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記録ID: 269026
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雪山ハイキング
富士・御坂

冬こそ!魅惑の御正体山☆パウダースノーを独り占め(三輪神社〜道坂峠)

2013年02月12日(火) [日帰り]
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guru その他4人
GPS
--:--
距離
8.4km
登り
1,122m
下り
805m

コースタイム

菅野林道ゲート 8:35
林道終点(新登山道入口) 9:24
峰宮跡 11:21-31
御正体山山頂 12:30-13:18(昼食)
白井平分岐 13:52
牧ノ沢山 14:35
岩下ノ丸 15:08
登山口下降点 16:09
道坂峠道志側登山口 16:24    ※グループにかなり遅い人がいたので参考になりません
天候 曇り(夜から雨予報)
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【御正体山(みしょうたいさん)は山梨県・大月と富士吉田の間あたりにある山です】
中央道・都留ICから市街地を抜け谷村町駅を過ぎたところで、県道24号都留道志線に入る。
交差点には信号がないので注意(道志方面左折の標識がある)。
今回の登山口(三輪神社)下山口(道坂峠)はいずれもこの県道24号線沿い。
(クルマ2台を登山口と下山口に1台づつ置いた)

・駐車スペース
道坂峠(道志側):5台程度可能。工事車両置き場になっているが、置かせてもらえる。
(お願いしたら工事関係者用トイレもお借りできました)
道坂峠(都留側):工事で剥がしたアスファルト捨て場となっており、駐車できない。
三輪神社奥の林道(菅野林道):ゲート前の転回場に1台止められる程度。
ゲートまでの路面状況はよくないので、車高の低いクルマの通行はお勧めできない。
コース状況/
危険箇所等
・三輪神社奥の林道ゲート→林道終点(新登山道入口)
真新しい林道が延伸されている。
新しい林道終点は、御正体山山腹を東西に横断する別の林道とのT字路。
訪問時はT字路脇の工事関係者用トイレが使用可能。

・林道終点(新登山道入口)→峰宮跡
登山口のスロープからずっと雪がある状態。かなり乾燥していてサラサラ。
急登部分は若干雪つきが悪く、夏道の補助ロープを引っ張り出すことができた。

・峰宮跡→御正体山山頂
訪問時はこの区間はトレースなし。獣の足跡を参考に尾根を辿る。
吹き溜まりは50センチ以上の積雪があった。ヤセ尾根の通過は慎重を要する。

・御正体山山頂→白井平分岐
かなりの急斜面を下るが、雪のおかげでむしろ下りやすいのでは。

・白井平分岐→道坂峠
岩下ノ丸手前、樹林がスカスカで風が強い箇所では雪が消えるが
ピークを越えるとまた雪が出てくる。その後道坂峠までずっとある。

滑る雪・氷ではないが、私は下りの山頂から道坂峠までチェーンスパイクを使用。
同行者の一部は岩下ノ丸手前で軽アイゼンを外していた。

登山ポストは不明。飲食店・コンビニは都留市街しかありません。

<参考情報>
■ 登山口
御正体山は何気に5箇所からの登山口を誇る山です。
・三輪神社(細野・都留市)
・池の平(鹿留・都留市)
・道坂峠(都留市/道志村境)
・白井平(道志村)
・山伏峠(道志村/山中湖町境)

都留市役所 御正体山
http://www.city.tsuru.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=4617
道志村観光協会 山(山梨百名山)
http://doshi-kanko.com/guide/n/n_01.html

縦走派には山伏峠を越えて山中湖畔の石割山とセットで登るのも人気のようです。

■ 公共交通
三輪神社(御正体入口BS)道坂峠へは都留市駅からバスが利用できます。
しかし三輪神社で1日2本しかなく、11時発が1本目のため使いづらいです。
ただし4月〜11月の土・休日は登山者の便宜をはかり、8時台と9時台に各1本運行されます。

