2019/8/3-4 黒部川水系 赤木沢
Futo
yuta19921024
体力度について
- GPS
- 13:40
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 2,028m
- 下り
- 2,018m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 5:12
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 8:24
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 神通峡岩稲温泉 楽今日館 http://www.rakkyokan.com/ 十字路 |
写真
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「写真で何度もみたところだ！」とはしゃぐアラサー2人。
感想
赤木沢に行ってきました。
私は金曜日夜に車で向かい、新幹線の終電でやってきたyutaを富山駅でピックアップ。車中泊して有峰林道から折立へ。駐車場は混雑していたが停められるスペースは十分あった。
初日は薬師沢小屋へのアプローチを5時間ほど。
太郎小屋に着く頃には森林限界を超えて、気持ちいい登山道。
薬師沢小屋で酒飲みながらダラダラ過ごす。
小屋の混雑は95%くらいな感じ。ひとり一枚の布団は確保できた。
この小屋は夕食が本当に素晴らしい！
お米はツヤツヤで、ひとつひとつのおかずも非常に美味しかった。
翌朝、4時起床。5:30出発予定としてたが、早く準備できたので5時過ぎに出発。
先頭で小屋を後にする。
水量は昨夕より減った感じだった。
癒し系な黒部川を何度か浅い渡渉を繰り返して赤木沢出合へ向かう。途中釣り人2人に会う。
大滝手前のヘツリは釜が深く、落ちられない感じだった。ハンドホールドはしっかりしているので、足場を探せば問題ない。
6:15 赤木沢出合到着。ここで20-30分ほど一本取る。
いよいよ赤木沢に入渓。するとほぼ同時に朝日が赤木沢にまっすぐ入ってきて、赤茶色の沢床を日差しが照らして美しい。
いやはや、こんなに綺麗だとは！
写真ばっかり撮ってなかなか進めない。進みたいけど進みたくない…
美しすぎて、感動を形容する言葉が見当たらない…
F1 少し水を浴びながら、快適な滝登り。
F2 ナメ。フェルトのフリクションは効く。どこでも登れる感じ。
F3 4段。最下段は右岸を巻く。直登もできるだろう。2・3段目は右から登る。どちらか忘れたが、一度泳いで取り付いた。
F4 簡単な登り。左から登る。
F5 簡単な登り。登ったラインは忘れた。
F6 階段状の簡単な登り。
F7 大滝。左岸を高巻く。踏み跡は明瞭。木を使って無理やりよじ登る系。
この先、いくつか小滝を超えていく。2300m付近で赤木岳に向かう沢筋を選択し、赤木岳へのビクトリーロードを遡行。
源頭部の雰囲気は美しく、素晴らしい。
見渡せば、黒部五郎、三俣蓮華、鷲羽、水晶、赤牛、薬師が綺麗に見える。
いかにも溶岩台地らしい雲ノ平もよく見える。
源頭部、水流がなくなると草原とお花畑が広がる。
歩きづらいのでフェルト靴を脱ぎ、アプローチシューズに交換。
あまりの絶景に、靴の履き替えが捗らない（笑）
美しすぎる草原の源頭部を詰め上げ、赤木岳の登山道に合流して遡行を終える。
ここで沢装備を外し、ハイカーモードに切り替えて太郎小屋へ向かう。
太郎小屋までの稜線もとても美しい。10時過ぎてるのに、ガスが上がる気配もなく遠くまで見渡せている。穏やかな風が吹き、ハイペースで歩いても汗かかずに快適な散歩を楽しみつつ、太郎小屋に降りた。
この日は天気図に映らないレベルの日本海の高気圧から乾燥した風が吹いたようで、北アの富山側は朝から快晴となり、青空はお昼前まで続いた。まさに赤木沢日和な一日であった。
赤木沢は聞いていた以上に美しかった！
天候に恵まれたこの日に遡行できたことは本当にラッキーだった。
晴れが約束されているタイミングにまた行ってみたいな。
”北アルプスの懐できらめく宝石のような沢”
