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Yamareco

記録ID: 203413
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ハイキング
谷川・武尊

谷川岳(天神平〜天神峠【熊に遭遇】〜天神尾根〜谷川岳(トマノ耳、オキノ耳)〜西黒尾根〜谷川岳ベースプラザ)

2012年06月30日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:26
距離
7.5km
登り
834m
下り
1,413m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

0923天神平〜リフト〜0935天神峠〜0951分岐〜天神尾根〜1010熊沢穴避難小屋〜1048天狗の留まり場〜1148肩の小屋
1220肩の小屋〜1230トマノ耳〜1245オキノ耳〜1311肩の広場分岐〜西黒尾根〜1413ラクダのコル(西黒尾根ガレ沢の頭)〜1418ラクダの肩(コブ)〜1507道標(土合1時間、山頂3時間)〜1528鉄塔〜1539登山口(林道)〜1547谷川岳登山指導センター〜1552谷川岳ベースプラザ
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
天神平から天神峠へあがり天神尾根へ向かうその途中で【熊に遭遇】しました。注意です。
天神尾根は安全に歩けば問題ないでしょう。くさり場がありましたが、もちろん注意すれば問題ない程度です。
肩の小屋の手前で雪渓を登りました。九割の登山者は軽アイゼン未着用でした。ロープが張ってあって、トレース(足跡階段)があります。それでも滑って5mくらい他人を巻き込んで滑落する人がいました。
肩の小屋からトマの耳はすぐです。トマの耳からオキの耳へは岩稜の尾根歩きです。道幅ありますので、安全に歩けば問題ありません。
西黒尾根はうわさに聞く急坂です。ツルツルの蛇紋岩(じゃもんがん)一枚岩あり、くさり場ありです。本当に注意して進みましょう。
ラクダの背を過ぎてしばらくすると尾根は樹林帯となります。地図にあるとおり「日本有数の急坂」だと思います。集中力も切れてくる頃なので、注意して進みましょう。
ロープウェイ、ひさしぶり!
ロープウェイ、ひさしぶり!
天神平の駅舎。
リフト乗り場。悩んだんですが、乗っちゃいます!(笑)
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リフト乗り場。悩んだんですが、乗っちゃいます!(笑)
彼方に見えるのが双耳峰。
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彼方に見えるのが双耳峰。
リフト、ほのぼの。
リフト、ほのぼの。
天神峠から。山頂には雲?ガス?出てきました。
天神峠から。山頂には雲?ガス?出てきました。
分岐。天神平からリフトを使わないルートへ合流。この手前で【熊に遭遇】しました。
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分岐。天神平からリフトを使わないルートへ合流。この手前で【熊に遭遇】しました。
右側がちょっと崩落してます。
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右側がちょっと崩落してます。
熊穴沢避難小屋。
熊穴沢避難小屋。
くさり場の行列。
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くさり場の行列。
この岩はなんていうのかしらん。
この岩はなんていうのかしらん。
天狗の留まり場から山頂方面。木の階段があります。
天狗の留まり場から山頂方面。木の階段があります。
ちょっと先に行ったところから天狗の留まり場を見下ろしてみます。
ちょっと先に行ったところから天狗の留まり場を見下ろしてみます。
左のカラフルな方は有名な「谷川岳目標三千回おじさん」です。ザックには「2770」とありました。「千恵子一番、谷川岳二番」とも書いてあります。御年七十七歳とか。頑張って下さい!
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左のカラフルな方は有名な「谷川岳目標三千回おじさん」です。ザックには「2770」とありました。「千恵子一番、谷川岳二番」とも書いてあります。御年七十七歳とか。頑張って下さい!
登ってます、雪渓!
登ってます、雪渓!
軽アイゼンとダブルストックで登ります。
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軽アイゼンとダブルストックで登ります。
雪渓の上から。
肩の小屋。
トイレット。
小屋前の道標。
再スタートです。
再スタートです。
山座同定とか、できませぬ。
山座同定とか、できませぬ。
トマの耳。たくさん人がいらっしゃいました。
トマの耳。たくさん人がいらっしゃいました。
残雪ギュギュッと。
残雪ギュギュッと。
あちらがオキの耳。
あちらがオキの耳。
あそこを歩いてアプローチします。本格的!
あそこを歩いてアプローチします。本格的!
残雪ギュギュッと。
残雪ギュギュッと。
オキの耳。たくさん人がいらっしゃいました。
オキの耳。たくさん人がいらっしゃいました。
絶景かな、絶景かな。
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絶景かな、絶景かな。
肩の広場、洒落た道標。ガスってます。
肩の広場、洒落た道標。ガスってます。
雑誌でよく見るお洒落な道標。青空をバックに撮りたかった。
雑誌でよく見るお洒落な道標。青空をバックに撮りたかった。
これから西黒尾根へ向かいます。
これから西黒尾根へ向かいます。
雪渓をトラバースします。今回は軽アイゼン横着して付けませんでした。ロープ張られているけど、マジ怖い!
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雪渓をトラバースします。今回は軽アイゼン横着して付けませんでした。ロープ張られているけど、マジ怖い!
雪渓を渡ったところ。
雪渓を渡ったところ。
岩稜地帯に突入。ここから矢印やマーキングがたくさんあります。かなりの急坂です!
岩稜地帯に突入。ここから矢印やマーキングがたくさんあります。かなりの急坂です!
このようなところを下っていきます。
このようなところを下っていきます。
くさり場。
はじめはあれがラクダの肩だと思ったのですがちがったようです。
はじめはあれがラクダの肩だと思ったのですがちがったようです。
ラクダのコルの手前にある岩。
ラクダのコルの手前にある岩。
ラクダのコル。「西黒尾根ガレ沢の頭」とあります。
ラクダのコル。「西黒尾根ガレ沢の頭」とあります。
ラクダの背。
くさり場!
また、くさり場!
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また、くさり場!
嗚呼、くさり場!
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嗚呼、くさり場!
未だ未だ、くさり場!
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未だ未だ、くさり場!
土合1時間、山頂3時間の道標。あと一時間も下る!(汗)
土合1時間、山頂3時間の道標。あと一時間も下る!(汗)
鉄塔がありました。地図にはないなあ。
鉄塔がありました。地図にはないなあ。
谷川岳登山指導センター。清水がありました。
谷川岳登山指導センター。清水がありました。

