記録ID: 2380417
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
熊に遭遇 栗代林道→風イラズ(風不入)→大無間山→千頭ダム→寸又峡温泉→栗代林道
2020年06月06日(土) [日帰り]


体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 12:45
- 距離
- 42.0km
- 登り
- 3,925m
- 下り
- 3,929m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:15
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 12:44
距離 42.0km
登り 3,937m
下り 3,932m
13:15
88分
千頭ダム
14:43
6分
尾崎坂展望台
14:49
22分
飛竜橋
15:11
4分
寸又峡温泉
15:15
4分
沢口山(猿並平コース・如意輪観音
15:19
22分
寸又峡温泉バス停
15:41
57分
寸又川左岸林道起点
16:38
ゴール地点(兎辻)
天候 | 晴れのち曇り(厳密には終日高曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
風イラズ⇔大無間山の間は時々ルート不明瞭箇所あり。 また、三方窪周辺もテープ印がなくなったり、踏み跡が不明瞭な箇所があり、ルート迷いに注意が必要かと思いました。 |
写真
前夜に栗代林道に入り、車中泊しました。自分だけかと思いましたが、釣り師が何人か入られてました。通り過ぎた車3台ほど。みな釣り師でした。翌日、3時50分頃スタート。まだ暗くヘッドライトで照らしながら歩きます。
ちょっと早いけど本日のごほうび。「トロピカーナ100% グレープフルーツ」。汗かいて疲れた体にビタミンCが染み渡ります。今回水2.5Lを持ってきましたが、かなりの水分補給をし、足りるか?心配になりました。途中で補給できるような水場は望めなそうだし、、、。
大無間山に到着。通算3回目の登頂。山頂には自分以外誰もおらず。この日も晴れの登頂で良かった。ここでしばし休憩。でもブヨがどこからともなく現れて、ブンブンとウザったい。長居できず直ぐに歩きだしました。
鹿の土俵場に到着しました。なぜに「土俵」?相撲でもやるの?ここで少し休憩していると50m先くらいで物音がしました。鹿か?と見ると2人パーティーの登山者でした。自分に気づかずに歩いていきました。
テント場に最適で、いつか宿泊してみたいと思いました。
テント場に最適で、いつか宿泊してみたいと思いました。
1棟の内部はこんな感じでした。生活必需品があり、作業者の宿泊棟だったのですね。古い缶詰もありました。新聞もあったけどそれは2000年代のものだったので、そんなに古くはありませんでした。
お立ち台にはトイレもありましたが、使用できるか否かは不明でした。水は出ませんでした。他にも休憩スペース(ベンチ・テーブル)がありましたが、こんな遠くまでピクニックくる人はそんなに居ないだろう、、、。
ふーっ。ようやく降りてきました。千頭ダムに到着です。しかしまだここから長い林道歩きが待っております。登山口に自転車が2台ありました。登山者のものだろうか?釣り師のものだろうか?
千頭ダム。初めてきました。コバルトブルーの水面がとてもキレイで感動的です。どうしてこんな色になるのだろう。これを見るだけに寸又峡から歩いてきても楽しいかもしれません。遠いけど、、、。
寸又峡までの林道の途中に数か所、このようなお化けが出てきそうな暗いトンネルがあります。もちろん内部は照明が無いのでヘッドライトが必要です。中を歩いていると天井からの水漏れで冷たい雫がポタポタと垂れています。お化け屋敷よりスリリングかも。
ここで熊に遭遇しました。黒い熊でかなり大きな体でした。林道をてくてく歩いてカーブに差し掛かったところで、物音が。鹿かと思いましたが明らかに歩き方が違く、体が黒いのですぐに熊だと分かりました。30mくらいの近い距離だったのでかなり焦りましたが、熊もこちらの存在に気づき、山の斜面を登っていきました。自分がその場で待機していると山の上の方で「バキッバキッ」と熊が歩く音が。すると上の方を見ると熊がこちらを覗き込んできたので、「うわっ!ヤバイ!」と思い、ゆっくりと来た道を戻りました。こんな時走って逃げると変に追いかけてくるのでゆっくりと戻りました。5分くらい様子を伺い、熊がいなくなったと思った頃再び歩きだし、この場から去ることができました。
熊の写真を撮っている心の余裕はありませんでしたので、写真はないです。
