吹雪にも負けず?大弛峠と金峰山で実践練習!!


- GPS
- 06:51
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 568m
- 下り
- 552m
コースタイム
9:30 大弛峠到着
テント設営
吹雪のためテント内で停滞
夕食前に30分ほどアイゼン歩行練習
18日(日)
6:30 大弛小屋発
7:05 朝日峠
7:50 朝日岳
9:00 金峰山
10:38 朝日岳
11:08 朝日峠
11:35 大弛小屋着 昼食後下山
累積標高差 1092m
天候 | 11/17(土) 朝一は曇り 大弛峠に着くと、強風と雪!ようするに吹雪!! 夕方から雨 11/18(日) 昨日が嘘のような快晴 でも金峰山周辺はガスガス・・・ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5:15 都内出発 中央道勝沼ICで降りて、JR塩山駅を通過し、隼の交差点で140号線に入って牧丘トンネルを抜けてすぐを左折。この辺りから大弛峠への方向案内が出てきます。乙女湖を通過、あとはひたすらきれいに舗装された山道を登れば大弛峠です。 勝沼ICから牧丘トンネルまでは20〜30分、牧丘トンネルから大弛峠までは50〜60分ほどかかります。 前日の金曜日に「月曜日に降った雪がまだ溶けてない」という情報を得ていたので、スタッドレスにチェーン携行で臨みました。 土曜日朝の登りは、大弛峠まであと10kmぐらいから路面に雪がでてきて、ノーマルタイヤじゃ厳しそうなところが4、5箇所ほど。 土曜日日中の吹雪、雨が夜に凍りついたせいか、日曜日昼ごろに降りたときは、峠から10kmほどの区間、路面に凍結した雪があり、スタッドレスでも轍を外すと動けなくなるような状況でした。 日曜日の朝はかなりの積雪があったようで、峠のかなり下のほうで登れなくなった車が路肩に停められていました。 この川上牧丘林道は通常12/1〜5/31まで冬期通行止めですが、今年は早くなるかもしれないということです。 もし、11月中に大弛峠まで車で行かれる方はスタッドレス&チェーン、事前に県に通行止めになっていないか確認したほうがよいと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
土曜日の日中の吹雪、夕方からの雨が夜に凍りついたせいか、大弛峠から金峰山までの道は20cmほどの積雪と凍結部分が多数あり、頂上付近は強風、という完全に冬山の様相でした。 チェーンアイゼン、軽アイゼンなどがあれば問題ないと思いますが、今後の積雪の状況次第ですが、十分な装備が必要だと思います。 登山道だけでなく、駐車場も早朝は全面凍結でした。 トイレに行くのが一苦労でした。 大弛小屋はこの時期予約がないと営業しないそうなので、要確認です。 下山後、隼の交差点近くにあるはやぶさ温泉を再訪しました。 http://www.hayabusaonsen.com/ 前回と変わらず、飲泉可、ぬるめのお湯で思わず寝てしまいました。 |
写真
感想
今回は課題付きテント泊登山です。
課題は
新規投入のスタッドレスタイヤでの運転。
大弛小屋及び周辺の調査。
テントの冬用外張りの試し張り。
ツェルトの試し張り。
アイゼン練習。
すき焼き!
