木曽駒ヶ岳〜宝剣岳
- GPS
- 21:00
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 620m
- 下り
- 619m
天候 | 初日はたまに陽が出るが基本的に曇り。夜半に雨、深夜にみぞれ。翌日は曇時々晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
宝剣岳はかなり危険な岩場があります。軽い気持ちで行くと痛い目に会うと思います。ただ気を抜かなければ初心者でも大丈夫でしょう。体力つけて臨みましょう。 |
写真
感想
木曽駒ヶ岳に登ってきました。
夏休みに一度計画していたのですが、天気が悪かったために10月に延期となったのです。
この時期は紅葉を見るために一般観光客も多く、駒ヶ岳ロープウェイは4時間待ちぐらいではないかと聞いていました(整理券をもらって順番まで自由に待っているというスタイルです)
しかし、いざ行ってみると2時間半で意外に速く乗れました。昼飯を食って昼寝してたら順番が回ってきたという感じです。
ロープウェイで千畳敷カールまで。
紅葉はほぼピークで綺麗でした。
残念だったのはちょっと曇っていたこと。
もう少し晴れていれば最高だったのですが。
カールから乗越浄土まできゅっと登る。
山友達を先頭にして真ん中にカミさん、私が後ろからフォローという感じ。
カミさんはトレーニングしてないのでペースが遅い。
乗越浄土まで1時間(14時半)
そして中岳を超えて頂上山荘で幕営する予定。
…だったのだが伊那前岳の方の道に入ってしまう。
眺めがよくゆるい下り基調でなんだかいい気分だった。
ホシガラスが先頭に立って迎えてくれる。
1時間ほど歩いて行くと先頭のリーダーも私もなにか違うと感じた。
どう考えても下り過ぎだと思った。
地図を確認すると乗越浄土から東にルートをとってしまったようだ。
この時点で15時半。登り返して1時間。中岳を超えて頂上山荘まで1時間。
17時半だと日没の時間だ。
ここでイレギュラーのテント泊をするか目的地に向かうか判断を迫られる。
とりあえず登り返し始める。
カミさんの体力を見て判断しようと考えていた。
時間通りに乗越までは来れた。
このまま行こうということになったのでヘッ電を着けて中岳を超える。
霧も出始めて視界は20mぐらいだったろうか。
途中の山小屋で騒いでいる元山ガールの声が聞こえる。
なんとなればそこへ逃げ込めばいいと思うと少し気が楽になった。
中岳を降りる道が暗くて心細かったがなんとかテント場まで着いた。
受付もそこそこにすぐにテントを張る。
張る場所も少なくなってたので手近なところを慣らして張った。
張った直後ぐらいから雨が降り始めた。風もすごいことになっている。間一髪だった。
寒いのでテント内でカレーを温めナンを付けて3人で食った。
いつもそうなのだが山に入ると意外に腹が減らない。
すぐに満腹になってしまった。
持ってきたウイスキーをチビチビ飲みながら寝支度に入る。
テントを張る場所が良くなかったらしくでかい石が出てたり穴ぼこになっていたり非常に寝にくそうだ。
雨具とかザックを詰めて平らに近くする。
21時ぐらいに就寝。
寝始めは暑かったのでシュラフは上を剥いで寝ていた。
しかし夜中に目を覚ますともんのすごく寒くてびっくりした。
おそらく0度ぐらいではないだろうか。
シュラフ(モンベル スーパーストレッチダウンハガー#5にシュラフカバー付き)を上までかぶるが床からの寒さが伝わってなかなか寝付けない(そのうち寝たけど)
軽量化を考えて銀マットで寝たのだが10月の3000m級では結構厳しいことがわかった。次回は装備を考えたい。
深夜に雨の音が変わった。おそらくみぞれになったんだろうなと思いながらまたウトウトとした。
あくる5時ぐらいに起きる。
外はやはりみぞれっぽいものが積もっていた。
テント内でお湯を沸かしコーヒーとスープを飲みながら朝飯を食う。
私は持っていったバームクーヘン一本(無印のやつ)とチーかまを無理やり飲み込む。
今日はおそらく行動中に飯を食う時間があまり取れないだろうから食っておこうと思ったからだ。
6時ぐらいに木曽駒ヶ岳に登る。霧がかかっていて何も見えない。
しばらくウロウロしていたが霧が晴れないので下山。
テントを撤収し宝剣岳に向かう。
カミさんの体力が心配なので荷物を多めに持つ。
15kgぐらいはあるだろうか。結構重い。
宝剣岳は鎖場を幾つか乗り越える必要がある。山頂直下で降りてくる人に待たされる。まぁしょうがない。
宝剣岳の頂上にある高い岩(オベリスク)の上に立つために空身になってクライミング。ホールドが少なくスローパーで止めてマントルを返す感じで登る。5.10はあると感じた。身長がない女子は登れないと思う。
オベリスクの頂上で記念写真を撮る。超怖くて顔が引き攣っていたに違いない(写真は後日)
宝剣岳から極楽平に降りる。
この下りがまた緊張する岩場が連続していて気が抜けない。
背中の荷物さえ無ければ大したことはないのだが。
ここでカミさんの靴の底が剥がれてしまった。細引きで結わえてとりあえず応急処置。
極楽平でようやくちょっとだけ霧が晴れて向こうの山が拝めた。
あとはロープウェイまで下るだけ。と思ったらカミさんの靴のもう片方の底が剥がれた。
両足とも同じ日に剥がれるなんて奇跡的だ。
極楽平の登山道は紅葉がピークでとても綺麗な風景が楽しめた。
無事に下山しロープウェイは混まずに下れた。
その後バスに乗って「こまくさの湯」により一風呂浴びて、南信州ビール味わい工房というところでビールと飯を食って帰宅。
いやー初日のホシガラスの誘惑で道迷いして、暗くなっての行動、降雪、靴の崩壊といろいろあってなんとも濃ゆい二日間だった。
来年もまた来ようとリーダーと相談している。
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