ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 282850
全員に公開
山滑走
剱・立山

コット谷から大日岳

2013年04月06日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:13
距離
25.5km
登り
2,085m
下り
2,075m
歩くペース
とても速い
0.20.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

伊折ゲート2:00-2:20小又川の橋-4:44コット谷出合(林道上)-6:46コット谷のコル-8:36早乙女岳-10:40大日岳11:11-12:02コット谷のコル-13:47小又川の橋14:04-14:13伊折ゲート
天候 晴れ後曇り、後雨
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
伊折ゲートは閉鎖中、ゲートから小又川の橋まで自転車利用。
コース状況/
危険箇所等
小又川沿いの堰堤越えは下から第4までは左岸側、第5は右岸で第4のみ石垣攀じ登り。コット谷はコルへの乗り上げ以外問題なし。尾根道は一貫して北東側の雪庇に要注意。
小又川からコット谷にかかり、漸く明るくなってきた。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
小又川からコット谷にかかり、漸く明るくなってきた。
新月4日前の月が見える。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/7 5:09
新月4日前の月が見える。
コット谷からの剱岳。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
コット谷からの剱岳。
コット谷のコルが迫る。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
コット谷のコルが迫る。
毛勝三山
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
毛勝三山
コル直前の雪庇崩壊地。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
コル直前の雪庇崩壊地。
早乙女岳を目指す稜線。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
早乙女岳を目指す稜線。
剱岳からブナクラ沢を挟んで猫又山まで。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
剱岳からブナクラ沢を挟んで猫又山まで。
毛勝三山の下にコット谷下部を見下ろす。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
毛勝三山の下にコット谷下部を見下ろす。
早乙女岳まであと一息。空は曇ってしまった。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
早乙女岳まであと一息。空は曇ってしまった。
早乙女岳辺りから、大日岳。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
早乙女岳辺りから、大日岳。
早乙女岳からの剱岳。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
早乙女岳からの剱岳。
大日岳への登り
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
大日岳への登り
大日岳山頂から剱岳。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
4/7 5:09
大日岳山頂から剱岳。
立山方面、室堂まで除雪が進んでいるのも分かった。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/7 5:09
立山方面、室堂まで除雪が進んでいるのも分かった。
山頂からの滑降斜面を見下ろす。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
山頂からの滑降斜面を見下ろす。
早乙女岳から下はザラメ雪の快適斜面。
1
早乙女岳から下はザラメ雪の快適斜面。
コルから下は湿り雪。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
コルから下は湿り雪。
いよいよまた堰堤群。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
いよいよまた堰堤群。
ジャンプして越えたギャップ
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
ジャンプして越えたギャップ
スリット堰堤は問題なし。渡渉もなし。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
スリット堰堤は問題なし。渡渉もなし。
難所の第4堰堤、手前に渡渉があるが濡れはしなかった。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
難所の第4堰堤、手前に渡渉があるが濡れはしなかった。
この石垣を攀じ降りる。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
この石垣を攀じ降りる。
ここは歩いて通過。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
ここは歩いて通過。
ここはスキーのまま通過。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
ここはスキーのまま通過。
県道の橋が見えて来た。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/7 5:09
県道の橋が見えて来た。
自転車デポ地に到達。雨が降り始めた。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
自転車デポ地に到達。雨が降り始めた。
ずぶ濡れになる前に、ゲートに帰還。
2013年04月07日 05:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/7 5:09
ずぶ濡れになる前に、ゲートに帰還。

感想

 大日岳、早乙女岳とつながる尾根には北側のコット谷、西側の人津谷から何度かアプローチしたが、早乙女岳までしか行けてなかったので是非大日岳を達成したいと思っていた。この週末は爆弾低気圧の発達で日本全土で大荒れとの天気予報、しかし良く調べると北陸で崩れるのは土曜日の午後からで、午前中はなんとか持ちそうだ。なら早く出発するしかない。

 伊折のゲート前には他の車は1台も駐車していなかった。小又川の橋まで3km、板とスキー靴を担いで自転車をこぐ。この区間は標高差100mで平均的には上り坂はきつくない。道路上には全く雪はない。星が綺麗で風もない。