富士急山梨バス
http://www.yamanashibus.com/tsuru-time-H24/noriai_ippan_tsuru_06.htm

山伏峠からは山中湖畔の平野まで1時間、ここは新宿と高速バスで直結しています。
県道からゲートまで車で入ります。バス停から歩くと恐らく20分以上あってちょっと大変。
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県道からゲートまで車で入ります。バス停から歩くと恐らく20分以上あってちょっと大変。
真新しい林道歩きからスタートです。ゲート手前より路面がいいという矛盾。
真新しい林道歩きからスタートです。ゲート手前より路面がいいという矛盾。
この林道、山の中にどんどん伸びていった結果、歩く距離が結構長い。つい頭によぎる、「環境破壊」の4文字。
この林道、山の中にどんどん伸びていった結果、歩く距離が結構長い。つい頭によぎる、「環境破壊」の4文字。
突然現れる別の林道とのT字(Y字?)路。新興住宅地と見まがう切り拓き方。これが既に散々やってきた国土強靭化というもの。
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突然現れる別の林道とのT字(Y字?)路。新興住宅地と見まがう切り拓き方。これが既に散々やってきた国土強靭化というもの。
ただし工事関係者用のトイレが開放されていて、登山者への便宜が図られています。
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ただし工事関係者用のトイレが開放されていて、登山者への便宜が図られています。
T字路の右手奥に、新しい登山道入口が設けられています。
T字路の右手奥に、新しい登山道入口が設けられています。
ここでようやく、登山が始まった気分になりました。
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ここでようやく、登山が始まった気分になりました。
今日は残念ながら曇天ですが、三ツ峠が雲の上に浮かぶという珍現象を見ました。電波塔のシルエットが目印。
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今日は残念ながら曇天ですが、三ツ峠が雲の上に浮かぶという珍現象を見ました。電波塔のシルエットが目印。
薄いトレースしかない道を登っていきます。
薄いトレースしかない道を登っていきます。
丹沢の裏側、ちょっと内陸に入っているからでしょうか、驚くほどサラサラな雪でびっくりしました!
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丹沢の裏側、ちょっと内陸に入っているからでしょうか、驚くほどサラサラな雪でびっくりしました!
また好日山荘で買ってしまった新しいグッズを試してみます。この輪っかひとつでめちゃくちゃ歩きやすい。
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また好日山荘で買ってしまった新しいグッズを試してみます。この輪っかひとつでめちゃくちゃ歩きやすい。
眺望のなさから人気の薄いこの山ですが、冬の裸木ごしにのぞく空は美しいものです。
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眺望のなさから人気の薄いこの山ですが、冬の裸木ごしにのぞく空は美しいものです。
うっすらと浮かんでいる白い山(水色枠内)。白峰三山かなあ。
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うっすらと浮かんでいる白い山(水色枠内)。白峰三山かなあ。
淡々と、延々と続く登りです。
淡々と、延々と続く登りです。
見事なカラマツ帯に入りました。
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見事なカラマツ帯に入りました。
ちょっと岩っぽいところがあります。補助ロープが雪に埋まっているのを掘り出しました。
ちょっと岩っぽいところがあります。補助ロープが雪に埋まっているのを掘り出しました。
ようやく峰宮跡に出ました。池の平(鹿留)コースとの合流点です。ほっとひと息。
ようやく峰宮跡に出ました。池の平(鹿留)コースとの合流点です。ほっとひと息。
峰宮跡は山中随一の眺望があります。2台のベンチが向いている視線の先には、もちろん「アノ山」があるはずですが・・・
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峰宮跡は山中随一の眺望があります。2台のベンチが向いている視線の先には、もちろん「アノ山」があるはずですが・・・
「アノ山」の裾野だけ、辛うじて見えてるかどうかくらいでした!
「アノ山」の裾野だけ、辛うじて見えてるかどうかくらいでした!
眺望がある分、ここは風が抜けて例外的に寒かったです。樹林の恩恵は侮りがたし。ゴハンは山頂にしましょう。
眺望がある分、ここは風が抜けて例外的に寒かったです。樹林の恩恵は侮りがたし。ゴハンは山頂にしましょう。
少し山頂に向かった場所に、とっても小さな峰神社が置かれています。
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少し山頂に向かった場所に、とっても小さな峰神社が置かれています。
いよいよ山頂へ。ここから踏み跡が動物のものだけになりました。
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いよいよ山頂へ。ここから踏み跡が動物のものだけになりました。
山頂も姿を現しました。まだ少し距離があります。
山頂も姿を現しました。まだ少し距離があります。
峰神社から先は、ちょっとしたヤセ尾根になっています。
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峰神社から先は、ちょっとしたヤセ尾根になっています。
全体に大らかなこの山で、ここが一番の核心部でした。一歩ずつ、慎重に進みます。
全体に大らかなこの山で、ここが一番の核心部でした。一歩ずつ、慎重に進みます。
急登、新雪、シャリバテでペースが上がりません。
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急登、新雪、シャリバテでペースが上がりません。
