欅平∼裏劔〜下の廊下~欅平:山の中を堪能してきました。
- GPS
- 37:09
- 距離
- 67.2km
- 登り
- 11,871m
- 下り
- 10,949m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 5:00
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:51
- 山行
- 5:04
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 6:07
- 山行
- 2:06
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:11
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 9:50
天候 | 1日目~4日目:晴れ 5日目:雨 6日目:曇りのち晴れ 7日目:曇り時々雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
室堂より立山黒部アルペンルートにて黒部湖 欅平よりトロッコ電車にて宇奈月温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
下の廊下:通路の針金切れまくってます 熊目撃情報多し。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
その日私はガイドツアーの予定を見ていた。
おや、裏劔の逆コースがある。下の廊下もある。
…これつなげることができる。
その時何かが私の背中を押した。行ってしまえ!
前日
新黒部から宇奈月温泉駅の電車に乗る。
とても特急列車には見えない特急に乗る。
宇奈月温泉では温泉入り放題の素泊まりのホテルに泊まる
1日目
トロッコ電車にて欅平駅に向かう。
オープンとクローズとで値段が違う。オープンのほうが安い。
とてもいい天気。写真も撮りやすい。
なぜオープンのほうが安いのかと思っていたらだんだん寒くなってきた。
慌てて上着を引っ張り出す。
欅平到着。いきなり急登。ぜーぜー言いながら登る。
しばらくすると平らになってほっとする。
登りきると白馬の山々が見えてくる。
あっ、不帰の嶮だあ!
水平歩道は本当に水平。屋根は少し低いので背の高い人には大変かもしれない。
150mのトンネルを抜ける。ありえないほど真っ暗。
水が出てるが歩くところは大丈夫。と思っていたらだんだん水浸し。
びちゃびちゃいいながら歩く。
それにしても見事なくらい水平だ。対岸を見ると水平な道がずーっとついている。
よくまあここまで作ったもんだ。
途中滝などを見ながら歩いていくと下りの道になり、阿曽原温泉到着。
風呂は男女交代制で1時間おき。当然温泉三昧。
5分ほど降りていくと枠が四角く切ってあるだけの露天風呂がある。
おや、石鹸まで置いてある。
夕食の時間。カレーかと思ってたら普通におかずがある。
アジフライ美味しい。
食事の後にもう一度温泉タイム。こんな時間に入りに来る物好きもいないと思ってたらなんと先客がいた。真っ暗なので星が綺麗に見える。
布団は1人1枚。ゆっくり就寝
2日目
朝ごはんはお弁当。今日は雲切新道。以前はここを下ってきた。きつかった。
でも今日は登りだ!
確かに急な登りできついが、以前よりずいぶん歩きやすくなった気がする。
登り上げていくと白馬の山々。鹿島槍~白馬まで見える。
仙人温泉小屋到着。ひと休み。解体が始まっていた。
ここともう少し先に水場があり。
この後泣きながら川を渡ったりゴロゴロの川沿いの道を歩いたりして
ようやく仙人池ヒュッテ到着。
それにしても見事に傾いてる。大丈夫か?
窓枠が完全に曲がっている。それを三角の板で補修してある。
でも、ここではお風呂に入れる!
さっぱりしてゆっくりとくつろぐ。それにしても暑い。10月とは思えない。
仙人池の紅葉はもう始まってる。
池に映る裏劔が美しい。もう一度見られるとは思ってもみなかった。
夜中に目が覚めたので外に出てみる。
満天の星空。池にも裏劔とともに星々が映ってる。
息を飲むような、というのはこういうのをいうのかもしれない。
3日目
朝ごはんの後に池に出てみるとモルゲンロードが始まっている。
少し曇りがちだったので上の方が少し赤くなっただけだったが
もともと天気予報はあまりよくなかった。見られただけでもうれしい。
今日は剣沢小屋まで。もう大変なのは終わったからあとは雪渓だけだと思ってったら
…川だあ!川を渡ったりへつった所をトラバースしたりゴロゴロの道を歩いたり…ちっとも楽じゃない。真砂沢ロッジに着いてほっとする。
しばらくすると雪渓…のはずなのに、いつまでたっても雪渓が出てこない。
ゴロゴロの道をしばらく歩くとやっと雪渓が出てきた…と思ったらちょこっとだけ。
