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Yamareco

記録ID: 208796
全員に公開
ハイキング
丹沢

蛭ヶ岳南尾根-丹沢山-塔ノ岳-鍋割山周回

2012年07月21日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
12:08
距離
27.8km
登り
2,675m
下り
2,691m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

6:14寄大橋-7:40寄コシバ沢出合-8:19鍋割峠-9:16尊仏ノ土平-9:51熊木沢出合-10:59蛭ヶ岳南尾根取付(廃車バン)-12:52蛭ヶ岳13:15-14:08不動ノ峰休憩所14:15-14:42丹沢山-15:40塔ノ岳-16:29鍋割山-16:45鍋割峠-18:23寄大橋
天候 曇り時々小雨
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
6:10寄大橋に車を停めましたがその時間は私の車1台だけでした。
18:25に車に戻りましたがその時間も私の車1台だけでした。
コース状況/
危険箇所等
寄大橋-寄コシバ沢出合
やや増水気味なのか、川幅広く石伝いに渡るのに苦労しました。釜場平手前の沢が大量の岩石で埋まっており驚きましたが、通過に支障はありませんでした。
寄コシバ沢出合-鍋割峠
岩ゴロゴロ沢水あちこち倒木続々で大変歩きにくいです。杉の大木がたくさん倒れているあたりの左側に山道に入る箇所があります。そこから多少急斜面を登ります。
鍋割峠-熊木沢出合
尊仏ノ土平までは踏み跡がわりとしっかりついており、テープとあわせて確認していけばだいじょうぶです。土平から熊木沢出合まで草ボウボウの林道、靴がグショグショになったり、土砂崩れなどで歩きにくいです。
熊木沢出合-蛭ヶ岳南尾根取付-蛭ヶ岳
足場の悪い急斜面が続き、歩行に難儀しました。倒木なども多く、下ばかり見ていると木に頭をぶつけて危険でした。ぬかるみはありませんでしたが、雨の跡のフカフカの土やツルツルの岩、ヌラヌラの赤土など大変滑りやすかったです。頂上直下はトゲトゲ植物が幅を利かせており、腕まくりなどしてると引っかき傷だらけになります。

