焼岳(上高地から中の湯へ)


- GPS
- 08:48
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,255m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇りのち霰、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
土曜日の朝の天気で小学校の運動会開催が決定したので、Webでその日の晩の横浜発スタンダードシートの搭乗を申し込んだ。料金は6000円。当日の16:00まで予約を受け付けているとのこと。 バスの利用は初めてなので正直少し不安もあった。 YCATには大分早く着いていたが、時間になるとやってくる係の方に名前を告げるだけと言う実に簡単な確認で搭乗できた。 この日は横浜からはスタンダードシートのバスが出て乗り換え不要。3列プレミアムシートは新宿で乗り換えとなった。横浜からの乗客は4名しかおらず、新宿で1名が乗り換えて5名が乗車してきた。 特に後から3列目は足元がとても広く(60cm位)思い切り脚を伸ばすことができて実にくつろげた。3列プレミアムシートの方が乗客は多かった様子。 21:30 横浜発→22:40 新宿着で新宿で一旦降りて(荷物はそのまま)受付をして戻り、23:00 新宿発。 中央道に入り、談合坂SA(0:24-1:00)と諏訪湖SA(2:57-3:20)で2回休憩。岡谷からは一般道を走り、4:30 新島々、5:20 大正池、5:28 上高地バスターミナル到着。 盛夏であったり、金曜日であったりすると状況は大分変わるのだろうが、今回の選択としては良かったと思う。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト:上高地バスターミナルにあり。田代橋交差点にもあり。 ◆危険個所: 上高地側では梯子が数箇所あり、特に1900m地点の上の岩壁を巻く長い梯子は落ちたら大変なことになる。 焼岳直下は岩に○×マークが記してあるがちょっと逸れると何も目印が無いので要注意。北峰を左に巻くようなルートを意識すれば確かと思う。 雪の状態は歩きやすくアイゼン、ピッケルは使用せず。保険としてはアイゼンはあるべきかと思う。 その他ルートは良く整備されており非常に歩きやすい。 熊除け鈴があったら安心。 ◆温泉:中の湯温泉(入湯料700円) |
写真
感想
上高地バスターミナルでバスを下車すると未だ人もまばらで登山者も数人程度。年輩の方が2泊3日(予備日1日)で涸沢から穂高縦走するとのこと。登山届を書いて提出して、トイレを済まして6:05に出発。気温は10℃で寒いほどではない。イワツバメが営巣していて盛んに飛び交っていた。
前日の天気予報では余り期待できなかったのだが、この時点では晴天が見えている。河童橋まで歩いて行くと穂高の好眺望!
数枚写真を撮ってから河童橋を渡り右岸側の道を歩いて行く。目指す焼岳も見えてくる。梓川沿いの湿地帯の緑が実に目に眩しい。上高地自体13年ぶりになるが、ウェストンのレリーフは初見だ。
穂高橋(田代橋)の分岐を過ぎて400m位で焼岳登山口がある。6:52にここに着いた。気温は12℃に上がっていて、歩き出して暑さを感じるようになったので羽織ってきた上着(レインウェア)を脱いだ。
登山道に入ってもしばらくは平坦路が続くのだが、両脇にニリンソウが咲き群れている。とても贅沢な感じがする登山道だ。それにしても人に遭わない。山荘が並んでいるところを過ぎると人通りが全く無くなった。
1600mを超えたところで登山道の真ん中にまだ新しい獣の糞がまばらに落ちているのを見つけた。鹿ではない。緑っぽく牛馬に似た感じなのでカモシカだろうと思いこませて先を急ぐ。こんなに人のいない登山道で大きな獣に出会うのはちょっとご遠慮申し上げたい。しばらくは口笛をずっと吹いていた。
1700mを超えると雪がちらほらと現れてきた。絶壁に両端だけで懸けられているハシゴがあった。峠沢梯子場か?カッコーの鳴き声が良く聞こえる。ウグイスも未だ鳴いている。それにもっと高い声で鳴く小鳥もいる。三重奏と言う感じだ。
