新穂高温泉から槍ヶ岳日帰りピストン
- GPS
- 09:47
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 2,662m
- 下り
- 2,645m
コースタイム
槍ヶ岳10:37 - (0:12) - 10:50槍ヶ岳山荘11:03 - (0:16) - 11:19飛騨乗越下11:25 - (0:12) - 11:38千丈乗越分岐 - (0:39) - 12:17槍平小屋12:30 - (0:25) - 12:55滝谷出合 - (0:40) - 13:35白出沢出合13:42 - (0:19) - 14:01穂高平小屋 - (0:26) - 14:27新穂高温泉無料P
歩行時間8:32+休憩時間1:15=全行程9:47
標準コースタイム16:50、短縮率58%
天候 | 曇りのち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県道475の新しく長いトンネル(私のナビは古くて載ってない)を抜けて洞門を走り左を気にしてると深山荘への入口があるのでそこを入っていきます。 http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=1930 トイレは、最初の段に簡易トイレが2基ありました。水はありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、駐車場最奥、ロープウェイ乗り場の付近など3個所程気がつきました。 滝谷避難小屋のある滝谷の橋が流されていましたが、上流50mくらいのところに新しい橋が架けてあります。ピンクのリボンがあって誘導してくれますが、気がつかないと岩を飛ぶことになります。 天候が良かったため、危険と感じたところはありませんでしたが、千丈乗越から槍ヶ岳山荘間の稜線は、両側が切れ渡ってますので足を踏み外すとヤバイです。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
○計画
混雑のない平日、快晴を狙っての槍ヶ岳ピストンを夏以降狙ってました。
台風が南岸を通過して、一時的に弱い西高東低の気圧配置になりそうでした。天気予報では、高山市街の天候が9:00以降晴れとのこと。10:00ごろ槍ヶ岳のピークに着けば、360度のパノラマを期待できそうです。
北アルプスは、ほとんど登ったことがないので楽しみです。ちなみに記憶の範囲で登ったところは、屏風岩のアルパインクライミング&涸沢の夏スキー、錫杖岳のアルパインクライミングくらいです。まともにピークを踏んでません。
目標は、デジ一を出動させてきれいな写真を収めることと、ファストハイクで標準コースタイムの60%を切ることを目標としました。60%として10時間6分ですので、10時間を切ることにしました。
○前日
甲府自宅を18:00に出発。途中夕食を済ませ、新穂高温泉無料駐車場に、21:40ごろ到着。9割方埋まってました。
早々に車で仮眠です。
○当日
2:30に目覚ましをセットしたのですが、ミスってしまい、3:50に目が覚めました。空は、曇っていてうっすらと月の光が確認できました。
○新穂高温泉無料P〜白出沢出合
駐車場の奥からロープウェイ乗り場前を通過して、車両通行止めのチェーン脇を通って進みます。しばらく舗装ですが、すぐに砂利の林道になりました。トラックの待避場に番号が張ってあり、4番のところで穂高平小屋へのショートカット登山道があります。あまり道が良くないですが、多少は時間稼ぎできると思います。
穂高平小屋で明るくなりましたので、ヘッドライトをしまい先を急ぎます。
白出沢出合の手前には、奥穂高岳登山口があります。
○白出沢出合〜槍平小屋
足元が湿った樹林帯を進みます。岩が濡れていて足元に気を遣います。チビ谷で陽のあたる錫杖岳を眺めながら、厳しいクライミングを思い出し、歩を進めます。
沢らしきところに到着したところ、階段を上がり、滝谷避難小屋が突然目の前に現れました。滝谷は橋が流れているようで、石を飛んで渡りました。しかし上部をよく見ると上流50mくらいのところに橋が架かってました。50m上り下りすることを考えれば、飛んだ方がいいかと思いよしとします。
藤木レリーフを写真に収め、やがて南沢の標識がありました。木道を進み槍平小屋に到着。
○槍平小屋〜千丈乗越〜槍ヶ岳山荘
この先に水場があることを事前に調べておいたので補水はせず、行動食の入替や小用を足して出発。予定より20分程遅れてます。スロースタータなのでしょうがないです。ここからピッチを上げます。
最終水場らしきところで補給をしましたが、その50mほど先が本当の水場でした。
千丈乗越分岐手前からまわりが開けてきて良い眺めです。風も吹き上げてきて、ドライシャッツだけでは寒いくらいでした。青空も見え始めてきて、日が差してきました。予報通り9:00から晴れてきました。
登りで千丈乗越に行くか、飛騨乗越に行くか迷っていたのですが、天気も良いので千丈乗越を選択しました。
千丈乗越に着くと、本日目指す槍ヶ岳らしきものが見えます。頂上に人の姿も確認できました。以外に近いと思いながら歩を進めますが、なかなか到着しません。よくよく考えると3000m近い標高ですので呼吸がつらかです。