感想

登山を始めた頃は、谷川岳なんて行きたいとも思いませんでした。都内近郊の山を日帰りで楽しめればそれで充分、しばらくはそう思っていました。それでもいくつかの山を登ってみて、そして同僚がいろいろな山に登っているのを聞いて、自分も少しは名だたる山にチャレンジしてみたい、そう思うようになったのです。少しは成長した、次のステップに踏み出しても良い時期になった、と言うことでしょうか。

上越新幹線とロープウェイを使って登山口までアプローチする登山は、なんとも贅沢な限り。日帰り登山、観光登山、なんて聞くその山にも、滑落が、遭難が、と事故のニュースを聞いたりもします。気を引き締めて、登山開始しました。

天神平からリフトを使って天神峠に上がって歩き始めたルートの、天神平からリフトを使わないで天神尾根に上がるルートとの分岐の手前で【熊に遭遇】しました。大熊ではありませんでしたが、小熊と云うにはもうしっかりとした、人間で云うところの高校生か大学生ぐらい?(ちょっとこのたとえはアホすぎますね…汗)真っ黒でした。
樹林帯の木道で左右が藪だったところを、右から飛び出して木道を走り渡り、左にザザっと突っ込んで行きました。ほんの一秒のこと。熊はこっちを見ていません。目撃したのは私と、私の前を歩いていた親子(父息子)だけです。熊は彼らの5mと離れていないところを横切ったのです。「がおっ」って言ったかも知れません。でもそれは妄想かも。
五秒くらいでしょうか、立ちほうけて、私たちはお互い目を合わせ「熊でしたね?」「熊でした」と。私のあとからすぐに二人の登山者(若いカップル)が来て、女性「どうしたんですか?」私「熊が出ました。」女性「え?ツキノワグマでしたか?」私「普通そうなヤツでした。」と会話。前を歩く二人は父「鈴を付けよう」子「なぜ鈴を付けるの?」なんて会話をしていました。

