大名登山・穂先貸切の槍ヶ岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 2,389m
- 下り
- 2,388m
コースタイム
10/1(月)
新穂高0440→0830滝谷避難小屋0840→1015槍平小屋1025→1305千丈分岐1310→
飛騨乗越1529(nyoro氏は1437)→槍ヶ岳山荘1543(nyoro氏は先着しテント設営)
10/2(火)
槍ヶ岳山荘0800→大喰岳ピストン→飛騨乗越0918→1543新穂高
天候 | 10/1(月) 新穂高から滝谷避難小屋付近まで雨 それ以降槍ヶ岳山荘まで曇り時々晴れ。 10/2(火) 晴れ時々曇り。ただし遠望は利かず。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
実際には台風は我々のルート北方を進んだ為ほとんど影響はありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の影響が心配されましたが特に道が荒れた形跡はありませんでした。 コース全体を通して滑落の危険が高い箇所はありません。 槍平小屋から少し先に最終水場がありますが小屋からすぐなので あまりメリットはないかと思います。水の補給は槍平小屋で行った 方がいいでしょう。 槍の穂先だけはそれなりの高度感はあります。 しかし極端に高所が苦手な人以外はそれほどの恐怖感はないのでは。 登山ポストは新穂高から右俣林道に入る直前にあります。 去年来た時とは全く様子が違うので戸惑いました。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今回少々強引に5連休を作りました。
最終的には1日は返上し4連休になってしまいましたが
せっかく山に行くために作った休みなので有効に使いたいものです。
さてそれではどこに行くか。時期的にアルプス級は今年最後のチャンスです。
色々とプランは作ってありますが、やはりここは槍ヶ岳を目指したい。
山を始めたなら大抵の人は一度は槍ヶ岳に登ってみたいのではないかと
思いますが、私もその中の一人です。
また可能であれば大キレットを通過して奥穂高岳にも登ってみたい。
大キレット通過にはさほど関心はありませんがせっかくこの山域に来たからには
奥穂にも行ってみたいのです。そんなに頻繁に来られるところではありませんから。
とは言っても問題がないわけではありません。
甲斐駒で痛めてまだ完治していない左膝で新穂高からの標高差2000Mをこなせるのか。
一気に上がらずに槍平で1泊して翌日槍ヶ岳登頂を目指すと言う手もありますが
早いところ稜線まで上がって景色を楽しみたいのが本音です。
だったらテントを担ぐのをやめて小屋泊まりにすれば良さそうなものですが
山でのテント泊が大好きなのでその点は妥協できません。
さてどうしたものか、と思っていたらnyorotan15さんが急遽ご一緒できることになり
しかも「重い荷物は私が持ちますよ〜」と有難いお言葉を頂きました。
重太郎新道を20kg以上の荷物を持って上がったnyoroさんのボッカ力は頼もしい。
重荷を人任せにするのは山屋としていかがなものかと思わないでもありませんが
せっかくの申し出なのでお言葉に甘えることにしました。
基本的なプランとしては新穂高からの槍ピストンとし、状況を見て槍穂縦走も
考える。体力的にきついようなら南岳まで行って南岳新道から下山なども視野に
入れておきます。
[b]《新穂高の駐車場はガラガラでした》[/b]
新穂高を出発した時点では小雨が降っていました。日帰りの山行なら楽勝で中止に
してしまいますが、今回は泊りの山行で翌日以降の天気にそこそこ期待がかけられるので
我慢して登ります。幸いにも滝谷避難小屋あたりまでに雨が上がり、
その後下山まで雨には降られずに済みました。
[b]《槍平小屋から槍ヶ岳山荘へ》[/b]
槍平小屋に到着した時点ではまだ行動を続ける体力は残っていましたが
槍ヶ岳山荘まではまだ標高を1000M以上上げる必要があります。
あまり時間がかかりすぎるとまずいので本日はここで行動終了という手も
考えられなくはないですが、まだ10時ですからね。
槍ヶ岳山荘を目指すこととしました。
時折晴れ間は見えますが遠くの山まで望むことは出来ず、ただただ苦しいだけの
登りが続きます。私よりはるかに重い荷物を担いでいるnyoroさんですが体力に
余裕があるようなので、テントの設営のために先行してもらいます。
[b]《テン場到着・既にテントは設営済み》[/b]
結局山荘にはnyoroさんから1時間ほど遅れて到着。既にテントは設営してくれて
いたので私は何もする必要がありませんでした。まるで大名登山ですね。
辺りはすっかりガスに包まれていたので槍の穂先を見るのは翌朝に持越しとして
