柏原新道〜爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜赤岩尾根


- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 2,221m
- 下り
- 2,477m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 7:13
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 9:57
1日目は種池山荘までで上り13人、下り25人に会いました。種池山荘前では20人位休憩していました。お互いの距離を取っていましたが、
スペースがなかったので、私は種池の畔で立って休憩しました。
爺ヶ岳南峰までに下りの人散策中の人など、14人と擦れ違いました。
山頂は込み合っていて25人位いました。休んでいる間に5人新たに来ました。その先は余りチェックしませんでしたが、擦れ違う人が10人近くいたと思います。コロナ対策でフェイスカバーなどをしている人も時々見掛けました。
冷池山荘は定員200人のところ50人に絞って営業していました。完全予約制です。入口やトイレに消毒液が置かれていました。館内ではマスク着用です。入山時に自分で体温を測って37.5度以下であることを求められ、入館時にも検温チェックがありました。食事は全員同じ向きに座り、夕飯は17時と18時の2交代制でした。私は遅い方の到着だったので18時でした。朝食は5時からと聞きましたが、私はその前に立つ計画だったので、朝食分と昼食分の弁当を頼みました。朝4時渡しでした。私は受け取ってから談話室で朝食分の弁当を食べてから出発しました。布団は襟の部分に紙製のカバーがあり、枕も同様に紙製のカバーが付いていて
退出時に各自指定されたボックスに輪ゴムで止めて処分するように言われました。事前に入館カードの記入をし持参するように求められていて、持参すると500㎖の水がもらえるのですが、そのペットボトルに輪ゴムが付いていました。シーツの持参が勧められていますが、私は寝袋を持参したので掛布団は使いませんでした。
2日目は会ったり擦れ違った人の数は数えませんでしたが、尾根上の山小屋かテント場に泊まった人だけだったと思うので、それ程多くはありませんでしたが、少なくもないと感じました。赤岩尾根登山道では高千穂平の手前で下る男性1人に会い少し話しました。その下の急登でテント泊の装備の男性1人が登って行きましたが、会ったのはそれだけでした。
天候 | 両日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
タクシーで柏原新道登山口まで入りました。約8000円。(当初、大町温泉郷からバスで扇沢まで行く予定でした。7:23−7:50、1030円。運転手さんに8000円弱と伺い、時間短縮のため登山口までお願いしましたが、実際には8000円を越えたようです。運転手さんの厚意で8000円弱で済みました。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
柏原新道はよく整備されていますが、上部のガレ沢の通過に注意。最後の急坂は「鉄砲坂」と名付けられている個所もありきつい。 鹿島槍ヶ岳は北峰まで往復するのであれば、ヘルメット着用が望ましいです。 赤岩尾根は下り口のすぐ先から暫く赤茶色のもろいガレ沢や岩場を通過するので要注意。また、高千穂平から西俣出合までは約600m下る急坂が続きます。木や鉄の階段が何ヵ所もありますが、中には古くなっている 木の階段もあるのでよく確かめて通過した方が良いと思いました。一応整備されています。 |
その他周辺情報 | 大町温泉郷の薬師の湯を利用しました。750円ですが、冷池山荘でもらった割引券の利用で500円。露天風呂もありました。他のホテル等でも日帰り入浴できるところがあるようでした。 冷池山荘の情報 宿泊代:1泊2食10000円、1泊夕食9100円 弁当代:ちらし弁当900円、おにぎり弁当650円 飲み物代: ビール(500㎖)750円、350㎖缶もありました。 ポカリスエット(500㎖)500円、水(500㎖)350円 水(2ℓ)はテント泊者のみに販売と案内されていました。 お湯は食事時にテルモス持参で入れてもらえます。 500㎖150円 下駄箱は番号付きで、上から外履き用サンダル、室内用スリッパ、登山 靴用となっていてとても使いやすかったです。サンダルやスリッパが個人用になっていたので安心でした。 |
写真
感想
45年前、20代の時に白馬の大雪渓から上り針ノ木の大雪渓を下るルートで後立山を縦走したことがありました。2日目の朝の準備体操が原因で自然気胸になったのですが、勿論下山して病院に行くまでは何も判らず原因不明の痛みに耐えながらその後の2泊3日のコースを自力で歩いて下山しました。直前に、北アルプスを登山中の人が怪我か病気でヘリで救助されたことが報じられていたので、救助は求めまいとの意思で無理をしたように思います。
肺の組織が破れ、空気が肺と横隔膜との間に漏れていたのですが、立ったり歩いている時にはそれ程痛みはなかったものの、寝る時横になると漏れた空気が動くので、微妙な痛みがあり殆ど2晩眠れなかったように思います。下山した翌日病院に行き病名が判り、10日間入院し安静治療で治癒しました。
その後、白馬岳には1度、唐松岳には3度登っていますが、後立山の縦走は考えもしませんでした。北アルプスの他の山域の山も検討したのですが、コロナ禍でも比較的山小屋の対応がしっかりしているこの山域とルートを選びました。
左膝に課題を抱えているので、無理をせずゆっくりを心掛けて歩きました。後から来た殆どの方に追い越されましたが、1日目はほぼコースタイムで、2日目は冷池山荘から鹿島槍ヶ岳までのピストンだったので要らない荷物を山荘に預けて大分身軽になったせいかコースタイムより若干速くなりました。と言っても、赤岩尾根の下りで頑張ったからだ思いますが、
その分左膝には負担が掛かりました。西俣出合からほぼ平坦な林道歩きになったのですが、暫く普通に歩けませんでした。
その上、赤岩尾根を下る時点でスポーツドリンク400㎖、水500㎖
だけで多少不安を感じていましたが、林道歩きの時点で水が僅かとゼリーの栄養ドリンクが僅かに残っているだけでした。そこで水の残りを一口で
飲み干しました。大谷原駐車場まで約1時間歩くので栄養ドリンクでどうにか持たせようと思いましたが、沢の水が飲めないかと期待もしました。地形図に載っている沢は道路の下で降りられそうにありませんでした。さらに先で、小さな沢から道路に水が流れている所に出くわしたのですが、
水が汲めそうな段差はありませんでした。あきらめかけた時、その先にもう1個所沢があり、見ると水が汲めそうな段差があったのでペットボトルで汲むことができました。飲んで大丈夫かは二の次、一口飲んでみると冷たくて生き返るようでした。1本分飲み干しました。さらに一杯になるまで補給し水の不安は解消しました。
2日間好天で、夜もほぼ晴れていました。1日目の夕方と宵の口は雲が広がり夕日は見られませんでした。夜は23時と翌朝3時にトイレに起きた時に外に出てみましたが、ほぼ満天の星空でした。特に3時の時点ではもう目覚めていたので、10分程星空を眺めていました。西に夏の大三角形、東にオリオン座の下にプロキオンとシリウスも昇ってきて冬の大三角形の星々まで見られました。その間に天の川が横たわっています。天空にはアンドロメダ座の大星雲まで確認できました。見ている間に流れ星を数個、人工衛星の軌跡を2回見ることもできました。稜線の山小屋に泊っているからこその恩恵でした。
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