冷たい風も吹いていて、ちびりそうです。早くしないとヤバイです。
槍ヶ岳山荘に到着、ザックを下ろしトイレを探します。「←トイレ50m」の表示で走り滑り込みセーフ。
○槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳ピストン
落ち着いたところで、カメラと財布以外をデポして、山頂へ登ります。
数名が上り下りしている程度で、ほとんど待つこともなく山頂に到着しました。クサリ場は、RCCグレードにして3級程度でしょうか。浮き石があるので、体重をかけるときは、ある程度気をつけておいたほうがいいと思います。クライムダウン中、ホールドが一個とれそうになり、そっと元に戻しておきました。
山頂付近の雲は無くなり、360度のパノラマが一望できました。どれがどの山かさっぱり分かりませんでしたので、後日写真と見比べて山座同定しました。
槍ヶ岳山荘では、テラスの特等席を陣取り柿ピーをほおばります。これでビールがあれば最高ですが、アルコールは家に帰るまで我慢です。槍ヶ岳山荘いいところです。
○槍ヶ岳山荘〜飛騨乗越〜槍平小屋
飛騨乗越からの下降は小石の敷き詰められた不安定なザレ場です。稜線から外れた途端、風が無くなり暑くなってきました。ジャケットを脱ぎ、足の親指にマメができそうだったので両足とも靴擦れ保護パッドを張ります。
千丈乗越との分岐にあっという間に到着。登山者は次から次に登ってきます。すばらしい景色ともこれでお別れ。
○槍平小屋〜白出沢出合
槍平小屋で水を補給して小屋に歩いて行くと賑わってました。丁度お昼時だけあって、板の間に座って皆さんくつろいでました。
ここで、テーピングで膝まわりを補強。気温もだいぶ高くなってきたので、カーゴパンツの下部分を外して身軽になります。
行きは、地面が結構湿っていましたが、すっかり乾いていてスリップの心配が減りました。
滝谷出合を過ぎたころから、地面が湿ってきて、石が滑るようになってきました。小走りしながら頭の中で違うことを考えていたら見事にスリップ。おけつから石にヒット。ちょっと涙が出ました。デジカメは無事でしたが、右手人差し指が痛いなと思っていたら、爪の間から出血してきました。歩きながら止血をして、白出沢出合まで徒歩モードに変更しました。
○白出沢出合〜新穂高温泉無料P
幸い爪が折れ曲がっただけで、大きなダメージは無かったようです。血も出なくなったのでテーピングで指先をカバーして残りの林道をランしてロープウェイ入り口に到着。
観光客が多かったのでしばし歩き、人がいなくなったのを見計らって、最後はまた走って駐車場に到着。
目標の10時間も切ることができ、槍ヶ岳山頂からの大パノラマも堪能、最高の山行でした。
○帰路
15:00ごろ出発。沢渡で日帰り温泉(※)に浸かり、19:00甲府自宅に着。おいしいビールをいただきました。
※ 梓湖畔の湯。沢渡の最後の建物右側。料金700円。掛け流しで内湯と露天風呂有り。洗い場が4つしか無く、混雑時は洗い場待ちになりそう。休憩所併設。左側にも食事処と日帰り入浴可能のお店がありました。
http://www.sawando.ne.jp/spa.html
なお、白骨温泉は、沢渡からの道が通行止めだったため、行くのを止めました。(乗鞍の方からですと、遠いため)
○食料、水分
ゼリー飲料8個(7個消費)、半固形食料2個(1個消費)、柿ピー持参。2リットルハイドレーションパックにミネラルウォータ1リットル。往路の最終水場で0.5リットル補充、復路の槍平小屋で0.5リットル補充、駐車場到着時点で0.2リットル余り。
○装備
ザック(10リットル)、ハイドレーションパック(2リットル)、ゼリー飲料、半固形食料、スマートフォン、充電用リチュウムイオンバッテリ、ハンドタオル、心拍計GPSウオッチ、デジタル一眼レフ、地図(コピー)、カッターナイフ、車・家の鍵、熊鈴、靴擦れ保護パッド、ヘッドライト、ポール、テーピング、お金、予備単三電池1個、キネシオテープ、スタッフバック。
トレランシューズ、登山用カーゴパンツ、撥水ノースリーブシャッツ、ドライロングTシャッツ、ウィンドストッパジャケット、指先を切ったイボ付き軍手。
○未使用のもの
ペーパー、ファーストエイドと薬少々、免許証、保険証、ビニール袋、ブドウ糖錠剤6個、レスキューシート、ゴアテックスレインウェア(上のみ)。
頂上で写真を撮っていただいたsirokumaです。
どこかでラップしているかな?と記録写真を見ているうちに顔写真を見て、"あっ"と思いました。人出が少なかっただけに、はっきり覚えていました。
写真撮影の一風景を私の記録にもアップさせていただいちゃいました。
qwg01230 さんは、黒戸尾根から仙丈ヶ岳を往復されているんですね?私は甲斐駒往還だけでへろへろでした。
すごすぎです。
山頂で自分撮りしてるところに声をかけて「はいチーズ」したの覚えてます。ワイルドな雰囲気のお兄さんですよね?
往路は全く同じルートの日帰り組でしたか。sirokumaさんも健脚ですね。
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