山荘でビールを3本飲んだらテントに戻り3分もかからず眠りに落ちました。
[b]《翌朝槍ヶ岳登頂へ》[/b]
翌朝は一度4時くらいに目が覚めたのですが、ガスが出ているので二度寝します。
穂先渋滞の心配は皆無なので急いで登頂を目指す必要はありません。
nyoroさんは先に穂先登頂に向かいました。私もようやく目が覚めたので穂先に向かうと
既にnyoroさんは穂先登頂を終えて山荘前でまったりしていました。
さて穂先への登りですが、よく整備されており登りやすいです。
高度感もあると言えばありますがほとんどの人は問題なくこなせると思います。
しかし落ちたら致命傷になるのは確かなので慎重さはもちろん必要ですが。
先行者が一人いましたがすぐに降りて行かれたので山頂貸切状態になりました。
しかしガスであまり展望が効かずそれほどの感動はありません。
これで大パノラマ状態なら一生に一度クラスの感動のはずなのですが残念…。
[b]《痛い雷鳥見逃し、そして下山開始》[/b]
あまり長居せずテン場に戻るとnyoroさんが既にテントの撤収を終えていました。
いや〜、ホントにおんぶにだっこで申し訳ない。
テン場に雷鳥が来ていたそうです。うーん見られなくて残念。
当初検討していた大キレットを通過しての槍穂縦走はnyoroさんの仕事の関係で
断念しましたが、私自身も槍穂縦走のテンションがなかったので渡りに舟でした。
せめてもう少し展望を得たい所だったので飛騨乗越から大喰岳をピストンしつつ
待ってみましたが、結局大パノラマと呼べるレベルの景色は見られずじまい。
ガスったりちょっと晴れたりという天気の中下山し、nyoroさんを松本駅まで
送って槍ヶ岳登頂の巻は終了です。
[b]《感想》[/b]
テント泊には違いないのでシュラフ、シュラフカバー、エアマットは自分で
運びましたが、重いテントはnyoroさんに持って頂きました。
しかもテントの設営・撤収もnyoroさんに全てやって頂くことになり
ホント大名登山で申し訳ない(笑)。
槍ヶ岳への登頂はもっと盛り上がるかと思っていましたが、
展望がもう一つだったせいかそれほどの感慨はありませんでしたね〜。
いつか時間が取れることがあれば再訪するかも知れませんが当分はいいかな。
問題の左膝です。
往路では多少怪しい気配がありましたが結局ほとんど痛みを感じることはなく
下山することが出来ました。ザムストとロキソニンがよく効いたのでしょう。
また「登りながら治す」という方式は私には合っているみたいです。
前々回の尾瀬、前回の那須と比べて確実に痛みが減ってきているので
今後も出来るだけ頻繁に山に登り膝周りの筋肉を強化していこうと思います。
槍ヶ岳山荘テン場の雷鳥
コメント
この記録に関連する登山ルート

nyoroさん、muscatさん、こんばんは!
muscatさんは大名
nyoroさんは*カ殿のオモリ役お疲れ様でした
槍ヶ岳には東鎌、北鎌、槍沢2回と、過去に4回登りましたが、新穂高からは登ったことがありません。
新穂からの道は知らなかったなぁ?
展望はイマイチのようでしたが、私も4回で1回あったかどうか
またリベンジしてください
膝は鍛えるしかないようです。
私も過去に変形性膝関節症と言われ、レントゲンで見ると軟骨はすり減ってほとんど無く、間接の骨はギザギザでした。
階段を一歩下りるのが大変でしたが、今は完全復活です
こんばんは、hottenさん
やはり一度は登ってみたい槍ヶ岳、つい出来心で登っちゃいました。
nyoroさんのボッカ力におんぶに抱っこで申し訳なかったですが
やはり私は展望を楽しみに山に登っているようです。
どんなに有名でかっこいい山でもそこからの展望がダメだと
あまり感動できないみたいですね。登頂できたのは嬉しいのですが…。
しかし流石にhottenさん、北鎌からも登っていたんですね。
頂上にいる時に北鎌側を覗き込んだんですが「こんなのどこから登るの?」
という感じでした
何故か膝は調子いいんですよ。ザムストとロキソニンが効いているみたいです
下山翌日に木曽御嶽山にも登ったんですが痛む気配すらありませんでした。
今度はロキソニンなしでザムストのみで行けるかどうかどこかの山で
試してみようかと思います。なるべくなら薬抜きで行きたいですからね
hottenさん おはようございます
千葉は現在
元々マスカットさんがあたためていた企画に私が急遽
お邪魔したようなものなので、歩荷くらいはかわいい
ものです
山を登られる方で膝に違和感や故障がある方って結構
いらっしゃるんですね
私も10数年前に交通事故で前十字靭帯を一本損傷し
しばらくは登山どころではありませんでしたが
今ではほぼ完全復活かと思います
(今年のGWにまたやってしまいましたが
muscatさん、こんばんは♪
nyorotanさん、初めまして♪
またまた覗きにきちゃいました。
そしたら山行報告、2つもアップされてる(*_*!
