悪くなっていて、午前中は天気は持つがそれ以降は微妙。また気温も上がる予報なので雪崩への注意も必要な状況。
朝一は昨日と同様、地図上の2,792m付近まで登り、その後北にトラバース気味に滑って剱沢キャンプ場周辺に滑り込んだ。目の前に剱岳が聳えるコース。2,792に登る時は念の為アイゼンを履いたが、雪の状態は思った以上に硬くなく、滑っても氷に感じる箇所は皆無で非常に快適なザラメ斜面だった。さらに剱沢を下るがしばらくは非常に良い斜面が続く。斜度・雪質共にとても良く、縦溝ももちろんない。登り返しのことは忘れてどんどん下る。途中、武蔵谷付近でデブリが出ているのを横目で見ながら滑走。もう少し行くと、また別の雪崩の跡が。この当たりから少し怖じ気づき始める。どちらの雪崩も新雪を被っていないので、昨日から今朝にかけて雪崩れたものと思われる。
標高が2,200m付近からは雪が水気を多く含み始め、板が全然滑らなくなってきた。真砂沢との出合付近まで滑る予定だったが、雪崩が怖いのと、滑りがしんどいのを鑑みて、滑走を終了することにした。シールを付け、2時間強かけて剱御前小舎まで登り返す。剱沢の斜面は斜度も大きく変化せず、比較的緩やかで、ジグザグ登高が必要な場面は全くなかった。
休憩後、まだ時間が早いので再度2,792m付近まで登り剱沢キャンプ場の上まで滑走。ゆっくり滑っても10分もかからない。朝イチよりは雪は緩んでいたが、それでも快適なザラメだった。この後、剱御前小舎まで45分ほどかけて登り返す。
剱御前小舎の前にて準備を行い、雷鳥沢を滑ったが、これは試練だった。斜面上の方は雪がなく、雪のあるところまでトラバースしようやく滑走開始。だが、南斜面のためか、既に雪は重く湿気を含んでいてスキーが全く滑らない。気を抜くと前につんのめりそうになった。他のスキーヤーを見ていてもしんどそう。
前日シールを貼った場所付近まで下り、シールを貼って斜面を登り始める。リフト?で斜面を登れるようだが、シール登高も今シーズンこれが最後だと思い、息を切らして登る。途中、雪が付いていなくて2回ほど板を外したが、それ以外はシールで室堂まで歩くことができた。室堂周辺は観光客が相変わらず多かったが、特に長い時間待つこともなく扇沢に到着。その後、直ぐに大粒の雨が落ち始めた。
アルペンルートがあれば日帰りでも行ける立山だが、扇沢側からは乗り換えが頻繁でその都度重いザックとスキー板を持って階段を登り降りするのは、好きでやっていることとは言えしんどい。しかもチケットは室堂まで通しで買えるのに、荷物券は途中で買い直さなければならない。これはかなり面倒だが、昔から変わらないところを見ると、変える気はないと見るしかないのだろうか。
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