トマ本でそう紹介されている通り、赤木沢は本当に素晴らしい沢だった。
赤木沢は北アルプスの黒部川水系の支沢のひとつで、いろんなガイドブックで紹介されている超有名ルートのひとつである。薬師沢小屋から黒部川奥ノ廊下に入渓し、途中から赤木沢に出合い、赤木岳へツメあげる。赤木沢単体のみだとアプローチと下山の長さに対して、沢パートが短すぎるので、上の廊下や双六谷からの継続遡行がよくなされている。
自分としては、双六や小倉谷、上の廊下等今後行きたい北アルプスの沢の前哨戦として概念をつかむ山行をしておきたかった、また悪天で流れた去年のリベンジをしたかった、等の理由で今年行っておきたいと思っていた。かといって、お盆や三連休はもっと難しめの沢やアルパインを出したかったので、土日2日間で行けるような計画をする。
今回は薬師沢小屋泊まりで遡行することに決めた。
理由としては、
�‐�屋泊まりにして軽量化することで全体の行程スピードをあげたかったこと。(折立起点なので、早め下山しないと東京まで帰れない)
�∪嵬畋�出合付近でビバーグすると夕立で増水した時が不安。
(実際、自分たちが泊まる前日は夕立がひどく水が濁るくらいまでいったそう)
でも、あそこはいいBPだった...。
金曜夜、相方に富山駅で拾ってもらい、折立方面へ。有峰林道は夜中入れないので、適当なところで車中泊。
土曜朝、折立まで入り、スタート。その日は天気も良かったので、ゆっくりアルプスの景色を楽しみつつ、薬師沢小屋へ向かう。前回来たのは学生の時だが、このあたりは薬師岳や鷲羽岳、水晶岳等の展望が素晴らしくとても綺麗だ。道も歩きやすくて素敵。
その日は昼過ぎには小屋につき、ゆっくりする。小屋についてから雨がけっこうひどく降ってきて不安になったが、すこし時間が経ったら止んでくれた。次の日の行程は体力勝負なので、ゆっくりと休んで備える。
2日目朝、4時起き、5時過ぎ出発。小屋組の中では1番早いスタート。天気は快晴。わくわくする。黒部川に入渓し、赤木沢出合まで渡渉を交えながら進んで行くが、前日より水量も減り、まったく問題なし。最初は左岸側を歩き、中間部は右岸側、後半は右岸側を歩いた。赤木沢出合から手前300mあたりに良いBPあり。出合を過ぎたあたりにもよいところがあるそうだ。
出合手前は滝や深い釜も出てくるが巻いたり、へつったりでうまく処理すればまったく問題なし。沢にある程度慣れてる人なら大丈夫だろう。
そして、ついに赤木沢出合へ到着し、赤木沢へ入渓する。
これはすごい！明るく開けた渓相に赤茶色のナメがよく映える。感動しっぱなしで全然進まない。絶景とはこのことを言うのだろう。大きめの滝はいくつか出てくるが、階段状のものばかりで全く問題なし。
ちょうど同タイミングぐらいで若い男女パーティと一緒になって、写真を撮ってもらった。抜かした後、その後会わなかったけどちゃんと帰れたかな。その日の間に兵庫まで帰ると言っていたし。
核心の赤木沢大滝は左岸のリッジ状を巻いた。踏み跡が明瞭で問題なく、斜度と高度感はあるが、巻きにある程度慣れていればノーロープでいける。出してもお助けロープでワンポイントとかで良さそう。
その後はツメあげてくことになるが、今回は赤木岳へ直にツメあげるルートをとった。
このあたりの源頭部の景色がまた綺麗で素晴らしい。
稜線へ出た後の景色も素晴らしいので、そこからの縦走も苦痛なく歩ける。太郎平小屋で1本とって、その後下山し、13時半には折立へ戻れた。
お疲れ様でした。
今回は申し分ない天気に恵まれ、本当に楽しい遡行となった。昨年から自分が行きたい行きたいと相方に言い続けてきたところだっただけに、相方も楽しんでくれたようで良かった。
赤木沢は技術的な難しさがない分、快晴じゃないと行く意味がないタイプの沢なので、快晴狙って行くべき沢だなと思った。
fff-ttt
帰りの運転あまり代われず申し訳ない。今回もありがとう！
最後に、
冒頭で紹介したトマ本のフレーズを借りるならば
「山はよい！実によい！」
まさにそんな感じの山行だった。
沢が今まで以上に好きになった。
今シーズンもっともっと楽しみたいと思う。
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