普段、長い退屈な林道歩きの時はスマホで音楽を聴いているのですが、その音楽で熊が自分の存在に気づいてくれたようでした。
ちなみにその時に聞いていた音楽はサカナクションの「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」でした。
熊の写真を撮っている心の余裕はありませんでしたので、写真はないです。
普段、長い退屈な林道歩きの時はスマホで音楽を聴いているのですが、その音楽で熊が自分の存在に気づいてくれたようでした。
ちなみにその時に聞いていた音楽はサカナクションの「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」でした。
寸又峡温泉に到着しました。お馴染みのカモシカくんたち。たくさんの飲食店があり、誘惑に負けそうでしたが、家に帰ってキンキンに冷えたビールを飲むことを我慢して、頑張って歩きました。
撮影機器:
感想
先週、大無間山を登った際、今度は南尾根から風イラズを経由してアプローチしたいと考えておりました。それと同時に千頭ダムからのルートも行きたいな、、、と。それなら一緒に繋げてしまえと思い、今回の長丁場のルートとなりました。
ちょうどヤマレコ記録にKF4148様のものがありましたので参考にさせていただきました。ありがとうございました。
当初、長丁場だし、ルートもどうなっているか不安な部分もあったので、行けるとこまで行こうと思いましたが、思った以上に早いペースで各ポイントを通過できたので良かったです。
今回、帰りの林道で熊と遭遇したのは驚きました。日本で初めて野生の熊に遭ったのが今回が初めてだったからです。日本も「ベアカントリー」であることを改めて分かりました。アラスカで狼4匹に囲まれたことがあるのですが、その時に感じた「自然の中の人間」「死への恐怖」を再び実感することができました。普段の社会生活の中では味わうことができない、本来人間が野生生物の一種であることを改めて感じることができました。
6月に入り、気温も上がってきたせいか、山での水分補給量が増えてきたため、次回から水の量を少し多めにしようかと思いました。
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コメント
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kananaskisさん、こんばんは!
私の記録参考にして頂きありがとうございます。
私は風イラズの直下や三方窪への下降はルートを外してますので大丈夫だったでしょうか?
このルートの日帰りは凄いですね。
私の知ってる限りでは数名しかいません。確か寸又峡〜兎辻間は自転車を使ってのものだと思います。
全てを歩き通したのは本当にお疲れ様でした。
寸又川右岸林道も熊が出るんですね。先週まで歩いていたので遭遇しなくてよかったです。
KF4148さん、コメントありがとうございます。
こちらこそ、記録を参考にさせて頂き感謝しております。
風イラズは大丈夫でしたが、三方窪は少し参りました。藪漕ぎ&倒木地帯で歩きにくいのなんの。でも一番つらかったのは寸又峡温泉温泉から兎辻までの普通の県道のアスファルト歩きでした、、、
熊には驚きでした。アラスカ・カナダに長い事居たことがあり、その時は頻繁にグリズリー(ヒグマ)などの野生生物に遭遇したことがあるのですが、日本での野生の熊の遭遇は初めてで、すぐに人を襲うイメージしかなかったので、遭った時には少し死を覚悟しました、、、。でもやっぱり「熊」。基本的に憶病でこちらが何もしなければ相手も何もしませんでした。次回からは熊を意識した山歩きをすることを考えさせられました。
あと、KF4148さんの記録にあった寸又峡温泉までの林道途中にあるはずだった水場は今回は「チョロチョロ」程度しか出ておらず、自分は水補給できませんでした、、、
しばらく拝見することができず、今日まとめて拝見させていただきました。
歩く時間の速さ、長い距離などとても素晴らしい!と改めて感じさせていただきました。
熊との遭遇!とてもビックリしたことと思います、対応方法を今後参考にさせて頂きます。
yama_taiさん、いつもコメントありがとうございます。
今回のルートは、千頭ダムまで降りてしまえばあとはアスファルト道歩きだと分かっていたので、夕方までに降りれれば安心と考えておりました。逆コースだったらそうはいかなかったかも、、、。熊は、、、とにかく相手は憶病だけどいざとなったら力は上なので、驚かせないこと・走って逃げない、ことが重要でしょうか。。。(専門家でないのでなんとも言えませんが)。
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