北方稜線 ブナクラ〜中仙人谷
- GPS
- 28:02
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,414m
- 下り
- 2,409m
コースタイム
天候 | 14日 晴れ 夕方小雨 15日 晴れ 夕方小雨 16日 晴れ 昼から雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
激藪、落石地帯等、危険あり |
写真
感想
遂に北方稜線に行ってきた。最初の計画は剱まで縦走し早月尾根を降りる予定だったが結果は惨敗だった。改めて、剱の大きさと絶景とかっこよさに改めて惚れた。また来年の10月初めあたりにチャレンジしたい。
馬場島で前泊で前夜祭。少し飲み過ぎた。。。
翌朝、予定より30分遅れの4時に出発。暗闇をトコトコ歩きブナクラ谷を目指す。
少し荒れてるけど、ちゃんとした道を登って行く。予定通りブナクラ峠着。赤谷山までも、少し危険箇所もあるものの立派なルート。赤谷山に着くと目の前に北方稜線から剱までの絶景。かなり感動。ペースも順調で、ゆっくり大休憩。池糖もあって素晴らしいビバーク地だ。さて、ここから本番という気持ちで次の白萩山を目指す。
しかし、順調だったのは、ここまでだった。。。目の前に見えた白萩山へ行くのも、酷い藪、ハイマツである。踏み跡を追うが、なんども見失う。藪の中に白萩山の表札を見つけた時はホッとしたが、ここから赤ハゲを目指すルートで右往左往。体力がどんどん蝕まれていく。ルートをいろいろ探すが判らないし、気力が失せて行き時間だけが刻々と過ぎて行く。先に無理矢理進んでもビバークがあるかどうか判らない。結局、白萩山直下のなんとかツエルトが張れそうな場所に戻り整地をしビバーク。二人とも、本当に疲れた。しかも、明日の突破口を見つけていない。とりあえず、腹一杯飯を食べ、窮屈で下方に滑りまくるツエルトで眠りにくい夜を過ごす。朝が待ち遠しかった。遅い時間に起床。朝もしっかり食べ気力を養う。ビバーク地はなんとか電波が入り、夜の間にいろいろ調べ藪を抜けるルートを決めていた。そこをかき分け行くと、あれだけ苦労した藪を抜けてコルに出た。事前にしっかりと調べておかなかった事を後悔。。。ようやくホッとし赤ハゲを目指す。中々の藪が続くが昨日ほどではない。一日目の予定がだいぶズレたので、もう剱は諦め中仙人谷をエスケープする事を前日に決めていたので、時間は余裕がある。赤ハゲ着。表札的なものは発見できなかった。そこからも小さなアップダウン、岩稜帯、ハイマツ帯を通り白ハゲ着。急にお花畑のような素晴らしい場所で、目の前にはドーンと荒々しい剱が見える。少しガスが出てきたが、絶景を肴に大休憩。あとは大窓まで下り中仙人谷へ入るだけである。ここからも簡単ではなかったが、大窓着。お地蔵さんにお参りし下る中仙人谷を見つめる。元々、下りる予定ではなかったので少し不安。ロープ以上の滝がない事を祈りながら下りて行く。前半は踏み跡のある藪の中、涸れ沢に出る少し前にルートミスをしたが、そのままトラバース気味に突っ込むとボロボロの土と岩の壁に出てしまい、ラッペルで抜ける。20mロープでギリギリでちょっと危なかったが、沢へ降りる。落石の巣窟のような場所で、休憩は入れず早めに抜ける。ガスで先も見えなくなってきた。なんとか安心できる場所まで下り2日目のビバーク。一日目よりは、かなり良いビバークで焚火を起こし、また腹一杯飯食べる。のんびり過ごしたかったが、小雨が降ってきて早々にツエルトに入る。さすがに、まだ眠れないのでスマホに入れた本を読んでいると最後まで読み切ってしまった。深夜にツエルトから顔を出すと遠くに富山の夜景、そしてヘッデンが要らないぐらいの月明かりの月にも負けない星たちが闇夜を照らしていた。少し風もあったがお陰でツエルトが乾いて良かった。翌朝は、またひたすら沢を下り、昼前に馬場島に到着。到着の少し前に雨も降ってきていた。馬場島荘でシャワーを浴び、ラーメンとノンアルコールビールで乾杯。再度の調整を約束し、北方稜線計画は終わった。足も傷だらけ、手強いルートだったが素晴らしいルートでもあると思う。来年は3泊4日で再度、チャレンジだ!
コメント
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凄いトレイル、お疲れです!
こっち来てたんですね〜〜
赤谷山は時々行きますが、先に進むのは大藪満載ですし。
行きたいと思ったけど、私らには無理です〜〜
いや〜、本当に大変でしたが剱の大きさとかっこよさに痺れてしましました!
また再チャレンジします!あと気に入ったのが赤谷山ですね〜
積雪期に赤谷尾根上がって、剱を見ながら山頂で一泊したら感動だろうな〜
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