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Yamareco

記録ID: 226981
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曽福島〜木曽駒〜空木岳〜駒ヶ根[縦走]

2012年09月15日(土) 〜 2012年09月16日(日)
 - 拍手
GPS
38:50
距離
30.1km
登り
3,246m
下り
3,382m

コースタイム

9/15(土) 
 大原上4:00→5:10コガラ→8:45七合目→11:45木曽駒ケ岳→13:45宝剣山荘→14:20宝剣岳→16:30宝剣山荘
9/16(日)
 4:30宝剣山荘→6:00千畳敷→7:00極楽平→9:30檜尾岳→12:50木曽殿山荘→14:30空木岳→19:30駒ヶ根高原スキー場
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:JR木曽福島駅からミニバスで大原上(\300)
復路:登山道入口(駒ヶ根高原スキー場)からタクシーで駒ヶ根中心部(\1500)
コース状況/
危険箇所等
コース自体は良く整備されており問題となる箇所はありません。
ただし、宝剣岳から三ノ沢分岐までと空木岳山頂手前の岩場は、かなりの緊張感を強いられました。空木岳から駒ヶ根に下る場合は、疲れ切った足には小地獄・大地獄も結構な結構な危険箇所となるかもしれません。
基本的に千畳敷から宝剣岳・駒ヶ岳の間以外では、登山者も比較的少なく静かな山行が期待できます。
林道終点のスキー場の奥の登山道の始まりです。
やっと明るくなりだしました。
林道終点のスキー場の奥の登山道の始まりです。
やっと明るくなりだしました。
四合目半(力水)。
ちょろちょろと湧いていました。
四合目半(力水)。
ちょろちょろと湧いていました。
六合目
まだまだ樹林帯の中です。
六合目
まだまだ樹林帯の中です。
七合目の手前の展望ポイントの岩の上から。
麓の町(原野?)が随分下に見えます。
その先に見えるのは乗鞍岳?
七合目の手前の展望ポイントの岩の上から。
麓の町(原野?)が随分下に見えます。
その先に見えるのは乗鞍岳?
七合目の避難小屋。
中も結構綺麗でした。
トイレは夏期専用だそうです。
七合目の避難小屋。
中も結構綺麗でした。
トイレは夏期専用だそうです。
福島AコースとBコースの合流点。
福島AコースとBコースの合流点。
やっと山らしい景色を見られるようになってきた。
やっと山らしい景色を見られるようになってきた。
北面のカール状の雄大な景色。
北面のカール状の雄大な景色。
稜線に玉乃窪山荘が見えてきた。
稜線に玉乃窪山荘が見えてきた。
稜線に出た途端にこれだもんなぁ。
稜線に出た途端にこれだもんなぁ。
頂上木曽小屋。
木曽駒ヶ岳山頂。
生憎の天候。
木曽駒ヶ岳山頂。
生憎の天候。
駒ヶ岳頂上山荘とテント場。
中岳越しに宝剣岳も。
駒ヶ岳頂上山荘とテント場。
中岳越しに宝剣岳も。
宝剣岳のアップ。
宝剣岳のアップ。
頂上はそれなりに賑わっています。
風を除けて神社の裏で昼食を摂らせてもらいました。
頂上はそれなりに賑わっています。
風を除けて神社の裏で昼食を摂らせてもらいました。
中岳頂上。
中岳から駒ヶ岳頂上山荘を見返す。
中岳から駒ヶ岳頂上山荘を見返す。
宝剣岳と天狗荘・宝剣山荘。
雲が取れるのをしばらく待ってやっと撮れた。
宝剣岳と天狗荘・宝剣山荘。
雲が取れるのをしばらく待ってやっと撮れた。
宝剣岳頂上。
雲の中で眺望はゼロ。
登ってくる登山者も少なめ。
宝剣岳頂上。
雲の中で眺望はゼロ。
登ってくる登山者も少なめ。
頂上直下はこんな鎖場。
頂上直下はこんな鎖場。
頂上のその先は、岩場・鎖場の連続。
ペンキの示すルートを確認して冷静に3点確保でひたすら進む。
頂上のその先は、岩場・鎖場の連続。
ペンキの示すルートを確認して冷静に3点確保でひたすら進む。
あんな所に鎖が...。
