記録ID: 2054770
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無雪期ピークハント/縦走
十勝連峰
美瑛富士・美瑛岳…氷漬け 美瑛の山と 根競べ👊
2019年10月06日(日) [日帰り]


- GPS
- 11:19
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,479m
- 下り
- 1,479m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 3:11
- 合計
- 11:19
7:13
7:14
40分
望岳台碑
8:16
8:17
42分
硫黄沢川
8:59
9:17
11分
※休憩(雲ノ平)
9:28
9:37
8分
北向沢
9:45
9:48
33分
ポンピ沢
10:21
12分
美瑛岳分岐(西尾根・巻道分岐)
10:33
10:42
19分
※休憩(アバレ沢右俣源頭部)
11:01
11:18
14分
※休憩(美瑛富士の展望)
13:46
13:47
11分
美瑛岳分岐(稜線分岐)
13:58
14:18
4分
※休憩(美瑛岳山頂直下)
15:29
15:32
22分
美瑛岳分岐(西尾根・巻道分岐)
15:54
16:04
12分
ポンピ沢
16:16
16:26
57分
北向沢
17:23
17:24
2分
硫黄沢川
18:15
8分
望岳台碑
18:23
望岳台
天候 | はれ 時々 くもり(山頂部のみ雲の中) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【道路】 <往路> ・旭川市🏠⇒国道237号線⇒道道966号線⇒町道⇒望岳台👣 ・走行距離53.3km…1時間8分(うち買物1回…10分) <復路> ・望岳台👣⇒町道⇒道道966号線⇒国道237号線⇒旭川市🏠 ・走行距離54.1km…1時間37分(うち休憩1回、食事1回…計34分) 《駐車場》 【望岳台】 ・約60台の駐車が可能。到着時20台以上、下山時3台のみ駐車あり。 ・十勝岳望岳台防災センター内にトイレあり(水洗、ウォシュレット式) ・早朝にもかかわらず、紅葉目当てのカメラマンが多かった。 https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/mt-tokachi-obesevatory/ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E5%8B%9D%E5%B2%B3%E6%9C%9B%E5%B2%B3%E5%8F%B0 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・真冬の寒さである。山頂部は、気温0度以下、風速7m程度。防寒には十分な注意が必要である。先月に十勝岳で遭難死亡事故も発生している。 ・北向沢は函状の谷で、ロープとハシゴを使っての通行。両手を空けておいた方が良い。また、谷底に向かって落石が多いため、底部では待機しないで早めに抜け出すべき。 ・ポンピ沢の徒渉は、増水している時は危険だと思われる。沢の流れがとても速い。 ・ポンピ沢から美瑛岳分岐へは、かなりの急斜面である。足元も悪いため、下山時は特に注意。なお、この区間はクマの出没情報が多い。晩秋のため痕跡は少なかったが、それでも掘り返し跡は見られた。 ・ポンピ沢から美瑛富士分岐までは背丈くらいに茂ったハイマツ帯が多い。枝の先に氷が付着しており、通行時はビショビショに濡れた。 ・美瑛富士分岐から美瑛岳分岐は、露岩地帯になっている。どこでも歩けそうなので、視界不良時はルートに気をつけた方が良い。黄色のペンキマークあり。 ・美瑛岳分岐から美瑛岳にかけては、火口壁の細い稜線をたどる。不安定な岩場が多く足場はよくない。一部、不明瞭なところもある。また、この時季には道や岩が凍っており、通行はかなり危険であった。 ・美瑛岳山頂付近は絶壁上にある。特に南側は、ポンピ沢に向けて400mの落ち込みである。興味本位で覗きたくなる衝動を抑えた方が良い。 ・この時季は日が没むのが早い。日没時刻(17:10頃)と同時に暗闇になった。雲ノ平分岐から望岳台へのしっかりした道でさえ、コースを間違えてしまった。視界不良時では、幅の広い道は逆に危ないと感じた。 ・登山者名簿によると本日の登山者は23組。うち美瑛岳と美瑛富士方面には、自分を含めて2組のみ。大半の方は十勝岳を往復されていた。 |
その他周辺情報 | 【ローソン 旭川西神楽北1条店】 ・行動食の買出しと帰りのドライブ休憩で利用。いつも利用しているコンビニ。 https://www.e-map.ne.jp/p/lawson/dtl/144779/?&his=al1,al2,al3,nm 【小樽なると屋 旭川神楽店】 ・若鶏半身揚げで有名な店。美味しい鳥料理のメニューが豊富。 ・帰り道に青南蛮醤油ざんぎ定食(税込780円)をいただいた。ピリ辛味で身体が温まった。 http://www.naruto-ya.com/shop/asahikawakagura.html |
写真
