宮之浦岳−屋久島縦走
- GPS
- 34:28
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,128m
- 下り
- 2,889m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 8:13
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:25
- 山行
- 1:56
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 2:24
5:15安房-6:15淀川登山口-7:00淀川小屋-8:30花之江河-8:55黒味分かれ-9:20投石平-11:10宮之浦岳11:20-11:35焼野三叉路-12:10平石展望台-13:20第一展望台-14:10新高塚小屋
11/28
6:15新高塚小屋-7:15高塚小屋-7:25縄文杉7:35-8:00夫婦杉-9:10ウィルソン株9:20-9:40大株歩道入口-10:50楠川分かれ-11:50辻峠12:00-12:30太鼓岩-13:00白谷小屋-14:00白谷雲水峡
11/29
8:10モッチョム登山口-10:20万代杉10:30-11:30登山口-11:35千尋の滝
天候 | 11/27 曇り 11/28 晴れ 11/29 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
飛行機
屋久島空港−安房 20分 バス430円、タクシー2500円 ・安房-淀川登山口 タクシー60分 5000円 ・白谷雲水峡-宮之浦 バス30分 530円 ・レンタカー(軽)9時間 5000円 ・駐車場 淀川登山口(無料)白谷雲水峡(有料)千尋の滝・モッチョム登山口(無料) |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況 ・道は良く整備されている。 ・木製の歩道橋や花崗岩の岩道が多く、早朝はその表面が凍り滑りやすい。 ・屋久島の山は海から急激に上昇しているので、登山口と山頂部では天候が全く違う。 山頂部は突然大雨になったり、強風やガスが発生するので注意が必要。 |
写真
感想
11月27日、早朝5時過ぎ安房から淀川登山口に向かうためタクシーに乗り込む。
屋久島の夜明けは遅い。
星も見えない暗闇のなかを。
6時過ぎヘッドランプを装着し、淀川登山口を出発する。
昨日の大荒れの天気で道はぬかるんでいる。
所々、設置されている木橋は薄い氷膜が張り滑りやすく慎重に歩を進める。
7時前、深い杉の針葉樹に包まれた木々の間から光が差し込むと目の前に淀川小屋が見えてきた。
ここで朝食をとりながら一休憩する。
昨日、山から下りてきたという青年に出会い山の様子を聞く。
道は大雨で激流と化し風とガスで大荒れ状態、数名いた登山者は新高塚小屋に引き返したようです。
淀川小屋から約1.5時間、8時30分頃花之江河に到着します。
標高1630mに拡がる日本最南端の高層湿原です。
樹氷も現れ道は凍っています。
花之江河から約30分で黒味別れの三叉路に到着します。
左に進むと標高1831mの黒味岳(屋久島三山)ですが天候不良で直進します。
今までのアップダウンの比較的平坦な道から次第に坂道になります。
周囲は針葉樹からヤクザサや小振りの石楠花等の低木地帯になり、山の斜面や山頂には大きな花崗岩がごろごろしています。
花崗岩の覆われた投石平を通過します。
美しい樹氷と氷に覆われた大きな花崗岩で白い世界に変化しています。
数カ所のピークを越え尾根道を進みます。
凍ったヤクザサの尾根道を歩くと身体はビショ濡れです。
11時過ぎにようやく屋久島の最高峰・宮之浦岳山頂に到達しました。
標高1936m、一等三角点もあります。
寒いです。
風が強くガスが猛スピードで西から東に流れます。
時折覗かせる青空と山脈が印象的でした。
曇り空で期待した美しい展望は見られず本当に残念です。
山頂には東京から来た二人連れと出合い写真をお願いしました。
日帰りで同じ道を辿り淀川登山口に下りるそうです。
早々に山頂から急傾斜の坂道を一気に下ると焼野三叉路に到着します。
左の海側に進むと標高1886mの永田岳(屋久島三山)です。
進路を北西に取り平石、新高塚小屋に向かいます。
静かな風景は大きな岩と見事な樹氷に覆われたモノクロの世界です。
そして6月に美しい満開の花を咲かせる石楠花の道です。
凍った尾根道を下ります。
14時過ぎに無事、新高塚小屋に到着します。
今夜はこの小屋に泊ります。
歩行距離12km、歩行時間約8時間を要して今日の山行は終わりました。
今夜の小屋泊まりは9名です。
昨日の大荒れの天候で皆さん途中から引き返してきたそうです。
地域は東京、大阪、神戸、福岡と年齢も私たち以外は20-30代の男女で元気で華やかです。
早い時間帯から食事やお酒で盛り上がり、山の情報や将来の山行の夢を語り更に賑やかになります。
皆さん1週間から10日をかけて屋久島の山々を歩き回るそうです。
女性でも20キロ近いザックを担いでいます。本当に頼もしい限りです。
今夜は相当冷え込みます。
11月28日 6時過ぎ新高塚小屋を出発する。
満天の星、今日の天気は良さそうです。
標高1501mから標高600mの最終点・白谷雲水峡までの下りが今日の山行です。
新高塚小屋から約1時間で高塚小屋に到着します。
そこから10分程歩き、7時半近くに縄文杉に到着します。
早朝のため誰もいません。
この地域から大株歩道入口までは杉、檜、栂、樫などの巨木に覆われた樹林帯です。
樹齢何千年といわれる巨大な屋久杉の中でもこの縄文杉は最大で威厳を感じます。
一休憩し写真を撮り縄文杉を後にします。
夫婦杉、大王杉等の巨木を見ながらウィルソン株に近づくと荒川登山口から縄文杉を目指す登山客で溢れかえっています。
9時40分大株歩道入口に到着しました。
これから縄文杉に向かう登山者がまだ続きます。
ここから楠川の別れまで平坦な長いトロッコ道になります。
沢山のヤクシカに出会います。人慣れしています。
約1時間歩き楠川の別れです。
もう少しで山歩きも終わりだと安心していると、ここから辻峠までが1時間の急坂になります。最後の標高差270m坂道です。汗がしたたり落ちます。
12時近く辻峠に到達します。
他の二人を残し一人太鼓岩に登ります。
快晴です。
青い空の彼方に昨日歩いた宮之浦岳、翁岳等の屋久島の山脈の稜線がくっきりと見えます。
ここから雲水峡までは屋久杉などの針葉樹林に覆われたもののけ姫の森と照葉樹林が拡がる山域でその変化が楽しめます。
14時白谷雲水峡に着きました。
2日間の山行のゴールです。
甘く見ていた縦走。なめたらアカン縦走でした。
Kさんの奥さん大変お疲れ様でした。
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