秋晴れ大展望の金峰山・瑞牆山(過去レコ)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,859m
- 下り
- 1,848m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2002年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
GOAL……瑞牆山荘からたまたまタクシーに便乗して韮崎駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
本当に危険なところがあったという記憶はありません。 瑞牆山も、見かけ通りにかなり傾斜がきつい登りですが、足元に注意して慎重に歩けば、いつの間にか無難に登れているという感じです。 但し、鷹見岩・千代の吹上付近・瑞牆山頂では、強風・転落注意。 |
写真
感想
仕事の変わり目に時間が出来ましたので、瑞牆山荘から奥多摩駅まで、奥秩父をテン泊で一気に大縦走しようと目論みました。
山のスケールやアップダウンからして相当ハードな行程ですが、当時はまだ32歳でしたし、1997年には大雪山の旭岳からトムラウシまで、ゆっくり1週間かけてテン泊縦走した経験もありますので、まあ何とかなるだろうと思っておりました。季節も既に、山の上は晩秋で、オーバーヒートする心配もないだろう……と。
(大雪山縦走過去レコはこちらです)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-375485.html
ところが、とんでもない刺客が待っていました。
初日は大日小屋のテン場に1泊し、鷹見岩からのアーベントロート絶景を楽しんだ後、暗くなったテントの中で夕食後の茶を飲んでいたところ……ヘッデンが切れてしまい、しかも球の予備なし!!
これでは、この先奥多摩駅まで縦走するのには、余りにも心もとないものがあります……(というか、普通にまずい)。
というわけで、「鷹見岩からの暗い帰り道の途中に切れなくて良かったのを不幸中の幸いと思わなければ……」と思いつつ、奥多摩駅までの縦走を断念し、2日目は金峰山往復後富士見平に移動、3日目は瑞牆山をこなして下山、というプランに変更しました。
こんなハプニングはありましたが、天候と紅葉・黄葉には恵まれ、時間が出来た分だけ山頂での大展望もゆっくりと楽しむことが出来、まあ悪くない山行であったと思っております。
その後、金峰山〜雲取山のあいだは改めてリベンジを、と思ったのですが、その後間もなく、鉄ヲタ趣味に集中してしまいまして、すっかり山登りとはご無沙汰なまま40代となってしまいました。膝骨折に苦しんだのをきっかけに、歩く喜びを痛感し、2012年からヘタレハイカーの道に戻ってきましたが、奥秩父縦走をしたいと思えど時間を確保出来ずなかなか叶わず、結局雲取山と笠取山に登っただけ。全部縦走するなら、体力的な面からして小屋泊まりでないと無理でしょう。そういう点では、体力的にできるときに奥秩父テン泊大縦走を果たせなかったのは残念だなぁと思っています。
以上、過去レコではございますが、ご覧頂き誠にありがとうございました。m(_ _)m
(2020.5.13記)
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山行日記は、先に記憶が最も鮮明な最終日のみ記し、1・2日目は後回しにしてしまったのですが、その結果実は何も書かないまま忘れていたことが発覚しました (爆汗)。このため、時刻の記録は省略し、以下、3日目の記録のみコピペ致します。ヒマな方のみどうぞ〜。
10月13日
◇5:00 起床。まだ暗い中で朝食。スープ状にしたパスタはやっぱり裏切らない。その後、次第に明るくなってきた中で茶を飲み、瑞牆山への往復準備。テントの中はしっちゃかめっちゃか。そうこうしている内に空が明るくなり、富士山の眺めは昨日よりもクリアな感じ。樹間に見える八ヶ岳が赤く染まって絶景。
◇6:12 出発。まずは薄暗い樹林の中を歩く。少々登った後、緩やかに下って、最後にクネクネの急坂を下って天鳥川源流へ。
◇6:35 天鳥川源流到着。目の前の桃太郎岩が圧巻。何本かの木の紅葉がきれい。
◇6:40 険しい登りに備えて三脚をザックに固定して出発。まずは沢に沿って、所々にロープや階段もある険しい道を進む。「何じゃこりゃー。こんな道が山頂まで続くのか」と思うものの、まだまだ甘かった。次第に傾斜がきつくなり、倒木をくぐりながらの道になると泣きたい気分に。
◇7:05 ちょっとした広場のような場所で休憩。次第に光が射し込んでくる。隣のテントのご夫婦が後から到着。お互いヒーヒーの表情。
◇7:10 お先に出発。ここから傾斜はますますハードになって、木の根や岩につかまりながらの登りは当たり前、極端な場合には幹にしがみつきながらの登りに。但し、超スローペースなだけに息は切れず、たださっさとこの登りが終わって欲しいという一心で、休憩を入れずに前進。やがて真正面には大ヤスリ岩が垂直に立ちはだかり、「本当にこの先の登山道はまともな道なんだろうか」と疑問で仕方がなくなる。ここを過ぎるとさらに悲惨な岩ゴロゴロの登りに。その頃、天鳥川源流で追い抜いていった人が上から下りてくる。足取りは見事に速い。頭上右には次第に頂上部が見え、頑張れば救われると知る。
◇7:55 黒森からの道と合流。ひとしきり平坦な道にホッとして、最後に登りにくいところをクリヤすると、いよいよ道の先には青空が!
