苗場山:小雨下で祓川から元橋へ。(祓川→苗場山→赤湯→元橋)
- GPS
- 12:20
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 1,969m
- 下り
- 2,242m
コースタイム
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 12:12
祓川駐車場 556 ― ゲート 600 ― 和田小屋 615/616 ― 雨具準備と雨伺い 629/643 ― 六合半 714 ― 下ノ芝740 ― 中ノ芝 804/808 ― 上ノ芝 820 ― 小松原分岐 829 ― 股スリ岩 831 ― 神楽ヶ峰 844/848 ― 富士見坂 858 ― 雷清水 902 ― お花畑 909 ― 九合目 928 ― 山頂部955 ― 山頂分岐958 ― 苗場山山頂 1001/1010 ― 苗場山自然体験交流センター 1013 ― 小赤沢・赤湯分岐点 1019 ― 小赤沢・赤倉山分岐点 1029 ― 苗場山神社 1032 ― 小赤沢・赤倉山分岐点 1033 ― 小赤沢・赤倉山分岐点 1047 ― 頂上部からの降り口 1059 ― 急崖下 1116 ― 1853m標高点 1147 ― 深穴岩 1153 ― 見晴尾根(八合目) 1207/昼食/1223 ― 七合半 1236 ― 七合目 1256 ― 水場 1321 ―サゴイ沢の橋 1354 ― 赤倉山旧道分岐点 1405/09 ― 赤湯1号橋 1424 ― 赤湯温泉山口館 1431/37 ― 赤湯2号橋 1441 ― 赤湯3号橋 1443 ― 見返りの松 1511/1518 ― 鷹ノ巣峠 1531 ― 鷹ノ巣峠2合目1557 ― 棒沢橋 1603 ― 渡渉点 1607 ― 林道・赤湯温泉道の分岐 1623 ― 小日橋 1633 ― 林道・元橋登山道分岐点 1648 ― 渡渉点 1655 ― 林道横断 1727 ― グラウンド前横断 1732 ― 浅貝川の橋 1734/1740 ― 火打峠(無線中継所前) 1802 ― 元橋入口標示 1804 ― 国道17号分岐点 1806 ― 平標山登山口駐車場 1808
● 行動時間 12:12
天候 | 小雨、霧、曇り、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
7/31(金):家 = 越後湯沢(泊) 8/1(土):宿 = 祓川 ― 苗場山・苗場山神社 ― 赤湯 ― 元橋 ― 平標山登山口P = 宿 = 家 ●登山道へのアクセス ○祓川 ・タクシーまたは自家用車でのアクセス。越後湯沢駅から約30分か。今回は一部通行止め迂回をしたため、時間はよくわからない ・ネット情報によると駐車場収容は約40台とのこと。料金収受あり500円 ・トイレあり ○元橋 ・越後湯沢駅からバス便あり。南越後観光バス。600円。 ・一日10往復。運転間隔がまばらであり、今回はうまく利用できなかった ○小日橋 ・赤湯温泉山口館へのもっとも近い進入点。苗場プリンス付近を経由して続く林道を行く ・橋の手前に駐車するが、置ける台数はごく少数 (2020.8現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○祓川コース(祓川〜神楽ヶ峰〜苗場山) ・全般にコースは明瞭。道標も多数。 ・峠までは、雨天時には沢状になる部分が多く、泥道であることと合わせて歩きにくいところが多かった ・山頂部は穏やかな起伏の中に木道が続く ○昌次新道(苗場山〜赤湯) ・山頂部は木道。それ以降は踏み跡道。細道が多く、斜面のへつりもあまり手が入っていないためか、痩せている場合が多く、歩きにくいだけではなく何度となくスリップダウンしかけた ・山頂下急崖の下降からトラバースにかけてにはネマガリタケや笹の踏み倒し道もあるが、斜面に笹竹の踏み倒しとは厳しい。