大文字山の探索その5
- GPS
- 03:50
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 813m
- 下り
- 811m
コースタイム
天候 | 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題はなかったが,標識がほとんどないので,気をつけないと道迷いになる可能性がある。場所によっては滑落の危険あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
2021年1月17日(月)に5度目の大文字山の探索に行った。今回は天の原から白川への沢を下り,夢見庵から熊山へ上るルート,孫熊山と子熊山の間に上るルート,玄孫熊山へのルート,白川ピークへのルートを探索してみた。また,三角点の北側をほぼ水平に移動するトラバースルートを歩いてみた。今回新たに歩いたルートはどこも初心者には向かないところばかりだった。その中でも玄孫熊山から沢に向かうルートや三角点の北側のトラバースの西寄りの部分(地獄道?)はオススメしない。特に地獄道は踏み外すと数〜十数 m 滑落する可能性があり,行かないことをオススメする。
今回も銀閣寺裏まで自転車で行った。今回は天の原から白川に流れる沢から西側の尾根や東側の尾根に登ってみようと思ったので,まず天の原に向かった。最初は大文字山への未舗装林道の末端まで行って,そこから中尾四辻(中尾峠)に向かおうと思ったが,ふと,砂防ダムのところから中尾城跡への道を登ってみようと思い,中尾城跡に向かった。そのルートは前回は下りだったので,登りも歩いておくべきと思ったからだった。中尾城跡への道はまあまあ急登であり,距離は短いけどそれなりにトレーニングになるなぁ,という印象だった。
中尾城跡からは中尾四辻を過ぎ,中尾の滝のそばを通って,一路熊山乗越を目指した。その辺りは写真も撮らずに前に進んだ。熊山乗越をそのまま向こうに越えて天の原に向かった。天の原ではフライパンのところまで行き,そこから沢に沿って夢見庵を目指した。夢見庵はすぐだった。夢見庵から尾根を上ると熊山に行けるはずなので歩いてみようと思ったのだった。道はいうほど急でもなく,比較的歩きやすい道だった。しかし,熊山の少し手前で右下(北方向)に向かう下りの分岐があった。そこは見た目歩きやすそうで,夢見庵から上る時にはいうほど問題ないが,下りでは間違いそう,と思った。そこで,熊山山頂まで行った後,引返して分岐を北向きに下ってみた。そこは別ルートで夢見庵にたどり着き,ルート自体はそんなに難しくはなかった。しかし,最後に沢に出る辺りではルートが不鮮明になり,また,最後に夢見庵に出る直前の辺りは2〜3m下の沢に滑落しそうな感じがあったので,どちらかというと今回夢見庵から登ったルート(分岐を東に下る)の方がいいように思った。
夢見庵からは白川に向かう沢をさらに下った。途中,沢がとても荒れた区間があるが,その区間の始まりの辺りから南西方向に登れそうな傾斜の尾根がある。前回沢をさかのぼった時に気になっていたので今回登ってみた。ルートは地図で事前に見ていた通り孫熊山と子熊山の間で,子熊山に近いあたりに出た。黄色テープの目印も多数あり,ルートを見失うことはなかった。傾斜はある程度の傾斜が続く感じだった。下りの時には多少気をつけるぐらい,と感じた。子熊山からは北に向かい,曾孫熊山,玄孫熊山を踏んだ。
玄孫熊山からは,天の原から白川への沢が鹿山側の別の沢と合流するポイントに下ってみた。 そこはルートとしてはマイナーなルートであり,山を歩き慣れた人でないと行かない方がいい場所だった。玄孫熊山からはどちらかというと右前方に向かって下っていく。玄孫熊山からしばらくは普通の尾根っぽいが,途中から急傾斜になり,足元の土が柔らかいのでズルズルと滑って落ちてしまいそうな感じになる。そこは立木を持ったり,立木の根本で踏ん張ったりして下っていかないといけないが,それができる人なら大怪我せずに下れると思う。
終盤の沢に出る辺りは,ルートが大きく2つあるように見えた。そのうちで踏み跡がしっかりしているのはやや斜め左下に向かうルートだった。他方は右に少しだけ横移動してから下る感じに見えた。踏み跡がしっかりしている方は,前回の探索の時にお二人の方が下りてこられたルートだった。今回は,とりあえずそこを下ってみた。そのルートは,分岐直後はまだましだったが,最後の最後に一気に下る感じになり,少し足を滑らせてしまった。まぁ,下れないことはないが,初心者にはオススメできない感じだった。そのルートは沢の分岐から南西に向かう支沢を少しさかのぼった位置に出た。
