甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 2,765m
- 下り
- 2,758m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 10:50
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 11:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
休暇を利用して、南アルプスへ出かけた。この時期は長野側からしかバスが無い。しかも途中の歌宿までの運行だ。そのおかげか、静かな山行を満喫できた。歌宿から北沢峠までは1時間半も平坦な舗装路を歩くので、登山靴とは別な靴を持っていくのも良い。
北沢峠周辺では唯一長衛荘のみが営業中である。ご飯は申し分なし、混雑時も質は落ちないそうだ。朝食は4時から提供してもらえるが、混雑時には弁当+味噌汁(セルフ)になるとのこと。カード専用公衆電話あり。
6月8日、長衛荘に到着後時間があったので、栗沢山へ行こうとしたが直登ルートがわかりにくく早々に断念した。仙水峠経由の方がわかりやすいらしい。
6月9日、午後から雷雨の予報もあったので、早めに出発する。仙水峠までは緩やかな登り、そこから駒津峰までは一気に標高を上げる。早朝は晴れていたが、ガスがかかり始める。駒津峰ではすでに眺望はなかった。駒が岳に向かう途中、ガスが晴れ駒ケ岳が姿を現す。近くで見ると威圧感たっぷりである。山頂までは直登ルートと魔利支天分岐経由とがあるが、「雪が残っている場合は直登の方が安全です」との管理人さんのアドバイスに従い直登する。結構な岩場で鎖は無い。なかなか楽しい、登りは。狭い場所もあるのでサブザックがあると良い。山頂に着く。景色は無いが、広くて気持ちの良い場所だ。黒戸尾根から来た青年(なんと4時間半で着いたとのこと)を含め3人きりだ。帰りの岩場ではかなりの恐怖感に襲われた。慎重に、慎重に下る。駒津峰で再度休憩。このときは晴れており、駒・仙丈・北岳の頂上部だけがガスに包まれていた。ガスが晴れないかとねばったが、厚い雲が出たところで下山。ふもとまで来るとまた晴れてきたので、北沢川原の木々の間から小仙丈が見える場所でまったりとする。
6月10日、この日も天気は下り坂の予報、早々に出発する。歩きやすい道であり、難しいところは無い。大滝頭を越えたところから雪が出始めるが1か所を除きたいしたものは無い。その1か所は小仙丈直下にある。キックステップで十分登れるが疲れる。結果的にアイゼンは不要であった。小仙丈に着くと有名なカールが姿を見せる。美しい、「女王」の品格を感じさせる。仙丈への道も快適で、最後の2つのピーク超えも巻道で最後はあっさりと到着。富士山に次いで2回目の3000m超えとなった。今日は誰とも会っていない、頂上を独占してしまった。眺望はうっすらと霞がかかったようで、周辺の山々の稜線がわかる程度であった。途中、ヘリが頻繁に飛んでいたので、「遭難か」と思ったが、治山工事の資材運搬であった。山小屋で「岳」を読み過ぎた。
小屋の管理人さんは遭対協(遭難対策協議会)に所属しており、「岳」の主人公と同じ民間ボランティアとなるのだが、日当3万円が支給されるとのこと。岳の主人公も同様。10人体制で捜索を行うと30万円/日で、依頼者の負担となる。「保険に入っていた方がいいですよ」と管理人さん。
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