八海山1778m 雪と紅葉のコントラストに生える中、デンジャラスルートを満喫
- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,294m
- 下り
- 1,255m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:10
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:10
【10/31(土)】屏風道2合目8:20→4合目9:30→八海山避難小屋13:10→薬師岳14:00→八海山避難小屋14:30
【11/1(日)】八海山避難小屋7:30→地蔵岳→不動岳→五大岳(七曜岳)→白川岳(釈迦岳)→摩利支岳→剣が峰(東面トラバース)→大日岳9:45→新開道分岐→カッパン倉→稲荷清水12:30→屏風道2合目13:30⇒ホテル湯元15:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【11/2(月)】帰神 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から遠望する限り、稜線に沿って付近は雪化粧している。登って行くにつれ、登山道も雪に覆われているものと推測する。登山道の状況が分からないので、極力軽量化に努め、安全な山行を図れ、かつ、楽しめるように努める。 |
写真
装備
個人装備 |
カイロ
シュラフカバー
防寒着
歯磨き一式
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
食器
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
8mm×30mロープ
予備のガスカートリッジ
ランタン
|
備考 | カイロは軽量ながら暖を取るのに効果的。 |
感想
【10/31(土)】前夜の弱い雨が上がり、朝は冷え込んだ。晴天に胸を躍らせて登山口へ向かう。八つ峰はどこに見えるのだろう。あれ? 白いギザギザが見える……、昨夜冠雪したようだ。天候、気温、装備、エスケープルート、メンバーの力量など考慮したうえで登山を開始した。
屏風道は、渡渉・ガレ場・ハシゴに加え4合目以降鎖が次々と現れる登り専用のコース。軽量化してきたつもりのザックが重い。登りは急だが大滝や鮮やかな紅葉が広がる。鎖のない痩せ尾根を越え、摩利支天像まで来ると、青空にうっすらと雪を戴いた八つ峰が見える。眼下には魚沼の街が見渡せる。左には色とりどりの屏風岩が迫る。
紅葉に染まりそうになりながら、雪のついた急坂をぐんぐん登っていくとやがて鞍部に長い避雷針が見え、避難小屋に到着した。いったん小屋に荷物を置き、すぐそばの薬師岳へ。信仰の山らしく薬師像が祭られていた。鐘を2回鳴らしておく。
小屋へ帰って雪で水を作る。雪があってよかったし、その機転と手早さに感心した。貸し切りの避難小屋ではCLのお手製の差し入れをいただいたり、夕焼けや街の明かりを眺めたりの穏やかでいい夜だった。
【11/1(日)】強い冷え込みもなくお天気も良さそう。みんな昨夜はぐっすり眠って体調もいい。軽アイゼン(チェーンアイゼン)とハーネスをつけ、ザックを軽くしていざ八つ峰に出発。
一番目のギザギザのてっぺんの地蔵岳で安全を祈願し、八海大神様の祭られた不動岳、鎖を下って登って五大岳、白川岳、釈迦岳は分からなくて、摩利支岳、剣が峰は東面をトラバース。次々現れるハシゴや鎖、草や枝、根っこを頼りに「登っては降りる」を繰り返す。チェーンアイゼンが良く効く。やがて最後の大日岳。長い鎖の下りはゆっくり足場を確認する。コンパクトで刺激的な岩稜歩きを楽しんだ。
それにしても雪と紅葉のコントラストは美しい。何度も見渡し、何度もため息が漏れる。
やがて下山の新開道分岐から紅葉の中へ。振り返れば八つ峰の稜線にぽつぽつ人の姿が見える。鎖に張り付く人もいる。よくあんな所へいくなぁと他人事のように思う。この下山道も急でなかなか面倒臭くしかも長い。散々使った腿が疲れてくる。紅葉に名残を惜しみながら、ゆっくりゆっくり下山した。