 林道分岐に自転車を置いて歩き出すが、雪は締まっているので板を担いだままツボ足で行ってみる。堰堤越えの多くはスキーを履いては行けないのでこれで良かった。第3堰堤までは特に苦労なく左岸を通れ、第4も左岸だが大分薄くなった雪の斜面を登り、残り3mほど石垣を攀じ登る。丸い石の石垣でホールド・スタンスが豊富にあるように見えるが、濡れて苔が生え滑り易いので緊張する。昨年は4月8日に来たが明らかにその時より雪が少ない。雪が減るほどこの場所は大変になっていく。

 くし型のスリットダムは隙間に雪がつながっていて難なく通過。第5堰堤は左右どっちに行ったらいいのか、また大分流れが出ているその手前でどこを通ったらいいのか、少し彷徨い、不必要な渡渉もした。暗い内だとこういうところで手間がかかるのはしょうがない。右岸に移って土砂崩れ的な斜面を通過して越えた。

 小又川とコット谷の出合まで来て、これで堰堤越えから解放されたがまだツボ足でも支障ないのでこのまま歩いていく。漸く周りが明るくなって行き、標高も上がっていろんな景色が見えてくる。少しずつ足元が沈むようになって来たので、板を履いてシール歩行に切り替えた。標高1500mのコルがだんだん近づいてくる。コルまでほとんどすっきりした斜面だが、コル直下は遠目に雪崩のデブリと見え、近づくと崩壊した雪庇の雪塊が沢山転がっていると判った。雪庇が落ちた跡は連続した雪壁になっており、コル最下部より向かって左手にずれて行って、弱点を見つけて稜線に乗り上がった。

 早乙女岳への稜線登りではこれまでより雪も固くなり、急斜面もあることからクトーを装着。空には雲が増えて来たがまだ大丈夫。中斜面・急斜面を繰り返し、最後に緩くなって主稜線に達する。早乙女岳は見た目にどこがピークかよく分からないし北側に大きな雪庇が出来る所。GPSで2060mの緩いピークへの到達を確かめる。以後もGPSで主稜線の位置を確かめ、それより雪庇に寄らないようにする。

 すっかり曇り空になったが視界は良く効き、薬師岳もはっきり見える。風も未だ強くない。天候が崩れればどこからでも引き返すつもりで来たが、これなら大日岳まで行けそうだ。雪面状況は登る限りではこれまでとそんなに変わらず、クトーで不安なく登って行ける。いよいよ大日岳が、正確にはその手前の2300m辺りだが、眼前に迫る。しかし足が大分重くなって来た。自転車部分も含めると今日の標高差はほぼ2000m、さすがに疲れて来たがもう少しだ、頑張ろう。

 永年愛用の兼用靴が大分くたびれたので、先日新調して片足500gほど軽くなった。これだけでも随分登りが楽になったと感じている。靴がTLTビンディング対応になったので、板とビンディングに費用をかければさらに500gかそれ以上の軽量化が可能だ。と考えればとても欲しくなって来た。

 ついに大日岳に、西側からは初めて到達。GPSを使って先ず2498mの三角点位置へ、次いで2501mの最高点に達する。GPSの高度計では2515mになっている。それより北東側にもう少し高い場所があるが、そちらには行かないようにする。風は相当強くなったが、ガスられなくて良かった。晴れてないので最高の景色ではないが、剱岳も、立山室堂方面も良く見える。悪天予測が出ている中ではここまで来れて満足だ。

 さていよいよ天気が崩れる前にどんどん下ろう。山頂からしばらくはクラスト気味の雪面で曲がりにくい。早乙女岳を過ぎて主稜線を行きすぎないように注意してコット谷コルへの稜線に入る。ここはザラメ雪で快適に曲がれる。1700m辺りから谷に下りても良いのだが、雪崩の状況などよく分からないので今日はコルまで稜線通し下りることにした。コルから下のコット谷の斜面は湿雪になって若干は重いが割と曲がり易い。下部の緩斜面を快調に飛ばし、小又川と出合うとまた堰堤群通過になり、合理的なルートを見定めながら進む。堰堤通過の多くは板を外して歩くが、他は登った道筋通りなら滑って行ける。例の第4堰堤では板をロープで下しておき、石垣を攀じ下りた。

 自転車デポ地に戻るとほぼ同時に雨がポツポツ降り始め、自転車に乗った時にはまともな雨になった。下りなのでものの10分足らずでゲートまで無事帰還。丁度いいタイミングで行動終了出来た。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2115人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら