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Yamareco

記録ID: 201710
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 赤岳 【動画有】

2012年06月23日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
10:17
距離
15.3km
登り
1,413m
下り
1,425m

コースタイム

八ヶ岳山荘am6:45→美濃戸山荘am7:30→行者小屋am9:51→文三郎尾根am10:13→中岳分岐am11:01→赤岳頂上am11:46→赤岳展望荘pm12:52→地蔵尾根分岐pm13:07→行者小屋pm14:25→八ヶ岳山荘pm17:02
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳山荘       一日駐車料金 ¥500
やまのこ山荘 赤岳山荘 一日週者料金 ¥1000
コース状況/
危険箇所等
八ヶ岳山荘→美濃戸山荘
積雪時期以外は車両で乗入れ可能との事ですが道中に穴が空いていて行きも帰りも車がスタッグしていたので注意してください。

美濃戸山荘→行者小屋
沢を渡る掛け橋が多くなだらかな傾斜が続く山道です。
特に危険箇所はありませんが雨上がりの翌日は増水している場合があるとのこと。

行者小屋→文三郎尾根・中岳頂上分岐
ここから急傾斜、幅の狭い長い金属製の階段を上る場面もあるので慎重を期してください。

文三郎尾根・中岳頂上分岐→頂上
胸元の高さまであるような岩場をクサリを頼って登ります。

頂上→赤岳展望荘
ガレの下り急傾斜、前方を下る人に誤って落石を落とさないように間隔を開けて足元に十分注意してください。

am6:45 八ヶ岳山荘出発、駐車料金一日¥500
この日、朝方まで雨との予報でしたが晴天に恵まれました。
2012年06月23日 06:40撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 6:40
am6:45 八ヶ岳山荘出発、駐車料金一日¥500
この日、朝方まで雨との予報でしたが晴天に恵まれました。
赤岳山荘手前1km辺りで山道に大きな穴が空いていたため先頭のスタッグしていたため停滞していました。
車で美濃戸まで登られる方は御注意願います。
2012年06月23日 07:17撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 7:17
赤岳山荘手前1km辺りで山道に大きな穴が空いていたため先頭のスタッグしていたため停滞していました。
車で美濃戸まで登られる方は御注意願います。
am7:30 赤岳登山口にある美濃戸山荘
2012年06月23日 07:30撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 7:30
am7:30 赤岳登山口にある美濃戸山荘
高山植物の小岩鏡(コイワカガミ)
2012年06月23日 08:53撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
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6/23 8:53
高山植物の小岩鏡(コイワカガミ)
美濃戸から行者小屋へ向かう山道から見えた赤岳。
勾配率40%とのことだが此処から見る限り垂直に見える。
2012年06月23日 09:32撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 9:32
美濃戸から行者小屋へ向かう山道から見えた赤岳。
勾配率40%とのことだが此処から見る限り垂直に見える。
am9:51 行者小屋
テント場は小川を挟んで反対側にある。

2012年06月23日 09:51撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 9:51
am9:51 行者小屋
テント場は小川を挟んで反対側にある。

