谷川連峰馬蹄形縦走


- GPS
- 37:26
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 3,007m
- 下り
- 2,997m
コースタイム
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 11:14
- 山行
- 8:24
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 10:30
天候 | 晴れ 強風→微風 10/31 4:00 土合駅 2℃ 9:00 谷川岳 6℃ 12:00 茂倉岳 10℃ 18:00 蓬ヒュッテテント場 -2℃ 晴れ→高曇り 強風 11/1 0:30 蓬ヒュッテテント場 -2℃ 4:00 蓬ヒュッテテント場 -3℃ 9:30 清水峠 6℃ 15:00 白毛門 3℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西黒尾根は1300m付近からは雪が付いていたが、おそらく溶けただろう。でも11月2日はまた天候が悪くなるようだから、どんどん冬山になっていくだろう。 稜線上の雪は11月1日時点で殆んど溶け、ぐちゃぐちゃ。それでも日が当たらないところは大分残っていた。 |
その他周辺情報 | 温泉:湯メルテ谷川 630円 安い! |
写真
感想
テントを担いで、谷川連峰馬蹄形縦走をしてきた。前日は天候が悪く、上部は雪との事。さて、どんなもんかな。西黒尾根を登り、時計回りで白毛門まで縦走する予定。
10/31
標高1300m付近から登山道に雪が現れはじめ、森林限界を越え、岩場に差し掛かると結構しっかり雪がついてる。なので、チェーンスパイクを装着。まだチェーンスパイクで十分いける。西黒尾根は急登だが、まだまだ序盤、岩場を楽しむ余裕があった。この時はね・・・。
トマノ耳に着く頃に、丁度ロープウェイ組が次々と。ありゃー。混む前に着きたかったんだけど。まあ仕方ない、と逃げるようにオキノ耳へ。こちらも結構な人人人・・・さすが谷川岳。しかし、人の多さを差し引いても、この日の景色は凄かった。稜線は雪で白く、下は紅葉。去年の夏に訪れた時はガスって全く遠望がなかったので、感動もひとしお。
さて、一ノ倉岳へ向かう。一ノ倉岳までは、日帰りで往復する方もいるが、それでも登山者はグッと減る。一旦標高を落とし、一ノ倉岳への急登。もう、この頃は気温が6℃くらいになっており、風も殆んどなく、暑かった。登りでは、解けた雪がちょっとした沢のように登山道を流れていた。
次は茂倉岳。一ノ倉岳から先は初めて足を踏み入れる。印象としては、なだらかな笹原が続く、という感じなんだけど。実際歩くと、まあ、なだらかはなだらかなんだけど、結構下って登り返すな、といった印象。でもまだまだ元気。いちいち足を止めて、絶景を写真に収めるので、なかなか進まないが。茂倉岳からは、ほぼ並行して伸びている万太郎山へ続く稜線(多分)の迫力ある絶壁が望める。また、進行方向は穏やかな笹原の稜線が武能岳〜七ツ小屋山と続いており、七ツ小屋山の奥に、今年の8月に登った大源太山が三角の頭を覗かせる。茂倉岳避難小屋は、馬蹄形から僅かに外れるが、山頂から10〜15分くらいで、トイレも有り綺麗らしいので、そのうち利用してみたい。
一通り景色を堪能したら、本日最後の関門、武能岳へ。一旦1460m付近まで、約500m標高を下げ、1759.6mの武能岳へ登り返す。さっき穏やかな笹原の稜線とか言ったけど、ナシ!ナシ!!きっつい!!
