黒斑山⇔蛇骨岳⇔仙人岳(外輪山縦走と浅間山の絶景! ご来光も拝めました!)
- GPS
- 07:07
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 620m
- 下り
- 606m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 7:01
天候 | 晴れ、時々曇り 稜線上は強風 → 弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
50台程駐車可能な、無料の駐車場です。 ここまでのチェリーパークラインは、全面除雪されていて、積雪や凍結はほぼありませんでしたが、ノーマルタイヤで走るのはやめたほうがいいです。 以下、登山口ナビさんのページ( https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-3670 )からの引用です。 緯度経度:36.40509 138.469704 浅間山のチェリーパークラインの終点付近にある、高峰高原ビジターセンター前の無料駐車場。 アクセスは上信越道の小諸インターチェンジを下りて県道79号線の長野・上田方面へ左折、県道80号線(浅間サンライン)につき当たったら高崎・軽井沢方面へ右折、高津屋トンネルを抜けた先で道標に従い高峰高原へ右折、つき当たりをさらに右折して道なりに進む。 チェリーパークラインは片側1車線で走りやすいが、シーズン中の駐車場は混雑する。 高峰高原ビジターセンターの営業時間は8時00分〜17時00分で11月初旬から4月下旬は冬期休業、トイレの他にカフェレストランも併設されている。峠付近に黒斑山の表コースの登山口、ビジターセンター側に少し下ったところに中・裏コースの登山口がある。 ※浅間山は2019年8月7日に小規模な噴火が発生し噴火警戒レベルが3に引き上げられたことから半径4km圏内の登山道は全て入山規制対象となったが、8月19日にレベル2へ引き下げられ前掛山以外は入山可能に、同年11月6日にさらにレベル1へ引き下げられ前掛山も規制緩和となった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は全面的に積雪がありますが、凍結箇所は皆無でした。 車坂峠駐車場から黒斑山までは、明瞭なトレースがあって歩きやすく、赤テープも多数設置させていて、道迷いの心配はありません。 軽アイゼンも必要ないくらいでした。 ただ、トーミの頭直下の急登は軽アイゼンがあったほうがいいと思います。(特に下りでは) オススメは中コースです。表コースに比べ距離も短く、アップダウンも少ないです。 黒斑山から仙人岳も、明瞭なトレースがあるのは変わらず。 ただ、浅間山方面の斜面は切れ落ちていて道幅も狭いので、通行には注意が必要です。 蛇骨岳から仙人岳はアップダウンがあるので、軽アイゼンを付けたほうがいいです。 |
その他周辺情報 | <高峰温泉> 日帰りで入れるのは「ランプの湯」のみです。 源泉かけ流しの冷泉と加熱泉の2つのみ、露天風呂はありません。 石鹸、シャンプー・リンスは備え付けられておらず、使用もできません。 シャワーから出る「創生水」で汚れが落ちるそうなので、それで洗い流します。 入浴料金は500円ですが、冬季(11月中旬〜4月末頃)はアサマ2000スキー場第5駐車場から温泉まで、雪上車で向かいます。その往復料金が1,000円で、合計1,500円となります。 (アサマ2000パークスキー場第5駐車場から温泉までは1kmくらいなので、徒歩で行くこともできますが、全面雪道の斜面です。) URL https://www.takamine.co.jp/hot-springs/ |
写真
装備
MYアイテム |
MonsieurKudo
重量:13.19kg
|
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個人装備 |
ハードシェル
フリース
長袖インナー
厚手ズボン
靴下
雨具
毛帽子
サングラス
靴
ザック
ゲイター
チェーンスパイク
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
カメラ
三脚
|
感想
この山行を思い立ったのは、結構唐突でした。
自宅トイレの壁に、山と渓谷社のカレンダーを飾っているのですが、その1月の写真が外輪山から見た浅間山だったんです。
昨年大晦日の夜、トイレのカレンダーを付け替えてからというもの、毎回トイレに入るたびにその写真を見ることになり、どうしても実物を見たくなってしまったというわけです。
元旦は金峰山に決定していたので、その翌日以降で晴れの日を調べたところ、3日に晴れ予報が出てました。
風は強いようで、登山指数としては決して良くはありませんでしたけど、決行することにしました。