あんな所に鎖が...。
通り抜けてきた岩場を見返す。
通り抜けてきた岩場を見返す。
三ノ沢分岐の遭難の碑から来た道を見返す。
大分ガスが酷くなってきた。
三ノ沢分岐の遭難の碑から来た道を見返す。
大分ガスが酷くなってきた。
千畳敷とロープウェイ駅
千畳敷とロープウェイ駅
千畳敷カール
スタートは真っ暗。
このピークを宝剣岳と見誤ったのが間違いの始まり。
スタートは真っ暗。
このピークを宝剣岳と見誤ったのが間違いの始まり。
夜明けは近い。
ルートエラー発覚。
すかさず引き返す。
ルートエラー発覚。
すかさず引き返す。
南アルプスの間から富士山も。
南アルプスの間から富士山も。
乗越浄土まで上り返した。
乗越浄土まで上り返した。
モルゲンロートの千畳敷を下る。
モルゲンロートの千畳敷を下る。
自分の影入りで撮ってみた。
自分の影入りで撮ってみた。
これから向かう空木岳。
まだまだ遠い!
これから向かう空木岳。
まだまだ遠い!
東には南アルプスと富士山。
東には南アルプスと富士山。
西には御岳山。
見返すと宝剣岳と駒ヶ岳。
こちらから見るとまさに宝剣だね!
見返すと宝剣岳と駒ヶ岳。
こちらから見るとまさに宝剣だね!
さぁ行くぞ!
所々でハイ松の中を縫って。
所々でハイ松の中を縫って。
時に岩場を越えて。
時に岩場を越えて。
どんどん稜線を進みます。
どんどん稜線を進みます。
幾つかのピークを越えて。
幾つかのピークを越えて。
見返すともう宝剣岳も見えなくなり。
見返すともう宝剣岳も見えなくなり。
行く先は厳しくまだまだ遠い!
行く先は厳しくまだまだ遠い!
現れる岩場もだんだん厳しくなってくる。
現れる岩場もだんだん厳しくなってくる。
時々見返す。
宝剣山荘のお弁当。
思っていたより充実しています。
が、体調不良でほとんど食べられず...。
残念!
宝剣山荘のお弁当。
思っていたより充実しています。
が、体調不良でほとんど食べられず...。
残念!
檜尾岳山頂。
まだまだ先は長い!
檜尾岳山頂。
まだまだ先は長い!
ここからは宝剣岳が良く見えた。
ここからは宝剣岳が良く見えた。
檜尾尾根上の檜尾避難小屋。
檜尾尾根上の檜尾避難小屋。
時々見返すと...。
1
時々見返すと...。
まだ、宝剣岳が見えた!
まだ、宝剣岳が見えた!
熊沢岳山頂。
東川岳山頂から空木岳を望む。
随分雲が出てきた。
東川岳山頂から空木岳を望む。
随分雲が出てきた。
木曽殿越。
木曽殿山荘。
空木岳の第1ピーク。
空木岳の第1ピーク。
ここから先が核心部。
ここから先が核心部。
鎖やステップがあるので何とかなるが、結構な斜面です。
鎖やステップがあるので何とかなるが、結構な斜面です。
ここを通り抜けて。
ここを通り抜けて。
あともう一息。
空木岳山頂。
頂上直下の駒峰ヒュッテ。
頂上直下の駒峰ヒュッテ。
あっという間に下ります。
あっという間に下ります。
所々に不思議な巨石が点在します。
所々に不思議な巨石が点在します。
遠くに宝剣岳がまだ見えます。
よくこんなに歩いてきたもんだ!
遠くに宝剣岳がまだ見えます。
よくこんなに歩いてきたもんだ!
自然のものとは思えません!
1
自然のものとは思えません!
やっと合流点まできました。
やっと合流点まできました。
どちらか忘れましたが、小地獄か大地獄の鎖場。
どちらか忘れましたが、小地獄か大地獄の鎖場。
林道終点。
既に真っ暗!
池山小屋の水場には明るいうち着いて、タカウチ場を少し過ぎた辺りからヘッドランプのお世話になりました。
林道終点。
既に真っ暗!
池山小屋の水場には明るいうち着いて、タカウチ場を少し過ぎた辺りからヘッドランプのお世話になりました。
スキー場手前の林道を抜けたところ。
この先もう少しでスキー場の駐車場でした。
最後の出口に「クマ出没注意」の看板があり、「先に言えよ!」って感じでした。
スキー場手前の林道を抜けたところ。
この先もう少しでスキー場の駐車場でした。
最後の出口に「クマ出没注意」の看板があり、「先に言えよ!」って感じでした。

