水無川真沢〜秡川



- GPS
- 29:10
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 2,296m
- 下り
- 2,201m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
元・会の先輩と沢登りへ。
元々の経緯としては、9月下旬にke-shiさんから10月に沢登り行かないかと誘われたことから。中々ない機会なので10月初めの土日を予定調整して、一緒に行かせてもらうことに。行き先として、本当はその前の週にyoshikitoと入るはずが天候不良で流れてしまったらしい水無川真沢を提案される。
越後の銘渓・水無川真沢、遡行グレード4級、憧れはあったものの全然射程圏内に入ってなかったので、提案されてから少し悩む。憧れの沢なら十分に準備して自分の力で行くべきじゃないか、自分はこの沢に見合うだけの実力があるだろうか。少し考えた末、今年はいいペースとレベル感で沢に入れているし、フォローならなんとか行けるだろう、チャレンジしてみよう!と決意する。
チャレンジ精神を無くしたらバリエーションクライマーは終わりだと思う。
雪渓状態やパートナー、天候と色々な条件が揃わないといけない沢なので、せっかくのこの機会を逃すのは勿体ないよなというのもあり。
このルートだと、40mスケールの懸垂がある(ルート取りにもよるが)ので50mロープが2本必要になる。3人なので団体装備をいい感じに分担できて有難い。自分は団体装備としては50mロープ・プロテクション・タープを持つことに。個人装備はできる限り軽くしたい所だが、標高は高いのでシュラフはとても削れない。ゴムマット削ったりとそれ以外でできる限り軽量化に努める。
前週の土日あたりに天気予報を見ていると、金土の天気が良さそう。仕事的にも可能そうだったので、金曜に有給を取得し、山行の成功確率を出来る限り上げる。
結局、天気としては、予想通り金土が良さそうとのことで、木曜夜に南魚沼に移動し、前泊。ke-shiさん宅に泊まらせてもらう。布団で寝れるのはとても有難い。
・1日目
起床、4:30。
既にke-shiさんたちは十字峡に車をデポしてきているので、自分のレンタカーで越後三山森林公園へ移動。準備をして出発。
6:00前出発。
退屈な登山道歩きをこなしてから、大きい堤防にあたったあたりで入渓。デトノアイソメまで退屈な河原歩きパート。
デトノアイソメについた先も河原歩きが続く。退屈な歩きではあるが、既に谷のスケールが大きい感じでワクワクする。
暗峡に到着。簡単に左側をへつれる。
その後もいくつか小さめの滝を超えていくとゴルジュ帯にあたる。ここから前半の巻きパートが始まる。この巻きパートだが、2週間前に北沢に入ったke-shiさんたちがやっているのでルーファイがわかっている。有難い。
ルンゼ状から左岸へあがり、薮をトラバースする。沢にあたったところで潅木を使って20 m懸垂。そのままトラバースを続けていき、御月山沢を横断。その先でうまくルートを繋げると懸垂無しで沢床復帰。
その先を進むと連爆帯へ。
右岸をコンパクトに巻き、途中の潅木から40m懸垂で沢床へ。前回はここで大きく巻きすぎて大変だったそうだが、今回はうまくいったらしい。
そして、開門の滝へ。
綺麗な直爆で、カッコイイ。
乾いた左側をフリーで登る。とても爽快に気持ちよく登れる。高度感ハンパない。
この滝から一気に登攀的になる。
そして、ke-shiさんたちの登攀スピードがハンパない。早すぎる!!ついてくので精一杯。
上部は逆くの字の滝。出だしあたりのハイステップがちょっと悪い。フリーで登る。
その後も大小いくつも滝が出てくるが基本フリーで突破していく。ひとつ出だしのボルダームーブで体が上がらず、空身で登ったところがあった。悔しい。
そんな感じで登っていくと、北沢・真沢の二俣へ。北沢大滝と真沢・幣ノ滝がどどーんと現れる。すごい。圧巻の景色だ。
幣ノ滝はひたすらフリーで登っていき、上部の1ピッチのみロープを出して登攀する。
フォローで登ったが、水流を横切る時が冷たくて寒かった。。。
元々は幣ノ滝上で泊まろうかと話していたが、時間が早すぎるので、先に進む。
その上部は巨岩帯となり、幕営適地があった。20m滝の登攀をこなしたり、しばらく進むと白龍の滝へ。これまたカッコイイ。
こんな見栄えする大滝が連続するなんて、なんていい沢なんだろう。左岸から高巻くと、抜け口にダイレクトに出た。ここからは癒しの渓相で、楽しく歩いていると、秡川大滝250mがこれまたどどーんと現れる!