雨の中ではツルツル滑るので歩きにくいどころではなく大変苦労した ・道標は合目と合目半が建てられている ○赤湯温泉道(赤湯〜小日橋〜元橋) ・赤湯までは人が入るであろうに、整備状態は昌次新道と同様。へつり道は(特に雨天時には)慎重さが求められる ・林道からさらに元橋方面へと進んだが、アップダウンが激しく、疲れた足にはつらい道。元橋行きの場合には、最後の火打峠への上りは最後ほど急激 (2020.8時点) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○コンビニエンスストア ・越後湯沢駅裏、湯沢町市街の国道17号沿いなどにあるが、一旦祓川やみつまた方面に進んでしまうともうない。 ○食事 ・祓川や元橋には食事の出来るところはない ・国道17号沿いでも、苗場スキー場近辺に行くか、二居まで行くとあるようだ ●日帰り温泉 ・赤湯は日帰り入湯可能。500円 ・下山後も、苗場スキー場付近、二居、その先の湯沢町方面には数軒があるようだ (いずれも2020.8現在) |
写真
感想
今年の数少ない遠征機会。逡巡した挙げ句、実家の隣県新潟の苗場山へ。山以外は脇目も振らぬ行程で往復した。
朝、宿までタクシーの迎えを受け、祓川には6時前には到着した。途中、車の屋根をたたく雨音に中止も頭を過ぎったが、到着時点では降り止み。雨具の準備をして出発。山がお好きな運転手さんも、とりあえず登山口まで行って判断しては、とおっしゃって下さったが、そのおかげでなんとか行く気になった。
実は、苗場山に向かうのはこれが初めてではない。もっとも古くは平成7年9月。そのときは、まだあった寝台特急を使った行程でやってきたのだが、駅を出る気にもならない土砂降りに閉口してやむなく諦めた。その後も計画倒れは枚挙にいとまなく、記録、記憶にあるだけでもこれが5度目の挑戦。天気予報では少なくとも午後からは回復傾向でもあったので、少々の天候不良でも出発するつもりではあった。
和田小屋までの舗装路を進み、いよいよ登山道へ。木道整備もあるが、ぬかるみも多い。先ほどばかりではなく昨日までの雨も効いているようだ。
ぽつりぽつりと来るので、大木の下で雨具をフル装備に。そうこうしているうちにもの凄い降りになった。待ってばかりもいられないので、雨音を聞きながら出発。登山道が沢状になっているところが多く、足下が次第に重くなっていく。
下ノ芝、中ノ芝、上ノ芝とやや広がりのあるところごとに休憩できるベンチなどがある。それらを越えて進む。やがて、小松原分岐。ここからは尾根筋になる。
神楽ヶ峰は標柱があるものの山頂感はまるでない。よく見ると標識脇から背後の堤を上る踏み跡がある。登ってみると、そこが最高標高点になっているようだった。
股スリ岩や雷清水といった名称地点を過ぎ、花の広がる一帯へ。お花畑と名付けられた一帯には、色とりどりの花が咲き誇っている。曇った日だけに、花がせめてものなごみになる。
山頂手前は急登。これより上に湿原が広がっているとは思えぬほどに急坂を登っていく。
山頂部に着いても霧雨とガスの中、雄大と言われる池塘の広がる山頂風景は望むことも出来ない。山名標から自然体験交流センターへと回る。事前情報通り、宿泊者以外は中には入れないようだ。そこからは、時計との勝負ではあるが、予定通り苗場山神社に足を延ばしてみることに。すると、どうしたことかガスが晴れ、一帯を見渡すことが出来るようになった。竜ノ峰までが見渡せているようで、広い山頂平原が一望だ。池塘の多い独特の景観、昔の人は、苦労して登った断崖の上にこんな楽園のような世界が広がっていたら、さぞかし驚いたことであろう。
センター手前まで戻り、そのまま赤湯方面へ。しばらくは山頂の景観を楽しみ、突然目の前が切れ落ちたと思ったら、小川と共に急崖へと移行。