感想

 連休前に名古屋への出張があったので、木曽福島から駒ヶ根に抜けるルートで駒ヶ岳〜宝剣岳〜空木岳と中央アルプスのメインルートを縦走してきました。距離的には一泊二日で行けそうな行程ですが、丁度良い中間点に山小屋が無いので、二泊三日の行程をとられると方が多いのではと思います。ここはチャレンジ、後半の二日目がロングランになるのは覚悟の上で、万が一の場合にもう一泊出来る三連休に設定して一泊二日で行ってきました。
 木曽福島での前泊には登山口行きのバスの終点(大原上)にある旅情庵ユースホステルを利用させていただきました。食事の提供はありませんが自炊設備があるので、バスに乗る前に木曽福島の駅の近くにあるイオンで翌日の食料と合わせて確保しておけば問題ありません。
 実際の登山口はバスの終点から1時間以上林道を登った先にあるスキー場のさらに奥にあります。林道を歩く時間が勿体無いので、明るくなった頃に登山口に着く様に夜明け前のまだ真っ暗な4時に宿を出ました。前日の夕方に雨があったので天候が心配でしたが、外に出ると満天の星空でとても綺麗でした。気温も15℃とヘッドランプでもくもくと歩くには丁度良い気温です。
 登山口から7合目の避難小屋まではひたすら樹林帯の中を登るので殆ど景色を望めず辛抱が必要です。ただし、登山道の大半が尾根の西側を巻いて行くので日陰が多く暑く無いのが救いです。
 七合目以降は日向に出て眺望も良くなり駒ケ岳北面のカールを望みながら徐々に高度を上げていきます。こちらのルートは千畳敷と比べると登山者の数もぐっと少なく、駒ヶ岳山頂までにすれ違った方は数名程度で、静かな山行を満喫できました。
 八合目を過ぎたあたりから、どんどんと雲が湧いてきて、稜線の玉乃窪山荘に着いた頃には頂上もガスに隠れだし、山頂では360度の絶景は得られませんでした。が、一瞬雲がとれた瞬間にフッと覗く峰々は、それはそれで絶景でした。
 その後中岳を抜けて今夜の宿泊先の宝剣山荘にチェックインし、荷物をデポして空身になってから、一息ついて宝剣岳に向かいました。山頂には拍子抜けするほどあっという間に着いてしまい、夕食までには随分時間もあるので、そのまま極楽平まで抜けて千畳敷を回って宝剣山荘に戻りました。実は山頂から先の三ノ沢分岐までが宝剣岳の核心部で中々手ごわい岩場鎖場続きで緊張の連続でした。さすがに翌朝の夜明け前にリュック満タンの状態でここを抜けるのは自分のスキルでは厳しいと実感し、予定通り千畳敷に迂回することに決定しました。
 翌日はロングランに備えて、ヘッドランプを着けて4時半に山小屋を出発しました。天気は快晴らしく満点の星空で今日の稜線歩きに期待がもてそうです。
 ところが前日の下見が逆に災いしたのか、真っ暗な中でよく確認もせずに登山道の仕切りのロープと記憶を頼りに千畳敷に下り始めましたが、何だか昨日と様子が違うなと思いつつも暗がりのせいかとそのまま進むこと30分。何と濃ヶ池への分岐の看板に出会い、これは間違えたとやっと確信し地図を確認し、さっそく今来た道を登り返します。乗越浄土まで上り返したころには丁度日の出となり、しばし絶景を眺めつつ小休止もそこそこに、こんどは明るい中を予定通り千畳敷にまた下ります。明るくなったんだから宝剣岳を抜けても良かったのですが、山頂までご来光目当ての方が鈴なりに連なるのを見て諦めました。
 結局、極楽平に到着したのが7時で、予定から1時間半遅れのスタートとなりました。今日は最後の下りでヘッドランプ確定かと意気消沈しそうでしたが、そんな気持ちも吹き飛ぶほどの快晴です!お陰で、千畳敷カールでは朝日に映える絶景を堪能でき意気揚々と登り返すことが出来ました。
 そして、これから向かう稜線の彼方には檜尾岳・空木岳、振り返れば宝剣岳・駒ヶ岳、そして右手に御岳、左手には南アルプスと遠く富士山までがくっきりと360度の大パノラマです!しばらくはこの絶景を望みつついくつかの岩嶺のピークを越えて空木岳へ向かいます。
 今日最後の空木岳は、木曽殿山荘からいきなりの急登で、さらに第1ピークから頂上までは中々の岩場で最後まで気を抜けませんでした。結局、空木岳山頂到着が2時半と予定の2時間遅れです。今日は無理せず眼下に見える駒峰ヒュッテに泊めてもらおうかと考えつつ下山を開始したところ、山小屋に「ビール売り切れ」の張り紙が!聞けば、前日に予想外の団体さんが入り全て飲み尽くしていったとか...。ここで俄然ビールが飲みたくなり、変にやる気が出てきて一気に下りて帰りのバスには間に合わ無くても麓の宿に泊まって一風呂浴びて冷たいビールと決めました!
 で、あとはひたすら単調な下りと思いきや、疲れた体には中々辛い大地獄、小地獄には滑落注意の看板もあり、最後まで気を抜けません。途中トレランの方を含めて3組の下山者に会いました。その内の一人の方と日が暮れ始めた頃から林道終点までご一緒させていただき、暗がりの中でも何かと心強かったです。その方とは駐車場で別れて、そのまま更に麓を目指してヘッドランプで登山道を一人下りスキー場の駐車場到着が7時半。もう1時間早ければ帰りの高速バスにも間に合ったのに...。バスは諦めて、そこからタクシーを呼んで駒ヶ根のビジネスホテルにチェックインし、めでたく温泉→ビールを堪能しました!
 この日は何故か高揚した気分とは裏腹に朝から胃の胸焼けが酷く、山荘で用意してもらったお弁当も一口しか食べられず、結局朝から下山するまで、ゼリー食、栄養剤、飴、チョコと、山荘で満タンに補給した3リットルの水だけで凌ぐ結果となりましたが、心配していたシャリバテにはならずに済んだ上に、下山後のビールは問題なく美味しく頂けました♪
 天気にも恵まれ、大パノラマの中での縦走を堪能でき、下山後の疲労感はハンパではありませんが、大変充実した山行でした。

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2/5
体力レベル
4/5

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