寄から登山開始。尊仏ノ土平から熊木沢経由で蛭ヶ岳南尾根を登る予定。
寄から登山開始。尊仏ノ土平から熊木沢経由で蛭ヶ岳南尾根を登る予定。
釜場平手前。なんと沢が岩石で埋まってしまっている。
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釜場平手前。なんと沢が岩石で埋まってしまっている。
沢が鎖場まで移動している。
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沢が鎖場まで移動している。
登山中、こんなに岩石が上からなだれ込んできたらと思うとぞっとする。
登山中、こんなに岩石が上からなだれ込んできたらと思うとぞっとする。
今回はコシバ沢を登ってみる。ゴロゴロ岩だらけでペースが上がらない。
今回はコシバ沢を登ってみる。ゴロゴロ岩だらけでペースが上がらない。
杉倒木地帯の左手に地味に案内が。ここから鍋割峠への登山道。
杉倒木地帯の左手に地味に案内が。ここから鍋割峠への登山道。
登山道はやや荒れ気味、しばらく登って草地に入ればもうすぐ峠の雰囲気。
登山道はやや荒れ気味、しばらく登って草地に入ればもうすぐ峠の雰囲気。
鍋割峠。ここから尊仏ノ土平に下れる道があるといいのだが、なさそう。
鍋割峠。ここから尊仏ノ土平に下れる道があるといいのだが、なさそう。
10分ほど急坂を登り、この寝転び看板から土平方面への下りに入る。
10分ほど急坂を登り、この寝転び看板から土平方面への下りに入る。
それにしても、誰もいませんね。
それにしても、誰もいませんね。
踏み跡を頼りに尊仏ノ土平へ降下。堰堤基部に出るのか..。
踏み跡を頼りに尊仏ノ土平へ降下。堰堤基部に出るのか..。
先月からはほとんど埋まっていないようですな。
先月からはほとんど埋まっていないようですな。
土平から熊木沢出合までの崩壊林道を行く。まだきれいなカーブミラー。最初からカッパ着用。
土平から熊木沢出合までの崩壊林道を行く。まだきれいなカーブミラー。最初からカッパ着用。
脚立健在
この間来た時、これを見つけられなかった。橋に続く作業道の一番奥まで行かないと見つからないのか..。
この間来た時、これを見つけられなかった。橋に続く作業道の一番奥まで行かないと見つからないのか..。
オーパーツという言葉を思い出す
オーパーツという言葉を思い出す
この前、棚沢ノ頭へ行こうとしてうっかり踏み込んだ熊木沢。期待していなかったがやっぱり蛭ヶ岳はまったく見えず。
この前、棚沢ノ頭へ行こうとしてうっかり踏み込んだ熊木沢。期待していなかったがやっぱり蛭ヶ岳はまったく見えず。
2つ目の堰堤は中央から越えられた。
2つ目の堰堤は中央から越えられた。
この道が作られたのはいつ頃でしょうか。
この道が作られたのはいつ頃でしょうか。
まだかまだかと思いながら、廃車広場にようやくたどりついた。こんなに上まで作業道が続いていたのか。
まだかまだかと思いながら、廃車広場にようやくたどりついた。こんなに上まで作業道が続いていたのか。
天候が悪化したらここまでにしようと思っていたが、幸い雨はぱらつく程度。
天候が悪化したらここまでにしようと思っていたが、幸い雨はぱらつく程度。
この看板の向こう側に南尾根の取り付きがあるようだ。
この看板の向こう側に南尾根の取り付きがあるようだ。
案外新しい車のように思える。いつからここにあるのだろうか。
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案外新しい車のように思える。いつからここにあるのだろうか。
5万図を見ると、これらの堰堤は上部に7つあるようだ。
5万図を見ると、これらの堰堤は上部に7つあるようだ。
沢を渡り
廃バン広場を振り返る。
廃バン広場を振り返る。
南尾根の取り付きからしばらくは結構な急斜面。目印を注意深くチェックしながら、足の置き場を考えながら、ヨレヨレ登る。
南尾根の取り付きからしばらくは結構な急斜面。目印を注意深くチェックしながら、足の置き場を考えながら、ヨレヨレ登る。
まいった
平らな場所があったので休憩。
平らな場所があったので休憩。
吸い込まれそう。
吸い込まれそう。
相変わらず曇天。でもこれは作戦通り。
相変わらず曇天。でもこれは作戦通り。
カンカン照りでのココの登りは過酷であろう。
カンカン照りでのココの登りは過酷であろう。
手も使ってよじ登る局面もしばしば。
手も使ってよじ登る局面もしばしば。
つかんだ岩があっけなく抜けてヒヤッとした。
つかんだ岩があっけなく抜けてヒヤッとした。
稜線が見えてきた、ゴールは近そうだ。
稜線が見えてきた、ゴールは近そうだ。
それにしても誰もいない。
それにしても誰もいない。
トゲ草地帯に突入、今回はカッパで防御。しかし手首内側をヤラレタ。
トゲ草地帯に突入、今回はカッパで防御。しかし手首内側をヤラレタ。
でも、思ったよりトゲ草は少なかった。棚沢ノ頭の下は酷かったが。
でも、思ったよりトゲ草は少なかった。棚沢ノ頭の下は酷かったが。
古びたロープ、時々使った。
古びたロープ、時々使った。
今回はこの花を良く見かけた
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今回はこの花を良く見かけた
トゲ草も花の季節
トゲ草も花の季節
頂上に出た
1人先客かと思ったら小屋番さんだった。20分ほど雑談しながら休憩したが、誰も来ない。何も見えない。時折薄日差す。
1人先客かと思ったら小屋番さんだった。20分ほど雑談しながら休憩したが、誰も来ない。何も見えない。時折薄日差す。
鬼ヶ岩下の花々
お久しぶりです
こないだは気づかず素通りしてしまいました
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こないだは気づかず素通りしてしまいました
丹沢山には3人ベンチで休憩中、スタンプ押して通過
丹沢山には3人ベンチで休憩中、スタンプ押して通過
塔ノ岳は別世界、こんな天気でも多くの登山者でにぎわっていた。
塔ノ岳は別世界、こんな天気でも多くの登山者でにぎわっていた。
小丸尾根分岐にいたシカは、こちらに気づいても逃げもせずニラミを効かせるので、チーズといって写真を撮る。
小丸尾根分岐にいたシカは、こちらに気づいても逃げもせずニラミを効かせるので、チーズといって写真を撮る。
暗くなるとコシバ沢が怖いので、スピードアップ、鍋割峠で安全下山祈願。
暗くなるとコシバ沢が怖いので、スピードアップ、鍋割峠で安全下山祈願。
明るいうちにここまでたどり着けた、一安心。
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明るいうちにここまでたどり着けた、一安心。
足の裏にマメができてしまったようで、痛いのをガマンしながらの下山であった。
足の裏にマメができてしまったようで、痛いのをガマンしながらの下山であった。