傾斜が緩くなり、太いブナが増えてきて、間もなく山頂です。
傾斜が緩くなり、太いブナが増えてきて、間もなく山頂です。
着きました、御正体山山頂!丹沢最高の蛭ヶ岳(1,673m)よりも高い1,682mですよ。
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着きました、御正体山山頂!丹沢最高の蛭ヶ岳(1,673m)よりも高い1,682mですよ。
日本200名山、山梨百名山、都留市二十一秀峰、一等三角点(雪の下)そして何といっても「皇太子殿下御登頂」という由緒正しい山なのです。
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日本200名山、山梨百名山、都留市二十一秀峰、一等三角点(雪の下)そして何といっても「皇太子殿下御登頂」という由緒正しい山なのです。
山頂周辺は特に美しいブナやミズナラの樹林になっています。もちろん「やまなしの森林100選」。
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山頂周辺は特に美しいブナやミズナラの樹林になっています。もちろん「やまなしの森林100選」。
今日のエスビットクッキングはワタシ史上初のインスタントラーメンに挑戦。X-Bowlにリフィルを入れて作りました。暖かさがホント美味しかった〜♪
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今日のエスビットクッキングはワタシ史上初のインスタントラーメンに挑戦。X-Bowlにリフィルを入れて作りました。暖かさがホント美味しかった〜♪
帰路は道坂峠へ、CTで3時間ほどの尾根縦走路。そろそろ山頂を失礼しましょう。
帰路は道坂峠へ、CTで3時間ほどの尾根縦走路。そろそろ山頂を失礼しましょう。
大きなブナなどの広葉樹が美しい間を行きます。白い雪とのコントラストが映えます。
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大きなブナなどの広葉樹が美しい間を行きます。白い雪とのコントラストが映えます。
丹沢の主脈も、昔はこんな感じだったのかな?
丹沢の主脈も、昔はこんな感じだったのかな?
西丹沢の奥は今でも、同じように樹木が残っているでしょうか。
西丹沢の奥は今でも、同じように樹木が残っているでしょうか。
この山の樹木は、いきいきとした力強さを感じさせる美しさでした。
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この山の樹木は、いきいきとした力強さを感じさせる美しさでした。
平らな山頂部から下はかなりの傾斜で白井平分岐まで下りていきます。雪がある分サクサク歩けました。
平らな山頂部から下はかなりの傾斜で白井平分岐まで下りていきます。雪がある分サクサク歩けました。
眼下に、細長〜く白線を引いたかのような道志村が見えます。
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眼下に、細長〜く白線を引いたかのような道志村が見えます。
とても汚れた白井平分岐の標識。分岐って書いてないし。
とても汚れた白井平分岐の標識。分岐って書いてないし。
白井平方面は急な下りが見えています。道志村に一気に下りるこのルートは一番難路かも。
白井平方面は急な下りが見えています。道志村に一気に下りるこのルートは一番難路かも。
いま下りてきた御正体山を振り返ります。遠くから山容を眺める時と同様、不思議な引力を感じる山です。
いま下りてきた御正体山を振り返ります。遠くから山容を眺める時と同様、不思議な引力を感じる山です。
遠くからはあたかも御正体山と兄弟のように見える、丹沢の大室山が左手に。右奥は檜洞丸。あちらも行くぞ!
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遠くからはあたかも御正体山と兄弟のように見える、丹沢の大室山が左手に。右奥は檜洞丸。あちらも行くぞ!
普段あまり目にすることのない、甲相国境尾根の菰釣山。カッコいい山じゃないか・・・これは行かねば。
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普段あまり目にすることのない、甲相国境尾根の菰釣山。カッコいい山じゃないか・・・これは行かねば。
左奥に見える岩下ノ丸への登りが、縦走路で一番大きな登り返しです。
左奥に見える岩下ノ丸への登りが、縦走路で一番大きな登り返しです。
木が疎らな箇所だけ雪がなくなっていました。樹林の有無の差を感じます。
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木が疎らな箇所だけ雪がなくなっていました。樹林の有無の差を感じます。
高原地図では目立っている岩下ノ丸の山頂標はコレ。ちっさ。
高原地図では目立っている岩下ノ丸の山頂標はコレ。ちっさ。
超わかりづらい、山伏峠・道志側への下降点の標識。しかも白井平分岐同様、上がってきた人向けで、ここで下りるとは書いてない。見落とさないでね。
超わかりづらい、山伏峠・道志側への下降点の標識。しかも白井平分岐同様、上がってきた人向けで、ここで下りるとは書いてない。見落とさないでね。
山と高原地図では破線となっているルートです。急な斜面を赤テープ頼りに、ザクザク下っていきます。
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山と高原地図では破線となっているルートです。急な斜面を赤テープ頼りに、ザクザク下っていきます。
古い登山口標識のあるところまで下りてきました。おつかれさま!結局今日は一人も登山者に会わなかった・・・(終)
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古い登山口標識のあるところまで下りてきました。おつかれさま!結局今日は一人も登山者に会わなかった・・・(終)
追加:主催のbinさんから頂いた、山頂での集合写真です。僕も行っている証拠として^ ^;
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追加:主催のbinさんから頂いた、山頂での集合写真です。僕も行っている証拠として^ ^;

