ようやく行けた!涸沢カールの紅葉


- GPS
- 11:41
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 1,383m
- 下り
- 1,385m
コースタイム
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:32
天候 | 10/3晴れ、10/4曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り: ・上高地BT⇒新島々駅:バス ・新島々⇒松本:松本電鉄 ・松本⇒新宿:あずさ |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
数年計画しては、荒天で延期してきた紅葉の涸沢にやっと行けた。
登山を始めて1年足らずで槍ヶ岳に登りその帰りに涸沢に訪れたのが2014年7月、それから6年を経てようやく紅葉の涸沢をこの目で見ることができた。
★絞り込んで12.6kg
今年は(今年も)、このあとに下の廊下の計画がある。ザックを背負って7時間近く歩き続ける必要があり、今回はその前哨戦だ。必要なものを厳選してこの重さになった。いつもは15kgを軽く超えるので、かなり絞り込んだ方だ。だが、後半は腰で支えきれずその重さが肩にこたえた。疲れで歩く姿勢がくずれていたのかもしれない。これで黒部を歩けるか、さらに絞り込まねば。
<次回に向けて、持参を検討要のもの>
日焼け止め、虫除け、マグカップ、ガス(持参を分担する)、ペグ(今回は岩に結んだので、使わなかった)、アームカバー
★紅葉と山と青空と
今までいくつもの紅葉の山を登ってきたが、青空の紅葉でないと「映えない」し、いまいち盛り上がらない。今回は雲が流れる微妙な天気だったが、夕方には青空が見えて、とても「映える」写真をとることができた。空の色って重要なのよね。
★ビール!ビール!
本谷橋からの本格的な山登りが始まってからは、ヒュッテや小屋のテラスでのビール、を頭に描いて登り続けた。やっとこさ涸沢にたどり着いて、テント設営していざビールと思ってヒュッテに行ってみると長蛇の列!席確保して並んでビールにありつくまで30分。長かったー。それだけに紅葉と3000m峰を眺めながらのビールとおでんはうまかったなぁ。そのあとパノラマコースを散歩して、涸沢小屋のテラスでも生ビール。ここは、それほど並ばずに買えて快適。テント用の缶ビールも買ってテントで三次会しながらラーメンで締めた。
★パノラマコース(涸沢カール内)
ヒュッテのテラスで地図見ながらゆっくりビール飲んでも13時半。まだまだ時間があるので、パノラマコースを散歩することに。テン場からザイテングラートに向かうコースを写真とりながら、振り返って絶景にため息つきながら登り、分岐まで登って涸沢小屋に降りる少しハードな散歩道。涸沢カールを堪能したなぁ。
★寒いけどぐっすり
腹ごしらえしたら、もうやることがない。テントで動画でも見るか、と見始めたのは映画「岳」。小栗旬と長澤まさみのやつだ。漫画でがっちり読んでいるので、映画なんかつまらない、と思いつつ山で見ているから臨場感があるのか、不思議と引き込まれ少し感動してしまった。さすがに寒くなってきたので寝ることに。外を歩いていた格好そのままで寝た。ニット帽を脱いだくらいだ。ネックウォーマー、フリース、ダウン、靴下、今までこれだけ着込んで寝たことなかったが、それでも寒かった。けど、ぐっすり寝られた。さすがに久々のテン泊装備で6時間がきいたか。
★パノラマコース(涸沢から徳沢へ)
横尾経由でなく、屏風岩をコル経由で越えて徳沢手前の新村橋に出るコース。こっちもパノラマコースと呼ばれてる。今回のハイライトだ。前日テント受付の方から「パノラマコースは荒れているので、暗いうちに出るのなら気をつけて。6時にはもうだいぶ明るいからその方がいい。」とアドバイスをもらった。そうだよなぁ。崖っぷちを歩くんだものなぁ。ということで助言に素直に従い6時過ぎに出ることに。もちろんヘルメット着用だ。
涸沢ヒュッテのトイレ行列を横目に見ながら、ヒュッテの下にあるパノラマコースの分岐へ。前日にここまで偵察していたが、ここからは、未踏の地。いざパノラマへ。登り出しは、普通の登山道。こんなもんかなぁと思っていたのもつかの間。トラバース道の山側にロープが張られている道が続く。足元は斜めだったりして安定しない。前日、おでん待ちの列に並んでいる時にヘリがきてパノラマコースの崖付近に何回か近づいてホバリングしていた。このあたりで滑落があったことを後日知った。
緊張の連続が終わり、梓川側に出て、はるか下の方に川の流れが見える。ようやくこっち側に出たか、と少しだけホッとする。他の方のレコで涸沢からコルまでが難所、とあったのを思い出した。少し歩いたコルにザックをデポして屏風の耳に登り穂高側と梓川側の両方の眺めを堪能。天気がよければ、槍までの稜線が見えるとのことだったが、この日はガスで見えなかった。
屏風の耳から戻って一息ついて、ここからは、果てしない下りだ。長い下山に笠ヶ岳からの下山を思い出す。が、実は時間は短かった。靴の履き方が悪かったのと、効果的にストックを使わなかったことから、足がついていってないだけだった。やっとこさ、奥又白池との中畠新道分岐に出て、更に少しホッとする。ここからは、少しは傾斜が緩やかになるな。そこから新村橋までは1時間かからなかった。アグレッシブなパノラマコース、満腹です、ごちそうさまでした。次来るときには鍛え直してきます。
★血だらけの・・・
上高地からバスと松本電鉄を乗り継ぎ、ようやくあずさの指定席に座る。ようし、これから3時間はゆっくりできるぞーっと。リラックスのため靴下を脱いで見ると。。。なんじゃこりゃ!そこには指先血だらけの右足。こりゃ下山の時痛いはずだよ。左足も軽く血まみれだった。道理でくだりの足先が痛かったはずだ。新村橋からは、平地なのでスタスタ歩けるはずが、足が痛くてヨチヨチ歩きだったのもこれが原因だな。
今後は、以下のことに気をつけよう。
・下りは特にしっかりと靴紐を絞める
・途中で靴紐を締め直す
・登山前に爪を切っておく
★あずさもいい
この調子だと予想より早く上高地に着けそうだ。荷物整理して、風呂セットもって上高地温泉ホテルに向かおう。のんびり入っても15:15発新島々行きのバスには間に合う。実は、今日のこの日に備えて、7月からグリーンカーを予約していた帰りの高速バスだったが、出発の直前に急遽予定変更して、松本からあずさで帰ることにしたのだ。そして上高地着は12時過ぎだ。のんびり疲れを癒せる、と思っていると顔にポツリと水滴の感覚、雨だ。そういえば、午後から崩れるような予報だとさっきカレーを食べていた徳沢で耳にした。雨の中、20分かけて風呂に行くのもなんだなぁ、そうだ、バスを前倒ししてこのまま帰ってしまおう。そう決めたら動きは早い。ネットで14:50松本発のあずさを予約し、その後12:40発のバスに変更した。これだと17:23に新宿に着ける。素晴らしい!!渋滞なしだし。
・高速バス(3列グリーンカー)上高地⇒新宿 10,000円
・バス+電車 上高地⇒新島々⇒松本 2,500
松本⇒新宿 指定2,450+運賃4,070 計9,020円
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