今回は、せっかくならご来光も見たいと思い、夜明け前からの山行開始を計画しました。
ただ、一点懸念事項がありました。
それは、駐車場に向かう際に通る、チェリーパークラインの積雪&凍結状況についてです。
もし全面凍結でもしていたら、自分の2WD+スタッドレス ハスラーでは、確実に登れないでしょう。
一応、購入後まだ一度も使ったことがないタイヤチェーンを巻く練習を昼間にしておきました。
・・・が、そのタイヤチェーンを車に積むのを忘れたので、まったく意味がなかったのですが(笑)。
最悪の場合、山行は中止して引き返すことも考慮に入れて出発しました。
心配だったチェリーパークラインでしたが、積雪や凍結はなく、上まで難なく登ることができました。
今回は結果オーライでしたが、雪がある地域に向かうのにタイヤチェーンを積み忘れるなんてミス、今後はしないように気を付けなければいけませんね・・・。
駐車場には数台の車が先着していました。
皆さん、自分と同じようにご来光狙いだったのだと思います。
準備に手間取り、5時出発に予定が20分くらい押してのスタートとなりました。
ですが、結果的にそれで良かったと思います。
何故なら、ゆっくり目のペースで登っても、トーミの頭には日の出の20分前には着くことができたからです。
(5時に出発していたら、トーミの頭では時間が余りすぎるので、黒斑山の山頂まで行ったと思いますけど。)
先着していた男性2名と話しながら、日の出を待ちました。
気温計を確認したわけではないですが、たぶんマイナス10℃くらいはあったかと思います。
さすがに動かないでいると寒かったです。
浅間山の山頂辺りには薄くガスが漂っていて、それが太陽を隠さないか心配でしたが、何とかご来光を拝むことができました。
GoProでタイムラプスも撮りましたが、セッティングに手間取り、陽が出てからの撮影スタートとなってしまいました。
しかも、間もなく東側に薄くガスが立ち込めてしまったため、陽の光がガスに遮られてぼんやりとした微妙な映像となってしまいましたw。
ご来光を見たあと、黒斑山に向けて出発しました。
黒斑山の山頂には、20分くらいで到着。
その頃には、浅間山は西から流れてきたガスにすっかり覆われてしまっていました。
黒斑山山頂で一緒になったほとんどの方々は、ガスが晴れるのを待たずに引き返していきましたが、自分ともう一人の男性は、ガスが晴れるのを信じて、じっと待ちました。
その甲斐あって、約30分後にガスはほとんどなくなり、トーミの頭で見たよりも綺麗な浅間山を見ることできました。
一緒に粘った男性と喜びを分かち合い、しばし写真撮影に没頭しました。
結局、黒斑山山頂には1時間以上滞在しました。
それでも時刻はまだ9時、時間は十分にあります。
なので予定通り、蛇骨岳、仙人岳にも行くことにしました。
黒斑山と蛇骨岳の標高差は36mしかなく、ほぼ平坦な登山道でした。
景色も素晴らしく、(時々樹林帯の中に入りますが)ずっと浅間山や外輪山を眺めながら歩くことができ、とても気持ちが良かったです。
風は西から東に吹いていたので、東側斜面にある登山道上では無風で快適でした。
蛇骨岳山頂には20分とかからずに到着。
そこからは北側方面の展望も開け、眼下には嬬恋村、遠くには志賀高原や三国山脈の山々が見えました。
ただ、低い位置に雲が立ち込めていたのが残念でしたけど・・・。
続いて今日最後の目的地である仙人岳へ。
100m近く下って、最後に40m弱登り返す感じで、35分で仙人岳に到着しました。
風が時折強く吹き、肌寒かったです。
隣りの鋸岳の荒々しい山容や、さらに近づいた浅間山が圧倒的な迫力でした。
寒かったので、写真と動画を手早く撮り、早々に撤収しました。
蛇骨岳までの登り返しはキツかったですが、黒斑山まで戻ってしまえば、後は基本的に下り基調なので、楽・・・かと思ったのですが、トーミの頭直下からの表コースは、途中に通る槍ヶ鞘や車坂山への登りがあって、意外にキツかったです。
まあ、全区間でよく踏み固められた積雪状態で、とても歩きやすかったので、下りではトレランの如く駆け下ってしまいました(笑)。
車に戻った後は、着替えを済ませて近くの高峰温泉へ。
温泉へは、アサマ2000パークスキー場の第5駐車場から雪上車で向かうのですが、ビジターセンターから駐車場までの道が全面的に積雪している長い下りだったので、横滑りしないようにかなり注意してゆっくりと走りました。
無事駐車場に着き、時間を確認すると、13時5分前でした。
雪上車の発車時刻が13時ちょうどだったので、入浴セットを持って急いで乗り場(駐車場入口脇)に向かいました。
雪上車の客席(定員8名くらい?)は満員だったようで、運転手の男性が気を利かせてくださり、助手席に乗せていただけることになりました。
めったに乗ることができない雪上車、しかもその助手席に乗れるなんて、貴重な体験ができました。
温泉までは10分ほど、スキー場横の斜面を登っていきました。
その間、運転手の男性とおしゃべり、とても楽しかったです。