行者小屋
生ビール¥800、ラーメン¥800
いつもなら取りあえず一杯なのだがこの日は呑まなかった。
2012年06月23日 09:37撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 9:37
行者小屋
生ビール¥800、ラーメン¥800
いつもなら取りあえず一杯なのだがこの日は呑まなかった。
南沢の中岳、文三郎尾根との分岐
文三郎尾根は此処から急傾斜になる。
2012年06月25日 09:56撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/25 9:56
南沢の中岳、文三郎尾根との分岐
文三郎尾根は此処から急傾斜になる。
文三郎尾根、こんな具合に急傾斜になる。
2012年06月23日 10:18撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 10:18
文三郎尾根、こんな具合に急傾斜になる。
am11:01 文三郎尾根の中岳と頂上の分岐
ここから頂上まで岩場が増える。
2012年06月25日 09:43撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
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6/25 9:43
am11:01 文三郎尾根の中岳と頂上の分岐
ここから頂上まで岩場が増える。
文三郎尾根の中岳と頂上の分岐から見た中岳
2012年06月23日 11:01撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
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6/23 11:01
文三郎尾根の中岳と頂上の分岐から見た中岳
文三郎尾根から頂上を眺める
積雪期、ここから滑落すると。。(恐っ!)
2012年06月23日 11:14撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 11:14
文三郎尾根から頂上を眺める
積雪期、ここから滑落すると。。(恐っ!)
am11:46 赤岳頂上
此処から北側の山頂山荘までの間にハイカーが沢山いた。
2012年06月25日 08:59撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/25 8:59
am11:46 赤岳頂上
此処から北側の山頂山荘までの間にハイカーが沢山いた。
頂上標識横に咲いていた高山植物の深山金梅(ミヤマキンバイ)
2012年06月23日 11:50撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
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頂上標識横に咲いていた高山植物の深山金梅(ミヤマキンバイ)
北側山頂山荘から南側中岳までのパノラマ
雲のカタチが不思議っ!
2012年06月23日 12:02撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 12:02
北側山頂山荘から南側中岳までのパノラマ
雲のカタチが不思議っ!
頂上から眺めた中岳
2012年06月23日 12:03撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
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6/23 12:03
頂上から眺めた中岳
頂上山荘横から赤岳展望荘と横岳を見下ろす。
ここから展望荘まではガレの急傾斜、落石注意っ!
2012年06月23日 12:21撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 12:21
頂上山荘横から赤岳展望荘と横岳を見下ろす。
ここから展望荘まではガレの急傾斜、落石注意っ!
pm12:52 赤岳展望荘まで降りてきて頂上を見上げてみる。
展望荘は風呂完備で食事も良いとのことなので今度は是非宿泊したいっ♪
2012年06月23日 12:54撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
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6/23 12:54
pm12:52 赤岳展望荘まで降りてきて頂上を見上げてみる。
展望荘は風呂完備で食事も良いとのことなので今度は是非宿泊したいっ♪
pm13:07 地蔵尾根と横岳の分岐
残念ながら右足首の痛みがひどくなってきたので御地蔵様に御参りして今回はここから下山としました。
2012年06月23日 13:07撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 13:07
pm13:07 地蔵尾根と横岳の分岐
残念ながら右足首の痛みがひどくなってきたので御地蔵様に御参りして今回はここから下山としました。
pm14:25 行者小屋
朝方は人が少なかったのですがこの時間になると小屋は満員状態でした。
2012年06月23日 14:31撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 14:31
pm14:25 行者小屋
朝方は人が少なかったのですがこの時間になると小屋は満員状態でした。
美濃戸登山口前のやまのこ村
掃除の行き届いていた綺麗な山荘、疲れたのでコーラを買った。
2012年06月23日 17:02撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 17:02
美濃戸登山口前のやまのこ村
掃除の行き届いていた綺麗な山荘、疲れたのでコーラを買った。
赤岳山荘付近。八ヶ岳山荘まで暮れかけている2kmを歩かなければならないとホトホトウンザリしていたところワゴン車がスルスルと近寄って来て傍らに停車、山荘駐車場まで乗せてくれた。
その節は本当に御親切にありがとうございましたっ!

2012年06月23日 17:20撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
6/23 17:20
赤岳山荘付近。八ヶ岳山荘まで暮れかけている2kmを歩かなければならないとホトホトウンザリしていたところワゴン車がスルスルと近寄って来て傍らに停車、山荘駐車場まで乗せてくれた。
その節は本当に御親切にありがとうございましたっ!

撮影機器:

感想

 6月23日am3:00、ベッドから起き抜けると真水で顔を洗いインスタントコーヒーを一杯すすって予め装備を積んでおいた車の運転席に乗り込み車を出した。
 本日の予定は八ヶ岳の最高峰赤岳を南沢から縦走し頂上から横岳、そして硫黄岳から日帰りで下山なのだが天候が悪ければ蓼科高原あたりでバーベキューして一人宴会、オレンジ色のナトリウム灯が照らす薄暗い中央高速を諏訪に向う。
 途中の談合坂SAで給油、諏訪南インターチェンジで降りてコンビニでオニギリ四個とお茶のペットボトル500mlを二本買購入し蓼科の八ヶ岳山荘に着いたのはすっかり辺りが明るくなったam6:30だった。
 数えてはいないが50台程の収容出来そうな駐車場はもう半分以上埋まっており、入り口進行方向右側奥に空きを見つけるとバックで乗入れイグニッションからキーを抜いた途端、森の静寂に包まれる。
いつもならここで一休みするところなのだが今日は私にとってハードスケジュール、ドアロックを確認し山荘のオネーチャンに一日の駐車料金500円也を払いながら登山口の美濃戸へ向う。

am7:31 赤岳山荘の手前1km辺りで車が停滞している。
山道左カーブの大きな段差が見えなくて先頭の車両がスタッグしたらしいのだが直ぐに四、五人の仲間が応援に駆けつけて事なきを得たようだがフロントスポイラーは痛々しく損傷していた。

