季節は夏山スキーから秋山スキーへ 内蔵助氷河
- GPS
- 14:51
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,510m
- 下り
- 2,524m
コースタイム
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 8:07
天候 | 両日とも 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
土日の天気は諦めていたのですが、木曜日時点での予報が意外と大丈夫かも?という予報に変わっておりキャンセル続出のwebチケット始発7時を予約。もし天気がイマイチならキャンセルしようと思っていたらキャンセル期限の金曜日お昼12時を過ぎてしまい、行くしかなくなりました(笑)
結果的には雨に降られることもなく、内蔵助雪渓山スキー満喫できたので行って良かったです。
天気予報がそういうことだったので立山駅の駐車場は一番近いところもまだ7割くらいの埋まり方でした。朝6:20くらいで。これはガラガラの予感。それでもケーブルカー乗り場の列は登山者でいっぱいです。そんな中スキー持った変態が一人。もちろん私だけ。
高原バスの前の席に座っていたご夫婦らしき人の、おじさんの方がやたら奥さんに対して威圧的な口調。今ならパワハラですよ。私なら速攻逃げますが、この奥さんなんでこんな人と一緒にいるんだろうと考えていたら眠れませんでした(笑)
さていつものように室堂で登山届を提出します。予め印刷して持っていくと時間ロスがなくていいですよ。もう覚えていただけたのか、「内蔵助〜ご苦労さんです」とのリアクション。
まずは雷鳥沢キャンプ場まで歩き、空いているテント場に設営します。平坦で水場に近いところを選んだら後から来た人も近くに設営しだして、こんなに空いてるのにここだけ混雑しています(笑)
設営できたら水を汲んでスキー担いで内蔵助氷河を目指します。泊り装備がなくなったので「軽っ!」と思いました。スキー持ってるので重いのですが相対的な感覚ですね。
空いている大走を登ります。今日は風が強いので、アウターを出すかどうか悩むところでした。ちなみに他の登山者はアウター着込んでました。稜線はかなりの風でしたがそのまま内蔵助山荘側に入り込むと風もおさまり、アウターなしでクリアしました。
内蔵助氷河に入ると真新しい看板が登場していました。この写真に変態の滑った跡が写ってなくてよかったです。登山靴は登山道沿いにデポして、雪渓途中までザックを背負って歩き、そこでザックをデポしてアタックザックに切り替えてスキーカニ歩きで登ります。
お昼前ということもあり雪は緩んでいて滑りやすそうです。右足が山側のカニ歩きが苦手だったので逆ばかりしていたのですが、今日は苦手克服とばかり交代にして登ります。多分アイゼンで登った方が倍くらい速いと思いますが、トップの急斜面でアイゼン脱いでスキーを履くのは非常にリスキーなので、スキーカニ歩きなのです。
この時間帯はギャラリーも多いので、あまり自撮りばかりやっていると興ざめになるでしょうから4本滑って自撮りは2回だけにしました。ギャラリーにも気を使う変態です。
さすがに4回目のカニ歩きで足もパンパンでしたから5本目はやめにしました。
帰りは剱岳方面が見えていたのでたまには別山経由で戻ることにしました。
登山者も少しは増えて、スキー持っているというだけで結構声を掛けていただけます。別山乗越では休憩しながらスキー好きな方と長話になったと思います。
テント場に戻ったらもう17時前で、そそくさとラーメンやらパスタやら(インスタントの残り物を片付けただけ)、そして雑煮を作って平らげます。これで満腹になったのであとは寝るだけ、18時半には耳栓をして爆睡しました。
翌朝はアラームをセットして2時起き。目覚めて時計をみたら1:58でした(笑)
朝ごはんは行動食の残りだけ、準備とトイレを済ませてヘッデン点けてまた大走を登ります。
今日は他にヘッデンがありません。風も強く、月も出てないので何となく気が晴れません。強風なので星が見えたり見えなかったり。途中からすごいガスの中を歩きました。稜線は先日の台風の時と同じくらいの暴風、さすがに今朝はアウター着て防寒テムレスしています。
内蔵助山荘では一人だけ小屋から外の様子を覗きに出てこられました。変態とかかわりたくないオーラを感じましたのでスルーして内蔵助氷河に向かいます。ここは何度も歩いているのでヘッデン歩行でも大丈夫ですが、これが初めてならちょっと心配でしょう。
雪渓に着くと徐々に明るくなってきました。今日も御来光の方角には雲がありますが隙間もあります。カニ歩きで雪渓を登っていると御来光が出てきそうになったのでカメラをセットして動画を撮影します。しますと言ったものの実際には撮影したつもりになっていました。そのまま登り続け、オレンジ色のモルゲンロートに雪渓が照らされたところでカーンと一発滑ります。まだ輝いているので登り返してもう一本。やれやれ、どんな具合に撮れたかなとカメラの方に向かうと電源が切れている。あれ?時間長過ぎた?と思って再生しようとしたら何も撮れてない・・・チーン。というわけで慌てて再度セットしてもう一本滑りましたが、オレンジ色はだいぶ薄くなってました(涙)。
御来光内蔵助氷河山スキーはまた失敗に終わりましたが、これはまた来いということですね。言われなくてもまた来ますが、だんだん朝が寒く雪渓が硬いのが厄介です。このまま終わっては不完全燃焼なのでもう一回トップまでカニ歩きで登って、ガリガリの硬い雪渓を滑って終わりにしました。
あとはテント場に戻って、遅い朝ごはん(また雑煮)を食べて、テントを片付けてます。テント装備でスキーぶら下げたザックは「重っ!」。相対的に重く感じてしまいました、というよりは絶対的に重いのですが。
テント場からは地獄の階段登り返しですが、登るときはへっぴり腰になるのではなく、腰をグッと前に押し出すと軽快に登れます。今日は心なしか軽快でした。空いている室堂でバスに乗ります。バスは展望バスのe-soraでした。これは500円の特別料金払って予約して乗るバスですが、それ以外はこのバス遊ばせるのはもったいないと思っていたらちゃんと使ってたんですね。といっても私は展望よりも眠りの欲望ですが。
ついに9月に入りました。あと1ヶ月半もすれば内蔵助氷河に新雪が積もって初滑りです。迫り来る次のシーズンと、まるで9月ごろにサンタクロースの置物を見るような、一年で一番季節外れの秋山スキーに突入したことを感じながら、展望バスの中ではやっぱり爆睡したのでした。
コメント
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momochannさん 初めまして
9/1に立山を息子と登っておりました。
まさにmomochannさんが スキーをかっけーくすべっていた雪渓を見て
「あそこスキーで滑りたい」
「丁度、谷のとこで雪渓が終わっているから ここ滑れると思う」
とのたまっておりました。
かなりの急斜面(私的には)と見て、内心無理じゃね?と思いましたが
息子には裏腹に「滑れるとイイねー」とお茶を濁しました。
なので驚きました。
時間差でしたが同じ日に滑る人がいたなんて・・面白いですね。
kibakoさんコメントありがとうございます!
おっとそれは偶然〜で、kibakoさんのレコ拝見しました。
文章が面白くて楽しませていただきました
kibakoさんが通過された時間はまだガッツリ滑ってました(笑)
多分雪渓の上端を登ってて登山道から見えなかったのだと思います。
将来普通の山スキーに満足できなくなったら内蔵助に滑りにきてください(笑)
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