振返って富良野岳を見る。見ても良し、登っても良し。こんな立派な山が300名山に入っていないとは、なんとも不思議だ。●●名山にこだわり続けると、このような山を知らないことになる。もったいないものだとつくづく思う。
雲ノ平からの美瑛岳は貫禄十分の姿である。右手に国境稜線、左手に美瑛富士を従え、威厳たっぷりに聳えている。この山も300名山に入っていない。北海道の山は不遇なのか?いや、メジャーにならない方がきっといいだろう。
カメラの手持ちでバランスを崩したが、無事に梯子を登りきる。片手の登りは非常に危なく、転落してもおかしくはなかった。下をのぞくと、まるで地獄への架け橋。
身代わりにカメラを崖にガンガンと打ち付け、フィルターは傷だらけに…。やってしまった。
身代わりにカメラを崖にガンガンと打ち付け、フィルターは傷だらけに…。やってしまった。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:5.31kg
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個人装備 |
行動着(ノマドパーカー / ウィックロンZEOサーマルジャケット / フリースハイネック / ウィックロンTシャツ / サンダーパスグローブ / トレッキングパンツ / 下着パンツ / ヒートテック / 靴下 / スキー帽子 / ロングスパッツ / 登山靴)
防寒着(ウルトラライトダウン / バーサライトジャケット / ストームクルーザー(上・下))
予備着(ウィックロンTシャツ予備 / ヒートテック予備 / ハイソックス / ウォーマーキャップ / ウインタートレッキンググローブ)
ザック(リッジラインパック30L)
食事(ソーセージパン / アップルパイ / フワフワホットケーキ)
行動食(魚肉ソーセージ×1 / ハッピーターン×30 / ドライフルーツ)
非常食(ピーナツあられ / ベビースターラーメン×2 / ナッツ&フルーツ×2 / ブラックサンダー×6 / ハチミツ×3)
飲料(水2.0L / アクエリアス500ml×2 / サイダー160ml)
食事道具(レジ袋×4 / 割箸×1)
登山道具(1/25000地図 / 山と高原地図 / 地図ケース / コンパス / サングラス / クマよけ鈴×2 / クマよけスプレー / ホイッスル / 軽アイゼン / アーミーナイフ / タオル×1 / ドライハンドタオル)
緊急道具(ヘッドランプ / 予備電池×3 / エマージェンシーシート / ライター / マッチ / トイレットペーパー / 予備靴紐)
救急道具(テーピング / ファーストエイド / 日焼止め / 消毒液(マキロン) / ハッカ油 / ポケットティッシュ / ウェットティッシュ / バンダナ / 踵用サポーター / 下腿用サポーター)
その他(腕時計 / スマホ / 一眼レフカメラ / コンパクトデジカメ / 予備電池×3 / 偏光フィルター / 一脚 / たばこ / ライター / ポケット灰皿 / 財布 / 免許証・保険証 / 貴重品防水袋×2 / メガネ)
【計12.0kg】
|
備考 | 【反省点】 ・写真撮影のために何度も足を止め、おまけに山頂でも長時間の居座りをしてしまう。下山中に日没を迎え、暗闇の中を歩く羽目に。雲ノ平分岐からは道幅も広く安心していたが、どこを歩いているのか意外にも分からず、間違った道を歩いていた。ヘッドランプにも限界がある。「山は舐めたらあかん」とつくづく感じた。 ・美瑛岳分岐手前の崖道でハンドタオルを落とし、暗闇の帰り道にクマよけ鈴を一つなくす。歩くことだけに気を捉われていると紛失する物も出てくる。もっと余裕をもった山活動をしないといけない。 ・北向沢のロープとハシゴを使う時に、カメラを手に持った状態で行ったために、バランスを崩しレンズを崖にぶつけてしまった。もしもう片方の手を放していたらと考えると…奈落の底へまっしぐら。ゾッとした。危険個所では両手をフリーにして、安全を第一に行動したい。 【思い出の曲】 Ash "Cocoon" Beach House "Elegy To The Void" |
感想
【感想】
十勝連峰でまだ未登頂の美瑛富士と美瑛岳、天気も良さそうなので望岳台から登ってみた。
望岳台では紅葉は最盛期。そこを越えると紅葉は終わり、取って代わって樹氷や霜柱、氷柱が現れる。山はもう冬の世界に突入しているようだ。幸い、陽射しが十分にあり、寒さはあまり感じない。アルプスのような伸びやかさに気持ちが高ぶり、手付かずの自然の優しさについつい甘えてしまう。
だが山頂付近では、そんな穏やかな環境ではない。雲の中にどっぷりと浸かり、視界や陽射しもない。おまけに強風が吹きつけ、足元は凍り付いている。耐えられない寒さである。美瑛富士ではオプタテシケ山、美瑛岳からは十勝岳、ともに見てみたいと思っていた風景であるのだが、なかなか顔を出してくれない。粘って絶景を見るのか、寒さで退散するのか、美瑛の山たちと根競べである。
30分程の山頂での滞在でようやく念願を達成。震えながらも、こちらの勝ちである。ご褒美にリスさんに出会え、ブロッケン現象にも遭遇。極めつけは、十勝連峰を照らす夕闇の美しさであった。
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