やっと武能岳へ登り返すと、今夜のお宿、蓬ヒュッテが見えた。もう少し!と、思うでしょ?結構遠い。そして、武能岳からの下りは急降下、足元の雪は腐ってて滑るし。思いのほか時間が掛かってしまった。
蓬ヒュッテは10/28だったかな?既に今季の営業は終了しているので、暗黙の了解的にテント場を使わせて頂くのだが、トイレがない。携帯トイレは持ってきているけど、まあ、小はその辺で仕方ないとしても、できれば大はしたくない・・・。携帯トイレブースという名の、ブルーシートで区切られた空間がヒュッテの入り口入ってすぐにあったが、ここ使うの、その辺の笹藪でするよりハードル高くない・・・?結局、下山までしなかったが。汚い話で申し訳ございません。テントは、最終的に10張程度になったか?思ったよりもずっと多かったな。蓬ヒュッテのテント場は、雪を被って平らに見えるところも池塘だったりと、テントを張れるスペースは広くない。遅くに到着した人は、張る場所に難儀していたようだ。避難小屋として開放されている、蓬ヒュッテにも数人泊まっていたようだ。
11/1
日の出を見届けてから、まずは七ツ小屋山へ。蓬ヒュッテから10〜15分程度の場所にある、シシゴヤノ頭との分岐から七ツ小屋山、その先の大源太山への分岐までは、今年の8月に逆方向から歩いている。たった3ヶ月前なのに、妙に懐かしい。そして、8月はガスってこそいなかったが、霞んでいて遠望がきかなかったので、新鮮。不思議な感覚。三角形に鋭く尖る、大源太山がカッコいい。
七ツ小屋山は強風だが、前回は見えなかった谷川岳へ続く稜線がくっきり。そしてやはり、大源太山が目を引く。そういえば、山頂にある道標にぶら下がっていた、七ツ小屋山と書かれた小さい板はどこへ行ったのだろう?風で飛ばされてしまったか?いや、写真をよく見ると、どうやら標識の足元に置かれているようだ。気付かなかった。
七ツ小屋山からすぐに大源太山への分岐。ここからはまた、未踏の道を行く。大源太山方面は笹が綺麗に刈られ、歩きやすそうになっていた。8月の頭は笹藪で難儀したのに。分岐から清水峠までは雪が解け、ぐっちゃぐちゃのどろっどろ。しかも急降下で、滑るし。またまた思いのほか時間が掛かってしまった。
清水峠の白崩避難小屋には、この時期の馬蹄形唯一と言っていい、トイレがある。狭いし綺麗ではないので、あまり使いたくはないが、時期が時期だけに、臭いはしなかった。夏場は小屋の中に臭いが充満してそう・・・。
清水峠は標高1448m。登山口・下山口を除けば、今回の縦走の中で最低鞍部となる。そんな清水峠から標高1930mのジャンクションピークまでは、約500mの登り返し。二日目に登り返し500mとか、狂気の沙汰か。案の定、足をほぼ使い切ってしまった。
ジャンクションピークから朝日岳までは、木道で、池塘が点在する、規模こそ違うが、月山の弥陀ヶ原を彷彿させる、なだらかで気持ちのいい湿地帯。夏に訪れるのもよさそう。朝日岳山頂は広く、歩いてきた稜線、これから歩く稜線を一望できる。
朝日岳から白毛門までは、細かいアップダウンの連続。これは馬蹄形縦走路を通してだが、とにかく、細かいアップダウンもほとんど巻かずに、丁寧に尾根沿いを辿る。二日目の後半に、このアップダウンの連続は本当にキツかった。
笠ヶ岳からは正面に谷川岳がどーん。白毛門からはもっと近くに谷川岳がどーん。すごい!!空は高曇りだが、雪を纏った上部と、紅葉の谷間。ヘロヘロだったが、来てよかったと思えた。
さて。白毛門からは一気に1000m以上、下る。しかも急降下。そして結構な岩場。ただでさえ足にきてんのに、そこに岩場。一歩ごとに重いザックに体が振られるので、慎重に下らなければならず、時間が掛かる。そしてまたちょっとした登り返し。樹林帯に入ってもなお続く岩場と、手まで使う木の根の段差。日帰りならアスレチックで楽しい登山道だろうが、今回に限っては、まだこんなん出てくんのかよっ!と、1人文句を言いながら下った。結局日は落ち樹林帯は真っ暗、最後はヘッドランプ下山となってしまった。
谷川連峰馬蹄形縦走路。今までで一番キツいテント泊縦走だったかもしれない。それでも、達成感は半端ではないし、なにより二日間、ずっと絶景を眺めながら歩けたのが嬉しい。谷川連峰はまだまだ歩いてみたいルートがある。また来年、どこかでチャレンジしたい。
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