朝日岳、雪倉岳、蓮華温泉周回
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,358m
- 下り
- 2,371m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 3:45
- 合計
- 7:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
●8月11日
特急あずさで南小谷駅まで。
南小谷駅から大糸線で平岩駅へ。
バスに乗り換え蓮華温泉まで行く。
到着は15時前なので、この日は蓮華温泉のテン場で一泊する。
草地のテントサイトで、張れる場所は結構広い。
水道は何個もあるが、煮沸消毒するよう注意書きがされている。
変な匂いがするのであまり飲料水にしたくはない。
なるべく水を持ってくるといいと思う。
●8月12日
3時頃起床。
朝食はいつもどおりのグラノーラとカロリーメイト的なものを2本食べた。
4:45にテン場を出発する。
今日はコースタイム9〜10時間と、長い一日になりそう。
天気もよく、暑くなりそうだ。
500mlボトルを2本用意し、片方はスポーツドリンク、片方は水を入れておいた。
途中水場がいくつかあるようなので、とりあえず大丈夫だとは思う。
蓮華の森自然歩道を歩いていく。この辺はあじさいがまだ咲いている。
アヤメ平では朝靄に包まれた中に咲いた花が綺麗だ。
姫負峠の鉄橋を渡る。日が出てきて徐々に気温が高くなってきた。湿度が高く汗が吹き出す。
履いているアヲネロは通気性は良いが、生地が薄手で保水力がないので全体的に濡れてきて足に貼り付くほどになっていた。風があればすぐ乾くけど、鬱蒼とした樹林帯を歩いてると中々乾かない。
しばらく歩いていると左手に池が見えた。地図上のヒョウタン池だが、コースタイムを考えると大分早い到着だった。風がないので水面がほとんど動かず鏡のようになっている。水の濁りもあって、肉眼でも写り込んだ風景と、実際の風景の境がよくわからない。そんな風景をしばらく見ていたら、池から歩き出したあともその辺の風景が写り込みに見えてきたり、しばらく目がおかしくなった。
ヒョウタン池を過ぎ白高地沢を渡ったあたりで、他の登山者が数名休憩をとっていた。腰までのドレッドのお兄さんがいて驚いた。少し行動食を取ったりしながら休む。ここから本格的に登りになる。
樹林帯の急登と書かれていて警戒していたが、低山ばっかり登ってると急坂には割と慣れるようで意外とすんなり通過。
湿度が高く汗がやたらと出る。水の消費がはげしく、この時点で水が7割位消費していた。
幸い花園三角点のちょっと先に、しっかりした水場がありそこで補給できたので良かった。
この辺りの水は美味しい。
樹林帯も一度終わり、この辺から本格的にクルマユリやハクサンコザクラといった高山植物が顔を出す。
ところどこに雪渓があるが、上を歩くような場所はほぼなし。写真を取りながら歩いてるというのもあるが、あまりペースが上がらない。これまでがコースタイムを巻くペースだったのが、ここではコースタイムを超えても吹上のコルにつかない。暑さでバテてたのもあるかもしれない。途中で休憩して、カフェイン入りのジェルを飲んだところ、結構回復してまた歩く気力が湧いてきた。
もうすぐ山頂かな〜、と思っていた頃に登山道の脇の草むらから、ライチョウがひょっこり出てきた。とことこと登山道をこっちに歩いてきて、3m位手前でこっちに気づいて反対方向に逃げたかと思ったら、そのへんをウロウロしている。
後ろから来た登山者にライチョウがいることを伝えて一緒に眺めていた。
こんなに至近距離で見たのは初めてでとても嬉しかった。
そんな嬉しいハプニングで疲れもすこし癒やされ、朝日岳山頂に到着。