大滝下には幕営できそうな場所があったが、まだ時間早かったので、秡川大滝も登ってしまうことに。こちらもフリー登攀。
上部でロープ出している記録があったので難しいのかな?と思ったが、うまくラインを繋いで、ロープ出さないまま登り切った。
その後は10mくらいの滝を2つほど超えると、沢はもう源頭の雰囲気に。秋めいた色と綺麗な沢がよく映える。とても素敵だ。
その先の三俣で泊まることとする。
まさかワンデイでここまで来れてしまうとは。
ささやかな焚き火をしつつ、少ないながら酒をみんなで飲みつつ、泊まり沢の夜が更けていく。いい夜だ。とても寒かったが。。。
・2日目
すぐに登山道に出る。中ノ岳への登りがとてもつらい。。。
天気も曇り気味だったので、昨日の晴天の間に沢パートを楽しめて良かった。
その後は紅葉で色付いた越後三山を楽しみつつ、ひたすら十字峡への下りをこなして、昼前には下山完了。
お疲れ様でしたー。
その後は五十沢温泉でゆっくりして、ke-shiさん宅でゆっくり宴会して、後泊。
日本酒が美味しく、猫が可愛かった。
道路が混む前に日曜早朝出発して帰宅。
新潟遠征が幕を閉じた。
・まとめ
いやー、本当に良いルートでした。
越後らしく谷のスケールが大きく、大滝も圧倒されるような景観のものがいくつも続いて素晴らしい。そして、爽快に登れる滝が多いのも良い。源頭部の癒し感もなかなか。
沢登りをやってて良かったなと心から思った。そうだよな、こんな景色が出会えるからやめられないんだよな。
山行内容的には2人のペースを遅めずについていくことが今回の目標だったので、それは達成できたかなと思うので良かった。
難易度的にはオツルミズのが難しいとのことなので、来年は自分の力でオツルミズに挑戦してみたいと思う。
そしてなにより、今回はke-shiさんたちと一緒に登れて本当に楽しかった!
同年代なので共通の知り合いも多かったり、カモの話題を話したり、とても面白かったです。
振り返ってみると、前にke-shiさんと遡行したのは奥多摩の熊倉沢だったので、それに比べるとかなりレベルアップしたなぁと思った笑
そして、前より増してke-shiさんの判断の早さと正確さとか登攀の安定感とかやはりすごいなと感じた。自分もああなれるように頑張らなきゃな。刺激貰えた。
Ke-shiさん、シュカさん、ぜひまた一緒に行きましょう!
そして、今回の山行にあたりアドバイスをくれたり心配してくれたワルさん、yoshikito、ありがとうございました。
これからももっと沢に行きましょう。
PS.久しぶりに酷い筋肉痛になりました。
コメント
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yutaさん、こんにちは。
大変良い沢へ行きましたね〜ちょっと嫉妬心すらでます。
真沢は自分の目標沢の1つなので、記録参考になります。
高巻きルートを誤ると大変な感じですかね...
白龍の滝は、左岸高巻き?できるのですね。
それにしても1日目で源頭近くまで遡行するとは、相当な経験値と遡行力のパーティーですね
自分の目標設定にも喝が入る、素晴らしい記録です。
お疲れ様でした!
bicycleさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
真沢、とても素晴らしい沢でした。
bicycleさんのような遡行力の高い方が目標とされるような沢に行けたのはとても幸運なことで、パートナーに感謝です。
ですが、今回は自分の力で行けたとは言えないので、オツルミズや北沢に自分の力で行けるように精進していこうと思います。
bicycleさんの真沢遡行の記録、楽しみにしています!!
PS.高巻きルートはある程度セオリーがあるようですが、雪渓状態により難易度が変わるようです。参考までに。
いいねーここまで来たかって感じ。おめでとう!
年々成長は感じていたけど前深沢一緒に行った時に更に難易度高い沢に行ける実力ついてるなって感じました。
ちょっとこちらとしても嬉しい限りです。
オツルミズ自力突破応援してますんで、その成長記録楽しみにしてますね。
ワルさん、コメントありがとうございます。
本当に少しずつ、進歩が遅い自分ではありますが、毎年行ける沢が広がってきたのは嬉しい限りです。
これも初年度にワルさんに沢登りの魅力を教えて貰ったお陰です!
これからも一緒に遊んでください!
そして、オツルミズ。。。頑張ります!!
堪んないですね。散々記録読んでましたが、さらに良いイメージが出来上がってしまいました。真沢は来シーズン、行ってきます。その後、オツルミズやりましょう!
すげえ良かったよ!
どんどん強くなるyoshikitoなら来年いけちゃうんだろうなー。
オツルミズ、行けるように来年も仕上げていかないとね、よろしく!!
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