2019/12/21-22 西穂高岳西尾根


- GPS
- 14:17
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,901m
- 下り
- 848m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 9:01
天候 | 12/21 晴れ 12/22 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ひらゆの森 |
写真
感想
年末山行に向けたトレーニングを兼ねた相方との山行。
冬に向けた準備としてはアイゼントレ10p、ラッセル登山@万太郎山を経て、年末山行1週間前の貴重な週末。
何を目的に2日間を過ごすかは2人でよく話し考えたが、①今後につなげる山域理解、②体力的にキツめな山をやる、③何より良い景色をみたいということで、最終的に本命の西穂高岳西尾根に決めた。
個人的には、冬山装備やマインドの最終確認と、食担の練習も兼ねていた。
会に属さない僕は明示的に食担を任されたことがなく、かつ夏に泊まり沢で失敗しているので、相方にを人柱として渾身の(⁈)食事を担ぎ上げた。
まあただの鍋ですが。ザックおもてぇ…
この日西尾根に入ったのは我々のほかに3パーティ。
地元の日帰り強強3人組パーティに、「雪がついてないから夏道が良い」と教えていただき、後に続かせていただいた。
ヤブヤブの西尾根末端から取り付かず、小鍋谷側の夏道から1946まで詰めあげる。なかなかの急登でツライ。
2343ピークまで上がると身体はかなり疲れてきた。
関西の強強パーティはここで張っていた。
我々は時間かけてかなり悩んだが、標高を上げる判断にした。
天気図を見るとヤマテンとMFの強風予報を信用しきれない(予報ほど吹かなそう)。
翌日の南岸低気圧の影響は遅くなり、意外と悪くなさそう。
標高上げた方が早く抜けられる、最悪ピストンで帰れそう。
ということで、30分くらい悩んだだろうか。
アイゼン・ハーネス装着して登り始める。
第一岩峰は左から巻いていく。
日帰りパーティは見事に弱点をつくトレースをつけていた。さすがだ。
先行する4人組(彼らもめちゃ強い…)はどんどん先に行ってしまい、僕は重いザックとハイマツ漕ぎに体力を消耗していく。
先行した相方が小ピークで2テン適地を見つけてくれ、そこで幕営した。適地とはいえなかなか悪い。
夜は僕が食担の鍋。うまくできたと思う。
疲れ果ててすぐ寝ると思いきや、重量を減らす名目で、19時過ぎまでウイスキーと日本酒を飲みながら語る。
夜間は風が強く吹く。気温は-10℃くらいだろうか。寒さで何度も目を覚ました。
朝起きると風は落ち着き始めていた。
ヤマテンも、金曜日の予報より好転している。
標高を上げておくのは良い判断だった。
行動開始から1時間ほどでジャンクションピークへ。我々は直登。後続の関西パーティはトラバース。
そこから約1時間で山頂。山頂直下の登りがなかなか悪かった。
雪が薄く、凍った草付きにアイゼンが効くので不安はなかったが、落ちられない登りの連続だった。
不意にラグビーボールサイズの浮石を落としてしまったのは、後続に本当に申し訳なかった。
ピークでは記念撮影をしてすぐに下山開始。
右手には登ってきた西尾根がよく見える。大きく美しい尾根だ。西穂山荘で装備を解除し、ロープウェイまで下山。
平湯で温泉・食事を済まして14:50に平湯を出発。
中央道は空いていて、18時半過ぎには相方を都内の駅で下ろすことができた。
中央道が空くと「冬が来た!」という感じがする!