残念ながら360度の視界は真っ白で見えず。真上は晴れているので、しばらく山頂でダラダラと過ごして晴れるのを待っていたけど、結局あきらめて小屋へ向かうことにする。
この道もお花畑状態。木々の合間に鳥が多くて、立ち止まってみたりしていた。しかしこの道はかも多くて、カメラを構えたら手に蚊が止まる。さっさと小屋まで行くことにする。
朝日小屋到着は12時頃。
受付をしてテントを張る。テン場は全体的に傾斜があったので、水がたまらなそうな場所を選んでテントを張った。
昼飯を食べてしばらくすると雨がポツポツ降ってきた。
テントに入って本を読んでると段々強くなってきて、土砂降りになった。
前室には川のように水が流れていた。とりあえず水がたまらなければ大丈夫だろうとそのまま雨が止むまでダラダラと過ごした。
5時前に雨もやみ、夕飯を作って食べる。
日没が近づいてきた頃に夕日ヶ原の方向に少し歩き、日没ショーを鑑賞。
少し雲があったが、赤く染まる雲がとてもきれいだった。
日没後にテントを少し調整していたら、ライチョウの親子がテン場を早足に歩いていくのを見た。テン場の端から飛んで行ったけど、警戒心があんまりないようだ。
●8月13日
4時半頃に小屋を出発。
朝日岳に登って朝焼けを見ようかとも思ったけど、今日は10時間ほど歩くことになりそうなので断念。
水平道はこんな時間から虫が多く、心を無にして歩く。
分岐を越え、ツバメ平の辺りからようやく木も減り、雪倉岳山頂への登りとなる。
ハイマツも出てきて、どこかでホシガラスが鳴いているのが聞こえる。
天気もよく気温が上がってきたが、風があってそこまできつい感じではない。
この辺りも花が咲き誇っており、写真を撮りながらのんびり登っていたら、先行していた女性が立ち止まっていた。
なんだろうと近くによると、ライチョウがいるそうだ。こっちはメスのライチョウでひたすらに穴をほっては、遠くを眺めるというのを繰り返していた。
程なく雪倉岳山頂に到着。
360度のパノラマ。剱岳もはっきりと見えた。
朝日岳で買っておいた、鱒寿司、くるみ寿司を頂く。
朝日岳から白馬岳方向の稜線を見ていると、所々に地面の色が青くなっているところがあってなんだろうか?と不思議に思っていた。近づいてみると青っぽい石が落ちていて、所々にこういう意思が集中するスポットがあるようだ。なんでなのかやっぱり不思議。
さてここから白馬岳に行き大池でテント泊という案もあったけど、ある程度景色も堪能できたし、大池のテン場はうるさそうなので鉱山道から蓮華温泉に下りることにする。
人が少ないという噂だったが、この先人に会うことはなかった。
分岐を曲がってすぐに踏み跡も薄れる。やたらとマーキングが着いてるので、よほど疲労困憊でなければ迷うことはないと思うが。
少し足場が悪い道を下っていく。稜線とは景色が一変し、草木が生い茂った緑色の景色となる。
うまい水とペイントされた水場で、水を補給。たしかにうまい。このルートはこの先も沢筋との合流が多く、水には不自由しなそうだ。
登山道の下の方からは水量の多い川が流れる轟音がきこえ、滝のようなものも見える。暫く進むと大きめの雪渓が見えた。マーキングをたどると、雪渓の下をくぐって進まないと行けないようだ…。ちょっと不安がよぎるが、まあ大丈夫だろうとくぐりながら写真を撮ったりしてしまった。なかなかない経験だ。
流石に標高を下げると暑くて、汗も止まらない。しんどいけど、誰もいないしなんとなく気分は悪くない。樹林帯のほうがやっぱり落ち着く。
蓮華菱を眺めたり、単管橋の辺りの川でアイシング休憩したり、自由にダラダラ歩いて蓮華温泉にゴール。
蓮華温泉でテント泊も考えていたけど、最終バスまでに余裕もあったので、温泉に入ってバスに乗って帰ることにした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する