◇8:00 瑞牆山山頂着。突然開ける大展望に快哉!を叫ぶ。しかしこの断崖絶壁はマジで怖い。昨日の金峰山頂と同様、富士山・南アルプス・中央アルプス・木曽御岳・八ヶ岳・白馬岳・浅間山・谷川岳の眺めが実に見事。そして、眼下の岩峰群とカラマツの黄葉……。ただ、それらを撮ろうとして三脚を構えると、足がメチャすくむ (苦笑)。それでも何とか激写しつつ、大展望を楽しみまくる。
◇8:45 そうこうしているうちに時間が過ぎ、次第に狭い山頂が混雑してきたので、惜しみつつも下山開始。下りはただでさえ足場が悪いうえに、続々と登ってくる人々 (老若男女はもちろんのこと、4歳くらいのお子様まで!) とのすれ違いでやたらと時間を食う。こんな山に大人数で登るって一体……。ただでさえ団体ご一行様とのすれ違いは面倒なのに、瑞牆山のように一歩一歩が辛い山では、一度すれ違い待ちになると最悪の場合2〜3分待たされざるを得ない。というわけで、下りには登りと同じ時間を要する羽目に。この山に休日に登るならば、富士見平にテントを張って、早朝まだ暗い内に出発することが必須らしい。
◇9:35 行きに休憩した場所で休憩。登る途中のまだ30代後半?の夫婦と会話。今年の夏の北アルプスは本当に悲惨な暑さで、表銀座の稜線でも30度はあったとのこと。
◇9:45 出発。沢沿いの道は下る方が大変。
◇10:05 天鳥川源流に到着。ナナカマドに光が当たって、透過光がとてもきれい。早速撮影に入ると、隣のテントのご夫婦も下山してきて、ご主人が「良いの撮ってるね〜」と撮影の仲間入り。しばらくの間撮影を続けていたら、他の登山者も「この紅葉きれいだ」と気付いて、いつの間にか周囲はすごい人の山。(自分で探せよ。笑)
◇10:25 出発。九十九折りを登る途中、自然観察教室の50名様の大行列とすれ違い……。待つのが面倒……。ここを過ぎてしばらく歩くと、隣のテントのご主人が「ここ最高!」とおっしゃって瑞牆山を撮影中。自分も三脚を立てて撮影。望遠レンズで山頂を望むと、見事に人が鈴なり状態。
◇10:50 富士見平に帰還。とにかく腹が減ったので、水を汲んできて昼食。疲れたときにもイタリアは裏切らない。隣のテントのご夫婦は、瑞牆山荘で昼食にしたいとのことで早々に撤収して出発。真上からの日射しが差し込む富士見平のテン場の雰囲気は本当に素晴らしいの一言。大日小屋と同様、新緑の時期にテントを張ってみたいと思わずにはいられない。その後お茶を飲んで撤収作業。
◇12:10 名残惜しくも富士見平を出発。登りに喘いだ道を軽快?に、しかし「最初の予定ではここに戻って来るはずではなかったのだが……」と思いつつ下る。
◇12:40 クマザサに覆われた明るい森を楽しんでいると、いつの間にか瑞垣山荘着。バスを待っていた人が「タクシーに乗らないか」と誘って下さるので、その話に乗ることに。運転手との交渉の結果、韮崎まで2000円で可とのこと。美味しすぎる。
◇12:50 荷物をトランクに詰めて発車。黒森経由の林道は幅が広く快適な走り。周囲の木々はあと数日で紅葉の盛りという雰囲気。車窓から後ろを見ると、瑞牆山と金峰山の眺めが見事。ほとんどノンストップで飛ばし、いつの間にか真正面に富士山を望みながらの田間の道へ。そして、信玄秋祭りで賑わう韮崎駅に到着。
◇13:35 タクシーを下車。時刻表を見ると、すぐに普通甲府行きが到着とのこと。大急ぎで切符を購入して乗車。
その後、甲府で下車すると、何と次の高尾方面へのドン行は韮崎始発で、しかも大月からは201系……。何で甲府始発のドン行がないんだ……というわけで、立ち食いソバで腹ごしらえをした後は、年貢の納めどきと腹をくくって始発「かいじ」の自由席に乗車。
◇14:27 「かいじ」発車。E257系は183/189系とは比べ者にならないほど快適で、しかも八王子までの特急料金は950円、さらにドン行の6割の所要時間で着いてしまう……。う〜ん、中央線は特急を使った方が良い……。
◇15:33 八王子着。その後はトントン拍子に乗換。
◇16:40 自宅に到着。
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