飛越トンネル〜寺地山〜北ノ俣岳〜太郎平〜薬師岳の往復


- GPS
- 25:37
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 2,779m
- 下り
- 2,742m
コースタイム
07:20 飛越トンネル
09:35 神岡新道との分岐
11:05 寺地山 着(昼食)
11:30 寺地山 発
12:55 北ノ俣避難小屋 (荷物を置いて2200mまで登って滑走)
14:30 北ノ俣避難小屋 着
5/27(日)
05:00 北ノ俣避難小屋
07:10 北ノ俣の稜線(30分休憩&撮影)
07:50 北ノ俣岳 着
08:05 滑走開始
08:55 太郎平小屋
09:10 薬師峠 着(休憩)
09:45 薬師峠 発
11:15 薬師岳山荘 着
11:50 薬師岳山荘 発
12:35 薬師岳避難小屋
12:55 薬師岳 着
13:10 薬師岳 発
13:20 薬師岳避難小屋
14:00 薬師岳山荘
14:37 薬師峠
15:20 太郎平小屋 着
15:50 太郎平小屋 発
18:15 北ノ俣の稜線
19:20 北ノ俣避難小屋
5/28(月)
07:45 北ノ俣避難小屋
08:37 寺地山
09:40 神岡新道との分岐
11:20 飛越トンネルに下山
天候 | 5/26 晴れ 5/27 晴れのち曇りのち雷&雹&雨 5/28 うす曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛越トンネルへは双六谷から大規模林道を打保経由で進むと1時間程で着く。 北ノ俣岳登山口までは道路に積雪なし。 登山届のポスト有り。仮設トイレはありませんでした。 トンネル手前駐車スペースは15〜20台くらい? |
コース状況/ 危険箇所等 |
※飛越トンネルからは最初は急登。ところどころアップダウンあり。 ※1750mぐらいまで板を履けるほどの雪はなかった。 ※寺地山への登りは尾根上だとステップソールには急だったのでやや右から巻き気味に登る。それでもきつかった。 ※寺地山を過ぎると雪がなく夏道が現れることが多く、板を背負った。雪のある斜面をトラバースして行くのも木の密度、雪の斜度を考えると危険。 ※1940mコルからは雪がついてたので板を履けた。 ※北ノ俣避難小屋は数名程度のスペースのみ。トイレは使用禁止。水はホース不良か出ていないので周辺の雪解け水を汲む。 藻も入るのでなるべく煮沸。漉すフィルターを持ってくればよかった。 ※北ノ俣岳避難小屋周辺は夏道が出てるが、避難小屋側の雪の斜面をつなげば板を履いたまま小屋まで行ける。北ノ俣岳へも雪をつないで尾根やや左の雪の多いところから登ればよい。 ※朝は雪がクラスト気味なので板を背負ってツボ足アイゼン登高で行く。 2450m付近からは左の雪の斜面をつないで行くよりも夏道が出てきているので尾根上を登った方が無難。 ※北ノ俣岳から太郎小屋へは途中ハイマツ帯があるので上手く避けつつ尾根をやや右から巻き気味に滑って太郎平小屋へ。 ※太郎平小屋は小屋再開前の為、無人だが施錠はされてなかった。 ※薬師峠から薬師平へは急な為、板を背負いツボ足登高。薬師平から薬師岳山荘へは尾根の左手の雪の斜面をステップソールで登った。 ※薬師岳山荘からは夏道もほとんど出ているので板を背負いツボ足登高。シールなら尾根右のやや急な雪の斜面を登れたかも。 ※薬師岳避難小屋〜山頂は稜線上に雪がほとんど無いので避難小屋(石室)に板をデポ。 ※北ノ俣避難小屋から寺地山の途中、1980m付近尾根がやや広くなっているので間違った方向に下りないよう注意。 ※寺地山からの下り、1950m付近と1918m小ピーク付近で間違った尾根を下らないよう注意。 |
写真
感想
仕事の忙しさも落ち着いてきたし、GWは結局ほとんど滑れず消化不良だったので、
2泊3日で北ノ俣岳、できれば薬師岳まで行ければいいなと思い、下調べ・・・
どうやら某ブログを見たところ、GWは飛越トンネル手前数kmまでしか行けなかった道路も、今は登山口まで行けそう。
いつもよりも早めにパッキングや食糧計画を立てつつ、板にワックスをかけたり、テン張り練習をしつつ、久々の泊まりBCロングルートに臨むことにした。
今回のマテリアル:板はステップソールのセントイライアスワックスレス、靴はアゾロの革靴です。
いつもより早めに出発しようとしたが結局手間取り、21時頃出発、東海環状道、東海北陸道、高山清見道路と走り、41号で道の駅スカイドーム神岡まで行く。
この先は行ったことのない道路だし、今夜はここで車中泊して登山口の飛越トンネルへは明日朝行くとしよう。
5/26(土)天気は薄く曇りがかった晴れ。
朝6時出発、双六谷の立派な林道を走り、打保経由で飛越トンネルへ。
途中山之村までau携帯の電波は入った。
駐車スペースに停めた後、支度して板を担いで登山計画書をポストに提出していざ出発。ちなみに仮設トイレは今回置いてありませんでた。
いきなりの急登やアップダウンを歩きながら途中雪はありつつもまだまだ板を履くまでもない雪の量。
1750m位でようやく雪がつながってきたので、板を履いて歩くことにした。
ここまで革靴だからよかったものの、プラブーツだったら結構キツかっただろうな・・・
なだらかな斜面をのんびり歩き、途中木がうるさいところもあるも何とか雪をつないで登る。
ステップソール向きだなーと思っていた頃に寺地山への最後の登りがきつくなってきて大変だったが、
何とか尾根の右手を登ることで板を履いたまま寺地山にたどり着くことが出来た。
ここで小休止。
行く先の北ノ俣岳が見えてきてテンションも上がってくるぅー。
さて滑走して下ろうとおもいきや、稜線は雪が無くて夏道がだいぶ現れているところがあちらこちらに。
左の斜面をトラバース気味で行こうにも木がうるさかったり、先がどうなってるか分からないのでココは素直に板を担いでツボ足で下る。
コルまで下り切って後は登るだけなので再び板を履いて歩く。
樹林帯から少し開けたところに出てハイマツ帯を右から巻いて歩くとほどなく北ノ俣避難小屋。
この先太郎平小屋まで4〜5時間かかりそうだったので今日はもうここでいいや。
小屋に荷物を置いて滑りを楽しもう。
2200m位まで登ってすぐ滑走。いやー久々の滑りは楽しいなぁ!