槍ヶ岳登頂、おめでとうございます。
うちも槍ヶ岳2回登ったけど2回ともガッスガスだったので、あんま感動しなかったです。
もうこうなったら気長に晴れ晴れを待とうと思います
やはり一度は登ってみたい槍ヶ岳ですね。
でも本文の通り展望は今一つでした
穂先の鎖場や梯子はそれなりに楽しかったのですが
そのためのアプローチのことを考えると中々再訪は…。
他に行きたい山が沢山あるので当分の間はいいかな
槍穂縦走は断念したので次は穂高単品で上高地からの
挑戦になりそうです。来年以降の話ですが
SOULdCATさん はじめまして
今回はいろいろとmuscatさんが企画を練ってくれました。
その中の魅力的な企画のうちの一つが槍ヶ岳でした。
ちょうど台風通過もあり、あまり天候がぱっとせず、muscatさんの単独行だったら恐らく撤収していたのでは
今回遠望には恵まれませんでしたが、やはり山は晴れているのにこした事はないのかと思います
8月に長男と行った奥穂がもの凄い快晴だったので、尚更そう思いました
muscatさんは晴男なのにな〜
実力を付けて、来春以降の残雪期に再訪したいと思っています
muscatさん、nyorotan15さん、こんにちは!
槍の登頂おめでとうございます!!
お二人でいってきたんですね!しかし二人でいっているのに見てきたものが違うというか、微妙〜な時間差があるというか、、、nyorotan15さんが登頂しているのにmuscatさんはまだ寝ているというのには笑ってしまいました
しかしnyorotan15さんはすごい体力あるんですね。20kg担いで重太郎新道ですか。僕は絶対無理です。
muscatさん、中崎尾根のダケカンバ、そうですあの木です。あの木を下から見上げて「あそこ歩きたい
あいにくの眺望だった様子ですが、muscatさんの膝の調子上向きな感じで無事下山できたようでなによりでした!
やはりあの木でしたか
存在感ありますよね。
今にして思えば飛騨乗越から下山せずに中崎尾根に回っても
良かったかな。もちろん右俣側に下りなきゃですけど
行動中は圧倒的な体力を見せてくれたnyoroさんでしたが
流石に疲れが出たのかビールはあまり進まなかったようでした
私の方は道中楽をさせて頂いた分、飲もうと思えば5〜6本はいける感じでしたが
膝は初日の段階ではちょっと嫌な感じがあったのですが
何故か初日より二日目、二日目より翌日の御嶽山とどんどん調子がよくなりました。
普通に考えればあり得ない展開だと思うのですが。不思議です
zawadaさん はじめまして
今回はお互いほぼ一睡もしない状況での山行スタート
私に至ってはお盆明けの週から全く休みなし+毎晩残業の
日々が続き
助手席でウトウトしてしまい、muscatさんに申し訳なく思い
ながらのスタートでした
歩きながらも睡魔に襲われ…
8月の奥穂は長男を連れて行ったので、岳沢から紀美子平への
一部ヤバいところは、落っこちたら大変な事になってしまうと
思い、同行した友人の助言でカラミにしました。
二人分のシュラフ・水・食料などを詰めた重量は22kg
途中はザックを縛り付けて上がったのでもっと重かった…
中崎尾根のダケカンバ
見つけた時のmuscatさんは嬉しそうでしたよ
muscatさん、miuzoです><
名前をちょいちょい変えているので分かりずらしですが..
ヤリお疲れさまでした!
いつか登ってみたいものです。
膝気をつけて登ってください!
コメントありがとうございます
何故かここのところ膝は調子がいいんですよ。
とは言っても油断禁物なので膝サポーターと
痛み止めを使った上での話ですが。
いつの間にかソロテント泊で赤岳登ってたんですね。
わたしも赤岳は登りたいのですが、どう言う訳か
縁がなくて今年も結局お預けになってしまいそうです。
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