鷲羽岳・水晶岳 新穂高から日帰り


- GPS
- 14:11
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 3,098m
- 下り
- 3,105m
コースタイム
5:26 鏡平山荘
6:36 双六小屋 6:50
8:13 三俣山荘
8:54 鷲羽岳
10:17 水晶岳
11:49 黒部源流地点
12:09 三俣山荘テン場の分岐地点
13:35 双六小屋 13:45
14:48 鏡平山荘
16:59 新穂高
上り 7時間29分
下り 6時間42分
合計 14時間11分
(休憩含む)
天候 | 大雨〜雨と強風、のち雨時々晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は標識も豊富で、よく整備されております。 鏡平までの道は今回のような大雨のときは登山道が沢状態となる箇所が複数あり、注意が必要です。(登山靴はすぐ中までビショビショになりました。) 人気のコースで今回のようなピーク時は登山客が多く、ハイマツ帯の登山道は狭く譲り合いが必要。高山植物が踏まれているのも見受けられたので、すれ違い時に踏まないよう気をつけましょう。 水晶小屋から少し進んだところから上部はちょっとした岩稜帯となっており、ザックは小屋にデポし、ストックを岩稜帯が始まる手前にデポしていく方が多かったです。(水晶小屋で指導してるのでしょうか?) |
写真
(新しい登山指導センターでも出せます。)
左俣林道・右俣林道とも、数年前から自転車進入禁止となっていますので、自転車を持ち込まないように。(今回も1台持ち込んでいる方がいましたが・・・)
感想
一ヶ月ぶりの登山。
予報ではこの日は前線の影響で荒れる天候とのことで、中止も考えたのですが、この日を逃すと一日フリーで登山できる日がとれそうになかったので、新穂高着いてから登山の可否と目的地を決めようってことで、雨の中の20時半新穂高着。
新穂高無料駐車場は天気予報が悪いせいか、思ったよりも空いていて(20台くらいの空きあり)すんなり一番奥の駐車場に停めることができました。ビールとチューハイで1人宴会後横になる。日中の仕事の疲れもあったので、熟睡したかったのですが、雨粒が車の屋根を叩く音が大きく、なかなか眠れなかったが、その後就寝。
周りの車の物音に反応して、気がつくと午前2時、雨の中準備をしている様子。それを見て自分も山行決行を決意し、準備を始める。このとき、腕時計を忘れたことに気づき、意気消沈。
時計は出しづらいが携帯で代用するとして、ヘッドライトを付けて新穂高を出発。行先は槍(飛騨沢ピストン)と迷った挙句、左俣林道へ。ゲートを過ぎてしばらく歩くと、クロスバイクがデポしてあった。(自転車は右俣林道共々進入禁止となっております)
林道を歩いていると、笠ケ岳登山口があり、「笠ケ岳だけピーク踏んで帰ろうか」と、雨の中弱気な考えが浮かぶが、林道を進む。
わさび平小屋をスルーして、小池新道登山口から登山道となる。ここで気合を入れなおして進む。雨足は強く、防水仕様でないマイカメラでは撮影する気にならない。
秩父沢は、大雨で滝のような流れとなっていたが、慎重に渡渉。
岩場の登山道も川のようになっているところが多数あり、間もなく靴は中までビショ濡れになる。
鏡平手前で明るくなってきてヘッドライトを消す。鏡平まで、登山者も下山者も1人も合わず、こんな悪天の中さすがに行動している人は少ない様子。
鏡平から双六小屋までのルートでは双六小屋朝発の多くの下山者とすれ違う。小屋でも夜は凄い雨と風だったとのこと、この後の天気の行方が気になる。
雨の中、ガスに包まれた稜線を進んで、ようやく双六小屋へ。テン場には結構な数のテントが張ってある。
小屋の外は雨風が酷く、外にいる人の数はまばらな状況。当然眺望もなく、休憩して行動食を詰め込み、惰性で先へ進むとする。(双六岳稜線ルートではなく巻道ルートに自然に足が向く)
巻道ルートを歩いている途中、すれ違った団体さんと談笑。日帰りで水晶岳まで行く話しをすると、驚かれるが、こんな悪天時に日帰りをしているバカは自分くらいであろうと思う。
三俣山荘に着くころは雨にも増して西からの風が強くなってきて、気分を滅入りさせるが、気合で先へ。
鷲羽岳の上りはダラダラした単調な上りでつまらない。三俣山荘から鷲羽岳のピークを踏みに行ったと思われる空身の下山者と多くすれ違う。
鷲羽岳ピークでは自分が着いたときは誰もおられず、写真撮って貰うことができず。雨風が酷すぎて三脚の設置も諦めて、先へ進む。
水晶岳へは鷲羽の下り後のワリモへの上り返しもあり退屈しないルート。ワリモから水晶小屋までは平坦な登山道が多く、歩きやすい。途中本日2羽目の雷鳥も見られました。
水晶小屋に着くと、ザックをデポしてある方が多い。水晶小屋まで帰ってくる方ならば、最後の岩稜の上り下りを考えるとデポしたほうが安全かもしれません。
自分は日帰り装備なのでデポせず、山頂へ。岩稜帯が始まる手前に今度をストックが数組デポしてありましたが、多分水晶小屋で指導されているのだと思われます。
