【過去レコ】北アルプス/笠ヶ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 2,336m
- 下り
- 2,323m
天候 | 16日/曇りのち晴れ 17日/快晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今回の登山はお盆の時期ということで、山小屋の混雑が見込まれることから、テントを担いで登ることにした。案の定、新穂高温泉登山口駐車場は超満車、道路にも車があふれている。
つい先日、足のリンパ腺が腫れて歩けない日が続いたので、心配ではあったが、北アルプス3大馬鹿登りといわれる笠新道の急登を順調に登ることができた。
穴毛谷源流部ではガスがかかり、幻想的な風景が見られた。杓子平のお花畑を見ながらさらに登り、新穂高から6時間ほどで小屋前のキャンプ指定地に到着。
雪田脇の絶好の場所にテントを設営。小屋はやはり満員のようだが、テン泊の人は少なく快適。到着と同時に徐々にガスが切れ、よく晴れてきた。
山頂を往復し夕食の準備。暮れゆく山を見ながらの夕食は最高。夜は満点の星空。テントの入口から首だけを出して眺める星空は見飽きることない。
翌朝は最高の気象条件。上空には雲一つなく、下界は雲海。漆黒から紫色、ワインレッドからさらにオレンジ色にと変わりゆく雲海と空の360°劇場は、どんな素晴らしい映画よりも感動を与えてくれるものだ。この静けさも都会では体験できないもの。地球と一体になれる瞬間。これ以上の幸せはないのではないかとさえ思う。
陽は槍の肩から昇りはじめ、山は赤く焼ける。雲海は急速に溶けるように消えはじめる。感動のドラマを見ながらの朝食もまた贅沢この上ない。
正面には槍穂連峰が聳え、右手に目を移すと乗鞍岳、御嶽山が徐々にはっきり姿を現し、北アルプスの山々も目覚めはじめる。
陽が高くなるまでの感動ドラマを充分堪能し、テントをたたみ今日の宿泊地である双六に向かって縦走を開始する。常に正面には槍が聳える素晴らしいロケーションの縦走路だ。高山植物も多く、イワギキョウ・チシマギキョウ・ミヤマリンドウなどの紫色の花が特に目をひく。
しかしこの晴天での縦走は陽をさえぎるものは何もなく、重い荷物も肩に食い込み徐々に辛い縦走となってくる。水分は残り少ない。雪渓にフルーツの缶詰の蜜を垂らし、かき氷をして食べるも、のどの渇きは癒せず。陽は高くなりジリジリと肌を射し汗も吹き出て止まらない。景色で辛さを紛らわすが結構バテてきてしまった。
翌日の天気はよくないという予報なので、途中の大ノマ乗越から下山することにする。バテバテで新穂高温泉に下山し、温泉で疲れを癒やし帰る。
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