かなりの急角度で落ちた行く斜面をジグザグに降り、へつってこのあとの尾根道へと取り付く。笹や竹が斜面の道上に踏み倒されており、雨の中では滑る。ついには滑落、草木が濃いおかげで一回転ほどで止まったが、そうでなければどうなったことやら。
尾根に移っても、細道であることに変わりはない。時折現れる「合目」や「合目半」だけが進捗の手がかり。お昼を過ぎた八合目で昼食。八合目には「見晴尾根」と名前がついている。残念ながら、この天候では見晴も何もない。
その後も天気予報とは異なる霧雨模様の中黙々と高度を下げていく。水場もあるが、ほかに特徴的なものもない。歩きにくい斜面のへつり道が再々現れ、足もいつにない痛みを感じ始める。やがて沢音が大きくなってきたら赤湯に向けての最初の橋が現れた。ここからも100m近くの昇降があり、ようやく赤湯温泉山口館へ。最後は赤湯1号橋を渡り、河原を歩いて温泉へと到着した。ここまで山頂以来誰にも出会うことはなかった。
山口館は営業しているようだが、静かだ。電車時間も考えて、温泉入湯は諦めることに。お水を頂き再出発。赤湯2号橋から、河原の露天風呂を振り返り、風情をうらやみつつ進む。
再び高低差200m近くよじ登る。高度を上げきった辺りの「見返りの松」に到着。あらかじめ聞いていたようにここでは電波が通じるので、タクシー会社にTEL。18時10分に平標山登山口にと予約した。あとの電車時間のこともあるとはいえ、細かく指定した以上はその時間に間に合いたい。
鷹ノ巣峠を越え、棒沢橋へ。予定時間を20分上回っている。これはいかん。そこからの林道区間は早足で進む。渡渉点を過ぎると、明らかに今でも車が入ってこれるような道状態。落石がぽろぽろある以外は歩きやすい。せっせと歩いていくと林道の分岐点。入口のゲート脇には「赤湯温泉道」との標記もある。ここがかつての駐車地点のようだ。
そこからも林道を進む。時折木々の間から見える清津川は、先ほどまでの澄んだ流れというだけではなく、幅も貫禄も出てきた。
やがて、車も通れる鋼製橋りょう小日橋が現れた。渡ったところにバリケードが置かれており、一般車はここまでだ。ここには4台駐車しており、温泉からの途上ですれ違った2組も含まれているんだろうが、そのほかは山口館の中にでもいらっしゃったのだろうか。
ここからは更に整った林道を暫く行く。二段のつづら折りも車のように道に従って進む。やがて、林道からの分岐点。分岐点には元橋まで1時間とある。昭文社が1時間10分、ヤマップが1時間20分となっている。どれであっても概ね間に合いそうだ。よく挽回できた。
ところが、ここからは再び激しい昇降。沢を越え、大きく登って降りる。途中ではリフト下を過ぎた辺りで道が見えなくなっているところもある。不安を抱きながらも地図上ではルート通りなので先へと進む。林道に顔を出すが、それを横切り更に進む。次の点線道の所にはサッカーグラウンドが現れる。なんとも山中には似つかわしくない。最後は標高差約100mの急登。最後に行くほどに土の急崖となり、手も使うほどの斜面を登り切ったら無線中継施設前。そこからは作業道を降りて、元橋登山口標示。久しぶりに見る道標だ。林道を少々歩いて国道17号に。
本来はここでおしまい。しかし、車の待合には不適当との思いで平標山登山口駐車場を待ち合わせとしたのでそちらへと向かう。戻るような方向に進んで平標山登山口駐車場。タクシー予約の時間通りに到着できたが、足はすでにヘロヘロで、歩数も記録を採り始めてからでは最大となっていた。
待っていたタクシーには、お尻も含めて汗と雨で湿っているから云々と伝えると、タオルを敷いてくれた。その上にちょこんと座って宿へ。毎年と比較しても人のでは鈍いようだ。
どこの登山口も車は少なかった。どうにも普段通りに登れるようには思えない。今年は、なかなか気ままにはいかない。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する