天神尾根はかなりの登山者で、くさり場などはちょっとした渋滞もありました。NHKのキャメラマンが撮影していました。熊穴沢避難小屋などの休みどころや天狗の留まり場などでは多くの人が休憩していました。学校の登山部らしい縦走組もいました。

初めての雪渓でした。ヤマレコで雪渓があることを知っていた私は軽アイゼンを持参していました。ほとんどの登山者は使用していなかったようです。付けなくても登れるかも、と思ったりもしましたが(実際は未装着で登っている人がほとんどなわけで)、練習だと思って装着することにしました。ダブルストックも使いつつ、フラットフッティングを心がけて、シャーベット気味の勾配を無事登ることができました。
そうそう、ロープが張ってあるので安心かもですが、ロープに頼っているとほかの登山者のテンションに自分の手元をとられて危険、そんなシーンもありました。皆様お気をつけ下さい。

肩の小屋の周りには休憩をする場所があります。テーブルも二つほどありました。鐘がありました(ベルですね、鳴らしている人いました)。中は見ていません。肩の広場は笹っ原です。素敵な道標がありました。

肩の小屋からトマの耳、オキの耳へと岩稜の尾根歩きでとても眺望が良いです。双耳峰を下から眺めているときはガスっていたのに、トマの耳に着いたときには晴れ渡り、となりのオキの耳もしっかり見えました。オキの耳に着いたときも晴れていましたがトマの耳にはガスがかかり始め…。山って難しいです。自分は運が良かったとしか言い様がありません。肩の広場まで戻ってくるとそこはすでにガスの中…。

西黒尾根に向かうために雪渓をトラバースしました。ガスっている中のトラバース、横着してアイゼンは未装着です。ロープは張ってありましたが、正直怖かったです。一歩一歩、集中して進みました。カップルが道を譲ってくれた(こういうときは有り難くない?笑)のですが、振り返って見ると、ゆっくりゆっくりトラバースしていました。

西黒尾根はあの天神尾根から来た観光気分の登山者にとっては危険度マックスです。もちろん覚悟してきました。なるべく天神尾根ピストンは避けたかったですから。「日本有数の急坂」で、登りだったらまさに急登、下りだったら急降下ですね。
大きな蛇紋岩 (じゃもんがん)の一枚岩があります。ツルツルしていて怖いです。また、何度もくさり場が登場します。ストックは無用の長物です、投げ捨てました。私はクライミングウォールをジムでやっていたので、なんとなくコツはわかっていたものの、いざとなると身体が震えます。三点支持を心がけて、降りました。

西黒尾根は長いです。地図にある「2:10」と記してある区間は、道標も皆無に近いくらい無く、本当に何処まで進んだか見当も付きませんでした。未だなのか?もうすぐか?と思いました。「○○まであと何分」って書いてある道標に有難味すら覚えます。そして、そのような状況の時のためにも、自分のペースや方向感覚などを養っておかなくては、と思いました。未だ未だ甘チャンです。

猛烈に汗をかき、持参した2リットルの飲料水も飲み干し、やっとのことで下山した先の谷川岳登山指導センターにある清水は最高でした。ジャブジャブ顔を洗いました。本当は頭っから浴びたかったくらいです。
バス停がある谷川岳ベースプラザはこの場所からすぐです。予定していたバスの時間1600は無理だと思っていたのですが、なんとか間に合いました。すでに乗客はかなりの人数、上毛高原までの50分間も立っているのかと愕然としましたが、次のバスの時間1700まで待つわけにもいきません。実際は水上駅でほとんどの乗客が降車したので、行程の半分は座ることが出来ました。

お土産を買って帰路に。翌日、美容院に行くと馴染みの美容師さんが「あれ!?首がかなり日焼けしていますよ。」と。ピーカンでしたからね。(ー_ーゞ イヤァ、、、



今年は八ヶ岳にも行ってみたいと思っています。北アルプスには行ってみたいと思わないのですが、一年後か二年後には、行ってみたいと思っているかも知れません。

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