感想

御正体山は丹沢・箱根・陣馬などの山から眺めると、その大きな山体が目を引きます。
ただ山頂の眺望がないため、あまり一般に人気がある山ではありません。
ミステリアスすぎるネーミング(読み方もわからない)も災いしているでしょう。

実際に登ってみて、密度の高い樹林に包まれていることがよくわかりました。
(かつては丹沢全域もそうであったであろう大きな広葉樹やカラマツなどの森です)
しかしこの時期、葉を落とした木々の合い間からのぞく空や周囲の山並みが美しく、
また樹林のなかにいるおかげで風から守られ、厳冬期ながら寒い思いをしませんでした。

山頂から道坂峠へは道志川を挟んで甲相国境尾根と対峙しており、
普段あまり見ることのない、その凜とした山並みを眺めながら歩きました。

そして驚いたのは雪。登山口から下山口までほぼ終始雪に覆われてましたが、
上部はサラサラ、下の方はサクサク、気持ちのいい乾いた雪でした。
これは丹沢の裏側、少し内陸に入っているがために乾燥しているものと思います。
人が歩いてベチャベチャにしていないのもあるでしょう。

道中1人も登山者に会いませんでした。ちょっとこの山はアンダーユースすぎます。
オーバーユースの表丹沢から、100人に1人くらいでもこちらに来たらいいのに。
行くなら是非この時期に。

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