岩稜の上りは整備もされており、危険箇所はありませんが、風雨に注意して山頂へ。山頂に着くと幸いにも水晶小屋に泊まられるご夫婦がおられたので、写真を撮って頂くことに。せっかく長い道のりを歩いてきたのに、記念写真ができてよかったです。あのときのご夫婦、ありがとうございました。
下山は、黒部源流ルートへ。源流へ下り始めると沢のガスが晴れて雨も止み、快適な遊歩道歩きができました。源流への道はお花畑が素晴らしく、長距離歩きの疲れを癒してくれます。
黒部源流標識に寄って、三俣山荘へ上り返し、分岐着。悪天だった朝より天気がましになってきて、三俣山荘テン場からは鷲羽岳中腹あたりまでは見ることができました。
三俣分岐からの帰りは再び巻道へ。行きは雨風酷く、カメラを出せませんでしたが、帰りはお花畑の撮影を楽しみながら歩くことができました。
巻道歩行中、雨に当たることがなかったので、双六小屋に着いて合羽を脱ごうと思って脱ぎ始めましたが、またパラパラと雨粒を感じ、再装着。
双六〜小池新道登山口まではガスに包まれて雨が降ったり止んだり。特に鏡平から先の沢沿いの岩場の下りは滑りやすくなっており、注意して進みました。
新穂高には17時前に着。無事帰ってくることができました。
悪天のため、最後まで迷った山行でしたが、無事ピークは踏んでくくることができて良かったです。
先月の剱岳に引き続き、単なる体力づくりになった感は否めませんが・・・(笑)
初めまして!
40km以上を悪天候の中、日帰り・・しかも余裕で明るい時間に帰着とは・・
凄過ぎですね!!
自分をバカ呼ばわりできるこんな記録が私は大好きです。
私も最近忙しく日帰り山行しかできないので、
sanchan346さんの記録をみて勇気が湧きました。。。
Mahitoさん、初めまして!
コメントありがとうございます。
忙しくて山に行くのが月イチペースとなってしまっているのですが、せっかくならということで欲張りな行程を選んでしまうのです・・・。
でも、Mahitoさんのヤマレコ見せていただきましたが、凄いです!残雪の飛騨沢を冬装備もろもろ+スノボで往復とは・・・。スキーを持っているのにあえて、スノボを選ばれるとはやりますね!(結構おバカ度数高いと思いますよ(笑))
今後ともよろしくお願いします!
sanchan346さん はじめまして
皆さんのレポをローリングしていたら、<鷲羽・水晶の日帰り>に目が留まりました
この天気の中をよく行かれましたね
靴の中はビショビショだし、よく気力が続いたもんです
ちょっとベクトルの方向は違う様ですが、お馬鹿さん度合いは近いものがあるかも・・・(笑)
またお邪魔しますね
sanchan346さん、初めまして
いつかはやってみたいと思っている水晶日帰り。
14時間余の行程でしかも雨の中とは凄いです!
レコ大変参考になります
ButaModernさん、初めまして!
コメントありがとうございます!
トレランをされているようで、富士登山競争5回完走で10回を目指しておられるとは凄いですね!
先月、剱岳(早月尾根)を歩いていてトレランの方に軽く抜かれましたが、自分なんかはトレランは別次元の世界に思います。
今後もチェックさせていただきます!
kiyoponさん、初めまして!
コメントありがとうございます。
実は今回の山行計画をしている時に、kiyoponさんが今月上旬に行かれた高天原を含めた1泊2日のヤマレコをヨダレを垂らしながら、大変参考にさせていただきました!
自分もあのような素晴らしい眺望を期待していたのですが・・・。
あちこち頻繁に山行しておられるようで、うらやましいです!
今後もチェックさせていただきますね!
sanchan346さん おはようございます。
鷲羽、水晶の日帰りとはスゴイですね、お疲れさまでした。
※報告が遅れましたが、8/18にご紹介戴いた観音湯に行ってきました
5時過ぎに行ったんですが結構空いてまして、ゆっくりと汗を流す事が出来ました
値段も400円と良心的で良かったです。
ありがとうございました。
amakawayaさん、お盆休みの北アルプス縦走レコ、楽しく拝見させていただきました
後半は天気に恵まれて、良かったですね !
観音湯で、汗を流されたようで、紹介したものとしては大変嬉しく思いました。
また次回のレコも楽しみにしております!
sanchan346さん、こんばんは。
この日はファミリー登山の為、新穂高に移動して泊まりましたが、双六から下りてきた人が大勢、後から泊まりにきました。
前日は凄い雨と風で、この日の予報もあまり良くなかったので、予定を変更して下山したと言っていました。
そんな日にこのロングをやるとは凄いですね
これからも面白いレコ、期待しています
Futaroさん、あの日は午前中は本当に最悪な天候で、下山者と停滞者が多かったです。
そんな中、ロングルートを敢行して、決して褒められるようなものではなく、おバカ山行の部類です
自分の体力の範囲内で常に撤退も考えて安全登山を心がけて楽しんでいるつもりです
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