スタッドレスタイヤの威力は感激ものです。昨シーズンはチェーンでやり過ごしましたが
劇的に快適になりました。
ですが、アクセスにも書きましたが大弛峠への林道の雪&氷は手ごわかったです。
峠の駐車場でお客さんの下山待ちをしていた貸切マイクロバス(10名以下)の運転手さんとお話したのですが
地元の方でもここまでの悪路を予測できず、林道途中でチェーンを装着したそうです。
うちは前日に大弛小屋へ問い合わせをしてある程度状況をわかっていたので助かりました。
大弛小屋は予約がなかったようで無人でしたがhibaが荷揚げに来た小屋番の方とお話できました。
水場のこと、大弛峠-国師岳-甲武信岳の冬季のコース状況などいろいろと詳しく教えていただいたそうです。
帰りにはテントに逃げ込んでいた我々に「気をつけて下山してください。」と声をかけて降りていかれました。
山をよく知っている小屋番さんは宝ですね。いろいろ的確なアドバイスもいただき本当に助かりました。
鍋焼うどんや野菜カレーが美味しいようなので次回は是非営業している時に訪れたいと思います。
冬用外張りは暖かい、風に強い、重い、雨に弱い。
この全てをお陰様で体感できました。
土曜のお天気は、到着時が曇り&強風それから雪&強風そして3時過ぎから氷雨と実験には最適ですが
へたれハイカーには厳しい気象条件でした。
天気予報で悪天候はわかっていたので、雪はよしとして雨だけは避けたかったのですが。。
まず、到着してすぐにテント設営。
テント場の積雪は数センチで外張りのスカートを雪で覆うほどではなかったのですが
ほどなく降り出した雪と強風で自然にスカートは雪で覆われました。
こうなると通常のフライよりも断トツに暖かいですね。
本当は土曜日に金峰山へ行こうと思っていたんですが強風と雪にすっかりkameがやる気を失くし、
寝袋に入ってゴロゴロし始める始末。
小屋番さんとお話したり、水場を確認したりと精力的に動くhibaをよそに「もう今日はなにもしないの!」と
逆切れ状態。てへへ。
そんなkameとどんどん悪化する天候にさすがのhibaもギブアップ。
ふたりで寝袋に包まりゴロゴロ。そうそう、新規投入の安っいラジオ。結構使えます。
小屋もお休み、テントは我々だけ、日帰りの車もない中で少し寂しかったのでラジオを聴けたのは
よかったかな。周りに迷惑をかけないことを忘れずに活用したいと思います。
ゴロゴロに飽きたhibaが外へ出掛け、「雨になっちゃったよ〜」といいながら帰ってきました。
気温は決して高くなかったと思うんですが南風だったのでしょうか?
ここから思わぬ試練が。。
外張りの入り口の吹流しやいくつかある喚起口の生地のたるんだところに水が溜まってそれが内部に滲み、
本体の入り口のチャックの部分からテント内に浸水!
マイクロファイバーのタオルで拭いて絞ってを数回繰り返してなんとか乾かしました。
冬の雨は怖いですね。午後雨が弱いうちにアイゼンの練習を少ししたんですがウエアもびっしょり。
雪だったら払えばすみますがそうもいかず非常に難儀しました。
アイゼンは素早く装着するにはもっともっと練習しないとだめですね。もたもたして時間がかかり過ぎ。
それと私のペツルのアイゼンは大丈夫だったのですがhibaのグリベルのアイゼンの止め具が
購入時店員さんが言っていた通り緩みやすく、これは改善法を探さなくては。
グリベルのアイゼンを使っている方は結構見かけますが皆さんどうなさっているのでしょうか?
ツェルトの試し張りはあっさりあきらめました。ほんとは今回みたいな状況で張るのが
一番練習になるんでしょうが予想以上の悪天候にあきらめました。
でも早いうちに試します、絶対!
そしてたいしてなにもせず、お待ちかねのすき焼き!
下仁田ネギに春菊、おっきなしいたけと一枚ずつ包装された和牛すき焼き肉だ!
駐車場から近いことをいいことにすき焼き用の鉄鍋持参です。
不味いわけがありません。お腹いっぱいで大満足。
そしてデザートは山バナナ友のynitさんに教えていただいたバナナクレープ!
プリンとバナナを春巻きの皮で包んで、バターで焼いてチョコをかける、簡単&おいしいバナナスイーツです。
写真の見た目はあまりよくないですがこれ絶品です!
バナナな皆様、冬のバナナはこれですよ!
そうそうこれとは別にバナナを持っていったんですが、よくバナナは黒くなるので冷蔵庫に入れないといいますが
今回一日ほっといただけでバナナは真っ黒になりました。もっと寒いと釘が打てるようになるかなぁ。
お腹いっぱいでもうやることもないので昼間あんなに寝たのにまた寝袋にもぐりこみます。
寝る前にお湯をたっぷり沸かして湯たんぽを作って寝たのであまり寒さを感じませんでした。
アウトレットで半額以下で購入したダウンシューズの威力が素晴らしく、一番冷たくなり勝ちな足元が
一番暖かかったです。
日曜日、夜明け前に起きると雨は止み、雲ひとつない、星がびっしりの夜空が見えました。
外が白み始めたころアイゼンを装着して金峰山へ向かいます。
ちなみに大弛からの登山道は始めから山頂まで雪&氷に覆われて土が見えているところはありませんでした。
この時期は好天が少し続くとあっという間に雪が溶けるのが普通だそうですが今年はこのまま積りそうな勢いです。
今回のルートは緩やかな傾斜ですので軽アイゼンやチェーンアイゼンが歩きやすいかと思いました。
私達は練習のためアイゼン歩きを通しましたがすれ違った方は「あら、随分おおげさね」
と思われたかもしれません。
ちなみに何人か軽装&ノーアイゼンの方とすれ違いました。樹林帯は問題なかったと思いますが
山頂手前はちょっと辛かったかも。
下山途中にアイゼンなしの男性とすれ違ってしばらくしたら「痛ってー、転んだー」という声が
遠くから聞こえました。
緩やかな坂を登っていると木々の間からなんとも立派な富士山がお目見え。
ポカポカ気持ちいい歩きで雪も雨のお陰でしまっているのでアイゼン歩きも楽でした。
森林限界を過ぎようとするころ金峰山山頂方面が見え始めますが、そちら方面はガスがガスが。。
風は流れているのですが次から次へとガスが現れて、五丈岩も見えたり見えなかったり。
風もかなり強く、眺望のない山頂はひとっこひとりいません!