そこから沢の合流部に向かい,今度はヤマコレの sayup18 さんのオススメに従って,合流部の先端付近から玄孫熊山に挑戦してみた。あの辺りはどこも上は傾斜が緩いけど,沢のそばは傾斜が急になっている。沢の合流部からまっすぐ上るルートも序盤はまあまあの急傾斜だった。そのため立木を目一杯利用して登った。ある程度の太さの立木なら,しならないので掴むと体を引き上げられる。また,それなりの木の根元なら踏ん張りが効くのでずり落ちることもない。しかし,適度に立木がないといけないので,周りの様子を観察しながら登った。そのうち少し傾斜がマシになったところがあり,そこから右下に下れそうなところもあった。
傾斜がマシなところを過ぎ,もう一度傾斜がきつくなったなぁ,と思ったら,先程下ったルートとの分岐に辿り着いた。地図で見ると玄孫熊山からまっすぐに沢の合流部に向かうルートだが,踏み跡に従って下ると少し左下に向かうので,まっすぐ沢の合流部に向かうには一度右に少し横移動が必要となるみたいだった。先程下った道まで出たのでそこで引返し,今度は傾斜がマシになった地点から左下の窪みを下ってみた。傾斜がマシになった辺りの木に,赤いビニールテープが2箇所巻いてあった。そこから下ると沢の合流部にまっすぐ下るルートよりは傾斜が緩く,そこまで怖くなかった。しかし,最後に沢に出る辺りが壁になっていて,左右どちらかに移動しないといけない感じだった。今回は沢の合流部に向かってみた。歩けないことはないが,ちょっと路盤がゆるく,気をつけないと沢に向かって滑り落ちそうな感じだった。反対側に向かったらどうやったんやろ?
沢に出てからは,天の原から白川に向かう沢に沿って下り二段の滝を目指した。途中,沢の中を歩いたりしたが,ルートが急に曲がるなぁ,と思ったらすぐに二段の滝に出た。二段の滝からは,二段の滝の上流側すぐの地点から東側の尾根に登ってみた。そこは白川ピーク経由で尾根伝いに天の原の辺りに出れるルートである。地図で見ると上るのは大変そうに見えたが,登ってみると思ったよりも登れた。なんか人間の感覚って結構いい加減というかテキトーというか,状況によってかなり違った印象になると思った。
白川ピークへの上りは出だし以外は普通の尾根っぽかった。その一本道という感じのところを登っていくと,ピークっぽい感じの場所が見えた。そこが白川ピークか?と思ったら白川ピークの少し下みたいだった。そこは,ルートの左側が切れ落ちているところで,ルートは右上の尾根に向かっていた。切れ落ちた向こう側にも少し行けそうに見えたが,後で地図で見るとそこはどうやら白川展望台みたいだった。歩いている時にはそんなことは知らなかったので,とりあえず上を目指した。
その先,痩せ尾根っぽい感じのところを進み,半ば強引に上るとピークに出た。どうやらそこが白川ピークみたいだった。手作り標識も目印も何もないので歩いている時には確信は持てなかったが…。そこからは尾根に沿っていくつかのピークを越えて天の原の辺りに向かった。白川ピークから正面にある尾根に上り,尾根を右へ進んだ。左に行くと北白川琵琶町の方に向かうみたいだった。しかし踏み跡が見えなかったのでルートになっているか不明だった。尾根を天の原の方に向かうと,一度下った後にぐいっと上る。その先は少し平なピークになっていた。そこから左下(真北の方向)へ下る分岐があった。木に巻いてあるビニールテープには,ワコール・大△みたいなのと,一水会という文字があったが,いまいちどこに行くのかわからなかった。今回はそちらには行かず,天の原に向かった。
尾根伝いに天の原に向かうと,何箇所か違う尾根筋が分岐している。気をつけないと思いもしない所に向かいそうになる。今回はビニールテープや白いひもでつけられた目印や,ペンで書かれた矢印などを頼りに歩くと無事に天の原から池に向かう道に出た。そこは白川ピークから来て大文字山に向かう尾根道と天の原から池に向かう道との交差点になっている。しかし,いうほど踏み跡が鮮明じゃないので,知らないと交差点になっているのもわかりにくいかもしれない。
今回は天の原には出ずに(行きに通ったし…)大文字山の三角点の方に進んだ。そこは前回歩いたルートなので,あまり細かいことを気にせずに歩けた。ま,基本的に上へ上へと歩けばいいのだが…。途中,左手に杉林があるなぁ,と思ったら,その辺りが三角点の北側を行くトラバースルートとの分岐点だった。前回も気になっていたが,まず三角点へ,と思ったので行かなかったところだった。他の人に聞くと,三角点から北に下った41番分岐の辺りに出る,ということだった。