以下、総括。
体力・技術・判断など、着実にレベルアップしているのを実感できて嬉しかった。
今回特に印象的だったのは2343ピークで標高を上げるかどうか判断に悩んだときに、相方と思考・判断が大きく割れなかったこと。
同じくらいの安全基準で考え判断できるパートナーシップなので、その結果がどうなっても自分ごととして捉えられるなと、改めて思った。
体力面では、他の3パーティと相方が強すぎて、自分弱いな、ザコだな…と思った。
自己顕示的な山ではなく、純粋に山を好きな人と入るのは楽しいなと改めて感じた。
以上。
もしここまで読んだ方がいたら、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
ハッピーホリデー。
いつものパートナーと冬山へ。
西穂高西尾根のルートは2年前の冬に会の先輩が行っており、その時の記録を見て、自分でも行ってみたいなと思っていた。
そんな中で年末年始山行のプレトレとして、厳冬期北アルプスの山域理解、予備日を排して2日間で全荷稜線抜けする体力トレ、北アルプスの稜線歩きを楽しみたい、等の理由でこのルートをセレクトした。
今回は記録的な雪の少なさのようだったので、わかんやスノーバーなどは持っていくかどうか悩んだが、やっぱ必要だったみたいなことにならないようにと年末年始のトレの意味を兼ねて、すべて持っていくことに。
天気は1日目は良いが、2日目が崩れてくる予報。それでも、抜け切れそうな具合だったので、予定通り決行することにする。
日帰り抜けする選択肢もあったが、それだと年末年始の練習にならないしということで。
1日目
4:00起き、6時出発。
登山道は崩壊しているとのことで林道沿いに穂高平山荘まで歩く。
ここで他2パーティに追いつかれる。
みんな同じルートだという。
この時期にこのルートってこんなに人気あるんだ。。。
1パーティは地元の3人組パーティで、もう1パーティは関西の3人パーティ。
地元パーティは日帰りでロープウェイまで抜けるという。このルート自体、今年何回も入ってるらしい。
その人たちに、雪が無さすぎるから、尾根の末端じゃなくて夏道つかった方がいいよとアドバイスを受け、夏道沿いに歩き始めた。
しばらく尾根の右側をトラバース後、1946ピークに向けての急登を登る。雪はすこし被ってるくらい。その先の2343の本来テント張るはずだったところまではだらだらと上りが続く。
2343地点に着き、本来の計画ならここで行動終了だが、2日目の天気の崩れを考慮すると1日目でできる限り上げておいた方がよいと判断し、さらにあげることとする。
このあたりでさらに別の4人組パーティに抜かされる。このパーティ、すごく早かった。結局追いつけず。
第1岩峰を抜け、ハイマツ藪漕ぎをしつつ、2600mあたりの小ピークでギリギリ2テン張れそうな場所を見つけたのでそこにて行動終了。
あんまり幕営適地とは言えないが、西穂の稜線が見えるロケーション抜群の場所だったので疲労も和らいだ。
その後はテント内で相方の作ってくれた鍋を食べつつ、酒を飲みつつ、よい夜だった。
2日目
4:00起き、のんびり6:30出発
懸念していた天気の崩れも大丈夫そうなので、ゆっくり稜線歩きが楽しめることに。
1日目ほど快晴とはいかなかったが、十分すぎるほど綺麗な稜線歩きが続く。
やっぱり冬山はいいなぁ。
ルート上は雪が無いため、過去の記録だと右側斜面トラバース箇所も尾根を直登することが多かった。雪の状態によりかなり危険度やルーファイが変わりそうだ。
個人的にイヤだったのは2箇所でJPからのミックス混じりのクライムダウンと山頂直下の岩稜帯の登りだった。
JPより先の山頂直下の岩稜帯の部分はピッケルががっつり刺さるほどの雪がなかったので、岩を掴んでの登攀が多かった。でも岩も脆いので悪い。もっと雪がついていたらもう少し登りやすそうかなと感じた。
そんなこんなでなんとか山頂へ。厳冬期の西穂高の山頂は初めて。ロープウェイでなく、このルートで来れて良かった。
その後はグダグダ歩いて西穂山荘経由でロープウェイ駅へ。
お疲れ様でしたー。
今回はあくまで年末年始のプレトレが主目的だったが、とても楽しく充実した山歩きができて良かった。
そして、他の強いパーティを見て、もっと自分も強くならなくてはとモチベーションが上がった。
そしてなにより景色が綺麗で感動した。
年末年始もベストを尽くしたい!
fff-ttt、ありがとう!
またよろしく!
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