下山後は、Go Toでお安く温泉と地酒の飲み放題・食べ放題を堪能したり、旬のお買い物をしたりして秋の魚沼を満喫。山も下山後も、この時期にしか味わえない良い山旅となりました。(MUR)
10月30日 20時に尼崎駅前を出発。
10月31日 早朝、六日町付近の道の駅にてテント泊。早朝は氷点下辺りまで冷え込み、寒さのためよく眠れず、体調が心配。八海山に移動するも、稜線付近は雪に覆われているのが、見てとれる。ここは、登山道の状態を考慮し、決行するか、中止するか判断の分かれ目です。メンバーは、女性3名・男性2名の計5名。いずれも雪山登山の経験も豊富にあり、無事に踏破するに問題なさそうです。それで、8時20分屏風道登山口二合目を出発。四合目の水場で水を補給する予定であったが、負荷がかかるのを避け、給水は中止した。お陰で、一部雪で歩きにくい箇所もあったが、計画通り千本檜避難小屋に到着した。付近に利用できる水場が無かったので、夕食・朝食・行動時に必要な水を補給する必要がある。結局、積もった雪を集め、溶かして後飲用水に利用することにした。
夕方、夕日に映える山容は、美しかった。これも、積雪の状況で決行した結果で、なかなか経験できないと幸運を感じた。
尚、4合目の水場で補給しなかったのは、鎖場等の登山道の状況を考えれば、妥当な判断だった。リーダーの適切な判断のお陰で、疲労困憊することなく、めったに見られない景色を満喫することができた。
11月01日 早朝は外は氷点下になったかもしれないが、小屋内は快適で、防寒対策もあって、体調を崩すこと無く起きれた。
いよいよ、八海山八つ峰に挑む。雪に覆われた登山道を進み、第一峰の地蔵岳に登る。天候のこと等、いろいろ葛藤の末に到着できて、感慨深いものがある。
最後、大日岳の二つのピークの鎖場を降る。八峰の内では、この箇所が最も難しいが、妙義山に比べると易しい鎖場である。皆さん、ロープで確保することなく、無事に降る。
大日岳を降れば、後は下山するのみ。ロープウェイを利用せず、新開道を降る。登りの屏風道に比べると、比較的に楽な登山道である。
ところで、今回の登山ルートは、デンジャラスなルートとして有名な八海山・八峰縦走を含んでいます。おまけに、一般的に利用されるロープウェイを利用せず、バリエーションルートとされる屏風道を登ります。4合目を過ぎると鎖場が登場しますが、それが連続して登場するのが屏風道の特徴のようです。その難易度の高さから、下山の際の利用は禁止されています。
今回は、直前に雪が降り、登山道にどのような影響が出てくるか分かりません。それで、事前にリーダーより指示が出ていたのだが、通常の軽量化に加えて、さらなる軽量化を図りました。
1.雪の積もる時期のテント泊の際は、シュラフ(4シーズン用を3シーズン用に変更)も大きく・重くなります。シュラフカバー(エスケープビヴィで軽量化)に防寒着も増えます。また、山小屋が休みで避難小屋利用のため、夕食・翌日の朝食も加わり、必然的に、収納するためのザックも容量を増やさざるを得ません。そこを工夫次第で、42Lザックを32Lザックで済ませる工夫も可能です。それで、ザックで500gほど、その他1kg程軽量化できます。
2.ハーネス560gを200gほどの軽量ハーネス(モンベル製・L.W.シットハーネス)に変更。
3.当初、4合目の水場で2Lほど水を補充して後に登山を続行する計画でしたが、軽量化を図るため補充を中止した。2kg軽量化を図れる。
4.カラビナ・スリング等最小限に止める。
以上、合計で約4kg程軽量化を図れました。
4kgの軽量化の効果は大きく、難易度の高いルートにも拘らず、比較的容易に通過し、雪と紅葉のミスマッチのごときコントラストの山容を楽しみながら無事下山することができました。
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