甲斐小泉駅から権現岳・編笠山縦走、痛恨のルートミス


- GPS
- 29:32
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,058m
- 下り
- 2,213m
コースタイム
甲斐小泉11:30―12:30小荒間―15:45ヘリポート跡<テント泊>
<20日(水)>
ヘリポート跡6:40―8:45三ツ頭分岐―8:53三ツ頭―10:07権現岳―11:30青年小屋12:00―12:22編笠山―13:18編笠山南西ルート・標高2000m地点―14:34編笠山南ルート・2030m地点―15:15観音平―17:02小淵沢駅
天候 | 天気 19日:晴れ 20日:曇り 気温 <19日(火)> 12:30小荒間 18℃、15:45ヘリポート跡 11℃、18:08ヘリポート跡 1℃ <20日(水)> 4:40テント内 0℃、8:46三ツ頭分岐 6℃、10:06権現岳 3℃、11:30青年小屋 6℃、17:01小淵沢駅13℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:小淵沢駅からスーパーあずさに乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・小泉ルート、標高1900m以上で積雪が残る。踏み抜くことが多く、ツボ足では苦労する。 標高2240mの木戸口公園の案内板が尾根の西側にあったので、ヘリポート跡を越えた後は、西側にルートを求めると踏み抜きは少なかったかもしれない。 ・三ツ頭分岐〜権現岳、北側は雪庇があるため、南側を歩くほうが安全。鞍部の林も、南側に踏み跡がある。 ・権現岳〜青年小屋、ギボシのピークはナイフリッジになっていて危険。急斜面だが南側をトラバースする方が楽。そこさえ越えれば、西には特に不安箇所なし。 ・青年小屋から来た場合、編笠山から下山する方向に注意。 ・編笠山の標高2100〜2000mはアイスバーンが多い。アイゼンが必要。 |
写真
感想
一年に一度はピッケルと前爪のあるアイゼンを必要とする登山をしたい。人の少ないルートでテント泊をしたい。両方を叶えるルートとして、小泉ルートからの権現岳・編笠山縦走を考えていました。連休を取れる日程と天候とが合わずに遅くなってしまいましたが、春分の日の前日、風が少し落ち着く予報が出たので、最後のチャンスと思い、決行しました。
小泉ルートのヘリポート跡にテントを張って南アルプスの展望や甲府盆地の夜景を楽しみ、権現岳・ギボシをトラバースするスリルも楽しみましたが、核心部を抜けて気が緩んだのか、編笠山から大きなルートミスを犯してしまいました。
編笠山の山頂から南・小淵沢駅方面に下りるべきところを、南西・信濃境駅方面へ下りてしまいました。どれだけ下ったか確認するのにGPSを見たところ、予定ルートを大きく外れているのに気づきました。すでに山頂から50分、標高差で500m以上下っています。途中、信濃境駅・富士見高原方面に向かっていることを示す標識があったにも関わらず、無視して進み続けました。一体なぜ。
第一に、メンタルマップが誤っていました。編笠山から南西に伸びるルートの存在を認識していませんでした。さらに、青年小屋の位置は山頂の北東方向ですが、真北にあるものとイメージしていたために、山頂へ上がって直進→目的のルートに接続すると誤解していました。北東から来て真っ直ぐ進めば南西ルートに入るという可能性は、地図を読めば明らかですし、山行ルートを検討する上で認識すべき危険でしたが、それを怠っていました。
第二に、山頂で方位を確認しなかったことです。通常、山頂からは複数のルートが伸びていて、ルートミスしやすいので、下りる前に方位を確認するべきところです。体が押されるほど風が強かったこと、人が上がってくるのを見てつられてしまったためではありますが、人と同じルートを辿るとは限らないし、悪天候であれ方位の確認は省略して良い手続きではなかった。
第三に、合理化。自分が正しいと思っているとき、間違いを正してくれる情報を目にしても、都合良く解釈してしまうということが起こっていました。富士見高原と見ても、「観音平のすぐ隣に富士見平があった」、信濃境駅と見ても、「小淵沢の近くだろう」あげく「古い看板だし、小淵沢駅の旧称では?」などと解釈していました。
青年小屋に着いてから、地図を見ていませんでした。地図を見ないときに限って、確信的に間違えているのだからたちが悪い。
そして、間違いに気づいたとき、通常は登り返して正しい道に進むところですが、斜面をトラバースして編笠山南のルートに合流しました。あえて道を外す愚を犯さなくても、そのまま登山口まで下ってしまっても良かった。大回りにはなりますが、そこから小淵沢駅に歩いても到着する時刻に大差なかったはずです。
反省多い失敗山行になり、記録を残すか迷いましたが、戒めとして晒します。
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