晩夏の赤岳 真教寺尾根・県界尾根経由
- GPS
- 13:11
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,436m
コースタイム
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 2:57
- 合計
- 12:42
赤岳頂上山荘で昼食休憩
県界尾根で3回小休止。
天候 | 快晴→ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
3:45着で1台先着者あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
真教寺尾根核心部までは危険個所はなし。 核心部は鎖等整備が行き届き注意すれば問題なし。 県界尾根の下り口が赤岳頂上山荘のWC看板の影にかくれ、一度見落とす。 岩場はしっかり整備されており問題なし。 小天狗から大門川までの下りは土砂の流出で登山道が多少荒れている。 |
その他周辺情報 | どこにもよらず直帰。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ポール
ヘルメット
携帯トイレ
|
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感想
夏山シーズンといっても、宿泊が難しい。ギリギリというか限界に挑戦するという意味合いで、日帰りがなんとか可能であり、アルペン感があり、最高峰という好条件をもつ赤岳を今年の夏山メインイベントに選択。八ヶ岳は3年前に赤岳から白駒池まで縦走したが、天気に恵まれずとくに赤岳はガスでまったく眺望はなかったこともあり、今回リベンジもかねて、様々な思いで臨む。
4時発を予定したが、暗闇で登山口を見逃し、コテージエリアに迷い込み30分のロスで、ようやくスタート。土が流出した木段に難儀したものの、あっという間に明るくなり、樹林の中でご来光をむかえる。木の間からはモルゲンロートの南アルプスや八ヶ岳の山容が拝めた。やがて雲海が朝日に照らされ、今回はそれが目的でないものの思わぬ展開にしばし休憩。賽の河原からは、通過する牛首山がぬっと立ちはだかり、その後ろに目標の赤岳の岩峰がそびえる。すごそうだ真教寺尾根。
記憶もおぼつかない、ストレスフルな樹林尾根道をひたすら登り、体力を消耗しきったところで始まる核心部の岩稜。足がプルプルしそうな状況で、上半身の力に頼りながら這うように進んでいく。牛首山を過ぎたあたりがからガスも出てきて、眺望もなくなってきたため気力にも陰りが…下山してくるハイカーに上の状況を聞いても、みな一様に、真っ白だったと…3年前のあの時と同じかー。
気を取り直す要素もないまま、唯一、「日帰りで八ヶ岳最高峰に挑むのだ」というアクティビティ的価値観を振りかざし、がむしゃらに両手両足を上へ前へと進める。文字通り、壁にへばりつきながら権現岳分岐にたどり着く。
呼吸を整えながら赤岳本峰をみるも、となりの峰からすら真っ白で見えない。ううむ。わずかなながら上空には青空が覗く、希望あるかも。
とりあえず赤岳本峰の山頂を踏む。人が多かったので赤岳頂上山荘横の広場から左は阿弥陀、右は横岳への主稜線がみえる位置に陣取り昼食。するとカッと熱さを感じるとともに光が差し込む。おぉ!雲がごそっと取れ、八ヶ岳連峰と谷が開ける!やったー、3年前はガス、2泊3日のうち、主稜線で眺望が開けたのは10分間、その時は横岳から赤岳を見たとき(そのタイミングでの晴れはそれはそれで奇跡)だったので今回は見えなかった最高峰からの八ヶ岳の峰々を見ることができた!
阿弥陀岳と中岳、それをつなぐ文三郎尾根の綺麗な登山道、行者小屋・赤岳鉱泉とそれを包み込む緑の谷、かつて歩いた横岳の鋸のような稜線。北八ヶ岳の天狗など、なににも代えがたい眺望が舞い込んだ。
長居の代償として、ペースを上げての県界尾根下山。岩場は気持ち真教寺よりは、進みやすい。しかし鎖場は長くテクニカル、ここは緊張感を楽しむ。しかし疲弊しきった身体に堪える緩やかな、いや、言い換えればだらだらした樹林の尾根道。しかし、終盤、今日歩いた稜線と赤岳が総覧できるポイントである小天狗で一気に報われた感覚に!そのときも雲は取れ八ヶ岳連峰がすべて見えた。ややかすむかけているが、むしろかすむほどの距離を降りてきたと思えば達成感もひとしお。ありがとう赤岳!
沢に降りるまで40分のやや急な下りがあったが、その後は砂防ダム関連の作業道と思われる林道を快適に進み、車道から出発地点の美し森ロッジに戻り、真教寺・県界周回を達成!!17時過ぎだった。計13時間の山行を完遂。行動時間としてはレコードだ(ほめられたものではないが)。
感染防止等、条件が多いなかでのハードなやり方であったが、計画と経験、自身の実力において限界だったと思う、それを受け入れてくれた友人そして八ヶ岳に感謝したい。今度は権現岳あるいは阿弥陀岳から、屹立する赤岳の雄姿をみさせてほしい!!
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