登山道は峠沢の左岸側の尾根に付いているようだがなかなか焼岳が見えなかったが、1900mになって漸く展望が開けて来た。大正池から霞沢岳の展望も実に良いし、これから向かう焼岳の活火山らしいゴツゴツした雄々しさも好展望だ。山頂からは噴煙が上がっている。峠沢のどこかから落石の音が聞こえた。更に進むとぐるっと巻いた岩壁が現れその西側の端に10mになろうかと言う長い梯子が懸けられている。これを乗り越して更に岩壁の末端を右に回っていくと中尾峠の草原が目に飛び込んできた。焼岳小屋がある新中尾峠に行く登山道と路を分けて直接中尾峠に登る踏み跡も見られたがその分岐の直後に「小屋まで121歩」と言うエールが書かれた岩に出会う。ここから10歩も進むと小屋が見えてくるので歩数の勘定はすっかり忘れてしまった。小屋は未だ開いていない。小屋の向かいの大岩に寄り掛けられているベンチに座って小休止とした。小屋の脇にはフキノトウが沢山芽を出していた。
小屋からはひと登りで焼岳展望台に達する。展望台の周囲にも噴煙を出す孔が幾つかあり、活火山の一部であることが実感される。孔から暖かい空気が流れてくるが手をかざしてみると明らかに熱風で靴で踏んだらソールが溶けるはず。展望台からは晴天ならば笠ヶ岳、穂高も良く展望できる筈だが、いやらしい暗雲が山頂を隠している。昨今の天候の不安定さを考えると雷雲の発生も可能性があるので速く登らねば、と先を急ぐ。
しかし、山頂直下のガレ場はきつかった。10歩進んでは一息入れて先のルートを確認して目標の岩に向かって再度進む、と言うような具合で喘ぎながら登った。やがてルートは正面のピークを左に巻いていくが、雪田の縁に沿って登って行くと人影が見えた。頂上域に出た。右手のさっきまで正面に見えていた峰が北峰のようだが、途中に噴泉塔のように音を立ててガスを出している箇所がある。頂上鞍部にザックを下ろしてカメラとGPSだけ持って北峰に登った。360°の絶景、とは今回はならなかったが、間近に見下ろせる翠の火口湖は残雪とのコントラストが映えて美しかった。一通り眺めを堪能して鞍部に戻り、そこにお誂え向きに作られていた風除けを利用させて貰い、湯を沸かして昼食を摂った。
その前から大パーティが雪渓を登ってくるのが見えてきたが、いよいよ山頂域に差し掛かる所になって長い大休止を終りにして中の湯を目指して下山して行くことにした。火口の縁はザレていて石を落としかねない。と言うことは早く降りるに限る。雪渓の上端からは最初はハイキングポールを両手にそれぞれ持ってスキーよろしく降りて行こうとしたが、思うように滑らないので、ままよとシリセードに方針変更。そこから200m位は一気に降りた。傾斜が落ちると滑らなくなったので大股で靴を滑らせながら降りた。新中の湯ルートの尾根が間近に見える頃、突然霰が激しく降ってきたのでレインウェアを上だけ羽織った。樹林帯に入る頃には雨になっていたが、この雨は結局止むことが無かった。
中の湯登山口で小休止して中の湯温泉で風呂を頂戴し、ビールを1本飲みくつろいだ。雨が降ったとは言え、梅雨も間近なこの時期にしては上々の天気だったのではないだろうか。とは言えここから公共の交通機関までは遠い。バス停「中の湯」は釜トンネルの出口で中の湯温泉からは下り道とは言え2.8kmありおかみさんには「30分位」と言われた。14:53のバスに狙いを定めて14:20に出発した。つづら折りのカーブが続くが第7カーブを曲がって少し歩くと梓川の渓越しに前穂がくっきりと見えてきた。焼岳山頂では雲に隠れて見えなかったのが、最後に姿を再び見せてくれた。もう一回第5カーブを曲がったところで同じような絶景ポイントがあった。15分位、つまり半分位下ってきたところで上から降りてきたクルマが停まってくれて幸運にも新島々まで乗せて頂いた。運転していたのは若いイケメンの単独行者で土日を使い、中の湯から焼岳を上り西穂山荘前でテント泊、今日は西穂ピストンして上高地に降りて来たそうだ。朝8:00の西穂からは前穂から奥穂の稜線がばっちり見えたらしい。彼もでも中の湯バス停は温泉前にあると思っていて釜トンネルからのつらい登り返しをしてクルマをピックアップして来たとのこと。新島々までの時間を山の話等で楽しく過ごさせてもらった。またどこかで逢いたいものだ。
登られた前日に、逆周りで、中の湯から
上高地までを歩いております。
上高地からの登山道の、山頂直下のガレ場、
僕は、下りで通ったのですが、上りだと
とてもしんどそうでした。
お疲れ様でした!!
中の湯ルートの雪渓の下り、やはりシリセードで
一気に下れるんですね〜
やってみたかったです。
焼岳は南と北で印象が全く違う山ですね。
レポート読ませてもらいました。写真も素晴らしいし、植物名も大変勉強になりました。同じアングルで景色を見たので目をつぶると笠ヶ岳もそのままに見える感じがします。
山頂直下はしんどかったです。でも下りは下りでしんどい感じがします。雪渓の下りは相当に楽させて貰いましたから。
また楽しいレポートをよろしくお願いします。
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