高峰温泉で日帰り入浴できるのは「ランプの湯」だけなのですが、自分が入った時間は先客の男性が一人だけでした。
男性も登山の帰りに訪れたとのころで、しばらく湯船で楽しく山談義しました。
温泉内でする山談義は、リラックスできて最高ですよね。
やがて男性は先に温泉を出ていき、ランプの湯は自分の貸し切り状態に。
次の雪上車の出発時刻が14時(フロントにて乗車予約済み)なので、その15分前くらいまでゆっくりと湯に浸かりました。
風呂上がり、フロントでバッジを購入、雪上車の発車時間までフロントの男性と楽しくおしゃべりしました。
やがて雪上車が到着し、乗り込みました。
乗ったのは自分を入れて5名。
ランプの湯で山談義した男性も一緒でした。
雪上車の客室は向かい合わせに4名ずつ座る形だったので、ここでもおしゃべりを楽しみました。(皆さん、登山の帰りに訪れたそうです。)
自分は、普段は見ず知らずの人に話しかけるなんてあまりしないのに、山に来ると誰彼構わず話しかけてしまいます。不思議なものです(笑)。
駐車場に着いて運転手の男性にお礼を言って車に戻った後、心配だったビジターセンターまでの長い登り坂も何とか無事走りきり、ひと安心。
そのまま帰途に就きました。
帰りは小諸ICから上信越道に乗りましたが、今日はUターンラッシュのピークだったらしく、関越道に入った後、何度か大小の渋滞に捕まりました。
それでも、日曜夕方の中央道上り線の渋滞よりはマシだったと思います。
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カレンダー写真がきっかけで決めた今回の山行でしたが、同じ構図で浅間山を見ることができたし、外輪山の稜線歩き&景色も素晴らしかったし、雪上車にも乗ったりして、色々と得難い経験もできて、思い出に残る山行となりました。
MonsieurKudoさん
快晴の浅間山外輪山スノートレッキング、うらやましい〜!しかも温泉付きで!!
年末年始は充実でしたね。
私もこの冬は近くの山友に、スノートレッキング指導を頂きながら、まず湯の丸(順調ならその先の烏帽子岳まで)へ行く予定です。
そのかたが1月2日に黒斑山へ行ってきた時の写真を送ってくれて、たちまちそちらへも行きたいな、と思っていた所へMonsieurKudoさんの素晴らしいレコと動画を見てしまったので、今年は冬季オフがなさそうです。
高峰から黒斑は日影で田代側からの吹きだまりで、特に槍ヶ鞘までの登りはラッセル山行のイメージでしたが、全般的に歩きやすいんですね。
浅間山のスジ模様の山肌をあんなに間近に見ながら歩けるなんて、とても羨ましいです。
ご来光も幻想的で見事ですね。
トイレのカレンダーと並べての写真、アングルだけでなく雪と雲の具合までそっくりですね。普段、写真で見慣れた風景の本物が、眼前に広がっていると大迫力で感動しますよね。
それと独鈷山、よくご存知ですね。里山通ですね。自宅から毎日眺めているノコギリみたいな山ですが、眺めてよし、登ってよし、の良い山です。
長くなりすみません。
温度計、今回Amazonオリジナルカラーとは違いますね😁
私もその後は愛用していて、山友も私のを見て気に入って購入し、見易くて気に入っているようですヨ。
hidezさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
最初は雲が多くて、どうなるかと思いましたが、結果的にご来光も、カレンダー写真どおりの浅間山も見られたし、言うことなしでした。
登山道も歩きやすくて、比較的楽に登れました。
(これからもっと雪が降ったらどうなるかわかりませんが、少なくとも今時点では)
>それと独鈷山、よくご存知ですね。里山通ですね。
自分の山行後の楽しみの一つとしては、撮った写真の山々について山座同定をすることで、独鈷山もその過程で知った山でした。
なので、里山通というのはちょっと違うかもしれませんね。
見た目には綺麗な山容なのに、特に名前が付いていない山も多くて、「何故?」と思うことも多いですね。
独鈷山は「信州の妙義山」とも呼ばれる岩峰だそうですね。
岩場好きな自分としてはちょっと興味が湧いてきました。
機会があれば登ってみたいですね。
>温度計、今回Amazonオリジナルカラーとは違いますね
最初に買ってから何回も壊したり失くしたりして、今使っているのは4代目ですね。
買う度にカラーを変え、ブラック→イエロー→ブルー→クリアホワイトと変遷しています(笑)。
ブラック以外はちょっと高いんですよね。
さすがにその4色以外はないみたいですけど。
自分が今回歩いたコースであれば、特別な技術は必要ないので、元旦の金峰山に単独登頂できるhidezさんなら、余裕で登れると思いますよ。
あとは天候と風ですね。
特に風があるのとないのとでは、難易度が違ってきますので・・・。
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