最後に小屋の水場が出ないので目をつけておいた雪解け水の流れ出ているところで水を満タンにしておき、小屋へ。
今日の小屋は自分以外にもう一人。登山者だ。
明日は黒部五郎へ行ってそのまま下山するので2時半起きだとか。
早めに夕食を取り、お互い明日も早いので早めに就寝することに。
今回自分は軽量化の為、テントはニーモのメッシュ気味なオビ1P、シュラフはインナーシーツとシュラフカバーだけというめちゃ薄でチャレンジ。
結果的に室内5℃ではやはり寒くて時々目が覚めるぐらいだった。やはりダウンのシュラフは必須だったか・・・
5/27(日)
2時半起床。天気は晴れ。
昨日革靴を抱いて寝たお陰で革靴内の湿気はだいぶマシになってる。
出発した先人を見送ってからゆっくり支度し、自分はもう少し遅めの5時出発。
朝方は雪もクラスト気味なので最初から板を担いでアイゼン登高で行くことに。
途中雪解け水で水を確保しようとしたらなんと凍結してた!
まぁ氷も薄かったので叩き割って水を確保できたんでよかったんだけど・・・
ガンガン登って2450m付近で夏道が結構出てるのでアイゼン外して登ろうかなと思ったその時!
ポケット内に嫌な感触が・・・ あ、あれ?プリントアウトした地図がなななな・・・無〜〜い!?
ちょいと冷汗かいたがとりあえずGPSに地図はあるからそれを頼りに登ることにするしかないか。
ぐんぐん登って朝7時過ぎに稜線到着。
そこで見たものは・・・ 快晴の中、北アルプスの大展望。
遠くは乗鞍、笠、黒部五郎、槍、鷲羽、水晶、雲の平そして目指す薬師岳!
この時ほど来てよかった!と思ったことはなかったなぁ。
とりあえず北ノ俣岳まで少し足を伸ばしてピーク写真を撮り、さぁ太郎までロングルートな斜面を滑りますか!
ハイマツ帯を右から巻きつつ、なだらかな大斜面をのんびりテレマーク♪
コースタイムの半分ほどの時間であっという間に太郎平小屋を過ぎて薬師峠。
この先は急なので薬師平まで板担いだけど、その先の斜面は板履いたまま登る。
ジグを切りつつ気合で登ると薬師岳山荘。
この先は夏道も出ているのでまたも板担いで登ると石室みたいな避難小屋。
さすがにその先は雪が満足についてないのでここで板をデポ。
ライチョウのつがいを見つつ更に登った2926m・・・薬師岳山頂到着。
よくぞたどり着いたオレ!!
金作谷カールや中央カール、オートルートの稜線など見ごたえたっぷり。
さぁ下るとするか。
避難小屋にて板を回収していざ滑走!
とその時!左足の板の3ピン部分が外れてビックリ。
おかしいなと思いつつはめようとするもうまくいかない・・・何故?
な、な、なーーーんと! 革靴の左足の3ピンの穴があいている箇所がぶっ飛んでしまっていた。
ちょ、ちょっとどういうことだってばよ・・・!?
もう無理にあがいてもダメなので板を担いでツボ足で下ることに決定。
そこからは時間との戦い。
これじゃ滑走で時間を稼ぐことすらできない・・・
おまけにあれだけ晴れていた天気もいつの間にか雲が増え、なんかゴロゴロ言い出してるし・・・
太郎平小屋で泊まればよかったが次の日の悪さ考えたり寝具のことを考え雨rととできるだけ避難小屋まで行きたい。
結局雹や雨など落雷の恐怖に遭いながらも日没を過ぎながらも何とか避難小屋に到着・・・
5/28(月)
疲れきって寝たので今日は遅めのスタート。
結局昨日の濡れ鼠で乾かなかった物が二、三あるけどしょうがない。
昨日と同様、最初から板を担いでアイゼン履いてレッツゴー。
途中3箇所ぐらい間違えそうになるところがあるので注意。
寺地山を過ぎるとまたもや今日もゴロゴロ・・・もうやめてー。
雨まで降ってきてアウター着て最後のアップダウンはきつかった。
飛越トンネルまで戻ってきて自分の車を見た時にはホッとしたもんな。
靴ズレにやられながらも何とか午前中に無事下山!
お疲れ様でした。
しかし今回の行動、雷鳴ってるのにあんなに平らな稜線で行動続けたのは反省点か。
あの場合、寝具がなくても太郎平小屋で過ごして、翌朝早くに行動すればよかったかもしれない。
とりあえず無事下山できたことに感謝して次回の行動に生かしたいと思う。
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