そこで今回は三角点には行かず,トラバースルートで41番分岐を目指した。 ルートとしては多少路面が斜面の下向きに傾いていたが,斜面自体がそこまで急ではなかったし,多くは道幅もそれなりにあったので問題なく歩けた。ルートもほぼ水平移動という感じだったので迷うこともなかったし…。一箇所水平に行くか斜め上に行くか,というところがあったが,その先で合流しているのでどちらでもよかった。最後に少し登っていくなぁ,と思ったら,上りきった辺りが41番分岐のそばだった。このトラバースルートは使えるかもしれない,と思ったが,行き先を考えるとあまり使わないかもなぁ,とも思った。
41番分岐の先もトラバースルートを歩いてみた。41番分岐から少しの間はカササギ峠(出合坂四辻)経由で幻の滝に向かうルートで踏み跡もしっかりしている。しかし,その先でメインルートは右下に下っていくが,その先にもほぼ水平移動するトラバースルートがある。そこも前回は後回しと思ったルートだったので,今回歩いてみた。そのルートは,中尾の滝辺りからA17というポイントまで上る尾根に出れるのは知っていたが,A17への尾根道の分岐点に「じごく道」と書かれていた。きっと危ないから歩くな,という意味で地獄道と書いてあるんだと解釈していたが,今回それを確認しに行ってみた。結論から言うと,路盤が弱く,道幅も狭く,路面が谷の下向きに傾いている所が多く,かつ,ずり落ちると 5〜10m ぐらい落ちそうな感じがした。確かに思った以上に危ないルートであり,歩くことはオススメしない。特に初心者は行かない方がいいと思う。まぁ,カササギ峠側からはすぐに危なっかしいルートとわかるからいいが,A17への尾根からだと出だしはいうほど危険に見えないので,気をつけた方がいいと感じた。あの「じごく道」と書かれたのは意味があると思った。
A17への尾根に出てからは,雲行きが怪しい感じがしたので,さっさと下ろうと思った。そこで,尾根を下り,途中で中尾四辻から三角点に向かうルートの33番分岐に向かって横移動し,34番分岐から太閤岩に下るルートに入って下った。太閤岩のところでは,太閤岩の正面に出て見上げてみた。太閤岩は数年前に崩落防止のためにコンクリートの壁で覆われてしまっていて岩という感じは見えないが,下の方には岩がまだむき出しで残っていた。太閤岩から谷を下り,水場を過ぎ,堰堤を越えて銀閣寺に続く未舗装林道に出たら午後2時半ぐらいだった。そこから自転車に乗り,家路についた。途中,ラーメン屋さんがあった。以前から知っていたがいつも午後には開いてなかった。今回は非常事態宣言で早く店を閉める代わりに午後もずっと開けているみたいだった。今回は山で何も食べていなかったので,ちょうどいいと思ってラーメンを一杯食べておいた。辛いのとおもって赤流ラーメンなるものを食べた。おいしかったが,味を「普通」にしたらちょっと塩辛かった。次回は薄味にしてみよう。
歩いたルートを地図にしてみた。
https://www.hippowanderer.wjg.jp/gmap/Climbing/DaimonjiMap.html
今回の一連の探索のレコはこちら
・大文字山を探索
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2808299.html
・大文字山の探索その2
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2816131.html
・大文字山の探索その3
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2822559.html
・大文字山の探索その4
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2828437.html
・大文字山の探索その5
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2869067.html
・大文字山の探索その6から四ノ宮へ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2891421.html
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