ガスがなければ八ヶ岳や南アルプスが一望できるのでしょうが瑞牆山がたまに見えるくらい。
山頂から砂払いの頭へ少しだけ偵察に行き、後ろ髪引かれながら山頂を後にしました。
砂払いの頭への稜線は風が強いためかあまり雪は積っていないようですが凍っているようですので
慎重に歩く必要があるようですね。
下山を始めて、金峰山が見えなくなる前にもう一度と思って振り返ると、ガスがすっきり切れていました。(涙)
まぁ、よくあることですね。お昼頃に山頂だったら八ヶ岳や南アルプスも見えたかもしれません。
あとはテントに戻って、お昼ご飯を食べて撤収です。
ポカポカお天気のなかアイゼンをひっかけないように気をつけて歩きます。
hibaは問題なかったようですが私は「ひやりはっと」が3回ほどありました。
岩場のほとんどない、締まった雪のこのコースだったからこんなものですみましたがいつもこんなに楽なわけではないような。。
峠に戻るまで思いのほかたくさんの人とすれ違って驚きました。他のルートより比較的短時間で
その上アップダウンが少なく楽しく山頂へ行けるので人気なんですね。
お昼はすき焼きのだしがたっぷり沁みたおうどんで暖まり、テントを片付けます。
外張りのスカートは雪と雨でガッチガチに固まっていたのでスコップで掘り起こさなければなりませんでした。
駐車場は目の前ですのでテントは収納を省いてくるっとまとめて車に乗せました。楽チン楽チン。
そして最後の核心部、峠を降ります。
前日の雪と雨でたった1日なのに行きとは比べ物にならないくらいの悪路です。
まず轍が非常に深いので車高の高い車以外は確実にお腹をすります。
そして雪が硬く重いので轍を外すとスタッドレスはもちろんチェーンをしていてもスタックします。
そんな状況の道がかなりの距離続きます。
峠道中ごろには峠まで車で行くことをあきらめた方の車が路肩に多数止められていました。
ゆっくり峠道を降っていると前を歩く男性二人が見えました。聞くと峠途中にデポした車まで歩いているとのことなので
狭いマイカーに乗っていただきました。
うちも先シーズン同じような目に遭ったのですが知らずにノーマルタイヤでいらして、非常に怖い思いをしたそうです。
高速に乗る前に待望のはやぶさの湯へ行きました。kamehiba好みのぬる湯で大好きな温泉です。
そして最後はお約束の中央道小仏渋滞にはまって無事帰宅。
なんだかなぁのお天気で課題も全てクリアとはならず、いろいろと新しい課題のみえた山行でしたが
テントでゴロゴロも悪くなかったかなぁ。
すき焼きもバナナクレープも美味しかったし、富士山はでっかかったし、なにより2日間山で過ごせてハッピーなkamehibaでした。
さぁ、雪山が始まります!
凄く密度の濃い山行ですね
とても羨ましいです
それにしても、金峰山はもう冬山なんですね
まだ間に合うかな?と思っていたのですが。。。
林道の状況も詳細な説明で、よく判りました
いつかは私も
テント寒くなかったですか〜〜
私もねえ、金峰へ行こうと思って計画立てたのにダンナにあっさり却下された〜〜〜
で、ぬくぬく方面へ連れて行かれてしまいました〜〜
でも、遂に焼肉やりましたよ
kamehibaさん、こんばんわ。
大弛峠に行かれましたかっ、もう一面冬景色でありますねぇ。
絶妙なタイミングで雪山始めが出来てうらやましいです。
それにしても相変わらず美味しそうなご飯です(^q^)
「できた〜」の写真は湯気と匂いが届いてきそう(´∀`*)
今冬はガッツリ予定でありますか??
