【北ア】西穂高岳(2909m)
- GPS
- 06:21
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 958m
- 下り
- 961m
コースタイム
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 6:19
●満車のため、鍋平方面への林道沿いにはおびただしい数の車が駐車してあった。西穂高に登山する人が大挙して押し寄せたのかと勘違いしてしまった。
●到着したのが、前夜十時だったので、登山者用の無料P8・9に余裕があった。けれども、試しにゲートまで車を進めてみたところ、ゲートまでにしても意外に距離もあるし、登り坂。心が折れて、\300の登山者用駐車場P7に駐車することにした。
●7時が第二ロープウェイ臨時便始発。6時から並ぶ。6時半に開門、チケット販売。往復\2800(モンベルクラブやJAFなど優待が適用されるカードもある)
●荷物代6kg以上は片道\200、駐車料金\300を窓口で支払う。
●ロープウェイ駅前でイザナギのライブ演奏・・!
●帰路の独標。登ってくる人の波がひっきりなし。下山したくても出来ない状況。山岳パトロール隊が交通整理をしていました。
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
絶好の登山日和。
駐車場にいながらにして、圧倒的な笠ヶ岳。始発のロープウェイに飛び乗ります。さっそく窓に張りつきました。次々に登場するスーパースターたち。槍ヶ岳、奥穂高岳、乗鞍、白山・・・いや、それだけじゃない。錫杖ヶ岳や大木場の辻と言ったマイナーな山々が手招きしているじゃないですか。
慌てない、慌てない。まずは登山届を提出しよう。深呼吸だ。待ってたぞ、西穂高岳!そう、なぜか、登り残していた西穂高岳だったんです。
あれは、平成〇〇年1月2日早朝のこと。松本を経て中の湯へ。釜トンネルの入口で、山岳警備隊の事務所に挨拶したら、骨付きチキンをぶち込んだ豪快な芋煮鍋をごちそうになりました。
その日は上高地まで歩きました。気温マイナス17度。雪化粧の上高地を心ゆくまで散歩してまったり過ごしました。
翌朝、西穂山荘までハードなラッセル。テント設営。雪でブロックを切り、風よけを作りました。テント内はマイナス3度ほどで快適。ビーフシチューに舌鼓を打った夜。
最終日、独標まで歩いたら敢えなくタイムリミット。風が強く、氷の塊が顔を叩く。ガスが舞い立ち、その切れ目を待つと、期待にこたえて、槍ヶ岳や三俣蓮華岳、焼岳、乗鞍岳が顔を見せてくれました。いざ、下山。足元で冬毛の雷鳥が舞い立ちました。
・・・とまぁ、以上で思い出話はおしまい。そんなわけで、西穂高岳は登り残していたんです。
さて、今回のレポート。ハイマツの広尾根を越えて歩きます。ルート上のこの先のピーク群、まる見え状態で、登高意欲をくすぐります。笠ヶ岳や霞沢岳は終始見守ってくれて守護神のよう。焼岳やその背後の乗鞍岳、左肩にチラリの御嶽山、遠くからお目見えの白山と、枚挙にいとまがありません。
黒部五郎岳、薬師岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、奥穂高からすーっと伸びる吊尾根の端には前穂高岳。この圧倒的なスケール感をバーチャル・リアリティで再現するのは相当に難しいだろうと思う。
下山してくるのは西穂山荘からのご来光組。僕は何度も同じ方と抜きつ抜かれつ、です。マラソン大会で言うところのペーサーさんみたいだね。目立つピークにはナンバリングがあり、No.11からのカウントダウンが始まっています。
岩陵歩きは楽しい。独標に立つと、気持ちがキリッと引き締まります。気づけば富士山が頭を出し、南アルプスと八ヶ岳が両脇に仕えて衛兵のようです。
足元と景色に見とれているうち、あっという間に主峰でした!
それにしても、この景色はヤバイ。途中で追い越したパーティが、山に包まれる感動のあまり「ヤバイ」とか「すげーヤバイ!」とか「めっちゃヤバイ!!」としか言えなかった訳もよくわかる。言うなれば「ヤバイ」の三段活用でしょうか(笑)。
別に語彙に乏しいわけじゃない。どんな言葉をしても、この感動を言い当てるのは不可能だと思う。
岳沢からわき出したガス。これがまたいいアクセント。来てよかった!つくづくそう思う。
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