あとはひたすらゴロゴロの道。
ひいひい言いながら登り上げていくと剣沢小屋到着。
周りの紅葉がとてもきれい。
おなかが空いたので鍋ラーメンを食べる。
昼食は13時まで。間に合ったあ。
シャワーを浴びて外に出てみると、きれいに見えていた剣岳にだんだんガスがかかってきて、やがて何も見えなくなってしまった。
夕食は揚げたてのとんかつ。追加で蕎麦も出てきた。
外では雨が降り出していた。
4日目
朝になると雨は上がっていた。曇ってはいるが剱岳はよく見える。
上の方の小さい池に逆さ劔が映るというので行ってみる。
おお、映ってる、などと言ってたら、だんだん山が赤く染まってきた。
真っ赤に染まった剣岳のモルゲンロード。しばし見とれる。
剱岳に登っていきたかったがどうも膝の調子がおかしい。
しょうがないのでおとなしく雷鳥荘に向かう。
時折小雨がぱらつくも、まあいい天気の中降りていく。
下に降りるにしたがって、室堂の紅葉が鮮やかになっていく。
ここでいったん解散。明日からメンバーが入れ替わって下の廊下に向かう。
私は雷鳥荘で1泊。
当然ここでも温泉三昧。後半戦もあるので洗濯。
外の水道でじゃぶじゃぶ洗う分には何の問題もないとのことなので、何もかも洗う。
だんだん雨が強くなってきたので慌てて絞って乾燥室に。
乾燥室は広くてハンガーもたくさんある。
雨が降ってきたせいもあってヒーターも入っていた。
その後のんびりしながらまた風呂に入り、乾いた洗濯物を取り込んだりしてたら、
いつも間にか山が赤くなってる。慌ててカメラを持って外に出る。
写真を撮ってると瞬く間に赤みが消えていった。本当に一瞬だった。
夕食は結構豪華。富山らしく昆布締めまである。
部屋は2段ベッド式の相部屋。談話室もあるしカフェは20時まで営業している。
のんびりゴロゴロして就寝。
5日目
朝からものすごい風。
ああ、せめて雄山くらいお参りしていこうかと思ったがとても無理だ。
今日はロッジくろよんまで行くだけだからぎりぎりまで談話室でごろごろしてよう。
ああ、雨まで降ってきた。ああ、外に出たくない。
雨具を着こんで完全装備で外に出る。
意外と雨はそんなに強くはなかったが、とにかく風が強い。
たかだか室堂まで行くだけなのに飛ばされそうになる。
ゆっくりのんびり土産物などを見ながらゆっくり下りていくも
どうしても時間が余る。
それにしても片道4390円かあ。天気が良ければいっそ歩いて降りてしまいたい。
黒部ダムに着いたら風は収まったが雨がひどい。
土砂降りの雨の中宿に向かう。
ロッジくろよんで再集合。ここでメンバーが入れ替わる。
6日目。
ああ、まだ雨が降っている。真っ暗な中出発。
黒部ダムを抜けるといきなり山の中になる。
歩いていくとだんだん青空が見えだした。
下の廊下は多少のアップダウンはあるが、基本的に水平。
なので、山登りというよりは、気分は冒険の旅。
まるで指輪物語で旅をしているようだ。
ちょっと危険な個所では頭の中にインディジョーンズの音楽が流れてくる。
…川が出てきた。何より苦手な飛び石。血の気が引くのがわかる。
なぜ他の人たちはあんなに軽々と渡っていくのだろう。
あちこちで壁から水が滴ってる。滝のように水が落ちてくる。
もろにかぶる。もう笑うしかない。
仙人谷ダム到着。1周してきた。
ここのサウナのような道を通ってしばらく行くと阿曽原温泉。
今回そこそこ混んでる。まあしょうがない。
これでも天気予報が悪かったからだいぶキャンセルが出たようだ。
早速お風呂に。1週間前よりもぬるい。
気温でずいぶん変わるんだなあ。
夕飯はカレー。食後にお風呂。今回は物好きがたくさんいた。
ワイワイとお風呂でくつろぐ。
7日目
長かった山旅も今日で最後。
ああ、社会復帰したくない。
真っ暗な中出発。途中で雨が降ってきた。
降ったりやんだりを繰り返しながら歩いていくとだんだん雨が上がってきた。
とうとうトロッコ電車のアナウンスの聞こえるところまで来てしまった。
もうすぐこの旅も終わってしまうんだ。
道を下っていくと欅平駅到着。すっかり晴れていた。
トロッコ電車に乗って宇奈月温泉到着。
最後の温泉を楽しんで帰路につく。
家に着いたら今までの山旅が夢だったのかと思うほどに現実に戻っていた。
大量の洗濯物と大量の写真とがあれは夢じゃなかったんだと言っている。
下の廊下に向かう。
夢のようなルートですね!🎵
コメントありがとうございます。もう1年経つんだなあ。
7日目 ああ社会復帰したくない…
大量の洗濯物が…
の辺りの文章、とても気持ちが伝わってくるし、お気持ち本当によくわかります😢
でも地道に働いて、身体の健康さえ保っていれば、またあの大好きな山に行ける🎵
お互い、素晴らしい人生ですね!✨✨
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する