色々と参考にさせて頂きます(/ω・\)チラッ
kamehibaさん こんばんは〜
今年は瑞牆山に登り、金峰山には登れなかったので
来年は、チャレンジしてみたいです
すき焼き!本格的ですね〜
香りがそのまま伝わってきましたよ!!
kamehibaさん、おはようございます〜!!
おっと、ホットバナナレシピですねえ〜
しかし、肉食の怪獣夫妻ですなあ
北岳がカッコイイです
大弛峠からの金峰山は白い世界でした。
ただ同じ日に瑞牆山荘方面から登った方のレコを拝見すると
あちらは登山口から富士見平小屋あたりも全く雪がついていないようで
登山口への林道も大弛方面とは状況がかなり違うようです。
季節の変わり目はどこへ、どんな装備で行くか悩ましいですね。
お互いに安全で楽しい山行をしましょう
ありゃ〜、せっかくの出会いのチャンスだったのにぃ。残念
テント寒かったですがいろいろ装備をやり繰りして、それとうちは立派な肉襦袢を羽織っておりますので
テントでゴロゴロは悪くなかったんですが雨が余計でした〜
おぉ、焼肉レコ楽しみにしております!!
はい、サラサラの新雪踏みとはいきませんでしたが雪道歩きを楽しみました!
お肉は奮発した甲斐がありました
雪山はゆっくりあせらず、皆さんのレコを参考にさせていただいてやっていこうと思ってます。
Horumonさん達の先シーズンのレコ、とっても勉強になります。ありがとうございます。
そういえば、お山は少しお休みしてますか?年末でお仕事が忙しいのでしょうか?
Horumonさん達の雪山レポートも楽しみに待ってます
瑞牆山と金峰山、すぐお隣のお山ですが違った山容でどちらも秀峰ですね!
今度は是非、金峰山へチャレンジしてみてください。
我々は今回大弛小屋から向かいましたが富士見平小屋でテント泊も素敵ですよ
すき焼き、おいしかったです!是非お試しを
肉食怪獣Hibagon、がるるるる
今回はさすがに栄養補給のし過ぎを少し反省しております
ホットバナナ、最高でした
FRESCHEZZAさんの「男の料理」レパートリーに是非追加ください!!
ええっ!もうスタッドレスタイヤにチェーンですか・・・
ノーマルタイヤでひょこひょこと低山巡りしている私とは大違いですね
ところで、土曜日に私は秋葉原のヨドバシカメラに買い物に行ったのですが、夕方土砂降りでびしょ濡れになりました。そんな天気の悪い日に標高の高いところにおられたとは、大変だったんでしょうね・・・
すき焼き、堪りませんねー、まだ夕飯食べてないので、おいしいにおいが・・・お腹もグーとなりました。
ごちそうさまでした
はい、峠から先は真っ白い世界でした!
下山後、勝沼方面に戻ってきたらポカポカ陽気で紅葉もまだあって
なんだか不思議な感じでした。
東京も大雨だったんですね
あぁ、わたしもすき焼きを思い出してお腹がぐぐーーとなりました
吹雪の金峰山。寒そうです。
外気温3度でのテント泊ですか。
私も初めてのテント泊で、日中の外気温が3度でした。
夜は寒すぎて何度も目が覚めて。今思えば、危なかったです。
そのあたりの近くの山でしたけど。良い思い出です。
kamehibaさん、おはようございます
僕は昨夜、一足早い忘年会でした
カニ尽くしで食べすぎでしたよ
それはさて置き、冬山への準備が着々のようですね
段階を踏んで、最終的な目的はどの山へ?
いい心掛けですよね
雪山って、晴れればいいでしょうが、吹雪いてしまったら? と、思うと・・・
僕には前へ進むことは出来ませんよ
どうぞ無理のない雪山を楽しんでください
私達も雲取山での初めての山でのテント泊が一番寒くて辛かったです。
でも考えてみるとあの時の外気温が一番高かった気がします。
そう考えるとちょっとずつですが進歩しているのかなぁと思います。
良い思い出だなんてすごいなぁ。私達はいまだに「あの時は本当に辛かった」と話します。
ヘタレがばれますねぇ
カニ尽くしとはうらやましい限りです
木漏れ日の晩秋の里山を歩いてカロリー消費はいかがですか?
私達も雪山は非常に怖いです。いろいろ自分達なりに準備したり、
試行錯誤したりして楽しみたいと思います。
でも実はkameが一番好きな冬山遊びはスノーシューなんです
komorebiさんも確か昨シーズン、スノーシューを購入されましたよね!
奥日光あたりのパウダースノーをスノーシューでバフバフ歩くのなんていかがでしょう?
もっとkomorebiさんのレコを拝見したいです
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