感想

蛭ヶ岳南尾根の登山には、ドラマ性というかストーリーというか、映画をみているような感じを覚えました。コシバ沢や尊仏ノ土平を経由して、広大な熊木沢のゴロゴロ河原を歩いたその先、相当な山奥にいきなり舗装された林道があるというこのギャップ。手を入れられず世間から忘れ去られ朽ち果ててゆく林道には、なぜかナゾの古代遺跡のイメージが重なりました。そしてその林道を上り詰めたところに、とぼけたキャラクターの廃バンで一服の清涼感、その後は厳しい急登とのシレツな戦い、という感じで、なんかインディジョーンズみたいだなあと感じた次第です。

蛭ヶ岳の頂上には小屋番さん以外誰もおらず、彼も今日はかなりヒマみたいでしばらく雑談しました。意外にも7、8月はシーズンオフだといいます。夏は暑いので皆アルプスへ行くんだ、という分析をされてました。なので蛭ヶ岳の泊まりは夏休みが狙い目かもしれません。

さて下山ですが、南尾根を下るのは滑落の危険性が高いので、ぐるりと主脈〜鍋割山を周回することにしました。この間スタンプラリー2周目を開始し、丹沢が未押印だったなということも理由のひとつです。天気がよければ主脈からの眺めは最高なのですが、ほとんどガスで何も見えませんでした。それでも思いがけない7月下旬の涼しさで、なかなか快適な山歩きを楽しめたので、まずまず納得です。この天気なのですれ違う登山者も塔ノ岳まではほんの4,5人と大変静かな山歩きでした。

今回の登山にあたり、kecchoさん xiao-liさん yamakensanさん kozyさん kazikaさん の山行記録を活用させて頂きました。わかりやすい内容で大変助かりました。どうもありがとうございました。

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コメント

はじめまして
鍋割山から下りてきた青の方ですね。
マイナーなエリアで登山者に逢うとは思っても見ませんでした。

お互い明るいうちに下山できて良かったですね。

でも、この天気で長い距離を踏破されたのは凄いですね。
2012/7/22 12:04
こんにちは
鍋割峠へ下りはじめにすれ違った方ですよね。昨日は塔ノ岳を除けば数えるほどの登山者しか会わなかったのでよく覚えてます。あの時間であの場所を登られていたので、てっきり鍋割山荘でゆっくり泊まられる方かと思ってました そのあともけっこう長かったと思います、無事下山お疲れ様でした。
2012/7/22 16:00
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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