am9:51 美濃戸登山口から入山し緩やかな長い傾斜を経て行者小屋に到着、日差しが強くて顔面がジリジリと日焼けしている。
目の前の赤岳が垂直にそびえ立つ岸壁に見えた。ガイドブックによれば‘縦走し始めればそうでもない’とのことだったがここから見る限りとても平均勾配率40%とは思えない。

am10:30 南沢の中岳分岐から文三郎尾根に登り始めるとキツイ傾斜が続き、五人パーティーの後ろに付いたのだが最初は会話が弾んでいた彼等も徐々にペースが落ち始め口数が減りついには無言になってしまった。
右側から追い越しに掛かったタイミングで「先頭は精神的に疲れるんだよなぁ、出来れば引率して貰っていた方が楽なんだけど」。と冗談を飛ばすとドッと受けた。
先頭の一人が「少し休みましょうよっ!」。と誘ってくれたのだが先を急ぎたいので「今、オレ甘い言葉を掛けないでくださぁ〜い」。と答えると再びドッとウケたのだが彼等は尾根中腹の踊場で休憩に入った。

am11:01 中岳分岐を越えると徐々に胸元も越えるような岩場、岩肌のアチコチにアイゼン跡が見て取れる。
万が一此処から滑落すると一気に谷底まで落下、その死亡率は4/5だとか。。
ってか。。五人落ちて一人でも助かる人がいるのだろうかって感じ。
岩場を飛び越えた時右足の着地に失敗、歩けないほどではないが傷めてしまった。
それと何度も頂上を見上げていたので首も痛い。

pm11:46 登頂、多少ガスってはいたが2800m級の山々を稜線で繋いだその眺望に感動、西側には諏訪湖も見渡せた。写真では何度も見ている景色だが本物は凄い。
三角点から頂上山荘の間には百人近くのハイカー、頂上標識隣の方に撮影を御願いするとお互い二枚毎取り合うことになりその後食事とした。
四個買って来たオニギリの内、天むすびとピラフの二つを食べて横岳へ向かう。

pm13:07 赤岳頂上を下り展望荘を通過、横岳手前のハシゴを超えたのだが文三郎尾根でクジイた右足首が更に痛み、進行速度が極端に落ちる。
このまま続行は困難と判断、そうなると赤岳展望荘まで戻って衛星電話(一分240円也)で駐車場に連絡して一泊するか、それとも地蔵尾根から下山するかの選択を迫られるのだが「怪我をしたので小屋で一泊します」と伝えるのがカッコ悪くて言い出せずに下山することにした。

pm17:05 赤岳山荘まで下山してきたのだが痛めた右足首をかばって変則歩行を続けていたためか左足フクラハギの筋肉も痛み出していた。
ここから更に八ヶ岳山荘まで暮れかけている2kmを歩かなければならないと思うとホトホトウンザリ。
気を紛らわすため携帯にヘッドフォンを装着し10ccのI’m not in love♪ を聞いているとガンメタリックのワゴン車がスルスルと近寄って来て傍らに停車、助手席側の窓が降ろされると60歳前後の男性が身を乗り出して「ここから八ヶ岳山荘まではまだ一時間近くかかりますよ。乗っていきませんか?」と訪ねてきた。
気持ちは間髪入れずに「お願いしますっ!」と言いたいところだったが礼儀として「宜しいんですか?」と心にも無い一言を挟んで一礼し乗り込む。
「御親切にありがとうございます」。
「いやぁ、私はもう年金生活なので休日も平日も無い隠居の身なのですが現役社会人に少しでもお役に立ちたいのですよ」。
恐らく現役時代は組織の上層部だった人物なのだろう、やわらかい表情や角のとれた口調、その腰の低さから直ぐに品の良さが伺えた。
今日は横岳にしか自生していないツクモグサを見て来たとのこと。
僅かなひとときであったがお互い達成感に包まれていたことも手伝って以前からの知合いのように語り合った。

間もなく八ヶ岳山荘に到着、「ありがとうございました。またいつか八ヶ岳でお会い出来ればと思います」。本心だった。
名前も知らない彼に一礼して車を降り「帰りの道中お気をつけてください」。と再び深々と一礼をするとわざわざ車を降りて満面の笑みでバンザイをして見せてくれた後、茜色に染まった山道を降って行った。


【関連動画】
http://www.youtube.com/watch?v=YlPuaVkiyqI

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